Schooキャリアデザインの理論⑤筒井0709提出

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Schooキャリアデザインの理論⑤筒井0709提出

  1. 1. キャリアデザインの理論 そのウラ・オモテ 5限目 キャリアデザインはなぜ難しいのか     その①  ぬるま湯環境に着眼して 筒井 美紀 (法政大学キャリアデザイン学部 准教授) 1
  2. 2. 自己紹介 š 専攻:教育社会学(教育を社会学する) š 最近やってる研究   ①高校生・大学生の学びと進路   ②自治体やNPOによる就労困難者の支援  ~若者支援NPOとのコラボ/日米比較 š 元銀行員です š ご参考:拙著『大学選びより100倍大切なこと』 2
  3. 3. 授業の流れ (1)前回・前々回の復習および   キャリアデザインとは何か (2)キャリアデザインはなぜ難しいのか  ・・・「やるぞ!」 but ぬるま湯環境が邪魔をする 3
  4. 4. 4 (1) 前回・前々回の復習 および キャリアデザインとは何か
  5. 5. キャリア形成って・・・? 5 社  会 さまざまな制度から成り立つ 例:学校、家族、法律・・・ 護られる/ 枠づけられる キャリア形成の 受動的側面 (形成される) キャリアデザイン の能動的側面 (していく) でも・・・!
  6. 6. キャリアデザインとは š 「私(たち)は社会のなかでどう生きるか?」を問 い続け考え続けながら能動的に生きてゆくこと。 š でも、それは、難しい。 š ∵私たちは制度によって護られつつ、枠づけら れてもいる。 š 枠づけを破る・超えるにはエネルギーが要る 6
  7. 7. š 「キャリア教育」 「児童生徒一人一人のキャリア発達を支援し、 それぞれにふさわしいキャリアを形成していくた めに必要な意欲・態度や能力を育てる教育」で あり、端的には「児童生徒一人一人の勤労観、 職業観を育てる教育」 (文部科学省2006「小学校・中学校・高等学校キャリア教育推進の手引き」p. 3) 7 (復習)
 キャリアデザイン ≠「キャリア教育」
  8. 8. š 既存の厳しい社会・経済を出発点に「適応力 と自立性をつけよう!」という、はたらきかけ š 「君たちのためを思って・・・」という、善意のは たらきかけ š 強くて有能、ソツがない人間じゃなくちゃダメ なの? è R君の事例。映像をご覧下さい。 8 「キャリア教育」の特徴
  9. 9. 「キャリア教育」のくびきを抜け出て キャリアデザイン へ š 先生達は事ある毎に、「将来やりたい仕事は?」 š 「決まっていない自分は、みんなより劣っているんだ」 š 「公務員なら無難かな」→「公務員になりたいんだ」 š 「やりたいことがわからないのは、精神が健全な証拠」 (p.24)→重苦しい気持ちが楽に。 š 大いに迷いながら、教育について学んでいきたい 9
  10. 10. 10 (2) キャリアデザインは なぜ難しいのか
  11. 11. š デザイン(構想)したら終わり、ではない。 実践→構想→実践→構想→実践・・・。 š すると、キャリアデザインの難しさは、   (A)実践段階   (B)デザイン段階  の2つに分けて考察できる。 š 本日は(A)。 キャリアデザインは続く・・・ 11
  12. 12. š あなたは「全般的にみて、いま自分は、ぬるま湯環 境にいる」と思いますか? š その場合、あなたは、どのように感じていますか?    a)焦りや苛立ちがある    b)ちょっと不安    c)まあいいかな、と流している    d)これで良い 12 2つ質問させてください
  13. 13. 実践段階での難しさの1つは ぬるま湯環境 š 理想と現実の乖離を埋めるにはエネルギーが要る š ぬるま湯環境はどんなふうにして生まれるの?   私たちの内側に潜む、向き合い難い3つの理由   ・・・「暗い」「ウラの」キャリアデザイン š じゃあ、ぬるま湯じゃない環境って、どんな環境? 13
  14. 14. 興味深い2つの事例 š 「文章論」の授業で、発言して自分の意見を言っ たら先生が褒めてくれたんですね。でも、そのあと 先生は、私のレポートに、メタメタにダメ出し、赤ペ ンで。それを読んで、「先生は私のこと嫌いになっ たのかな」って思った。(大学3年生、Yさん) š 厳しいことを指摘して、「私のこと嫌ってるの?」っ て相手に思われたら嫌だな、って考えてしまう。 (大学3年生、Kさん) 14
