Successfully reported this slideshow.
Your SlideShare is downloading. ×

Future prediction theory "SINIC theory"

Ad
Ad
Ad
Ad
Ad
Ad
Ad
Ad
Ad
Ad
Ad
1
SINIC 理論-未来へのアプローチ
立石一真・山本通隆・今勲
1. はじめに
人間社会の進歩と発展において、科学と技術が、社会の構造と方針の大幅な変化に多大なる貢献
をしてきたことは言うまでもないことである。これは「技術革新」として認識さ...
2
3
(1) 原始社会 (1000M B.C.-12M B.C.)、1 人当たり GNP:$50 以下。人類が地球上に存在し
始めた。人類は最高の尊厳と原動力の調和と順序を維持しつつ、疑問を持ち、喜びの可能性を模
索し始め、自分たちの運命を究明し...
Advertisement
Advertisement
Loading in …3
×

Check these out next

1 of 14 Ad

Future prediction theory "SINIC theory"

Future prediction theory "SINIC theory" that realized the social image drawn 50 years ago.

The SINIC theory is a future prediction method that OMRON founder Kazuma Tateisi developed and presented at the International Future Research Conference in 1970. Announced in the midst of Japan's rapid-paced economic growth, before PCs and the Internet even existed, this theory drew a highly accurate picture of society up to the middle of the 21st century, including the appearance of the Information Society.

SINIC stands for Seed-Innovation to Need-Impetus Cyclic Evolution. According to the SINIC theory, science, technology and society share a cyclical relationship, mutually impacting and influencing each other in two distinct ways. In one direction, scientific breakthroughs yield new technologies that help society to advance. In the other direction, social needs spur on technological development and expectations for new scientific advancement. Thus, both of these factors affect each other in a cyclical manner, propelling further social evolution.

Future prediction theory "SINIC theory" that realized the social image drawn 50 years ago.

The SINIC theory is a future prediction method that OMRON founder Kazuma Tateisi developed and presented at the International Future Research Conference in 1970. Announced in the midst of Japan's rapid-paced economic growth, before PCs and the Internet even existed, this theory drew a highly accurate picture of society up to the middle of the 21st century, including the appearance of the Information Society.

SINIC stands for Seed-Innovation to Need-Impetus Cyclic Evolution. According to the SINIC theory, science, technology and society share a cyclical relationship, mutually impacting and influencing each other in two distinct ways. In one direction, scientific breakthroughs yield new technologies that help society to advance. In the other direction, social needs spur on technological development and expectations for new scientific advancement. Thus, both of these factors affect each other in a cyclical manner, propelling further social evolution.

Advertisement
Advertisement

More Related Content

Recently uploaded (20)

Advertisement

Future prediction theory "SINIC theory"

