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“Open Data Census”を通じて
日本情報経済社会推進協会 (JIPDEC)
電子情報利活用研究部 主任部員
飯田 哲
iida-satoshi@jipdec.or.jp
nyampire@gmail.com
Who am I?
飯田 哲 (いいだ さとし)
Twitter @nyampire
JIPDEC 電子情報利活用研究部 主任部員
OpenStreetMap Foundation Japan
オープンデータまわりでもボチボチ
Open Data Census
Open Data Censusとは?
直訳 “オープンデータ公開状況調査”
英国 Open Knowledgeが作成したセンサス
15の項目に対し、データが公開されているかどうか、 
オープンなライセンスかどうかなど、9つの観点で評価
“オー...
はじめに: 順位を深く考えないでください
基礎体力調査みたいなものです
順位が低くても、利用者とコミュニケーションをとり、
上手くデータを利活用につなげている自治体はたくさん
あります
10点の違いに意味はありません
ですが、100点違ったら、...
3つのセンサス
Global Census/ 全世界版
国家同士の比較
http://global.census.okfn.org/year/2015
Regional Census / 都道府県版
日本国内の都道府県単位の比較
http://...
3つのセンサス
Global Census/ 全世界版
国家同士の比較
http://global.census.okfn.org/year/2015
Regional Census / 都道府県版
日本国内の都道府県単位の比較
http://...
∼
2015/11/06 WIP
2013年: 32位
2014年: 19位
2015年: 35位くらい(予想)
世界における日本
上がって下がった。
今年は他の国が日本よりも力を入れた結果か。
source: GIPHY
調査項目: 世界センサス
num item item_jp
1 Location datasets 郵便番号、行政区境
2 Government Budget 政府予算
3 National Statistics 国家統計
4 Health p...
想定Q&A
欧米主導なんでしょ?
台灣は4位ですよ? (韓国は26位くらい)
政府標準利用規約のせい?
現在改定予定の政府標準利用規約 (v1.1 -> v2.0)
いわゆる “公序良俗条項” の撤廃予定など (※)
でも、たぶん+60点くらい
35位→25位くらいになるかも
法人番号 (著作権なし自由利用可) の公開に...
えっ? 改定って無駄だったの?
いいえ、素晴らしく大きな進 です!
OpenDataは、ライセンスと技術、両方の柱が必要です
ライセンスの柱の土台がこれで固まりました
次の戦場である、技術的実装、そしてコミュニティとの接続を
行うフェイズへ安心...
次の一手?
調査項目: 世界センサス
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1 Location datasets 郵便番号、行政区境
2 Government Budget 政府予算
3 National Statistics 国家統計
4 Health p...
3つのセンサス
Global Census/ 全世界版
国家同士の比較
http://global.census.okfn.org/year/2015
Regional Census / 都道府県版
日本国内の都道府県単位の比較
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地域センサスからわかること
オープンデータだけではなく、電子化への投資と
情報公開活動を地道に続けてきたかどうか
世界基準からみて、その情報公開は水準を満たして
いるか?
都道府県センサス
市町村センサス
調査項目: 地域センサス
num item item_jp
1 Real-Time Transit リアルタイム公共交通
2 Annual Budget 年度予算
3 Expenditure (detailed) 支出状況 (細目)
4 Ele...
データの要求水準、厳しいです
「こんな高水準で必要なの?」という疑問
Open Dataによる納得と共感の強み:
政府や行政が公開している統計や説明データを、市民が手元
で再現できること
Rawデータが求められる理由のひとつ
調査項目と日本法、施行令
日本法で定められている部分を無理にやるの厳しい
予算/決算 (Budget/Expenditure):
会計法、もしかしたら行政法も?
建築許可 (Building Permits):
建築基準法など
窓口対応状況 (...
現状、オープンになっている割合
全国的に広くオープンになっている割合が高いのは 
公共施設の位置情報ぐらい。
それでも、約半分程度 (73/151)
つまり現状、地域限定のサービスが限界
自分で集めたデータとの掛け合わせでギリギリ
日本のOpe...
都道府県と市町村
いくつかの項目は都道府県や事業者が主に実施をしており、市町村での対応が難しい
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1 Real-Time Transit リアルタイム公共交通 交通事業者 (コミュニティバ...
市町村で対応できそうな項目
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1 Real-Time Transit リアルタイム公共交通
2 Annual Budget 年度予算
3 Expenditure (detailed) 支出状況 (細目)
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想定Q&A
Q: 窓口対応の公表?
