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Thinking method 20180623

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面的思考を生み出すワークショップの設計と思考の変化に関する考察_日本デザイン学会春季発表大会_2018_6_23

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Thinking method 20180623

  1. 1. 面的思考を生み出すワークショップの設計と 思考の変化に関する考察 福士夏季 シャープ株式会社 安武伸朗 常葉大学 日本デザイン学会第65回春季研究発表大会 1
  2. 2. 発表内容 1.背景と課題 2. 解決の糸口 3.活動の目的 4.面的思考について 5.ワークショップの設計と実践 6 .考察と今後の展開 日本デザイン学会第65回春季研究発表大会 福士夏季/シャープ(株)・安武伸朗/常葉大学 2
  3. 3. 1.背景と課題 ● サービスデザインの視点 ● 企業の開発プロセスの視点 ● グラフィックレコーディングの視点 日本デザイン学会第65回春季研究発表大会 福士夏季/シャープ(株)・安武伸朗/常葉大学 3
  4. 4. 1.背景と課題 顧客視点を実務で活かすためには、社会的 背景や企業リソースや企業風土・文化、技 術的な側面などあらゆるレイヤーの情報と 組み合わせながら、最適な解を見つけるこ とが重要だ サービスデザインの視点 ● サービスデザインの視点 ● 企業の開発プロセスの視点 ● グラフィックレコーディングの視点 日本デザイン学会第65回春季研究発表大会 福士夏季/シャープ(株)・安武伸朗/常葉大学 4
  5. 5. 視点が異なるメンバーと開発が進むため、 言葉の齟齬や開発プロセスの違い、アウト プットの認識の差など様々な課題がある 企業の開発プロセスの視点 1.背景と課題 ● サービスデザインの視点 ● 企業の開発プロセスの視点 ● グラフィックレコーディングの視点 日本デザイン学会第65回春季研究発表大会 福士夏季/シャープ(株)・安武伸朗/常葉大学 5
  6. 6. ● サービスデザインの視点 ● 企業の開発プロセスの視点 ● グラフィックレコーディングの視点 普及した今日、「描く」行為が得意なレコー ダーが増えたことから本質的な価値がぼやけ ている。「描く」という表層の行為の訓練で はなく、グラフィックレコーダーの情報の捉 え方や思考について普及をはかる必要がある グラフィックレコーディングの視点 1.背景と課題 日本デザイン学会第65回春季研究発表大会 福士夏季/シャープ(株)・安武伸朗/常葉大学 6
  7. 7. 2.解決の糸口 初学者は情報を時系列に直線的に関連づける が、これは論理的な理解を得るための線形の 思考と類似している。経験者は、画家がキャ ンバス上で適切な構図を試すように情報の配 置や距離、位置関係に意味を求め視覚言語を 用いて包括的な理解を得ようとしている 美術学生が行うGRの考察 安武伸朗、福士夏季:第15回全国大会発表論文集;p182-183情報コミュニケーション学会,(2018) 日本デザイン学会第65回春季研究発表大会 福士夏季/シャープ(株)・安武伸朗/常葉大学 7
  8. 8. 美術系学生、グラレコ初学者のノート 美術系学生、グラレコ経験者のノート 日本デザイン学会第65回春季研究発表大会 福士夏季/シャープ(株)・安武伸朗/常葉大学 8 2.解決の糸口
  9. 9. 美術系学生 熟練者のグラレコ HCD-Net サービスデザイン連続セミナー 2015 日本デザイン学会第65回春季研究発表大会 福士夏季/シャープ(株)・安武伸朗/常葉大学 9 2.解決の糸口
  10. 10. 「その製品やサービスが利用されるコンテキストをより広い視野で捉え、 そこに時代や環境の変化からもたらされる影響も踏まえて、 既存のフレームでは対応されない新たな欲求やテーマを発見し、 それにふさわしい新たなフレームを構築する」 武山政直:サービスデザインの教科書;エヌ・ティ・ティ出版,p91 (2017) 日本デザイン学会第65回春季研究発表大会 福士夏季/シャープ(株)・安武伸朗/常葉大学 10
  11. 11. 「視覚の世界に再び戻り、物事の複雑な状態を全体的・系統的に 概念化するには、いろんな要素を統合・合成する力学が必要だ。」 イボンヌ・M・ハンセン:情報デザイン原論;東京電機大学出版局,p161 (2004) 日本デザイン学会第65回春季研究発表大会 福士夏季/シャープ(株)・安武伸朗/常葉大学 11