  1. 1. 1 SINIC 理論-未来へのアプローチ 立石一真・山本通隆・今勲 1. はじめに 人間社会の進歩と発展において、科学と技術が、社会の構造と方針の大幅な変化に多大なる貢献 をしてきたことは言うまでもないことである。これは「技術革新」として認識されている。 技術革新は不連続的に発生し、経済的な要因によって推進されている社会構造を完全に変え、そ の蓄積・加速された慣性は、我々の人間社会と文化の価値の根本と基礎構造の存在そのものをこ れまで以上に脅かしている。 我々は、SINIC 理論-未来へのアプローチを紹介する。 SINIC は、Seed-Innovation (革新の種) と Need-Impetus (刺激の必要性)、Cyclic Evolution (円環的発 展) の略語であり、 偶然にも、 美徳を本質とするセルフコントロールに関する、 ギリシャ哲学学校 の CYNIC 理論と類似している。 SINIC 理論は、 社会的経歴での取り組みにおける現在の自律的な力が、 可能性があり、 望ましく、 実現的な方法で進展する場合に、少なくとも高い実現可能性をもって、社会が恐らくそうなるで あろう姿の探求と予測で構成されている。 2. 科学、技術、および、社会の相互関係 技術革新の歴史を振り返ると、科学からの Seed と社会からの Need を受けて、他律的な大きな派 生と共に、 技術は急速な進展を遂げていることがわかる。 そして技術は、 社会革新の要因となり、 必要な Impetus を科学に提供する。その結果として、図 1 で表されている、すなわち SINIC 理論 である Seed-Innovation、Need-Impetus、Cyclic Evolution となる、科学、技術、社会の間の進化的な 相互関係を理解することができる。 3. 社会の 10 の発展段階 図 2 では、先史時代から A.D.2033 年までの 1 人当たりの GNP の長期トレンドを表している。 各時代における最も進んだ社会の 1 人当たりの GNP が、 画期的な歴史的事項と未来社会の標準的 な予測と共に、人間社会の 10 の異なる発展段階を分ける基準として想定されている。
  2. 2. 2
  3. 3. 3 (1) 原始社会 (1000M B.C.-12M B.C.)、1 人当たり GNP:$50 以下。人類が地球上に存在し 始めた。人類は最高の尊厳と原動力の調和と順序を維持しつつ、疑問を持ち、喜びの可能性を模 索し始め、自分たちの運命を究明したいと考えた。彼らは、彼ら自身を含む全ての真実の究極の 証明である、経験に身を任せていた。 人類の最大の科学的発見である火の使用と、最大の発明である言語は、この先史時代にさかのぼ る。更に、弓矢および土器の製造なども発明された。 (2) 集住社会 (12M B.C.-700 B.C.)、1 人当たり GNP:$50-$100。食物の収取から食物の栽 培への移行がこの社会の主な特徴である。つまり、家畜の飼育、土地の開墾、石造りの建造物の 建設が導入された。社会形態は、家族共同体からクラン (氏族) へと発展した。この変化は、 「社 会化」 と呼ばれ、 4 大文明が生まれた。 精密な観察と自然の記録によって、 基本的な科学が始まり、 天文学、数学、冶金学、解剖学などの分野が開発された。 (3) 農業社会 (700 B.C.-1302)、1 人当たり GNP:$100-$170。この時代では、大きく広まっ た農業、貨幣経済の出現に伴う新たな商業や工業分類の新興が見られた。古代アテナイ文明は、 紀元前 7 世紀に Thales (ターレス) によって始められた、古代科学が驚くほど発展した時代に繁栄 の頂点を極めた。 ローマ文明に加えて、中世の 1096 年から 1291 年の間にしばしば行われた改革運動によって、世 界に対する認識の高まり、改善された伝統技術への需要の高まり、貨幣の流通の増加などのよう な一般的効果に伴う発展が増強された。 (4) 手工業社会 (1302 年-1765 年)、1 人当たり GNP:$170-$300。この時代では、農業社会 から工業社会への移行が見られる。羅針盤、火薬、印刷の発明によって、手工業の発展への道が 開かれた。ルネサンス時代では、続く工業社会のための技術を提供するために必要な様々な分野 の基本的な科学の発展が見られた。 