ハハッ、現場を知らない若造め
言うだけだから気楽なもんだよな(#^ω^)
A: すべて電算化しろ、という主張ではないです
彼らはこのやり方をとった、
つまり、いま現在の
ベストプラクティスのひとつというだけです
オープンガバメントという目的を達成するために
より現場の負荷少なく効果的な方法があれば、
そちらがよいのか...
メイドの時代から
洗濯機の時代へ
項目制定について
翻って、そもそも項目制定
OpenDataの歴史の基礎知識
欧州における指令の存在 (2007年頃から)
INSPIRE指令: 地理情報の標準化と公開
PSI指令: 行政の所有する情報の全公開
EUの統計局が主導
公平な資源分配、環境保護のため...
翻って、そもそも項目制定
米国は元来、政府公開データ = Public Domain
民間人材の登用に積極的な方針
汚職、ロビイングの懸念
汚職していないことを示す必要がある
「じゃぁ、公開しようぜ」→情報公開法による情報公開処理の手間軽減
世...
INSPIRE指令とかぶる項目
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1 Real-Time Transit リアルタイム公共交通
2 Annual Budget 年度予算
3 Expenditure (detailed) 支出状況 (細目)
4 ...
汚職防止に関わる項目
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1 Real-Time Transit リアルタイム公共交通
2 Annual Budget 年度予算
3 Expenditure (detailed) 支出状況 (細目)
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マージしてみた
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1 Real-Time Transit リアルタイム公共交通
2 Annual Budget 年度予算
3 Expenditure (detailed) 支出状況 (細目)
4 Election...
データの運用について
こんなん人手でやるの無理
「ネ申ExcelからCSVデータを作ってWebサーバにアップし
てWebページの文言作ってカタログサイトからリンク貼っ
て。。。」
こんな作業、人間がいくらいても足りません (>_<)
しかも、ミスしないための確認や承...
増加する事務仕事、ヒューマンエラー
よくある対応:
間違えないよう、確認工程を増やす
もう、その作業をやらない
正解:
ヒューマンを減らす
増加する事務仕事、ヒューマンエラー
→ITインフラ構築・運用の基本
人間による作業を減らし、自動化できる部分を自動化
そのうえで各所に測定ポイント敷設
(すべて自動化するわけではない。あくまでできる部分を優先)
欧州・米国とも、業務フロー見直しとシステム更改が視野
(行政マンも市民も、両方にとって)
より使いやすいシステムにしたい!という動機
業務フローの見直しとITシステム更改
結果、システム更改が加速化
システム更改や、それに向けた中長期計画立案の際に必要となる手引きが作成される
欧州 (ODI): Open Data Maturity Model
IBMの大企業むけシステム構築モデルから派生
人材育成計画、個人情報...
覚えていまかす?:
昨年のCode for Japan Summitの
Andrew Hyderさんの仕事も、既存システムの更改でしたよね?
https://drive.google.com/file/d/0B7Hmv-6U1drqaHlJV0p...
狂気とは即ち
同じことを繰り返し行い
違う結果を期待すること
The definition of insanity is doing the same thing
over and over and expecting different res...
行政の仕組みを、再デザインしましょう
既存ITシステムって例えば?
“「あなたの町・県」 警察 マップ”
“「あなたの町・県」 電子入札”
検索してみてください
2004年設計のシステム?
Windows XPですら引退しました。
IE8もそろそろ引退です (2016/01/12)
次に私たちが見すえるべきは?
契約の見直し
システムの更改と共に、契約も見直しの機会が発生します
業者との契約が原因で(部署間ですら)利用できないデータ、
わりとたくさんありませんか?
公共と行政のフレームシフト
行政=サービスの提供、という既存の形
行政=確固たる情報配信基盤、という、もうひとつの形
CC BY 2.1 JP from METI; 平成26年度電子経済産業省構築事業
オープンデータを活用したビジネス化の支援に...
入札に関して
入札の仕組み
人材派遣タイプ
入札応答タイプ
人材派遣タイプ
行政中間団体
Powerful guy
Presidential Innovation Fellowship制度や
CIO補佐官など直接雇用もあり
行政の中にコア人材を投入し、内部改革や公募企画を行う仕組み
雇用
派遣
見たこと...
大企業
入札応答タイプ
行政
中間団体
Powerful guy
中間団体から大企業に人材を投入し
大企業が案件を受注することによって
スーパー人材が仕事をこなす仕組み
雇用
派遣
案件対応
組み合わせも可?
