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失敗しない多言語サイトのはじめかた

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多言語サイトの運営やウェブサイト翻訳のときの注意点をまとめています。
これから自社のサイトを多言語化する方や、海外でビジネスをはじめるつもりの方の参考になればうれしいです。

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失敗しない多言語サイトのはじめかた

  1. 1. 失敗しないための 多言語サイトのはじめかた サイトエンジン株式会社 毛塚智彦 t.kezuka@siteengine.co.jp http://www.siteengine.co.jp/
  2. 2. 自己紹介 毛塚 智彦(けづか ともひこ) サイトエンジン株式会社 代表取締役 多言語でのサイト制作、SEO、リスティング広告、メディア運営などをやっています。 1985年埼玉県生まれ 2007年 早稲田大学理工学部卒業 2008年 サイトエンジン株式会社を設立 2010年 タイのバンコクにUnimon Co., Ltdを設立 2015年 インドネシアのジャカルタにオフィスを設立
  3. 3. 会社紹介 サイトエンジン株式会社 http://www.siteengine.co.jp/ 東京(秋葉原)だけではなく、 タイのバンコク(シーロム)と インドネシアのジャカルタ(ブロックM) にオフィスがあります。 3分の2以上が外国人の会社です。 「世界をつなぐ」をコンセプトに 翻訳・通訳 多言語サイト構築 多言語でのウェブマーケティング 外国語メディアの運営 などを行っています。
  4. 4. 運営サイト Japan List URL http://japantourlist.com/ 対応言語 2015年3月から開始 直近30日のトラフィック タイ語 インドネシア語 ミャンマー語 英語 中国語 韓国語
  5. 5. どの言語に 対応するべきか
  6. 6. 基本: 現地向け に販売が見込める 言語 →会社、商品によってまったく違うので要調査
  7. 7. インバウンド(訪 日観光)の場合
  8. 8. 訪日外国人客数(2014年) 単位:万人 出典:観光庁資料より弊社作成  アジアからの訪日客が全体の4 分の3を占めています  2015年1月〜6月: 中国 116.3%増 台湾、韓国を抜いて首位に 1.中国語簡体字 2.中国語繁体字 3.韓国語 4.英語 5.タイ語 6.インドネシア語 英語を母語としないマレーシア、 フィリピン、フランスより伸び代が大きい
  9. 9. 世界中を対象にす るウェブサービス の場合
  10. 10. 話者の数 出典; https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8D%E3%82%A4%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%96%E3%82%B9%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC %E3%81%AE%E6%95%B0%E3%81%8C%E5%A4%9A%E3%81%84%E8%A8%80%E8%AA%9E%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7 http://list25.com/the-25-most-influential-languages-in-the-world/ 母語とする話者数 第1位:英語 第2位:フランス語 第3位:スペイン語 第4位:アラビア語 第5位:中国語(北京語) 第6位:ロシア語 第7位:ポルトガル語 第8位:ドイツ語 第9位:日本語 第10位:ヒンディー語 母語以外で使う話者数と 経済力を加味したランキング 注意点:今後の伸び率が考慮されていない
  11. 11. 人口予測 出典: 以下のサイトが国連データから作成したものを引用 矢印は2010年からの比較 http://globature.com/jp/interest/ranking/20120527_3.html 1人あたりGDPや 平均所得も年数がたてば 同じ水準に近づいてくる → 人口 ≒ 消費力 ヒンディー語 中国語 英語 インドネシア語 ポルトガル語 ウルドゥー語 ベンガル語 ロシア語 スペイン語
  12. 12. 本当にその言語でビジネスできるか? •許認可 •物流 •決済 •カスタマーサポート
  13. 13. 多言語サイトで よくある間違い
  14. 14. 英語圏でないのに英語だけでなんとかし ようとする https://en.wikipedia.org/wiki/EF_English_Proficiency_Index 日本人と同じくらい、 もしくは下の英語力の国に 対して英語サイトを作って 売ろうとする例がいまだに ある
  15. 15. フォントの間違い • フォントが間違っていると声調記号が飛んで意味がわか らなくなる言語がある。 翻訳会社と制作やDTP担当の会社が 分かれている場合に、悲惨な結果になりがち 最終的なサイトや印刷物のネイティブチェック必須
  16. 16. 状況ごとによく使われるフォントを知る (例:タイ語) Angsana New TH Saraban PSK by SIPA1 Cordia UPC or other UPC font2 よく書類 に使う Tahoma Arial Ms San Serif よくサイ トに使う 1SIPA is Software Industry Promotion Agency (Thai public organization) 2UPC font developed by Thai programmer for specifically for Thai language 丁寧的なスタイルのフォント 重要なのは読みやすさ