Leonard Da Vinch (レオナルドダヴィンチ) は、近代科学と技術の先駆者としての役割を担った。 後に、Gallilei (ガリレイ)、Newton (ニュートン) 等によって近代科学が確立された。 一方で、新世界とインド航路の発見の後、イギリスは、初となる近代の株式会社によって海事に おける世界に対する優位性を謳歌していた。国内では、清教徒革命や名誉革命などの市民革命に よって、それまでギルドによって行われていた生産への制限が取り除かれ、工業資本の自由が確 立され、その結果、資本主義への道が開かれた。 (5) 工業社会 (1765 年-1876 年)、 1 人当たり GNP:$300-$700。 産業革命 (1760 年から 1830 年) は、手工具のための機械の代用、工場制度の導入、大量生産の開始を伴っていた。製造会社が その機械を稼働するために蒸気動力へ次々に転換し始めると、産業革命は勢いを増し、大量生産 がより広く普及し、これによって、近代資本主義社会の成長が加速された。1857 年には、最初の 循環不況が発生した。これは、高度に発展した資本主義社会の証である。 18 世紀から 19 世紀にかけて、3 つの主な改革が見られた。イギリスの産業革命、フランスの政治 革命、ドイツの哲学革命である。 (6) 機械化社会 (1876 年-1945 年)、1 人当たり GNP:$700-$2500。科学知識の進歩が、技 術の進歩にも繋がった。そして 1870 年から 1920 年では特に、電力、自動車、機械、および、化 学産業の分野で第 2 次産業革命が起こり、既存の伝統的な軽工業に加えて、重化学工業の拡大と 強化が見られた。
  4. 4. 4 これらの新しい産業によって、何百万もの職が創出された。同時にドイツでは、資本主義国間の 競争の高まりを反映し、科学と技術の推進のための 1 つのプログラムとして、特許制度の革新と 教育の体系化が行われた。更に、巨大な独占事業による研究活動が徐々に計画されるようになっ た。 アメリカでは、第 1 次世界大戦の終結後、戦争の結果発生した様々な技術的な問題を解決するた めの常設機関として、国家学術研究会議が設立された。この会議の下、大学や州または私立の研 究機関のような、大規模な研究組織が設立された。 このような様々な種類の産業機器の新しい発展に対処するために、より精密な生産技術や工作機 械の大量生産など、技術の大幅な進歩が不可欠であった。 このような大量生産のために、Tailor によって生産管理の科学的手法が開発された。一方で、機械 技術の体系化と自動機械の開発によって、自動化への道が開かれつつあった。 20 世紀には、Einstein によって、後に質量の形態で凝縮された大量のエネルギーを放出すること が可能となる技術となる、質量エネルギー式が確立された。 (7) 自動化社会 (1945 年-1974 年)、1 人当たり GNP:$2500-$5000。1940 年から 1960 年に かけて、著しい技術革新があった。この革新の特徴の要約は以下の通りである: (a) 集中した科学産業の成長 (化学、電子工学、航空、および、原子力産業など) (b) 合成物質の幅広い利用 (c) NC (数値制御) 工作機械およびコンピューターによる電子制御技術の導入 (d) 体系的な方法の開発 (システムエンジニアリング) (e) 政府による大規模な R&D プロジェクトの促進 フィードバック制御機能があるコンピューターを用いた、機械的自動化、ビジネスの自動化、プ ロセスの自動化として、機械化から生じた自動化が産業界で幅広く利用されるようになった。 経済はより一層国際的となり、国際企業の活動が更に増大した。そしてビジネスでは、従来の安 定した市場から新しい製品の連続的な開発へと焦点が移った。その結果として、ビジネス分野の コンセプトもまた最も幅広い定義へと移った。 D Schon による機能を目的とするシステムは、 具体 的には以下のように説明されている: (a) 構成部品の数が 10 万を超えるような 巨大な製品 (大型コンピューター、ジェット機、 ロケットなど) (b) 複雑なサブシステムを持つシステム産業 (教育システム、データ処理システム、海洋開 発システム、都市開発システムなど) (8) 情報化社会 (1974 年-2005 年)、1 人当たり GNP:$5000-$15000。以下で説明されてい る社会的背景において、この社会では、人間は機械化社会や自動化社会で必然的に築かれた人間 性の無視などから解放され、自分たちの主観性や責任を確立するであろう。 この時代は、以下のような、生きがいのある生活を見つけることができる創造的な時代となる: (a) 情報機能の重要性が非常に増大し、選択的機能の強化につながる。 (b) 価値システムのこれまでの変化による、評価基準の定量化へのアプローチと実用化