行政
中間団体
癒着体質になる、かつノウハウが行政外に蓄積されてしまう可能性あり
高い規範の制定と遵守、データ公開に基づいた管理が必要
大企業
中間団体
描かれた道はない
でも、進もう
歩け、歩け
続けることの大切さ
--伊能 忠敬
参考資料
米国:
THIRD OPEN GOVERNMENT NATIONAL ACTION PLAN FOR THE UNITED STATES OF AMERICA
States and Open Data: From Museum to ...
Code for Japan Summit 2015 発表:  Open Data Census を通じて
Code for Japan Summit 2015 発表:  Open Data Census を通じて
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Code for Japan Summit 2015 発表: Open Data Census を通じて

Code for Japan Summit 2015で発表した、"Open Data Censusを通じて"の資料です

Code for Japan Summit 2015 発表: Open Data Census を通じて

  1. 1. “Open Data Census”を通じて 日本情報経済社会推進協会 (JIPDEC) 電子情報利活用研究部 主任部員 飯田 哲 iida-satoshi@jipdec.or.jp nyampire@gmail.com
  2. 2. Who am I? 飯田 哲 (いいだ さとし) Twitter @nyampire JIPDEC 電子情報利活用研究部 主任部員 OpenStreetMap Foundation Japan オープンデータまわりでもボチボチ
  3. 3. Open Data Census
  4. 4. Open Data Censusとは? 直訳 “オープンデータ公開状況調査” 英国 Open Knowledgeが作成したセンサス 15の項目に対し、データが公開されているかどうか、  オープンなライセンスかどうかなど、9つの観点で評価 “オープン”なライセンスでなくても、情報を公開して いれば加点
  5. 5. はじめに: 順位を深く考えないでください 基礎体力調査みたいなものです 順位が低くても、利用者とコミュニケーションをとり、 上手くデータを利活用につなげている自治体はたくさん あります 10点の違いに意味はありません ですが、100点違ったら、何かが違うのだと思って ください
  6. 6. 3つのセンサス Global Census/ 全世界版 国家同士の比較 http://global.census.okfn.org/year/2015 Regional Census / 都道府県版 日本国内の都道府県単位の比較 http://japan.census.okfn.org/ City Census/ 市町村版 日本国内の市町村単位の比較 http://jp-city.census.okfn.org/
  7. 7. 3つのセンサス Global Census/ 全世界版 国家同士の比較 http://global.census.okfn.org/year/2015 Regional Census / 都道府県版 日本国内の都道府県単位の比較 http://japan.census.okfn.org/ City Census/ 市町村版 日本国内の市町村単位の比較 http://jp-city.census.okfn.org/
  8. 8. ∼ 2015/11/06 WIP
  9. 9. 2013年: 32位 2014年: 19位 2015年: 35位くらい(予想) 世界における日本 上がって下がった。 今年は他の国が日本よりも力を入れた結果か。
  10. 10. source: GIPHY
  11. 11. 調査項目: 世界センサス num item item_jp 1 Location datasets 郵便番号、行政区境 2 Government Budget 政府予算 3 National Statistics 国家統計 4 Health performance 医療施設 / 感染症情報 5 Pollutant Emissions 大気汚染 6 National Map 基盤地図 7 Transport Timetables 公共交通時刻表 8 Procurement tenders 入札記録 num item item_jp 9 Land Ownership 地籍情報 10 Company Register 法人登記 11 Government Spending 政府支出/決算 12 Water Quality 水質汚染 13 Election Results 選挙結果 14 Legislation 法令条文 15 Weather Forecast 天気予報 ※ クロヌキ: 本年度は加点対象外
  12. 12. 想定Q&A
  13. 13. 欧米主導なんでしょ? 台灣は4位ですよ? (韓国は26位くらい)
  14. 14. 政府標準利用規約のせい? 現在改定予定の政府標準利用規約 (v1.1 -> v2.0) いわゆる “公序良俗条項” の撤廃予定など (※) でも、たぶん+60点くらい 35位→25位くらいになるかも 法人番号 (著作権なし自由利用可) の公開による影響は? たぶん+50点くらいの加点 25位→20位くらい ※ 電子行政オープンデータ実務者会議 3回公開支援ワーキンググループ及び 第3回利活用推進ワーキンググループ 合同会合 http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/densi/kwg/dai3/gijisidai.html 日本での活動諸々含めて19位->20位くらいということは 他国も同じくらい努力してる、ということ
  15. 15. えっ? 改定って無駄だったの? いいえ、素晴らしく大きな進 です! OpenDataは、ライセンスと技術、両方の柱が必要です ライセンスの柱の土台がこれで固まりました 次の戦場である、技術的実装、そしてコミュニティとの接続を 行うフェイズへ安心して移行できます ランキングなんて所 テストの点数です 対象項目も変更あります テストの結果だけを見てはいけません
  16. 16. 次の一手?
