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2012-12 エコプロダクツ2012「“うわっ...私の投票、ムダすぎ...?”とならないための選挙ガイド」

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2012-12 エコプロダクツ2012「“うわっ...私の投票、ムダすぎ...?”とならないための選挙ガイド」

  1. 1. 1 “うわっ...私の投票、 ムダすぎ...?” とならないための投票ガイド 山本泰弘(京都大学大学院 地球環境学舎 修士 2 年) Winter 2012 JAPAN
  2. 2. 2 【目次】 Q.①政党と人を選ぶの? Q.②どの情報に頼ればいいの? Q.③結局どのメディアがいいの? Q.④どの党も気に入らないんだけど(>へ< Q.⑤応援してる政党が、自分の選挙区では 当選しそうにないとき、どうすればいい? 【本書コンセプト】 “投票には必ず行こう”・“しっかり選ぼう”とのメッセージが飛び交う選挙ですが、実は その見方・選び方をアドバイスする情報はわずかです。選挙での選び方は、それぞれ の人が経験によってわかっていく、ということになっていないでしょうか。 選挙権を得たばかりの人が、標語通り素直に選んで投票したのに、後で年配の人に “そんな投票はムダだ”・“こうすればよかったのに”と上から目線で言われる。経験の ある人のみが選び方をわかっており、真の選挙戦に関われるというのは不条理な話で す。 これまで「経験」・「感覚」と見なされてきた情報を、文字にして特に選挙初心者へ届 けたいというのが本書の目指すところです。
  3. 3. 3 Q.①政党と人を選ぶの? A. 国の選挙(国会議事堂に行く人を選ぶ)は、政党を選ぶチーム戦(「比例代表」)と、 各地で立候補した人の中から誰かを選ぶ個人戦(「小選挙区」)の 2 種類があり、それ ぞれに投票します。投票所では 2 回用紙を渡されます。 (これとは別に、辞めてほしい裁判官を選ぶ選挙(最高裁判所裁判官国民審査)や、 都道府県や市町村の選挙を一緒の機会に行うことがあります。) 今回は、国会議事堂の建物のうち左側で、より強い力を与えられている「衆議院」の 選挙です。 チーム戦(「比例代表」)はすべての政党(ただしあまりにも無名なのは無理です)から選 べますが、個人戦(「小選挙区」)のほうはその地域に立候補している人の中からしか 選べません。 "この政党に入れようと思って投票に行ったけど、自分の地域ではその党からの立候 補者がなく個人戦は白紙にしてしまった"ということがないよう、新聞や Web、選挙用 掲示板などで確認しておきましょう。
  4. 4. 4 Q.②どの情報に頼ればいいの? A. まず、絶対に公平な情報はないと言っていいでしょう。テレビも、新聞も、ネット記事 も、それを作っている人がおり、みんなそれぞれの見方に基づいた伝え方をしているか らです。 でもだからといって全て信用できないというわけではありません。その番組や記事を 作っているのはどんな人や会社か、ということを推理した上で見たり読んだりすればい いでしょう。 例えば、有名な新聞の記事を書いているのは新聞社の社員、つまり超優良企業の 高給サラリーマンです。仕事がなくて貧しい生活とは無縁でしょう。また、匿名のブログ や、掲示板・動画への書き込みは、書き手が誰か知られないので攻撃的・過激なもの になりがちです。こちらにはネット社会に深く入り込んでいる人の見方が色濃く反映され ます。 ただ一つの情報源を信じ込みすぎることなく、いろいろな情報について作り手と内容 をセットにして考えるのがちょうどよいと思います。
  5. 5. 5 Q.③結局どのメディアがいいの? A. これを書いている私ができるだけ公平に順位を付けるとするなら、次のようになりま す。 ①NHK ニュース: 政治経済の動きを冷静に伝えているのが NHK です。視聴率が会社の生死を決める 民放と違い、NHK は人々の注目を集める刺激的なニュース番組を作る必要がないか らです。 ②各党の政策の比較ができる Web サイト(「政治山」など): 政策の比較は、情報を発信する人によるアレンジがさほど加わらないので、その分信 頼できる情報源と言えます。ただし政策の並び順や、表現の仕方で見る人の考えをさ りげなく誘導していることもありますが・・・。 ③各政党の HP やパンフレット: これらはどの政党も自分たちのアピールをしていることが明らかなので、その前提で見 比べると判断材料になります。昔の選挙では、政党の約束はその後守られたかどうか 気にもされませんでしたが、今は約束が果たされたかどうか厳しく問われる時代になり、 政党もいい加減なことは言えなくなりました。 ④新聞報道: 書いているのはどんな人か・どんな会社か、ということを踏まえた上で見れば、新聞報 道は十分信頼できるでしょう。各新聞、どの政党に近い考えを持っているかけっこう分 かれているので、おすすめはいろいろな新聞の記事が出てくる Google News をチェッ クしたりそこで新聞社ごとの違いを見たりすることです。 ⑤民放ニュース: 発信者の影響が大きいのは新聞報道と同じですが、テレビの場合は視聴者の関心を 引こうと映像の撮り方や編集・演出によってより刺激的な伝え方となっているかもしれ ません。 周りの人々や Web 上の評判も耳や目によく入ってきますが、それに流されることにも 気をつけましょう。人それぞれどんな考えかは別々ですし、言ったり書いたりしている人 も周りや雰囲気に話を合わせているだけかもしれません。自分の感覚で選ぶことが、 選挙というものです。