  5. 5. 5 (c) 論理と感情の組み合わせの結果としての最適化知識 (d) より高度な教育の普及 (e) 個人消費の多様化 (f) サービス経済の発展 (g) 社会的要求によって促進される大企業の活動の多様化 (h) 社会、経済、産業、経営などの分野において、 「管理された実験」および「成功する可能 性の高い計画」などを可能にする知的技術の実用化 (i) 従来の個々の技術のレベルを超えるコーディングや体系化のような、新しいソフト技術 システムの一般化 (j) 人を単純労働から開放する自動化工場の導入 (k) 典型的な問題に対する解決策における、機械化のための人-機械システムの一般化 (l) 暫定的にバイオサイバネティックス (バイオネティックス) と呼ばれている、ライフサ イエンスに関連した、サイバネティックスの幅広い適用と開発 (9) 最適化社会 (2005 年-2025 年)、1 人当たり GNP:$15000-40000。この社会では、男女 の個人および社会の要求が変化し、このような要求を満たすための最善の方法を見つける機能が 開発される。 従って、最適な情報のための選択的機能の増大によって、個々の能力に従って最も適した快適な 仕事を見つけることが可能となる。 そしてこれは、 社会全体の最適化につながる。 これに続いて、 男女 (知識レベルが機械と代替され る程度の人を含む) が、 美術工芸を復興し、 個人的サービスをより尊重する社会的状況において、 仕事を得ることができる手法が開発され実用化される。 個人と社会は、二重の一元的関係であるとされる。体系学の観点では、システム全体およびサブ システムの、それぞれの最適化への方向性について、バランスがよく取れている。我々はこれを 最適化の最適な組み合わせと呼びたいと考えている。この社会では、前述の情報化社会を経た知 識そのものの性質は、大きな変化を経験し、知識は全ての人にとって最も重要な位置を占めるよ うになるだろう。 従って、社会全体の最適化のための技術の開発が、社会全体をより標準的にし、高度に進んだ化 学と技術の助けによって、自然、人間環境、および、人間性そのものを管理することが可能とな るだろう。 特に、精神現象は、暫定的にサイコ・バイオネティックス (サイコネティックス) と呼ばれる分野 で扱われることになるだろう。 (10) 自律社会 (2025 年-2033 年)、1 人当たり GNP:$40000 以上。この社会は、共同時代で 始まった意識的な管理の社会から、管理のない自然社会への移行を示している。 この社会に生きる人々は、本当の変化を経験する必要がある。そうでなければ、本当の困難の無 い秩序あるこの社会では、人々が弱体化してしまう恐れがある。なぜなら、人類の長い歴史の中 で、B. Russel によって示されている 3 つの困難 (自然に対する困難、他の人間に対する困難と自 然に対する困難、他の人間に対する困難と自身に対する困難) に直面した際に発現する抵抗力が、 人類の進歩に多大な恩恵を与えてきているからである。 恒久的で豊かなレジャー社会の中で、何が動機付けや見返りとしての役割を果たしているのであ ろうか? 暫定的にメタサイコネティックスと呼ばれる、 高度に進んだ超心理学とその関連分野のおかげで、 社会の各メンバーは、社会からの顕在化した管理または彼ら自身によって困難な状況に陥ること なく、自律的に行動することが可能となるであろう。
