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  1. 日本教員多忙化対策委員会 オンラインセミナー コロナ時代の学校業務のあり方 働き方改革どこ行った? どうしたら進むのか、しっかり考えよう 2020年6月27日 妹尾 昌俊 教育研究家 合同会社ライフ&ワーク 代表 NPO法人まちと学校のみらい 理事 senoom879@gmail.com https://news.yahoo.co.jp/byline/senoomasatoshi/ この資料はスライドシェアにアップします。 (妹尾のTwitter、Facebookをチェックしてください。) 教育委員会、学校等で活用、引用いただくことは歓迎で す。ただし、妹尾の資料であることを明記してください。 より詳しくは拙著などもご参照いただけると幸いです。
  2. 自己紹介 妹尾 昌俊  徳島県出身(いなかの公立小中高で育つ)、神奈川県逗子市在住。 趣味は歴史もの(戦国うんちく、旅、ゲーム)、海でSUP  4人の子持ち(高1、中2、小6、小3)、育児・教育は日々修行中の身です。  学校づくり、学校マネジメントはライフワークのひとつ。  前職の野村総合研究所では、学校評価や組織マネジメント、地域とともにある学校づくり(コミュニティ スクール等)について全国調査。 2016年7月から独立、“元気な学校づくり、地域づくりを伴走し広げる”をミッションに、教職員向け研修 やコンサル、学校改善、業務改善支援などを行っています。 2019年11月に法人化し、ライフ&ワークを設立。  中央教育審議会「学校における働き方改革特別部会」委員 学校業務改善アドバイザー(文科省、埼玉県、横浜市、四日市市、宮崎県ほか) スポーツ庁・部活動ガイドライン検討会議委員、文化庁・部活動ガイドライン検討会議委員 岐阜市公教育検討会議委員 などを歴任。  主な著書に、『こうすれば、学校は変わる! 「忙しいのは当たり前」への挑戦』、 『学校をおもしろくする思考法―卓越した企業の失敗と成功に学ぶ』、 『変わる学校、変わらない学校』など。 ★新刊『教師崩壊』(PHP新書)。  Facebook、Twitter、Yahoo!ニュースオーサー(たまに解説記事を書いています)は 妹尾昌俊で検索 お気軽にメッセージなどお願いします。 講演、研修、コンサルテーションの依頼など、歓迎です(メールでご一報ください)。 1
  3. ヤフーニュースでもたまに記事書いてます。 ご意見、ご感想、歓迎です! 2
  4. 3 働き方改革、どこ行った? ☑授業時間増、土曜授業増、夏休み大幅短縮 ☑検温、消毒、トイレ掃除、報告書類も増えた・・・ ☑新指導要領で英語、プログラミングなど増 ☑深い学びって言われても・・・授業準備時間とれてる? ☑部活動指導員・・・そんな都合つく人材いないですよ
  5. Q:どうして妹尾は学校や行政の多忙改善に取り組んでいるのか? 1. 先生たちの過労死、過労自殺、あるいは志ある方が去って いく、続けられない現実をなんとかしたいから。 2. ツレがうつになりまして。 3. 学校をもっとクリエイティブで、おもしろい場に変えたい。 4
  6. 【妹尾の著書の紹介】 本を読むのも、書くのも好きです! 5 ぼくの原点。 元気な学校は何が ちがうのか。 ビジョンは思った以上に浸 透していない。 学校の戦略づくりとコミュニ ケーションを考える。 多忙の実態を豊富なデータ で解説。 働き方改革の基本方針と具 体策を提案。 ケースメソッド方式で モチベーションや業務改善 について、とても具体的に 考えられる一冊。 働き方改革の教科 書。学校や教育委員 会が行うべきこと、 中教審答申とその前 後の最新動向を踏 まえて解説。 典型的なマズイ事例 に陥らないために、 どうするか、5大原 則を演習問題付きで 解説。 企業や行政、イノベ ーターたちの失敗と 成功から、学校や教 育行政は何を学べ るか。Google、セブ ンイレブン、スタバ、 佐賀県庁など様々 な事例を分析。 わくわくする学校事務に 挑戦する6人のプロたち の仕事への姿勢や仕事 術を分析。事務職員の学 校運営への参画を具体的 に考えていける本。 教師不足、過重労 働、社会からの信頼 低下など、5つの危 機、ティーチャーズ・ クライシスを解説。 採用倍率低下は本 当に問題なのかな ど、データをもとに深 層に迫る。
  7. 「意識改革が必要!」とかバクっと言うな! なぜ、学校の働き方改革は進まないのか? 1. なぜ、働き方を見直す必要があるか、腹落ちしていない。 【Whyの問題】  部活やりたくて、教師になったんです。  子どものためにがんばっていて、何が悪いんですか? 放っておいてください。  オレが若いころは時間外なんて気にしたこともなかったのに。 教育(教師)の仕事って、時間や生産性で割り切れるもんじゃない。 2. なにをしたらよいのかが、わからない。 【Whatの問題】  どこから手を付けたらいいのやら・・・。  会議や行事の見直しはやっているんですけどね・・・。 6
  8. 「意識改革が必要!」とかバクっと言うな! なぜ、学校の働き方改革は進まないのか? 3. 段取りができていない。 【How, Whoの問題】  保護者への説明、理解を得られるのが大変で・・・。  職員でアイデアは出したんですけど、日々忙しくて進められていません。 4. わかっちゃいるけど、動かない。 【The Knowing-Doing Gap】  他人のせいばかりにして、自分では動こうとしない。 (“文科省が悪い、教員増がないとムリ”は本当か?)  まあ、そこは穏便に。嫌われるのがイヤな校長たち。  問題を話し合っただけで仕事をした気になっている。 7
