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某日 卒論報告
Use-K
内容
• 卒論で書いたことは何か
• 今後の展望
卒論で書いたことは何か
ゲームは社会のためになる!!
→どういうことか
• 社会学は社会秩序構想の学である
• →その中で秩序生成をシステム的に考えるのが
社会システム理論
• →そこでは社会秩序を定常状態として如何に表
現するかが問題
• この定常状態を「ゲーム」で表すことができるの
では?
–...
論証()手順
• 社会システム理論の問題点を指摘(2章1節)
• 問題の解決に遊び研究が役に立つのではと
いうのを指摘(2章2節)
• 遊び研究そのまま突っ込んでも問題の解決
にならないからゲーム研究の知見を突っ込み
ましょうというのを指摘(2...
もうちょっと詳しく
• 社会システム理論とは何か
• 今田の自己組織性論とは何か
• 遊び研究がどう社会システム理論の課題解
決に役立つか
• ゲーム研究の知見がどう遊び研究をカバー
できるか
• 結論
社会システム理論とは何か(1)
(あくまで自分の理解です)
• 社会システム理論
=社会を抽象的なシステムとして描く理論
• →何のための理論?
=社会学領域内における、様々な個別具体
的な知見を総合するための理論
– 有名な人:T・パーソンズ...
社会システム理論とは何か(2)
• 今回関係していくるもの
→ルーマンの自己言及的社会システム
• どういうものか?
– キーワード:オートポイエーシス(生物学由来の専門用語)
• 社会秩序が、現時点の状態(構造)を基準にして、そ
れ以降の秩序...
今田の自己組織性論とは何か(1)
• 今田はルーマンの社会システム理論を次の
点で批判→「ゆらぎ」を評価できない
– 「ゆらぎ」:システムにおいて想定されていない
出来事
– →この「ゆらぎ」をシステムの中に回収することが
今田の問題意識
• ...
今田の自己組織性論とは何か(2)
• どうしたらこの問題を解決できる?
→自己組織性論
– オートポイエーシス=個体発生の説明
– 自己組織=要素間の運動が作る秩序の説明
• →個々人を「リゾーム」と仮定し、そこから秩序が生成
しうると議論
–...
今田の自己組織性論とは何か(3)
• →これでもまだ問題点が残っているのでは?
– 個々人がリゾームであるという仮定には、自身の活
動を止める契機が考慮されていない
– →このままだとよくあるポストモダン思想と変わらない
• →「遊び」を経由し...
遊び研究がどう社会システム理論の
課題解決に役立つか(1)
• 活動として見ると、「遊び」概念は「リゾーム」
概念と似ている
– 「遊び」の社会的機能
• 社会的文脈に則った文脈の離脱
• 自由に参加・離脱可能な文脈の提供
• 結果の提供
• ...
遊び研究がどう社会システム理論の
課題解決に役立つか(2)
• →まだ「安定した」秩序生成は考えづらい
– 秩序があり得ることは考えられるが、それがどう
維持されるかがまだ見極めきれない
• かと言ってオートポイエーシスには戻れない
• →そう...
ゲーム研究の知見が
どう遊び研究をカバーできるか(1)
• 「ゲーム」を、継続的に「遊び」を可能とするも
の=維持されるべき「秩序」として見たら良い
のでは?
• どう定義する?
→ユールの古典的ゲームモデル
– なぜその定義を使う?:定義にお...
ゲーム研究の知見が
どう遊び研究をカバーできるか(2)
• →しかしそのまま用いるのはしっくりこない
– 「ものとしてのゲーム」と「活動としてのゲーム」という
考え方をどう扱うか?
• →ユールの設けた視点を基準にして概念作り、
それで説明すれ...
ゲーム研究の知見が
どう遊び研究をカバーできるか(3)
• 考えたこと
– まず、「ゲーム現象」(3から)「向ゲーム態度」(2
から)「ゲーム状況」(1から)があるとする
• ゲーム現象:社会秩序が達成されている状態
• 向ゲーム態度:その現象...
ゲーム研究の知見が
どう遊び研究をカバーできるか(4)
• つまり?
