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口腔ケア 第18回日本早期認知症学会 1版

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2017年 第18回日本早期認知症学会
「認知症患者における口腔内不良の予防」
馬場亜沙美, 山本和雄, 鈴木直子, 浜島拓也

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口腔ケア 第18回日本早期認知症学会 1版

  1. 1. ○馬場亜沙美1), 山本和雄1), 鈴木直子1), 浜島拓也2) 1) 株式会社オルトメディコ, 2) 医療法人社団新聖会 認知症患者における 口腔内不良の予防 第18回日本早期認知症学会 2017年10月14日 (土)
  2. 2. 第18回日本早期認知症学会 演題発表に際し、 開示すべきCOIはありません。 2 COI開示
  3. 3. 第18回日本早期認知症学会 口腔機能の低下は、認知機能や全身的な疾患 または運動機能、生活機能とも密接に関連 (日本歯科医師会. 健康長寿社会に寄与する歯科医療・口腔保健のエビデンス 2015) 認知機能と歯の喪失の関連性 (Okamoto N, 2010) 3 背景・目的① 口腔機能の低下は、認知機能や運動機能 の低下、QOLの低下をもたらす可能性がある
  4. 4. 第18回日本早期認知症学会 認知症患者への口腔ケア  栄養状態の回復 (Sumi Y, 2010)  嚥下機能の回復・ 日常生活動作の向上 (Furuta M, 2013) 4 背景・目的② 歯科医師・歯科衛生士の定期的な口腔ケアが、 認知症患者の口腔衛生状態に及ぼす影響を調査 口腔衛生の 向上 咀嚼 食生活 の改善 生きる 喜び 口腔ケアは認知症患者のQOLの維持に重要
  5. 5. 第18回日本早期認知症学会 対象者 東京都・神奈川県・埼玉県内にあるグループホーム 計67施設に入居している認知症患者 (60-99歳) 760名 介入 歯磨き・舌の清掃・口腔内マッサージ (週に1回、歯科医師または歯科衛生士により実施) 5 対象・方法① 出典: http://www.fujiyamasika.com/happy/html/1014.html
  6. 6. 第18回日本早期認知症学会 評価項目  介護度  現在歯数  口腔機能 口腔機能アセスメントシート (厚生労働省, 介護予防マニュアル) (3ヶ月に1回、歯科医師または歯科衛生士により評価) プロトコル登録 UMIN000024933 6 対象・方法②
  7. 7. 第18回日本早期認知症学会7 口腔機能アセスメントシート① 観察・評価等 評価項目 ①右側の咬筋の緊張の触診 (咬合力) 1強い 2弱い 3無し ②左側の咬筋の緊張の触診 (咬合力) 1強い 2弱い 3無し ③歯や義歯のよごれ 1ない 2ある 3多い ④舌のよごれ 1ない 2ある 3多い ⑤RSST*の積算時間 1回目( )秒 (必要に応じて実施) 2回目( )秒 *反復唾液嚥下テスト: 飲み込む力を評価 3回目( )秒 ⑥オーラルディアドコキネシス* パ( )回/秒 ※パ、タ、カをそれぞれ10秒間に言える (必要に応じて実施) タ( )回/秒 回数を測定し、1秒あたりに換算 *口唇、舌の運動機能を評価 カ( )回/秒 ⑦ブクブクうがい (空ブクブクでも可) 1できる 2やや不十分 3不十分
  8. 8. 第18回日本早期認知症学会8 口腔機能アセスメントシート② 質問項目・観察項目等 評価項目 質 問 ①固いものは食べにくいですか 1. いいえ 2. はい ②お茶や汁物でむせることがありますか 1. いいえ 2. はい ③口の渇きが気になりますか 1. いいえ 2. はい ④自分の歯また入れ歯で左右の奥歯を しっかりとかみしめられますか 1. 両方できる 2. 片方だけできる 3. どちらもできない ⑤ 全 体 的 に み て 、 過 去 1 ヶ 月 間 の あなたの健康状態はいかがですか 1. 最高によい 2. とても良い 3. 良い 4. あまり良くない 5. 良くない 6. ぜんぜん良くない ⑥お口の健康状態はいかがですか 1 よい 2 やや良い 3 ふつう 4 やや悪い 5 悪い 観 察 ⑦口臭 1 ない 2 弱い 3 強い ⑧自発的な口腔清掃習慣 1 ある 2 多少ある 3 ない ⑨むせ 1 ない 2 多少ある 3 ある ⑩食事中の食べこぼし 1 ない 2 多少ある 3 多い ⑪表情の豊富さ 1 豊富 2 やや豊富 3 ふつう 4 やや乏しい 5 乏しい
  9. 9. 第18回日本早期認知症学会9 結果① 0 2 4 6 8 10 12 14 1 (n=913) 2 (n=1288) 3 (n=958) 4 (n=707) 5 (n=661) 6 ≤ (n=1835) 0 5 10 15 20 25 30 1 (n=913) 2 (n=1288) 3 (n=958) 4 (n=707) 5 (n=661) 6 ≤ (n=1835) 現在歯数 RSSTの積算時間 NS NS NS NS NS NS NS NS NS NS (点) (秒) 要介護 要介護度・歯数・ 飲み込む力が 維持されている 口腔ケア年数 口腔ケア年数 口腔ケア年数 1 2 3 4 5 1 (n=913) 2 (n=1288) 3 (n=958) 4 (n=707) 5 (n=661) 6 ≤ (n=1835) NS NS NS NS NS vs 口腔ケア1年目, ANOVA, Mean±SE
