天文学概論(第15回)

全体のまとめ
∼太陽系から宇宙論まで∼

東京工業大学 佐々木貴教
成績評価
・出席
  出席管理システムを使用
  出席回数が7回に満たない場合は評価外
!
6回
・レポート
  ミニレポート(各講師1回程度)
  最終レポート(内容は最終講義で連絡)
!

成績評価担当が本田先生に変更になりました
本講義で扱ったトピック
・太陽系(佐々木)
・星惑星形成(佐々木)
・系外惑星(佐々木)
・銀河系・近傍銀河(橋本)
・超新星・宇宙論(高梨)
・天体観測(本田)
・初期宇宙と構造形成(堀)
宇宙の空間的拡がり

銀河群・銀河団

恒星(惑星系)

惑星
サイズ小

銀河

宇宙の大規模構造
サイズ大
本講義で扱ったトピック
・太陽系(佐々木)
・星惑星形成(佐々木)
・系外惑星(佐々木)
・銀河系・近傍銀河(橋本)
・超新星・宇宙論(高梨)
・天体観測(本田)
・初期宇宙と構造形成(堀)
太陽系の構成メンバー

地球型惑星
  水星
  金星
  地球
  火星

巨大ガス惑星

巨大氷惑星

   木星
   土星

  天王星
  海王星
各天体の軌道

短周期彗星の巣
隕石の母天体
さらに遠くまで広がる太陽系
天文単位(AU)
太陽から地球までの距離
(約1億5000万km)

「オールトの雲」
=
長周期彗星の巣
巨大天体衝突による月形成

原始地球に火星サイズの
原始惑星が衝突
飛び散った破片が地球の
周囲に円盤を形成
円盤中で月が誕生!
生命を宿す可能性のある太陽系内天体
=液体(水)が存在する天体

火星
  エウロパ
(木星の衛星)
  タイタン
(土星の衛星)
火星探査ローバー「キュリオシティ」

2011年11月 打ち上げ
!

2012年8月 火星のクレーター内の山に着陸
!

大量の科学探査機器を搭載・生命存在可能性を調査
本講義で扱ったトピック
・太陽系(佐々木)
・星惑星形成(佐々木)
・系外惑星(佐々木)
・銀河系・近傍銀河(橋本)
・超新星・宇宙論(高梨)
・天体観測(本田)
・初期宇宙と構造形成(堀)
星形成の流れ
星の材料:宇宙に漂うガス(星間分子雲)
(1)星間分子雲の収縮とコアの形成
(2)原始星の形成と成長
(3)主系列星への進化

星形成の
3段階

・星は1個だけで生まれることは少ない
!

・数10個∼数100個の星が同時に生ま...
様々な質量の星の一生

3

3
惑星形成
原始惑星円盤内:塵 → 微惑星 → 原始惑星 → 惑星

巨大氷惑星形成
©Newton Press
原始惑星系円盤
分子雲コアの収縮

! 

!

  重力と遠心力のつりあい
!

原始惑星系円盤が形成

! 

原始星

分子雲コア

T タウリ型星

原始惑星系円盤
微惑星の合体成長
数kmサイズの
微惑星が形成
↓
互いに衝突・合体
を繰り返し成長
暴走成長により
少数の微惑星が急成長
↓
火星サイズの
原始惑星が形成
惑星形成最終ステージ
原始惑星同士が巨大天体衝突
を繰り返す
 → 地球型惑星形成

原始惑星に円盤ガスが暴走的
に流入
 → 巨大ガス惑星形成
本講義で扱ったトピック
・太陽系(佐々木)
・星惑星形成(佐々木)
・系外惑星(佐々木)
・銀河系・近傍銀河(橋本)
・超新星・宇宙論(高梨)
・天体観測(本田)
・初期宇宙と構造形成(堀)
1995年 初めての系外惑星発見!
1995

51 Pegasi b

46

発見者:

M. Mayor & D. Queloz
視線速度法
恒星が観測者に近づいたり
遠ざかったりする
 → ドップラー効果によって
   星の色が周期的に変化
 → 恒星の速度の変化を観測

惑星質量の下限値のみが決定
中心星に近く質量の大きい惑星
ほど発見しやすい(選択効果)
トランジット法
惑星が恒星の前を通過する際に明るさが変化する
 → 周期的な明るさの変化(恒星食)を観測
惑星の正確な質量が求まる & 大気成分が検出可能

惑星が恒星のちょうど前面を通過する確率は低い
ケプラー宇宙望遠鏡の成果
海王星サイズ

スーパーアースサイズ

地球サイズ
木星サイズ
それ以上
宇宙は地球であふれてる!
「第二の地球」の発見へ向けて
・1995年 巨大ガス惑星の発見
・2002年 惑星大気の観測
・2005年 惑星赤外線輻射(惑星の温度)の検出
・2007年 Super-Earth系の発見
・2008年 惑星の直接撮像
・2010年 地球型惑星...
本講義で扱ったトピック
・太陽系(佐々木)
・星惑星形成(佐々木)
・系外惑星(佐々木)
・銀河系・近傍銀河(橋本)
・超新星・宇宙論(高梨)
・天体観測(本田)
・初期宇宙と構造形成(堀)
•

天の川の正体

銀河系(天の川銀河)
星の集まり

•
太陽系が所属する銀河:約1000億個の星々からなる
• 銀河(天の川銀河)
棒状渦巻銀河・中心には巨大ブラックホール
•

天の川の正体

•
•

前回の復習

星の集まり
銀河(...
1. 様々な波長でみた天の川銀河

様々な波長で見た天の川
様々な波長でみた天の川
電波

赤外線
近赤外線
可視光線
X線・γ線
天の川銀河の模式図
天の川銀河の模式図

大質量ブラックホール(太陽質量の100万倍以上)
銀河バルジ(星)

円盤(星+星間ガス)
星は1011個程度

ダークハロー(ダークマター)
ダークハローの質量は1011個程度
前回の復習
銀河の種類:ハッブルの分類
• 銀河の種類(ハッブルの分類)
渦巻き銀河

楕円銀河
棒渦巻き銀河
活動銀河

電磁波の種類によってその姿が大きく変わって見える
動銀河
活動銀河
観測する電磁波の種類によって
中心部分(銀河活動核)が異常に明るい
観測する電磁波の種類によって
その姿が大きく変わって見える

その姿が大きく変わって見える

活...
超巨大ブラック
ホールの謎 1
大きな銀河

=

1 億倍のギャップ

大きなブラックホール
大きな国ほど
石ころは大きいか?

卵が先か、鶏が先か?
34/43
本講義で扱ったトピック
・太陽系(佐々木)
・星惑星形成(佐々木)
・系外惑星(佐々木)
・銀河系・近傍銀河(橋本)
・超新星・宇宙論(高梨)
・天体観測(本田)
・初期宇宙と構造形成(堀)
宇宙開闢から晴れ上がりまで

・インフレーション→ビッグバン
 →宇宙の晴れ上がり(背景輻射)
宇宙最初の3分間:元素の誕生
10-36秒後:
電子・ニュートリノの誕生
10-12秒後:
ヒッグス場の形成
10-4秒後:
陽子・中性子の誕生
(水素の誕生)
3分後 :
軽元素 (He・Li)の誕生
一般相対論的宇宙モデル
アインシュタイン方程式

Rµ

1
Rgµ + gµ = 8 GTµ
2
時空の歪み

宇宙項

主要な宇宙論パラメータ

物質の分布

ハッブル定数 密度パラメータ

宇宙の時空間
(年齢や曲率)