  6. 6. 6 後者のケースは、そのおおよその限界を多少理解しているため、潜在能力を最大限発揮できる成 長段階でわずかに見られる場合がある。 価値は、 何か新しいものを創造することにのみに存在し、 社会のメンバーは自然の寿命を超えて生きることが可能となるだろう。 超心理現象の解明は人間の能力を大いに増大し、より高度な社会であっても、自然社会は、人類 のユートピアとして追及されるであろう。その時までには、このような超心理現象に対処するた めの超技術革新による一時的な混乱は、乗り越えられるであろう。個人間の直接のコミュニケー ションの技術は、テレパシーでそれぞれがコミュニケーションをとることができるような、最も 高い発展段階となるだろう。 このような人間革命によって、人間社会は、無知や欲望が支配する、不幸で非人道的な時代を終 えて、英知と善意が広く行き渡り、平和と人間の生活が最も重要であるとされる社会へ完全に転 換されるであろう。このようにして自律社会と呼ばれる社会が実現してきている。 (11) 自然社会 (2033 年以降の未来)。人間社会は、最適化時代の村落共同体から自律時代のク ランへと発展し、更に、この自然社会の家族共同体へと発展する。これら 2 つの社会形態は異な る次元にあるにもかかわらず、人間社会の形態は、原始社会へ循環的に戻っていることがわかっ ている。
  7. 7. 7 精神と物事、時間と空間の二元的一元的関係では、成長力が現れ、生活の喜びが追求される。 上記の説明から明確であるように、循環発展の 1 サイクルの終点である自律社会は、もうそこま で来ている。 現在、テレパシーまたは幽霊の出現のような精神的または心理的現象は、何か科学とは離れたも のとして考えられている。しかし近い将来、このような現象は、我々にとって非常に重要な問題 として現れるであろう。図 3 では、10 の社会の発展段階と、SINIC 図を通して予測される未来に 関連する科学と技術が示されている。 4. 社会発展の数学的アプローチ 4.1 社会の進歩曲線 我々は、10 の社会の発展段階の状態は、0 から 1.0 で示される社会の進歩レベルとして解釈する ことができると仮定する。そして図 4 に示されているように、横座標に沿って A.D.2033 年からさ かのぼって常用対数を取り、破線を描いた。 図 4 に示されている実線の曲線は、破線曲線の 1 次近似であり、以下の式で表すことができる。 P=exp (-αTβ ) (1) P は、社会進歩のレベル、T は A.D.2033 年からの常用対数であり、 α=0.1304 β=2.044 式 (1) には、以下の数学的特徴がある: (1) T が無限大になる場合、P は 0 になる (2) T が 0 になる場合、P は 1.0 になる
  8. 8. 8 (3) 変曲点が、T=1.945、P=0.6 の場合、 図 4 で示されている社会進歩のパターンについて何点か説明する。まず初めに、社会進歩は「自 然の法則」によって制御されているということが合理的に期待できる。社会進歩の 2 つの初期条 件は、より高い生活水準と道具の使用のための人間の基本的要求である。後者は、我々の存在そ のもの、人間社会と文化の価値の、最も深い根底と基本的構造を脅かすものであったとしても、 技術の形式で際立って発展した。 その結果、 2 つの初期条件が変化することなく維持される限り、 A.D.2033 年以降の未来社会はやや停滞するであろう。このことは、後で数学的に証明する。 2 番目に、進歩率 dp/dt は、社会進歩 dP/dT と T=log10t を使って得ることができる、つまり d d = d d ・ d = . (2) K=10T 、時間スケール係数であり、これは、T がカレンダーの時間よりも小さいと社会変化を加 速する係数である。 従って、進歩率 dP/dt は、図 4 で示されている半対数グラフの時間スケール係数 K から独立して 測定することが可能な 「社会の質的変化率」 dP/dT に対応して、 暫定的に 「社会の見掛け進歩率」 として定義される。 次のことにも注意する必要がある: T=0 (A.D.2032 K=1) では、 = 0.4343 (3) 3 番目に、変曲点 (T=1.945、P=0.6) では、社会の質的変化率は最大となる。従って、以下のよう に解釈することができる:A.D.1945 年前後に到来した、 当時最も進んだ社会であった自動化社会 は、社会進歩のパターンの種類において最大の質的変化を受けた 4.2 社会進歩と革新性 人間の要求は、特に社会と技術の関係において、重要な役割を担っている。 