  17. 17. 改行位置の間違い word1 word2 word3 word4 word1 word2 word3 word4 word4 Pasa Yi-Poon パーサー イープン 意味:日本語 Pasa Yi-Pu パーサー イープ 意味:無意味
  18. 18. 改行位置の間違い word1 word2 word3 word4 word1 word2 word3 word4 Pasa Yi-Poon パーサー イープン 意味:日本語 Pasa Yi- Poon パーサー イー プン 意味:日本語 読み方も意味も同じだが、 不自然に見える Point !
  19. 19. 長くなってスペースにおさまらない • 日本語は漢字があることもあって、少ない言語で多くの情報を 伝えられる言語 • サイト、紙媒体両方で発生 • レイアウト崩れ • データベースから情報を引っ張ってくるときにスペースに収まらない • バナーを作成するときに文字が収まりきらない • 対処方法 • スペースを大きくする • 意訳する、意味を省略する • 2行にわける • フォントを小さくする(非推奨)
  20. 20. 改行、フォント、長さの問題で、 翻訳会社と制作やDTP担当の会社が 分かれている場合に、悲惨な結果になることが・・・ →最終的なサイトや印刷物の ネイティブチェック必須
  21. 21. 訴求ポイントが全部の国で同じ 19,800円の家具を 同じ価格帯で複数の国で販売 日本 「お手頃価格」 タイ 「お手頃価格?」
  22. 22. 1つのURLに複数言語を入れる 言語だけを切りかえて1つのURLで全部表示させる → Googleに1つの言語でしかインデックスされなくなる ページ内に複数言語を併記する → 読みづらいサイトに。直帰率が上がり、成約率は下がる
  23. 23. 翻訳者間で用語の統一がされていない 大規模なサイトの場合、翻訳者が複数名になることも 複数名の意思疎通がない状態だと、同じ単語なのに 複数の訳語が発生 (間違いではないが、訳し方が異なる) → 用語集の作成、翻訳メモリの利用
  24. 24. その他の注意点 • 助詞、助動詞がない言語 • そもそも訳語に該当する言葉がない場合どうするか • 参考: タイ語の科学論文を見ると英単語だらけ • 語順が違うので意味 • 日本語はSOVだが、SVOの言語が多い
  25. 25. 多言語メディア JapanListで発生した 問題点と解決策
  26. 26. 問題点1 英語もしくは日本語を介すと コストが高い →いきなり現地語でライティング
  27. 27. 問題点2 ライティング、翻訳のスピードや クオリティのばらつき → やり取りを早くしたかったので 1言語につき最低1人は 出社するチェック担当を採用
  28. 28. 問題点3 言語別にウケる内容がまったく 違う → 内容を日本人が決めない。 バズった記事だけを英語に 翻訳して横展開。ただし他の 言語ではバズらないことも多い
  29. 29. 規模感で体制を変える • 自社で翻訳者に外注、チェッカーも外注 • クラウド翻訳などで簡単に外注可能 • アルバイト • 社内でチェックしたほうが早いため • 社員 • 常にチェックできる。編集者としての役 割も。
  30. 30. 多言語対応しない 理由
  31. 31. •コスト •担当者不在 •儲からなそうだから •できるかよくわからな い
  32. 32. コスト いきなり全部を翻訳しようとしない まずは以下からでも十分 1.ランディングページ1つだけ翻訳 2.アドワーズとFacebook広告に出稿 3.コンバージョン率を見る 4.採算合いそうなら対応ページ増やす
  33. 33. 担当者不在 アルバイト、外注からでもOK ただし、1人に依存するとその人が 辞めると止まる 言語ごとに複数名に同時併行で 進めてもらう
  34. 34. 儲からなそうだから たしかに直近で考えると日本人マーケットに 集中したほうが利益を出しやすい (インバウンド観光関連を除く) → 中長期を視野に入れた投資を できるか 日本で勝ちきるまえにリソース 分散させる価値があるのか
  35. 35. できるかよくわからない どう立ち上げればいいかよくわからない 反対意見が社内で噴出して進まない → とにかくスモールスタートで はじめてみる いきなり数千万かけてサイトや 物流の仕組みをつくったりしない
  36. 36. まとめ
  37. 37. 1.言語を選ぶ →「とりあえず英語」で大丈夫? 2.ローカライズは現地のビジネスが わかっているネイティブが行う →業界専門知識のあるネイティブを 見つけるのが理想 3.社内を説得 →スモールスタートで結果を出して 広げる
  38. 38. ご清聴ありがとうございました。 今回の内容については以下のブログの記事にデータなど まとまっています。 http://blog.siteengine.co.jp/ 多言語サイトの制作やマーケティングについてお気軽にご相談ください。 サイトエンジン株式会社 毛塚智彦 t.kezuka@siteengine.co.jp Twitter: @tomohiko11 Facebook: http://www.facebook.com/kezuka

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