  17. 17. 調査項目: 世界センサス num item item_jp 1 Location datasets 郵便番号、行政区境 2 Government Budget 政府予算 3 National Statistics 国家統計 4 Health performance 医療施設/感染症情報 5 Pollutant Emissions 大気汚染 6 National Map 基盤地図 7 Transport Timetables 公共交通時刻表 8 Procurement tenders 入札記録 num item item_jp 9 Land Ownership 地籍情報 10 Company Register 法人登記 11 Government Spending 政府支出/決算 12 Water Quality 水質汚染 13 Election Results 選挙結果 14 Legislation 法令条文 15 Weather Forecast 天気予報 このへん、がんばれるんじゃないですかね (既に実務者会議でも検討されていますが)
  18. 18. 3つのセンサス Global Census/ 全世界版 国家同士の比較 http://global.census.okfn.org/year/2015 Regional Census / 都道府県版 日本国内の都道府県単位の比較 http://japan.census.okfn.org/ City Census/ 市町村版 日本国内の市町村単位の比較 http://jp-city.census.okfn.org/ 便宜上、ここでは2つまとめて 地域センサスと呼びます
  19. 19. 地域センサスからわかること オープンデータだけではなく、電子化への投資と 情報公開活動を地道に続けてきたかどうか 世界基準からみて、その情報公開は水準を満たして いるか?
  20. 20. 都道府県センサス
  21. 21. 市町村センサス
  22. 22. 調査項目: 地域センサス num item item_jp 1 Real-Time Transit リアルタイム公共交通 2 Annual Budget 年度予算 3 Expenditure (detailed) 支出状況 (細目) 4 Election results 選挙結果 5 Air Quality 大気汚染状況 6 Transport Timetables 公共交通時刻表 7 Public Facilities 公共施設位置情報 8 Crime statistics 犯罪発生位置 num item item_jp 9 Procurement contracts 入札結果 10 Food safety inspections 食品関係営業許可 11 Traffic accidents 交通事故発生位置 12 Building permits 建築許可 13 Service Requests 窓口対応状況 14 Business Permits 営業許可申請内容 15 Business Listings 法人一覧
  23. 23. データの要求水準、厳しいです 「こんな高水準で必要なの?」という疑問 Open Dataによる納得と共感の強み: 政府や行政が公開している統計や説明データを、市民が手元 で再現できること Rawデータが求められる理由のひとつ
  24. 24. 調査項目と日本法、施行令 日本法で定められている部分を無理にやるの厳しい 予算/決算 (Budget/Expenditure): 会計法、もしかしたら行政法も? 建築許可 (Building Permits): 建築基準法など 窓口対応状況 (Service Request): 個人情報保護法
  25. 25. 現状、オープンになっている割合 全国的に広くオープンになっている割合が高いのは  公共施設の位置情報ぐらい。 それでも、約半分程度 (73/151) つまり現状、地域限定のサービスが限界 自分で集めたデータとの掛け合わせでギリギリ 日本のOpen Data、まだ始まっていない
  26. 26. 都道府県と市町村 いくつかの項目は都道府県や事業者が主に実施をしており、市町村での対応が難しい num item item_jp data holder 1 Real-Time Transit リアルタイム公共交通 交通事業者 (コミュニティバスなどは市町村行政で管理) 2 Air Quality 大気汚染状況 主に都道府県庁の環境課 そらまめ君 (環境省) 3 Crime statistics 犯罪発生位置 都道府県警察 4 Traffic accidents 交通事故発生位置 都道府県警察 5 Business Listing 法人一覧 法人番号 (国税庁) 登記情報提供サービス (民事法務協会)
  27. 27. 市町村で対応できそうな項目 num item item_jp 1 Real-Time Transit リアルタイム公共交通 2 Annual Budget 年度予算 3 Expenditure (detailed) 支出状況 (細目) 4 Election results 選挙結果 5 Air Quality 大気汚染状況 6 Transport Timetables 公共交通時刻表 7 Public Facilities 公共施設位置情報 8 Crime statistics 犯罪発生位置 num item item_jp 9 Procurement contracts 入札結果 10 Food safety inspections 食品関係営業許可 11 Traffic accidents 交通事故発生位置 12 Building permits 建築許可 13 Service Requests 窓口対応状況 14 Business Permits 営業許可申請内容 15 Business Listings 法人一覧 これらは、オープンデータの観点を除いてすら 世界的に大切と思われている項目ともいえます