  12. 12. 3.活動の目的 開発当事者が、 サービスデザインの上流工程において 複雑で多層な情報を直感的、統合的に捉えて 新たなインサイトを得る発想法を構築すること 本研究の目的 日本デザイン学会第65回春季研究発表大会 福士夏季/シャープ(株)・安武伸朗/常葉大学 12
  13. 13. 利用者の文脈や事業目的などの多層な情報「点」を「線」でつなぎながら、画面の配置「面」を作るこ とで、隙間や移り変わり、強い密集に注目して、統合的なアイデア(インサイト)を見つける 面的思考とは 面のボリュームや重なり 顧客の 文脈 顧客の 文脈 社会 背景 事業者 リソース パートナー 企業 顧客の 文脈 業界の 動向 余白や空間 顧客の 文脈 顧客の 文脈 社会 背景 事業者 リソース パートナー 企業 顧客の 文脈 業界の 動向 情報と情報のつながり 顧客の 文脈 顧客の 文脈 社会 背景 事業者 リソース パートナー 企業 顧客の 文脈 業界の 動向 日本デザイン学会第65回春季研究発表大会 福士夏季/シャープ(株)・安武伸朗/常葉大学 13 4.面的思考について
  14. 14. 4.面的思考について ● 美術学生が行うGRの思考 ● 既存の視覚的な発想法との比較 目的や用途 手法の特徴 親和図法 川喜田二郎 混沌としてはっきりしない問題の構造を明らかにして 、問題の解決策を導き出す 言語データを相互の親和性によってまとめ、親和カードを 作成しながら親和図を作っていく。 強制連関法 リチャード ホワイティング 一見関連性のない二つのものを強制的に関連づけなが ら、アイディアを生み出す 縦横に変数(対象や場面など)を設定しマトリクス法とし て強制的に組み合わせてアイデアを発想する 図解思考 永田豊志 課題分析やアイデアの構築、物事の関連性を把握する 際に、図で考え、描き、それを伝える 言語データを次々に図解することで直感的な理解を生み出 し、「見える化」により構想力やアイデアを生み出す力を 養う 面的思考 (仮説) 混沌とした情報に対して、論理的思考では見えないつ ながりや余白に注目し、インサイトを得る 複数の分野の言語データを、絵画の構図のように配置しな がら、余白や隙間に新しい情報を見出していく 日本デザイン学会第65回春季研究発表大会 福士夏季/シャープ(株)・安武伸朗/常葉大学 14
  15. 15. 5.ワークショップの設計と実践 美術系の大学生を対象としたワークショップを用いて、面的な考え方の有効性を確かめる。 情報をマッピングして面を構成する過程と、面を活用して発想する2つの過程を経て、サービスのプロ トタイプを考案する。 点 的 線 的 面 的 日本デザイン学会第65回春季研究発表大会 福士夏季/シャープ(株)・安武伸朗/常葉大学 15
  16. 16. 4.ワークショップの設計と実践 常葉大学 造形学部 学生20名 筆者らによるマッピング再考 金沢美術工芸大学 製品デザイン学科 20名 STEP 1: 3月19日 STEP 2: 3月26日 STEP 3: 6月16日 日本デザイン学会第65回春季研究発表大会 福士夏季/シャープ(株)・安武伸朗/常葉大学 16
  17. 17. 4.ワークショップの設計と実践 インサイトを得る⾯的思考の実験ワークショップ 13:00 面的な思考の背景 13:30 事業計画を知る 「情報を深掘りしよう」 14:00 マッピングによる面の構成 15:00 面を意識した発想 15:30 プロトタイプ 16:20 プレゼンテーション 16:45 ふりかえり 日本デザイン学会第65回春季研究発表大会 福士夏季/シャープ(株)・安武伸朗/常葉大学 17
  18. 18. 4.ワークショップの設計と実践 クリーンソリューションとは、以下の自社製品を統合して、 満足な体験を生み出す仕組み(今回はアプリサービス) 掃除機 布団掃除機 ロボット掃除機 空気清浄機 ふとん乾燥機 洗濯機 クリーンな暮らしを生み出す新しいサービスのコンセプト とサービスの中心になるアプリのイメージを視覚化する クリーンソリューションに関するサービスの開発 日本デザイン学会第65回春季研究発表大会 福士夏季/シャープ(株)・安武伸朗/常葉大学 18
