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ホームページ作成サービス「ペライチ」が取り組むスパムコンテンツへの対応

  1. ホームページ作成サービス「ペライチ」が 取り組むスパムコンテンツへの対応 株式会社ペライチ 杉浦正実 1
  2. 自己紹介 杉浦正実(すぎうらまさみ)  Facebook&TwitterID: masamirock 株式会社ペライチ@東京渋谷  マーケティングチーム チームリーダー(数値責任者) 2007年3月〜2017年6月  ジャパンベストレスキューシステム株式会社(JBR)@名古屋   上場企業のWeb担当として、SEO、リスティング広告を始めとしたWeb集客全般をしていました。   また、WordBench Nagoyaの運営スタッフなど勉強会のスタッフにも携わる 2017年6月〜  株式会社ペライチ@渋谷   (現在は)Webマーケティングを担当して、チームマネジメントしています。      領域:SEO、広告などのAcquisition関連    2
  3. What’s ペライチ ペライチは誰でも早く簡単に1ページのWeb ページやランディングページが作成サービ スです。豊富な種類のテンプレートの中か ら目的に合ったものを選び、好きなように カスタマイズすることができます。 2018年11月現在で135,000を超えるユーザー がいます。 (無料期間が長くなるクーポンコード配っていますので、 欲しい方は私までお声掛けください。有料版も使って フィードバックをくれると嬉しいな♪) 3
  4. 増えていくスパムページ 4
  5. ユーザー増加につれてスパムページも増える ユーザーが増えるにつれて、ペライチの利用規約を守らないユーザーが散見されるよう になった。最初は割合も少なかったので、あまり気にせず細かくチェックをしていな かったのですが、、、 サーチコンソールの「手動による対策」で2017年7月にperaichi.comドメイン全体にペ ナルティが出て、順位が大幅に下落させてしまい、お客様に大迷惑を掛けた。(この時 は約1ヶ月で復旧させた) その際にスパムコンテンツを一掃したが、定期的なチェック体制ができておらず、その 後も「部分一致」で警告が度々届くごとに対処していた。(完全に後手の対応になって しまっていた) その時に実際にサーチコンソール (GSC)の通知内容 5
  6. スパム対応が後手のままであってはいけない 後手での対応が起因して再びペナルティ等でお客様にご迷惑を掛けるのは良くないというこ ともあり、社内で話し合った結果、2017年の年末に「詐欺不正ユーザー撲滅委員会」という 組織を作り、全社的にスパム対策に取り組むことにした。(委員長に役員になってもらい、 できるだけマーケティング担当で大きな権限を頂き、自由に改善できるように進めた。) 社内Slackにもチャンネルを作り、こちらに報告・連絡・相談をして、社内連携を図ることにより、 迅速な対応をして素早い対策を取る。 6
  7. 実際に行っているスパム対応 7
  8. 通報ページを作るなど啓蒙活動から始める まずは対策委員会を作って対策に取り組んでいるところを認知させ、啓蒙させることから開始した。す ると、毎日通報して協力してくれるユーザーなども現れた。 専用の通報ページ ユーザーページのフッターにもリンクを設置 FacebookページなどSNSでも告知した 8
  9. 毎日作られている全ページをチェック チェックを始めた当時(2018年1月頃)は、毎日約100ページ作られていた。まずは新しくで きたページの内容をすべてチェックすることによってスパムコンテンツや規約違反ページを 増やさない対応に乗り出す。 これにより、開始1ヶ月程度で日々できていた卑猥な画像が掲載されるアダルトページをほ ぼ追放することに成功した。(対策したものと似た内容をSQLでDBから抽出して同時に強制非公開対 応をしていく) その活動の影響もあるのか、18禁の出会い系告知のページも減ってきた。 しかしながら、薬事法(薬機法)違反ページを専門機関から指摘されたり、商標を無断に使 用しているとのことで商標権者から連絡がきたり、新たな問題が増えて行く。。日々試行錯 誤です。(法律に関わることは顧問弁護士さんとも相談しながら対応を進める)  →DMCA申請されてしまうこともあったので最速で対応している 9
  10. サーチコンソールを定期的に確認して対応 最低でも週に1度は時間を取って各項目を細かくチェックを行うことに してエラーなどにいち早く対応できるようにしている。 【特に注視している項目(以前のバージョン)】 ・手動による対策 ・検索アナリティクス→ページ(デフォルト「クエリ」)→クリック数が 多いページ   →急激に増えているページの中に「良くないコンテンツ」があること が多い ・クロール→クロールエラー→サーバーエラー・ソフト404 ※以前のバージョンをまだ使用しているのは、ペライチはユーザーから見えないところにXML サイトマップを作っているのでユーザーが誤ったURLで登録している場合は運営側で削除する などしているのだが、それがまだ新しいバージョンではできないので以前のバージョンで使用 していることが多い。 10
  11. SEOの定期的な情報を手に入れる 基本的には「ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)」と照らし合 わせて、違反しているかを精査するようにしている。 ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン): https://support.google.com/webmasters/topic/6001971?hl=ja さらにGoogleからのお知らせをキャッチすることで、Google等で対策・アップデートの情報 を知ることで、後手の対策にできるだけならないように進めている。  【Google公式のリリース以外で良く見ている】    ウェブマスターオフィスアワー(YouTube): https://www.youtube.com/playlist?list=PLKoqnv2vTMUM8wruZ8n9hmv8951fFmxok    Google金谷さんのTwitter: https://twitter.com/jumpingknee     サイバーエージェント木村さんのTwitter: https://twitter.com/kimuyan     海外SEO情報ブログ(鈴木さん): https://www.suzukikenichi.com/blog/     SEMリサーチ(アイレップの渡辺さん): http://www.sem-r.com/      など、見ていますが、良いものがあったら教えてください、、 11
  12. 最近の悩み・将来の目標 12
  13. 最近困っていること ユーザーからページを作成して数週間経つが、ページがGoogle にインデックスされないという問い合わせが来るがよくある。 【この問い合わせの対応】 ・peraichi.comを使用してページを作成  →fetch as Googleなどを使用してINDEXを促進する ・独自ドメインを使用してページを作成  →サーチコンソールを登録を勧めているが、Webのリテラ シーが高くないユーザーも多いので苦心している。 (以前は、一般公開用のURL登録ツールで登録をしていたのだがサービ ス終了によって使えなくなり代替え案もなく、困っている) 13
  14. 【究極の目標】「品質に関するガイドライン」を広めたい 日々の対策の結果、作られるスパムページは対策開 始時の10分の1以下に減ることに成功したが、そもそ も多くのユーザーがどういうことがスパム行為なの かの知識が足りないことで知らずとしてスパム行為 (≒「品質に関するガイドライン」の違反)をして いることが多いということがわかった。  その為、我々Webマスターが品質に関するガイドラ インを広くユーザーに広めることにより、より良い 環境に整っていくのではないのか?と思っていま す。  ⇒セミナーなどを含め、「品質に関するガイドラ イン」を発信していく体制を作るのが今後の目標で す。 14
  15. まとめ ・役員(取締役)も含めたメンバーで啓蒙活動に取り組む  ⇒権限によって対策が止まらないようにする為 ・対外的にアピールする ・定期的にページ(コンテンツ)をチェックする ・サーチコンソールの情報にすばやく対応する ・SEO情報やGoogleのアップデート情報を得られるように心がける ・みんなで「品質に関するガイドライン」を広めよう!  ⇒スパムを作らない・作らせないことをしよう! 15
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