減速係数 曲率係...
距離の梯子
年周視差
H-R図
セファイド型変光星
超新星
T-F関係・F-J関係

順番に遠い距離まで
物差しを伸ばす
Ia型超新星
距離の梯子として非常に便利な天体
(1) とても明るい!
 → 遠くにあっても見える
(2) どれもそっくり!
 → 明るさから距離がわかる
(3) 今も昔も一緒!
 → 遠く(昔)の距離も測れる
(4) 性質がわかっている!
 ...
本講義で扱ったトピック
・太陽系(佐々木)
・星惑星形成(佐々木)
・系外惑星(佐々木)
・銀河系・近傍銀河(橋本)
・超新星・宇宙論(高梨)
・天体観測(本田)
・初期宇宙と構造形成(堀)
•

1609
–

–
–

•
学術的な天体観測
•
–
–
–
–
–
–
–
次世代巨大望遠鏡計画
(Thirty Meter Telescope)
• 66

E-ELT, GMT

•

• 492

30m

(James –Webb Space Telescope)

5000m)
–
E-ELT,
e Infr...
SHC天文台@神奈川大学
35cm カセグレンタイプ望遠鏡
観望会・卒業研究・特別演習など活用してください!
•
–
本講義で扱ったトピック
・太陽系(佐々木)
・星惑星形成(佐々木)
・系外惑星(佐々木)
・銀河系・近傍銀河(橋本)
・超新星・宇宙論(高梨)
・天体観測(本田)
・初期宇宙と構造形成(堀)
ビッグバン宇宙論
宇宙はビッグバンから始まり、その残光が宇宙マイ
WMAP
クロ波背景放射(CMB)である
宇宙の大規模構造:初期の微少な揺らぎにより形成
COBE
CMB
最新の観測はダークマターの存在を予言している
WMAP
CMB
(
)...
加速膨張する宇宙
まとめ:加速膨張する宇宙
© NASA

(現在) 最遠方銀河 : 約5億年後

MACS0647-JD
(Coe et al.2012)

宇宙の暗黒時代

張
加速膨

宇宙の晴れ上がり
約38万年後
Inflation

...
宇宙を構成する成分
宇宙を構成する成分
※ バリオン(Baryon) : 普通の物質

■ 宇宙論パラメータ
(a) Hubble定数 (H0) : 現在の膨張速度
(b) 物質密度 (Ωm) : バリオン(Ωb)
+ 暗黒物質(Ωc)
(c)...
冷たい暗黒物質モデル
2100万年

1億年

粒子数
10億個
(N体計算

※ Λ : 宇宙

47億年

(Millennium Simulations : Springel et al. 2005)

136億年
密度の揺らぎから初代星へ
密度 揺らぎから初代天体の形成

ΛCDMモデル
約3億年後

100万倍の太陽質量
約1000K (virial温度)
Virial平衡 (重力とガス圧の釣合)

ガスの冷却
(H2分子の回転遷移)

H2

形成
...
密度揺らぎとバリオン音響振動
【概念図】

※ バリオン(baryon) --- 普通の物質

初期状態

暗黒物質
バリオン
光子
ニュートリノ

(4成分の一流体)

ニュートリノ

(相互作用せず) 自由に外側へ

輻射圧

重力

暗黒...
本講義で扱ったトピック
・太陽系(佐々木)
・星惑星形成(佐々木)
・系外惑星(佐々木)
・銀河系・近傍銀河(橋本)
・超新星・宇宙論(高梨)
・天体観測(本田)
・初期宇宙と構造形成(堀)
われわれはどこから来たのか!
われわれは何者か!
われわれはどこへ行くのか
-Paul Gauguin
20140115
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20140115