図 2 で示されている SINIC 図から、以下の関数関係を得ることができる: P = f(𝐼, 𝑇) (4) I = f(P, , 𝑉) (5) = 𝑓 (𝑃, 𝐼, 𝑉, 𝑇) (6) P は社会進歩のレベル、I は革新性のレベル、T は A.D.2033 年からの年の対数、V は進歩指向的 意欲である。 ここでは、革新性は、技術革新、社会革新、文化革新、および、意識革新を通した社会の改革度 合い、つまり社会の実現可能性の度合いとして定義することができる。 そして、進歩指向的意欲は一般的に、達成意欲のより高いレベルによって育てられ、実際にその 文化の経済、社会、および、主教の状況を変える機能である。 I を数学的に評価するためには、以下の仮説が式 (1)、(4)、(5)、(6) の基準であること: 仮説 I:V = 仮説 II: d d = 𝑉(𝐼 − 𝑃)
  9. 9. 9 F は、個人の能力や要求を含む心理的係数であり、0<F≤1.0 である。 仮説 I および II を使用して、以下を導くことができる: = (𝐼 − 𝑃) = 𝐹 − 1 (9) I/P は、 「進歩の実現可能性の係数」と呼ぶことができる。 式 (9) から、社会の発展を妨害するものは、地球上の 1 人当たりの資源が減少するなどの外部状 況を無視した場合、心理的要因と進歩の実現可能性係数であると仮定する。 ここで、変数である心理係数 F による I の式は、図 4 で示されている社会進歩のパターンのタイ プに従うことが可能であると考えられる。 式 (1) より、
  10. 10. 10 = 𝛼𝛽𝑇 exp (−𝛼𝑇) (10) 式 (9) および (10) を使用すると、革新性を導くことができる: I = exp (−α𝑇 ) 1 + 𝛼𝛽𝑇 exp (−𝛼𝑇 ) (11)
  11. 11. 11 進歩の実現可能性の係数は、 = 1 + 𝛼𝛽𝑇 exp (−𝛼𝑇 ) (12) および、革新性の変化率は、 = 𝑇 exp (−𝛼𝑇 ) 𝐹 + 2𝛼𝛽𝑇 exp −𝛼𝑇 − exp −𝛼𝑇 (13) ここで、di/dT および dI/dt は、それぞれ dP/dT および dP/dt に対応して、暫定的に「革新性の質的 変化率」および「革新性の見掛けの変化率」と呼ぶことができる。 図 5 は、α=0.1304、β=2.044、F=0.1、0.5、1.0 の場合の P と I の T による変化を示している。 この図から、 より小さい F の値について、 社会の革新性 I はより大きくなり、 そうでない場合は、 社会進歩の予測パターンに従うことは不可能であることがわかる。 図 6 は、F=0.1、0.5、1.0 の場合の T による進歩の実現可能性の係数 I/P の変化を示している。 この図から、心理係数 F とは関係なく、以下の情報が明らかとなる: (1) I/P は、dP/dT と同時に (T=1.945 A.D.1945) 最大となる (2) I/P は、T=0 (A.D.2032) では I となる。これは、A.D.2032 の最も進化した社会の停滞を 意味している。 図 7 は、α=0.1304、β=2.044 の場合の dP/dT および dI/dt の変化を示している。 この図から、dP/dT および dI/dt の最大値および最小値の時間は、以下のように求めることができ る: (1) Max dP/dT について、T=1.945 (A.D.1945) (2) Max dI/dt について、 (a) F=0.1 の場合、T=2.346 (A.D.1811) T=0.138 (A.D.2032) (b) F=0.5 の場合、T=2.261 (A.D.1850) T=0.077 (A.D.2032) (c) F=1.0 の場合、T=2.231 (A.D.1863) T=0.050 (A.D.2032) (3) Min dP/dT について、T=0 (A.D.2032) (4) Min dI/dt について、 (a) F=0.1 の場合、T=1.277 (A.D.2014) (b) F=0.5 の場合、T=0.969 (A.D.2024) (c) F=1.0 の場合、T=0.512 (A.D.2030) 上記で示した時代前後の、その後の人間社会に圧倒的な影響を与えた、深刻な歴史的出来事を参 照する。