  19. 19. 4.ワークショップの設計と実践 「多様な情報」について、用意された付箋紙に、講師のレクチャー+グループのディスカッションから 自分たちなりの情報を加える(肉付け、深掘り) 5つの情報の組み合わせ 顧客 情報 業界 情報 社会 背景 企業 情報 製品 情報 ・ひとりで掃除している時 間はリラックスして楽しい ・掃除はやっていると清々 しくてストレス発散だ! ・家事代行サービスの普及 (スマホによるマッチング サービスの高度化) ・ハウスクリーニングサー ビスプロの技術と専門家の 資器材・洗剤を利用する ・5G回線で大量のデータを 送受信できる ・AIが進化し始め、2020年 には自動運転などスマート マシンが登場 ・複数の事業部の場合、開 発費を各事業部で負担する ので不公平が出ないような 配慮が必要 ・クラウド連携で遠隔コン トロール ・音声コミュニケーション による家電と人とのエモー ショナルな関係性を構築 19日本デザイン学会第65回春季研究発表大会 福士夏季/シャープ(株)・安武伸朗/常葉大学
  20. 20. 4.ワークショップの設計と実践 ①顧客情報を生活者の文脈を描くように配置 「ということは○○もしたいんじゃないか?」を書き足す ②顧客情報に業界情報を関連付ける ③社会背景や、トレンドを新たに書き加える ④自社のリソースや製品情報を関連付ける ⑤隙間(ギャップ)や、強い密集(重なり)に注目 して、既存のフレームでは対応されない新たな 欲求やテーマを見つける マッピングで面をつくる 日本デザイン学会第65回春季研究発表大会 福士夏季/シャープ(株)・安武伸朗/常葉大学 20 面に注目して発想する
  21. 21. 4.ワークショップの設計と実践 マッピングのプロセス❶ 画面に垂直・水平の力が強く、発想が硬くなる影響がうまれた。 日本デザイン学会第65回春季研究発表大会 福士夏季/シャープ(株)・安武伸朗/常葉大学 21
  22. 22. 4.ワークショップの設計と実践 プロセス❷ 斜めに構成しなおすと、左下や右上に、三角形など「不 定形な余白」が生まれ、「発想が広がる可能性」が感じられた。 日本デザイン学会第65回春季研究発表大会 福士夏季/シャープ(株)・安武伸朗/常葉大学 22
  23. 23. 4.ワークショップの設計と実践 面に注目したインサイトの捉え方 a : 面のボリュームや重なりから、インサイトを得る。 周囲や自分が自分 にむける、掃除の 義務や美徳の圧力 から解放される時 間を雇用したい 自分のルールで物 事を行う権利や自 由を雇用したい 日本デザイン学会第65回春季研究発表大会 福士夏季/シャープ(株)・安武伸朗/常葉大学 23
  24. 24. 4.ワークショップの設計と実践 面に注目したインサイトの捉え方 b : 余白や空間に、現れていない情報を見つける。 掃除する行為や 掃除している実 感よりも、掃除 できている環境 を雇用したい 日本デザイン学会第65回春季研究発表大会 福士夏季/シャープ(株)・安武伸朗/常葉大学 24
  25. 25. 4.ワークショップの設計と実践 面に注目したインサイトの捉え方 c : 情報と情報のつながりから、インサイトを得る。 キレイになっていく過程を見ると、 自分が誇らしい 日本デザイン学会第65回春季研究発表大会 福士夏季/シャープ(株)・安武伸朗/常葉大学 25
  26. 26. 4.ワークショップの設計と実践 インサイトからサービスデザインのプロトタイプをつくる 日本デザイン学会第65回春季研究発表大会 福士夏季/シャープ(株)・安武伸朗/常葉大学 26
  27. 27. 5 .考察と今後の展開 ①常葉大学WSの学生の声 「製品や経営の情報の咀嚼が難しい」 「ロジカルな考えから離れることを怖れる」 「無いものを見つけようという楽しさがある」 ②筆者らの実験 情報「点」を「線」でつなぎながら「面」を作ることで、隙間や移り変わりを「見つけ る」意欲がうまれた。 ③金沢美術工芸大学WSの学生の声 「ことの集まりと集まりの間に気づきがあることを実感した」 「言語化できていない部分にもアイデアがある」 「ロジカルだけでは分からないことがたくさんあった」 こうした思考により、開発者が勇気と想像性を発揮するように変わる可能性はあり得よう。 日本デザイン学会第65回春季研究発表大会 福士夏季/シャープ(株)・安武伸朗/常葉大学 27
  28. 28. 5 .考察と今後の展開 ①社会人対象のWSを行い、事業に沿ったインサイトが獲得できるのか、効果を確かめる。 ②学生対象のWSでは、製品や社会背景などを理解しやすくするために、文字+画像による情 報提供を行う。 また、美術系ではない学生を対象としたWSにより、思考の過程を比較する。 ③「面的」思考は、情報を組み合わせながら発想しているという点で、「動的」思考という 一面がある。 情報を「動かして構成する」過程を丁寧に検証し、効果を評価する。 (今後、福岡大学、近畿大学にて学生WSを予定) 今後の展開 日本デザイン学会第65回春季研究発表大会 福士夏季/シャープ(株)・安武伸朗/常葉大学 28

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