  28. 28. 想定Q&A
  29. 29. Q: 窓口対応の公表? ハハッ、現場を知らない若造め 言うだけだから気楽なもんだよな(#^ω^)
  30. 30. A: すべて電算化しろ、という主張ではないです 彼らはこのやり方をとった、 つまり、いま現在の ベストプラクティスのひとつというだけです オープンガバメントという目的を達成するために より現場の負荷少なく効果的な方法があれば、 そちらがよいのかもしれません (*´ω`*)
  31. 31. メイドの時代から 洗濯機の時代へ
  32. 32. 項目制定について
  33. 33. 翻って、そもそも項目制定 OpenDataの歴史の基礎知識 欧州における指令の存在 (2007年頃から) INSPIRE指令: 地理情報の標準化と公開 PSI指令: 行政の所有する情報の全公開 EUの統計局が主導 公平な資源分配、環境保護のため、一貫した統計や地理データが必要だから 同一基準で作られるため、CKANなどカタログ化で横比較が重要 datahub.ioのCKAN構成、ハーベスティング機能は必然の要請
  34. 34. 翻って、そもそも項目制定 米国は元来、政府公開データ = Public Domain 民間人材の登用に積極的な方針 汚職、ロビイングの懸念 汚職していないことを示す必要がある 「じゃぁ、公開しようぜ」→情報公開法による情報公開処理の手間軽減 世界銀行との歩調 汚職防止は大歓迎 (-> 開発途上国の汚職防止フレームワークへ応用) 民間でのデータ利活用を促進するため、民間で使いやすい形式の公開が必要
  35. 35. INSPIRE指令とかぶる項目 num item item_jp 1 Real-Time Transit リアルタイム公共交通 2 Annual Budget 年度予算 3 Expenditure (detailed) 支出状況 (細目) 4 Election results 選挙結果 5 Air Quality 大気汚染状況 6 Transport Timetables 公共交通時刻表 7 Public Facilities 公共施設位置情報 (INSPIREだと公共交通) 8 Crime statistics 犯罪発生位置 num item item_jp 9 Procurement contracts 入札結果 10 Food safety inspections 食品関係営業許可 11 Traffic accidents 交通事故発生位置 12 Building permits 建築許可 13 Service Requests 窓口対応状況 14 Business Permits 営業許可申請内容 15 Business Listings 法人一覧
  36. 36. 汚職防止に関わる項目 num item item_jp 1 Real-Time Transit リアルタイム公共交通 2 Annual Budget 年度予算 3 Expenditure (detailed) 支出状況 (細目) 4 Election results 選挙結果 5 Air Quality 大気汚染状況 6 Transport Timetables 公共交通時刻表 7 Public Facilities 公共施設位置情報 8 Crime statistics 犯罪発生位置 num item item_jp 9 Procurement contracts 入札結果 10 Food safety inspections 食品関係営業許可 11 Traffic accidents 交通事故発生位置 12 Building permits 建築許可 13 Service Requests 窓口対応状況 14 Business Permits 営業許可申請内容 15 Business Listings 法人一覧
  37. 37. マージしてみた num item item_jp 1 Real-Time Transit リアルタイム公共交通 2 Annual Budget 年度予算 3 Expenditure (detailed) 支出状況 (細目) 4 Election results 選挙結果 5 Air Quality 大気汚染状況 6 Transport Timetables 公共交通時刻表 7 Public Facilities 公共施設位置情報 8 Crime statistics 犯罪発生位置 num item item_jp 9 Procurement contracts 入札結果 10 Food safety inspections 食品関係営業許可 11 Traffic accidents 交通事故発生位置 12 Building permits 建築許可 13 Service Requests 窓口対応状況 14 Business Permits 営業許可申請内容 15 Business Listings 法人一覧 :その他の項目: 安心安全とか便利な生活
  38. 38. データの運用について
  39. 39. こんなん人手でやるの無理 「ネ申ExcelからCSVデータを作ってWebサーバにアップし てWebページの文言作ってカタログサイトからリンク貼っ て。。。」 こんな作業、人間がいくらいても足りません (>_<) しかも、ミスしないための確認や承認フロー。。。