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20140115

  1. 1. 天文学概論(第15回) 全体のまとめ ∼太陽系から宇宙論まで∼ 東京工業大学 佐々木貴教
  2. 2. 成績評価 ・出席   出席管理システムを使用   出席回数が7回に満たない場合は評価外 ! 6回 ・レポート   ミニレポート(各講師1回程度)   最終レポート(内容は最終講義で連絡) ! 成績評価担当が本田先生に変更になりました
  3. 3. 本講義で扱ったトピック ・太陽系(佐々木) ・星惑星形成(佐々木) ・系外惑星(佐々木) ・銀河系・近傍銀河(橋本) ・超新星・宇宙論(高梨) ・天体観測(本田) ・初期宇宙と構造形成(堀)
  4. 4. 宇宙の空間的拡がり 銀河群・銀河団 恒星(惑星系) 惑星 サイズ小 銀河 宇宙の大規模構造 サイズ大
  5. 5. 本講義で扱ったトピック ・太陽系(佐々木) ・星惑星形成(佐々木) ・系外惑星(佐々木) ・銀河系・近傍銀河(橋本) ・超新星・宇宙論(高梨) ・天体観測(本田) ・初期宇宙と構造形成(堀)
  6. 6. 太陽系の構成メンバー 地球型惑星   水星   金星   地球   火星 巨大ガス惑星 巨大氷惑星    木星    土星   天王星   海王星
  7. 7. 各天体の軌道 短周期彗星の巣 隕石の母天体
  8. 8. さらに遠くまで広がる太陽系 天文単位(AU) 太陽から地球までの距離 (約1億5000万km) 「オールトの雲」 = 長周期彗星の巣
  9. 9. 巨大天体衝突による月形成 原始地球に火星サイズの 原始惑星が衝突 飛び散った破片が地球の 周囲に円盤を形成 円盤中で月が誕生!
  10. 10. 生命を宿す可能性のある太陽系内天体 =液体(水)が存在する天体 火星   エウロパ (木星の衛星)   タイタン (土星の衛星)
  11. 11. 火星探査ローバー「キュリオシティ」 2011年11月 打ち上げ ! 2012年8月 火星のクレーター内の山に着陸 ! 大量の科学探査機器を搭載・生命存在可能性を調査
  12. 12. 本講義で扱ったトピック ・太陽系(佐々木) ・星惑星形成(佐々木) ・系外惑星(佐々木) ・銀河系・近傍銀河(橋本) ・超新星・宇宙論(高梨) ・天体観測(本田) ・初期宇宙と構造形成(堀)
  13. 13. 星形成の流れ 星の材料:宇宙に漂うガス(星間分子雲) (1)星間分子雲の収縮とコアの形成 (2)原始星の形成と成長 (3)主系列星への進化 星形成の 3段階 ・星は1個だけで生まれることは少ない ! ・数10個∼数100個の星が同時に生まれること  が多い(星雲・星団) ! ・軽い星ほど多く生まれる
  14. 14. 様々な質量の星の一生 3 3
  15. 15. 惑星形成 原始惑星円盤内:塵 → 微惑星 → 原始惑星 → 惑星 巨大氷惑星形成 ©Newton Press
  16. 16. 原始惑星系円盤 分子雲コアの収縮 !  !   重力と遠心力のつりあい ! 原始惑星系円盤が形成 !  原始星 分子雲コア T タウリ型星 原始惑星系円盤
  17. 17. 微惑星の合体成長 数kmサイズの 微惑星が形成 ↓ 互いに衝突・合体 を繰り返し成長 暴走成長により 少数の微惑星が急成長 ↓ 火星サイズの 原始惑星が形成
  18. 18. 惑星形成最終ステージ 原始惑星同士が巨大天体衝突 を繰り返す  → 地球型惑星形成 原始惑星に円盤ガスが暴走的 に流入  → 巨大ガス惑星形成
  19. 19. 本講義で扱ったトピック ・太陽系(佐々木) ・星惑星形成(佐々木) ・系外惑星(佐々木) ・銀河系・近傍銀河(橋本) ・超新星・宇宙論(高梨) ・天体観測(本田) ・初期宇宙と構造形成(堀)
  20. 20. 1995年 初めての系外惑星発見! 1995 51 Pegasi b 46 発見者: M. Mayor & D. Queloz