  10. 10. 第18回日本早期認知症学会10 結果② 6 7 8 9 10 11 12 1 (n=913) 2 (n=1288) 3 (n=958) 4 (n=707) 5 (n=661) 6 ≤ (n=1835) 5 6 7 8 9 1 (n=913) 2 (n=1288) 3 (n=958) 4 (n=707) 5 (n=661) 6 ≤ (n=1835) 11 13 15 17 19 21 1 (n=913) 2 (n=1288) 3 (n=958) 4 (n=707) 5 (n=661) 6 ≤ (n=1835) 質問得点 観察得点 合計得点 (点) (点) (点) 口腔機能は悪化せず、 維持されている 口腔ケア年数 口腔ケア年数 口腔ケア年数 NSNSNSNS NSNS NS NS NS NS NS NS NS NS NS vs 口腔ケア1年目, ANOVA, Mean±SE
  11. 11. 第18回日本早期認知症学会 0 5 10 15 20 25 60-64 65-69 70-74 75-79 80-84 85-89 90-94 95-99 11 結果③ (歳) 対象者 ヒストリカルコントロール† ヒストリカルデータに比べ、現在歯数の減少が 緩やかであり、歯数が維持されている †平成23年 歯科疾患実態調査結果 コントロール n 数 440 395 444 340 225 106 - - ケース n 数 12 31 44 104 180 212 132 29 P 値 0.025 < 0.001 0.002 0.134 0.120 0.030 - - 現 在 歯 数 ( 本 ) * *** * vs ヒストリカルコントロール, Student’s t 検定, Mean±SE **
  12. 12. 第18回日本早期認知症学会12 総括 定期的な口腔ケアは口腔機能維持に有効 認知症患者のQOL維持に寄与する可能性がある ① 介護度の維持 ② 歯数の維持 ③ 口腔機能の維持
  13. 13. 第18回日本早期認知症学会13 口腔ケアとQOLの関連①  口腔内環境と味覚  口腔内の乾燥・粘膜不良は食の味わいに影響 (花井正歩ら, 2004)  口腔内乾燥による味覚障害は食欲低下・ 体重減少とも関連 (Woschnagg H, 2002) 口腔衛生の 向上 咀嚼 食生活 の改善 生きる 喜び 口腔ケアが認知症患者の味覚に 与える影響についても調査 出典: http://med.skk- net.com/diagnostics/products/20031.html  口腔ケアによるサイクルの維持  唾液量の増加  舌苔の除去 味を楽しめる
  14. 14. 第18回日本早期認知症学会  認知症患者のQOL評価スケール (Terada S, 2015) 14 口腔ケアとQOLの関連② 口腔ケアが認知症患者のQOLに 与える影響についても調査  これまでの認知症患者に対するOQL評価 主に知的機能や生活能力を評価するスケール  Terada S, et al.のQOL評価スケール 笑顔や喜び (ポジティブな感情)・怒りや叫び (ネガティブ な感情) など、個人の感情を重視したスケール
  15. 15. 第18回日本早期認知症学会15 謝辞 本研究にご協力いただきました皆様に感謝申し上げます。 グループホーム暖家 代表取締役 前野文秀様 グループホーム暖家 入居者の皆様
  16. 16. 第18回日本早期認知症学会  Sumi Y, et al. Arch Gerontol Geriatr 2010; 51(2): 125-128.  Furuta M, et al. Dent Oral Epidemiol 2013; 41(2), 173-181.  日本歯科医師会. 健康長寿社会に寄与する歯科医療・口腔保健のエビデ ンス 2015.  Okamoto N, et al. Behavioral and Brain Functions 2010, 6: 77.  厚生労働省. 介護予防マニュアル (改訂版: 平成24年3月),第5章 口腔機能向上マニュアル, 別添資料  花井 正歩ら.高齢者の味覚機能に及ぼす要因に関する研究.老年歯科医 学. 2004; 19(2): 94-103.  Woschnagg H, et al. Loss of taste is loss of weight. Lancet. 2002; 359: 891.  Terada S, et al. Development and evaluation of a short version of the quality of life questionnaire for dementia. Int Psychogeriatr. 2015; 27(1): 103-110. 16 参考文献
  17. 17. ご清聴ありがとうございました

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