  40. 40. 増加する事務仕事、ヒューマンエラー よくある対応: 間違えないよう、確認工程を増やす もう、その作業をやらない
  41. 41. 正解: ヒューマンを減らす 増加する事務仕事、ヒューマンエラー →ITインフラ構築・運用の基本 人間による作業を減らし、自動化できる部分を自動化 そのうえで各所に測定ポイント敷設 (すべて自動化するわけではない。あくまでできる部分を優先)
  42. 42. 欧州・米国とも、業務フロー見直しとシステム更改が視野 (行政マンも市民も、両方にとって) より使いやすいシステムにしたい!という動機 業務フローの見直しとITシステム更改
  43. 43. 結果、システム更改が加速化 システム更改や、それに向けた中長期計画立案の際に必要となる手引きが作成される 欧州 (ODI): Open Data Maturity Model IBMの大企業むけシステム構築モデルから派生 人材育成計画、個人情報影響評価 (PIA) の実施、コミュニティとのつきあい方の コンプライアンス、一足飛びの実装の禁止など、長期視野の内容 米国: U.S. Web Design Standards ウェブフロントエンドのデザイン費を大幅に削減→全体的な費用削減 日本でも、共通語彙基盤や情報流通連携基盤共通API、自治体クラウド、法人番号や標 準地域コードなど、使えるツールは使ってゆく必要性 業務フローの見直しとITシステム更改
  44. 44. 覚えていまかす?: 昨年のCode for Japan Summitの Andrew Hyderさんの仕事も、既存システムの更改でしたよね? https://drive.google.com/file/d/0B7Hmv-6U1drqaHlJV0pXUUlJOVE/view
  45. 45. 狂気とは即ち 同じことを繰り返し行い 違う結果を期待すること The definition of insanity is doing the same thing over and over and expecting different results
  46. 46. 行政の仕組みを、再デザインしましょう
  47. 47. 既存ITシステムって例えば? “「あなたの町・県」 警察 マップ” “「あなたの町・県」 電子入札” 検索してみてください
  48. 48. 2004年設計のシステム? Windows XPですら引退しました。 IE8もそろそろ引退です (2016/01/12) 次に私たちが見すえるべきは?
  49. 49. 契約の見直し システムの更改と共に、契約も見直しの機会が発生します 業者との契約が原因で(部署間ですら)利用できないデータ、 わりとたくさんありませんか?
  50. 50. 公共と行政のフレームシフト 行政=サービスの提供、という既存の形 行政=確固たる情報配信基盤、という、もうひとつの形 CC BY 2.1 JP from METI; 平成26年度電子経済産業省構築事業 オープンデータを活用したビジネス化の支援に関する調査研究 調査報告書 P.167 see also: 伊藤 昌毅 “インターネットやスマホは地方の公共交通をどこまで便利に出来るか”
  51. 51. 入札に関して
  52. 52. 入札の仕組み 人材派遣タイプ 入札応答タイプ
  53. 53. 人材派遣タイプ 行政中間団体 Powerful guy Presidential Innovation Fellowship制度や CIO補佐官など直接雇用もあり 行政の中にコア人材を投入し、内部改革や公募企画を行う仕組み 雇用 派遣 見たことある組織構造? はいそうですね :)
  54. 54. 大企業 入札応答タイプ 行政 中間団体 Powerful guy 中間団体から大企業に人材を投入し 大企業が案件を受注することによって スーパー人材が仕事をこなす仕組み 雇用 派遣 案件対応
  55. 55. 組み合わせも可? 行政 中間団体 癒着体質になる、かつノウハウが行政外に蓄積されてしまう可能性あり 高い規範の制定と遵守、データ公開に基づいた管理が必要 大企業 中間団体
  56. 56. 描かれた道はない でも、進もう
  57. 57. 歩け、歩け 続けることの大切さ --伊能 忠敬
  58. 58. 参考資料 米国: THIRD OPEN GOVERNMENT NATIONAL ACTION PLAN FOR THE UNITED STATES OF AMERICA States and Open Data: From Museum to Markertplace - What’s Next? (NASCIO) 欧州・英国: Open Government Manifest (Open Government Network) Open Data Maturity Model (Open Data Institute) 国連: Transforming our world: the 2030 Agenda for Sustainable Development (我々の世界を変革する:持続可能な開発の ための2030アジェンダ 外務省版日本語仮訳) UN World Conference on Disaster Risk Reduction; Sendai Declaration (第3回 国連防災世界会議 仙台宣言) OpenData Charter Open Data Charter http://opendatacharter.net/principles/

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