  9. 森の中で、必死で木を切り倒そうとしている人に出会ったとしよう。 「何をしているんです?」とあなたは聞く。 すると男は投げやりに答える。 「見ればわかるだろう。この木を切っているんだ」 「疲れているみたいですね。いつからやっているんですか?」 あなたは大声で尋ねる。 「もう五時間だ。くたくただよ。大変な仕事だ」 「それなら、少し休んで、ノコギリの刃を研いだらどうです? そうすれば、もっとはかどりますよ」とあなたは助言する。 すると男ははき出すように言う。 「切るのに忙しくて、刃を研ぐ時間なんかあるもんか!」 スティーブン・R・コヴィー『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』 (フランクリン・コヴィー・ジャパン翻訳)キングベアー出版(2013) 刃を研ぐ 8
  10. 1カ月の読書量 ※漫画、小説などは除く 約3~4割の先生が、1冊も本を読まない。 二極化現象も。 9 注)対象は教員のみ。 出所)妹尾昌俊『教師崩壊』、 「教職員の学びと勤務についての調査」(2019年12月~20年1月実施)
  11. 認識合わせしたいこと 日本の小・中・高校の教員のかなりの多くは、過重労働ぎみ。 背景には、さまざまな要因があるが、そのひとつは、教員の役割が多岐に わたっていること(マルチタスク)。「子どものため」という、いわば殺し文句 のもとで教育行政も学校も、ビルド&ビルドで仕事を増やしてきた。 新型コロナの影響で、教職員の負担増は、ますます深刻化しつつある。 (消毒作業、トイレ清掃、たくさんの報告書類など + 土曜授業増、夏休み短縮 + 支援員や講師は各学校で探す・・・etc) 教職員の健康は、たいへん心配。加えて、授業の質を上げることや 自己研鑽が犠牲になっていることが問題。 たとえば・・・音楽教師で吹奏楽部顧問が、国内外を旅して、視野を広げる 時間的ゆとりがあるだろうか? コンサートに行く気力もない? 「優秀な」人材が逃げている問題も深刻では? 10
  12. ほな、どうする? 1. なぜ、働き方を見直す必要があるか、腹落ちしていない。 【Whyの問題】 ⇒ ☆Whyをよ~く話し合おう。職員研修、衛生委員会、コミュスクなど ☆子どもと向き合う時間の確保のためか? ☆あなたの本務・本業、そして、志は何? 2. なにをしたらよいのかが、わからない。 【Whatの問題】 ⇒ ☆確かな現状認識ないところに、有効な対策は生まれない。 可視化、分析、診断。 ☆子どものためになる、教育的に意義のあることからも、 優先順位と劣後順位を考えよ。 11
  13. 現実の24時間と理想の24時間を書き出してみよう、比べてみよう ※この資料の末にワークシートを添付しました。 12
  14. ほな、どうする? 3. 段取りができていない。 【How, Whoの問題】 ⇒ ☆難しい問題ほど、分解せよ。工程表をつくろう。 ☆月1回、短くてもいいから進ちょく確認する場を。 4. わかっちゃいるけど、動かない。 【The Knowing-Doing Gap】 ⇒ ☆心の棘を大切に。当事者意識が高まる。 ☆校長の裁量でできることは多い。国や教委の施策も重要だけれど。 ☆問題解決力(or 主体性)のない組織が、 問題解決力(主体性)のある子どもたちを育てることはできない。 13
  15. 国や都道府県・市区町村の役割も重要だが、 実は、各学校の裁量で変えていけることも多い。 14 静岡県吉田町のある小学校の例 ※SSS=スクールサポートスタッフという教師業務のアシスタント 注)遠足をすべてやめた わけではない。縦割りで の春の遠足を廃止。 注)学期を区切った もの
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  17. 事例)七尾市立能登香島中学校での業務プロセスの洗い出しと分析、改善策の実行 (大根誠さん作成資料) 「学校業務を『見える化』する手法の開発と実践」も参照。 16
  18. コロナ禍でよく見えてきたこと コロナ前からの問題がより顕在化(見える化)してきた! 1. 学校は、勉強する場だけではない。 ・教育的な機能・役割 ・福祉的な機能・役割 (保護) ・関係をつくる機能・役割(交流・つながりを通じた楽しさと成長) 2. 日本の教育は、自律的な学習者を育ててきただろうか? ・ある校長経験者の言葉 「自分で時間割をつくる力」 ・大量の宿題をわたしきり、与えるばかりの学校も? 3. 圧倒的なコミュニケーション不足とソーシャル・ディスタンス ⇒ 学校自前主義が強まりつつある? 17
  19. オンラインゼミやってます 学校をおもしろくする会  目的、ねらい  日本の学校教育について、深く考える場にしたい。 単に話を聞いておしまいではなく、参加者の行動 変容につながるものにしたい。  (おこがましい物言いになりますが・・・)教職員を はじめとする大人たちの思考力を鍛える場にした い。  内容 ~気楽にまじめに話せる場~  月3回前後のオンライン交流会  拙著『学校をおもしろくする思考法』を素材にした 解説と意見交換  時事ニュース解説や雑談  Facebookグループでのちょっとした交流  ご留意いただきたいこと  有料です(月会費3千円を予定)。  必ず、事前に妹尾までメッセージください (参加したいですなど)。  Facebookアカウントが必要になります。 18
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