  21. 21. 視線速度法 恒星が観測者に近づいたり 遠ざかったりする  → ドップラー効果によって    星の色が周期的に変化  → 恒星の速度の変化を観測 惑星質量の下限値のみが決定 中心星に近く質量の大きい惑星 ほど発見しやすい(選択効果)
  22. 22. トランジット法 惑星が恒星の前を通過する際に明るさが変化する  → 周期的な明るさの変化(恒星食)を観測 惑星の正確な質量が求まる & 大気成分が検出可能 惑星が恒星のちょうど前面を通過する確率は低い
  23. 23. ケプラー宇宙望遠鏡の成果 海王星サイズ スーパーアースサイズ 地球サイズ 木星サイズ それ以上
  24. 24. 宇宙は地球であふれてる!
  25. 25. 「第二の地球」の発見へ向けて ・1995年 巨大ガス惑星の発見 ・2002年 惑星大気の観測 ・2005年 惑星赤外線輻射(惑星の温度)の検出 ・2007年 Super-Earth系の発見 ・2008年 惑星の直接撮像 ・2010年 地球型惑星・Habitable Planet の発見 ・20xx年 系外惑星リング・衛星の発見 ・20xx年 地球型惑星の直接検出(測光&分光) ・20xx年 地球型惑星の大気・バイオマーカー同定 ・20xx年 地球外生命の発見!
  26. 26. 本講義で扱ったトピック ・太陽系(佐々木) ・星惑星形成(佐々木) ・系外惑星(佐々木) ・銀河系・近傍銀河(橋本) ・超新星・宇宙論(高梨) ・天体観測(本田) ・初期宇宙と構造形成(堀)
  27. 27. • 天の川の正体 銀河系(天の川銀河) 星の集まり • 太陽系が所属する銀河:約1000億個の星々からなる • 銀河(天の川銀河) 棒状渦巻銀河・中心には巨大ブラックホール • 天の川の正体 • • 前回の復習 星の集まり 銀河(天の川銀河) 銀河中心 銀河中心 25000光年 太陽系 25000光年 太陽系
  28. 28. 1. 様々な波長でみた天の川銀河 様々な波長で見た天の川 様々な波長でみた天の川 電波 赤外線 近赤外線 可視光線 X線・γ線
  29. 29. 天の川銀河の模式図 天の川銀河の模式図 大質量ブラックホール(太陽質量の100万倍以上) 銀河バルジ(星) 円盤(星+星間ガス) 星は1011個程度 ダークハロー(ダークマター) ダークハローの質量は1011個程度
  30. 30. 前回の復習 銀河の種類:ハッブルの分類 • 銀河の種類(ハッブルの分類) 渦巻き銀河 楕円銀河 棒渦巻き銀河
  31. 31. 活動銀河 電磁波の種類によってその姿が大きく変わって見える 動銀河 活動銀河 観測する電磁波の種類によって 中心部分(銀河活動核)が異常に明るい 観測する電磁波の種類によって その姿が大きく変わって見える その姿が大きく変わって見える 活動銀河 観測する電磁波の種類によって その姿が大きく変わって見える NASA/CXC/SAO 11/43 NASA/
  32. 32. 超巨大ブラック ホールの謎 1 大きな銀河 = 1 億倍のギャップ 大きなブラックホール 大きな国ほど 石ころは大きいか? 卵が先か、鶏が先か? 34/43
  33. 33. 本講義で扱ったトピック ・太陽系(佐々木) ・星惑星形成(佐々木) ・系外惑星(佐々木) ・銀河系・近傍銀河(橋本) ・超新星・宇宙論(高梨) ・天体観測(本田) ・初期宇宙と構造形成(堀)
  34. 34. 宇宙開闢から晴れ上がりまで ・インフレーション→ビッグバン  →宇宙の晴れ上がり(背景輻射)
  35. 35. 宇宙最初の3分間:元素の誕生 10-36秒後: 電子・ニュートリノの誕生 10-12秒後: ヒッグス場の形成 10-4秒後: 陽子・中性子の誕生 (水素の誕生) 3分後 : 軽元素 (He・Li)の誕生
  36. 36. 一般相対論的宇宙モデル アインシュタイン方程式 Rµ 1 Rgµ + gµ = 8 GTµ 2 時空の歪み 宇宙項 主要な宇宙論パラメータ 物質の分布 ハッブル定数 密度パラメータ 宇宙の時空間 (年齢や曲率) 減速係数 曲率係数 宇宙項 についての情報