  6. 6. 6 Q.④どの党も気に入らないんだけど(>へ< A. いやー・・・その気持ち、よくわかります。。。 その気持ちに正直になれば、"選挙とかどうでもいい!"・"白紙で投票してやるぜ(キ リッ"としたいところですが、それは思いとどまりましょう。これらの行動は、せっかく投票 のことを考えたあなたの意思を、100%ムダに(考えようともしない人と同じに)してしまう のです。 こう考えましょう。それぞれの政党の、どこがどれくらい気に入らないかをマイナスポイ ントで表し、比べるのです。この際人柄は後回しにして、政策についてどうかを見ましょ う。 新聞や Web サイトで、各党の考えが並べられた記事があるはずです。それを見て、 〔A.絶対に嫌な党(-100)〕<〔B.ウザい党(-70)〕<〔C.ないほうがいい党(-30)〕<〔D. 微妙な党(-5)〕のように順位付けし、マイナスの中でも少しでもマシな党を選びます。 小選挙区(個人戦)の立候補者によって D が選べなければ C、D も C も選べなければ B にします。 なぜなら、投票しなかったり白紙で投票したりするのは「±0」ではなく、他の(わけわ からない)人たちに A(-100)か B(-70)か C(-30)か D(-5)かをまるっきり任せてしまう ことだからです。他の人たちはただなんとなく A を選ぶかもしれません。万が一にも 1 票差でそうなったらめちゃくちゃ悔しいから、マイナスでもマシなのを選ぶのがいいので す。
  7. 7. 7 Q.⑤応援してる政党が、自分の選挙区では 当選しそうにないとき、どうすればいい? A. 今の選挙のルールは、小選挙区(個人戦)はもともと強い政党が有利になるように できているのです。だいたいの地域では民主党 vs 自民党の争いになって、その他の 政党は(よほど有力な人が立候補しなければ)それらよりかなり少ない票しか取れない のが普通です。そういった予想情報は地元の新聞やテレビで報じられますし、 Wikipedia などでも過去の選挙結果を探せます。 その段階で、自分の応援している政党の人が小選挙区(個人戦)で勝てそうにないと 思ったら、・・・ひとまずその人はあきらめましょう。その代わり、比例代表(団体戦)でそ の政党を選ぶのです。こちらは地域を超えて広い範囲の人々の投票がカウントされ、 それほど強くない政党への投票も、各地の票がまとまって議席ゲットにつながるかもし れません。(ニュースにも名前が出ないようなマイナーな政党はちょっとムリです。) では小選挙区(個人戦)はどうするかというと・・・。「どの党も気に入らないんだけど(> へ<」の答えにもあったように、勝ちを争っている人のうちで誰が"まだマシか"(マイナス 度が小さいか)を考えて選びましょう。 A(強い)・B(強い)・C(弱い)の 3 人の選挙で、一部の人が自分の気持ちに素直に C へ投票してしまったがために、それらの人たちにとってまだマシな B ではなく、逆の考え を持つ A が当選した、という例はいくらでもあります(特に 2000 年のアメリカ大統領選 は悲劇的です)。 弱い者の味方になるのは普通はよいことですが、この小選挙区(個人戦)ではそれが ムダになってしまうことが多いのです。。。 選挙の情報を得るのに便利な Web サイト ・政治山 http://seijiyama.jp/ ・NHK 2012 衆議院議員選挙 候補者紹介 http://www3.nhk.or.jp/senkyo/ ・Google 選ぼう 2012 http://www.google.co.jp/landing/senkyo2012/ ・Yahoo!みんなの政治 http://seiji.yahoo.co.jp/ ・Wikipedia 第 46 回衆議院議員総選挙 http://bit.ly/Zszf6X
  8. 8. 8 ※本書の出版・誌面掲載・教材利用などに関して、幅広くご提案をお受けします。 著者(メールアドレス resolution.2100@gmail.com)までご連絡ください。 ※無断転載・複製、ならびに故意に意図をゆがめる形での使用を禁じます。 2012 年 12 月 12 日 発行 【著者プロフィール】 山本泰弘 http://yamamotoyasuhiro.tsukuba.ch 京都大学大学院 地球環境学舎 修士 2 年 在学中。 国会議員政策担当秘書資格 保有。 学部にて国際関係学を専攻し、政治学を副専攻。 大学院では環境学と公共政策の双方を究める。 政策・環境・国際の自称トリプルメジャー。 修了年次だが進路はいまだ未定である。(2012 年 12 月 12 日現在)

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