  15. 15. š みなさんは、「YさんやKさんの気持 ち、わかる!」「私もYさんやKさんと 同じ!」でしょうか、如何でしょう? 15 1つ質問させてください
  16. 16. š 厳しい言葉・評価を聴きたくない=嫌われたくない š 好き・嫌いの感情を軸とした人間関係が圧倒的 16 ①厳しい言葉・評価を聴きたくない
 ・・・それはなぜ??? 感情の次元での 人間関係 知性の次元での 人間関係 不充分な点を指摘 する 「嫌われたんだ」 「よく思われたい」
  17. 17. ②不様で必死な姿をさらせない š 例:Sゼミの期末論文。S先生は「中間段階で 一回提出、これを添削します。ゼミの場でも検 討して、それを書き直して期末提出、にしな い?」。ゼミ生たち曰く「先生の添削だけでいい で~す」。 š 上手にできない自分を周囲にさらしたくない、 と多くのメンバーが考えて、ハードルを、ちょっ とした努力で跳べる高さに設定してしまう。 17
  18. 18. けれども、不様で必死な姿のなか にこそ、潜在能力は潜んでいる。 18 自分の経験だけを根拠にして 述べているから、説得力ゼロ この企画は大変面 白いが、データ不足 でリスクが読めない 潜在能力
  19. 19. ③自由度の高い学び・仕事ができない そんな自分に向き合うのが怖い š 「自分が調べ考えたことを積極的に発表したい」、「や らされ仕事じゃなくて新規業務を提案したい」 š 何を課題として立てるのか、なぜそれが重要と言 えるのか、何をどうやって調べるのか・・・を自力で やる必要 š 「けっこう興味があるけど、なぜ重要かって言われても、 わかんない」 š 「え、新規業務を提案するには、こんなに情報収集と 分析が要るの?そんな根性ない」 19
  20. 20. š 私たちは「学校で何をすべきか教えてもらうよう条 件づけられ、学習に対する決まりきった接近方法に 合わせられ」ているため、自由度の高い学び・仕事 に臨むと「自己と直面することそれ自体が脅威とな る」。(Roy Fairfield, 1972) š 「覚えなきゃいけない部分って、どれですか?」 š 「自分自身の不信に苦しんで、しばしば、もっと自分 の居心地のよい様式に戻って」しまう。 既に40年前、アメリカでも・・・ 20
  21. 21. š みなさんは、自分には「学校で何をすべきか 教えてもらうよう条件づけられ、学習に対す る決まりきった接近方法に合わせられ」てき た部分があるなぁ・・・、と思いますか。 21 1つ質問させてください
  22. 22. 向き合い難い3つの理由→下向き の助け合い関係→ぬるま湯環境 ①厳しい言葉・評価を聴きたくない →自分が相手に厳しい指摘をしなかったら、相手も 自分にそうはしないだろう ②不様で必死な姿をさらせない →ハードルを、ちょっとした努力で跳べる高さに。 ③自由度の高い学び・仕事ができない自分への不信 →居心地のいい様式に戻ってしまう 22
  23. 23. ★ぬるま湯じゃない環境って? 23
  24. 24. ★ぬるま湯じゃない環境って? š 自分の未熟さや不足を恥じたり、それに怒りを感 じたりしながらも、なぜか居られる環境 š つまりそれは不様で必死な姿をさらし合える環境 š カッチョ悪いって? んなこと気にするな、小さ い小さい!と笑い飛ばし合える環境 š 鋭く突き刺さるダメ出しの言葉を、知性の次元の 人間関係に信頼をおいて、言い合える環境 š それは熱湯でも冷水でもない。スパルタではない24
  25. 25. 本日のまとめ&質問タイム š 「私(たち)は社会のなかでどう生きるか?」を問い続 け考え続けながら、能動的に生きてゆくこと =キャリアデザイン≠「キャリア教育」 š 実践段階での難しさの1つはぬるま湯環境 š 向き合い難い3つの感情→下向きの助け合い関係 →ぬるま湯環境 š ぬるま湯じゃない環境とは、不様で必死な姿をさらし 合える環境。 25
  26. 26. かだい 感想やコメントを自由にお寄せ下さい。 Thank  you  very  much!    J 26 次回の「ちょい見」:学びと仕事は井戸掘りに似ている

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