1848 年に、Bund der Kommunisten (共産党) の会員の要求に応じて、Karl Marx と Friedrich Engels によって「Manifest der Kommunistischen Partei」が書かれ、数週間後にロンドンで出版され た。 これは主に、活動を呼びかける宣伝文書であり、1848 年にヨーロッパを飲み込んだ革命の前日に 発行され、これに続いて、ヨーロッパからアメリカへの大規模なブレーンの流出があった。 Manifesto には、個人の自由または政治的民主主義のコンセプト、労働者自身に対する産業化の成 果の時代の共有の増加についての説明に正当性の余地はなかった。 そして、A.D.1850 年前後の革新性の質的変化率が最大になった、上記の歴史的事件からの解釈で は、人間社会は F=0.5 の社会進歩のパターンに従っており、その結果として、非現実的な仮定で あり、詳細な研究の余地が多分にあるが、A.D.2032 年前後にもう一つの革新性の質的変化率の最 大値が見られる。
  12. 12. 12 見掛けの進歩率 dP/dT は、以下のように式 (2) と (10) から求めることができる: = 0.4343 (0.4343𝑙𝑜𝑔𝑡) 𝑒𝑥𝑝 −𝛼(0.4343𝑙𝑜𝑔𝑡) (14) 同様に、革新性の見掛けの変化率は、 = 𝐹 + 2𝛼𝛽(0.4343𝑙𝑜𝑔𝑡) 𝑒𝑥𝑝 −𝛼(0.4343𝑙𝑜𝑔𝑡 − . 𝑒𝑥𝑝 −𝛼(0.4343𝑙𝑜𝑔𝑡) (15) 式 (14) および (15) は、図 8 に A.D.2032 からの t に対してグラフで示されている。 変化率のこれまでの増加に対して、見かけの進歩率は A.D.2031 前後で最大となり、F=0.5 での A.D.2024 以降の革新性の現象により、その後一時的に急激に落ち込んでいると言うことができる だろう。 しかし、革新的な波のスピード、エネルギー、インパルス、振幅、および、強度は、爆発的な進歩 率を伴うようになり、不連続な作用と不測の要因のために、予測に対するより大きな抵抗が起こ るであろう。従って、進歩率が大きく増加した状態についての更なる研究には、確率分布とノイ ズ係数が導入されるべきである。
  13. 13. 13 最後に、図 7 で示されている社会の質的変化率のグラフから、社会の物質指向の進化曲線は、 A.D.1945 に最大値となることが推測される。 これに基づいて図 9 で示されているように、 それぞれ西および東に対応する、 「物質世界」 から 「精 神世界」への社会の緩やかな移行を予測する、 「社会の二元進化曲線」を得ることができる。 更に、中庸曲線は、コースの中道を進んでおり、東と西の「進歩と調和の架け橋」となる、日本の 状況を示していると仮定している。
  14. 14. 14 5. 結論 SINIC 理論は、技術的進歩から社会経済の変化、そして、進歩の実現可能性の係数や心理係数な どのような人間の意欲の範囲に渡る、革新の進歩の標準および数学的分析を通した、未来へのア プローチである。 SINIC 理論によって、最初は人間の道具の使用やより高い水準の生活への要求によって条件付け られている、時間スケールの「時相」での社会の革新性によって質的に管理された、原始時代か ら A.D.2033 までの社会発展のデジタル化されたスケールでの社会進歩のパターンが、 急激な成長 曲線となることが明らかとなった。 Marxian の一般理論によると、全ての歴史は階級の対立であり、全ての歴史的変化は最終的には、 技術条件の変化による生産の関係の変化によって決定される。 これに対応して、全ての歴史はむしろ 1 人当たりの GNP の増加の歴史であり、全ての歴史的変化 は最終的には、技術の発展によって促進される社会の革新性によって決定されると言うことがで きるだろう。 平等な進歩社会を確実にするためには、 「物質的な生産性」だけでなく「精神的な生産性」も向上 するよう、合理的行動の追求を実行する必要がある。その「本当の」合理性の追求は、双方から のアプローチを意味するためである。 従って、図 9 の「社会の二元進化曲線」は、双方を緩和した自然そのままに過ぎないということ も強調すべきである。

×