→人々の活動を、
「ゲーム現象」を起こすための条件を、
「向ゲーム態度」「ゲーム状況」それぞれで
満たそうとするものと考えればよいのではな
いか、ということ
– この場合、ゲ...
結論
• (思考実験的には)人々の行動基準にゲームを
置くことで、社会秩序の構想が可能になるので
は!!
– →この場合の秩序:個々人が「遊ぶ」ことを可能にし
つつ、同時に「社会」がその求められている機能を発
揮出来ている状態
• 要するに?:...
今後の展望
• んなアホなこと言ってないで 現実への落とし所を考える
– 仮にそのようなことが言えたとして、そこから更に
どのようなことが言える?
• ゲームの研究や開発、そして「プレイ」に対して何を言
うことが出来る?
• そもそも本当にそん...
ありがとうございましたm(_ _)m
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某日の卒論報告資料

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某日の報告に使用したものから抜粋。

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某日の卒論報告資料

  1. 1. 某日 卒論報告 Use-K
  2. 2. 内容 • 卒論で書いたことは何か • 今後の展望
  3. 3. 卒論で書いたことは何か ゲームは社会のためになる!!
  4. 4. →どういうことか • 社会学は社会秩序構想の学である • →その中で秩序生成をシステム的に考えるのが 社会システム理論 • →そこでは社会秩序を定常状態として如何に表 現するかが問題 • この定常状態を「ゲーム」で表すことができるの では? – ゲーム研究にひきつけて言えば、社会システム理論 の文脈でゲームを定義したら「面白い」のでは? • 表すことのメリットは……なんでしょう()
  5. 5. 論証()手順 • 社会システム理論の問題点を指摘(2章1節) • 問題の解決に遊び研究が役に立つのではと いうのを指摘(2章2節) • 遊び研究そのまま突っ込んでも問題の解決 にならないからゲーム研究の知見を突っ込み ましょうというのを指摘(2章3節) • 上記の議論を整理すると、社会秩序を語るの に「ゲーム」を用いることが適切ではないで しょうか(2章4節)
  6. 6. もうちょっと詳しく • 社会システム理論とは何か • 今田の自己組織性論とは何か • 遊び研究がどう社会システム理論の課題解 決に役立つか • ゲーム研究の知見がどう遊び研究をカバー できるか • 結論
  7. 7. 社会システム理論とは何か(1) (あくまで自分の理解です) • 社会システム理論 =社会を抽象的なシステムとして描く理論 • →何のための理論? =社会学領域内における、様々な個別具体 的な知見を総合するための理論 – 有名な人:T・パーソンズ、N・ルーマン、J・ハー バーマス
  8. 8. 社会システム理論とは何か(2) • 今回関係していくるもの →ルーマンの自己言及的社会システム • どういうものか? – キーワード:オートポイエーシス(生物学由来の専門用語) • 社会秩序が、現時点の状態(構造)を基準にして、そ れ以降の秩序を作り出していく、という見方 – つまり、現在の構造を基準に設計図を書いて、それを元にま た新しい構造を作り出す、ということ – →これに対して異議を唱えたのが今田 • 今田高俊(1986)『自己組織性――社会理論の復活』 ほか
  9. 9. 今田の自己組織性論とは何か(1) • 今田はルーマンの社会システム理論を次の 点で批判→「ゆらぎ」を評価できない – 「ゆらぎ」:システムにおいて想定されていない 出来事 – →この「ゆらぎ」をシステムの中に回収することが 今田の問題意識 • →なぜ評価できないか? – 《カテゴリーの誤謬》:個体発生の説明原理を機 能分化の説明に用いようとしている
  10. 10. 今田の自己組織性論とは何か(2) • どうしたらこの問題を解決できる? →自己組織性論 – オートポイエーシス=個体発生の説明 – 自己組織=要素間の運動が作る秩序の説明 • →個々人を「リゾーム」と仮定し、そこから秩序が生成 しうると議論 – リゾーム:恣意的に動いて他の要素と自由に繋がるもの • 元は「地下茎」 • 特徴 – 1.自在結合の原理(個々の要素との接続を自由に構築/切断する) – 2.自生的秩序(オートポイエーシス的に秩序を作り出す)
  11. 11. 今田の自己組織性論とは何か(3) • →これでもまだ問題点が残っているのでは? – 個々人がリゾームであるという仮定には、自身の活 動を止める契機が考慮されていない – →このままだとよくあるポストモダン思想と変わらない • →「遊び」を経由して「ゲーム」の概念を持ち込め れば良いのでは??? – 遊び:ホイジンガ『ホモ・ルーデンス』、カイヨワ『遊びと 人間』 – ゲーム:ユール『ハーフリアル』
  12. 12. 遊び研究がどう社会システム理論の 課題解決に役立つか(1) • 活動として見ると、「遊び」概念は「リゾーム」 概念と似ている – 「遊び」の社会的機能 • 社会的文脈に則った文脈の離脱 • 自由に参加・離脱可能な文脈の提供 • 結果の提供 • 現実の形象化 – →どちらも、少なくとも人々が自由に動くことを考 えている
  13. 13. 遊び研究がどう社会システム理論の 課題解決に役立つか(2) • →まだ「安定した」秩序生成は考えづらい – 秩序があり得ることは考えられるが、それがどう 維持されるかがまだ見極めきれない • かと言ってオートポイエーシスには戻れない • →そうだ、「ゲーム」がある
  14. 14. ゲーム研究の知見が どう遊び研究をカバーできるか(1) • 「ゲーム」を、継続的に「遊び」を可能とするも の=維持されるべき「秩序」として見たら良い のでは? • どう定義する? →ユールの古典的ゲームモデル – なぜその定義を使う?:定義において、「どの視 点から説明すればよいか」というのが明確になっ ているから
  15. 15. ゲーム研究の知見が どう遊び研究をカバーできるか(2) • →しかしそのまま用いるのはしっくりこない – 「ものとしてのゲーム」と「活動としてのゲーム」という 考え方をどう扱うか? • →ユールの設けた視点を基準にして概念作り、 それで説明すれば良いのでは???(安易な発想) – ユールが説明すべきとしたこと(ユール 2005=2016, p.40) • 1. ゲームのルールから成り立つシステム • 2. ゲームとプレイヤーの関係 • 3. ゲームをプレイすることとゲーム外の世界の関係
  16. 16. ゲーム研究の知見が どう遊び研究をカバーできるか(3) • 考えたこと – まず、「ゲーム現象」(3から)「向ゲーム態度」(2 から)「ゲーム状況」(1から)があるとする • ゲーム現象:社会秩序が達成されている状態 • 向ゲーム態度:その現象内で人々が抱いている態度 • ゲーム状況:その現象を人々に可能にしているもの – →そしてユールの挙げた6つの定義を、「向ゲー ム態度」「ゲーム状況」の両者が満たしている時 に「ゲーム現象」が可能だとすれば良いのでは?
  17. 17. ゲーム研究の知見が どう遊び研究をカバーできるか(4) • つまり? →人々の活動を、 「ゲーム現象」を起こすための条件を、 「向ゲーム態度」「ゲーム状況」それぞれで 満たそうとするものと考えればよいのではな いか、ということ – この場合、ゲーム現象が社会システムの定常状 態となる ついでに言うと、条件の満たし方で「遊び」と「ゲーム」の違いを言えるのでは……?
  18. 18. 結論 • (思考実験的には)人々の行動基準にゲームを 置くことで、社会秩序の構想が可能になるので は!! – →この場合の秩序:個々人が「遊ぶ」ことを可能にし つつ、同時に「社会」がその求められている機能を発 揮出来ている状態 • 要するに?: Ω<「ゲームは世界を平和にするんだ!!」 Ω Ω Ω<「な、なんだってーー!!」
  19. 19. 今後の展望 • んなアホなこと言ってないで 現実への落とし所を考える – 仮にそのようなことが言えたとして、そこから更に どのようなことが言える? • ゲームの研究や開発、そして「プレイ」に対して何を言 うことが出来る? • そもそも本当にそんなことが言えるのか? – というか先行研究ちゃんと洗え • 参考にしている文献はかなり古いが、その後どう議論 が展開したかを追うべき
  20. 20. ありがとうございましたm(_ _)m

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