  37. 37. 距離の梯子 年周視差 H-R図 セファイド型変光星 超新星 T-F関係・F-J関係 順番に遠い距離まで 物差しを伸ばす
  38. 38. Ia型超新星 距離の梯子として非常に便利な天体 (1) とても明るい!  → 遠くにあっても見える (2) どれもそっくり!  → 明るさから距離がわかる (3) 今も昔も一緒!  → 遠く(昔)の距離も測れる (4) 性質がわかっている!  → 安心して利用できる 非常にレアな現象 1個/銀河/100年
  39. 39. 本講義で扱ったトピック ・太陽系(佐々木) ・星惑星形成(佐々木) ・系外惑星(佐々木) ・銀河系・近傍銀河(橋本) ・超新星・宇宙論(高梨) ・天体観測(本田) ・初期宇宙と構造形成(堀)
  40. 40. • 1609 – – – •
  41. 41. 学術的な天体観測 • – – – – – – –
  42. 42. 次世代巨大望遠鏡計画 (Thirty Meter Telescope) • 66 E-ELT, GMT • • 492 30m (James –Webb Space Telescope) 5000m) – E-ELT, e Infrared telescope for GMT – • Large Telescope)– 2022 (18 ) 6.5m gy and 2011/9 E-ELT Astrophysics) (European Extremely • • – – 30mm ) GMT 2014 Magellan Telescope) • (Giant (6K= -267 ) – 2011 – 21.4m, (H2L2 ) m– – 39m, – E-ELT – GMT ( 1000 (L2) (2018 ?)
  43. 43. SHC天文台@神奈川大学 35cm カセグレンタイプ望遠鏡 観望会・卒業研究・特別演習など活用してください! • –
  44. 44. 本講義で扱ったトピック ・太陽系(佐々木) ・星惑星形成(佐々木) ・系外惑星(佐々木) ・銀河系・近傍銀河(橋本) ・超新星・宇宙論(高梨) ・天体観測(本田) ・初期宇宙と構造形成(堀)
  45. 45. ビッグバン宇宙論 宇宙はビッグバンから始まり、その残光が宇宙マイ WMAP クロ波背景放射(CMB)である 宇宙の大規模構造:初期の微少な揺らぎにより形成 COBE CMB 最新の観測はダークマターの存在を予言している WMAP CMB ( )20 宇宙の階層構造 WMAP 恒星 Sloan Digital Sky Survey (SDSS) 宇宙の大規模構造 (散開 or 球状) © 4D2U (NAOJ)
  46. 46. 加速膨張する宇宙 まとめ:加速膨張する宇宙 © NASA (現在) 最遠方銀河 : 約5億年後 MACS0647-JD (Coe et al.2012) 宇宙の暗黒時代 張 加速膨 宇宙の晴れ上がり 約38万年後 Inflation NASAの WMAP衛星 Big Bang 量子ゆらぎ 宇宙 再電離 (現在)最古の星 : 約5億年後 銀河や惑 星の誕生 HE 1523-0901 (Frebel et al.2007) 宇宙の始まり 現在 (137億年)
  47. 47. 宇宙を構成する成分 宇宙を構成する成分 ※ バリオン(Baryon) : 普通の物質 ■ 宇宙論パラメータ (a) Hubble定数 (H0) : 現在の膨張速度 (b) 物質密度 (Ωm) : バリオン(Ωb) + 暗黒物質(Ωc) (c) 宇宙項(ΩΛ) : 暗黒エネルギー ← 遠方の銀河 ← 元素合成 渦巻銀河の回転速度 ← 銀河(団)の構造 ← 遠方のIa型超新星 ※ 宇宙の曲率 (k) : k = Ωm +ΩΛ-1 ← CMB Hubble定数(H0)[km/s•Mpc] バリオン密度(Ωb) 暗黒物質の密度(Ωc) 暗黒エネルギー密度(ΩΛ) 70.4 0.0456 0.227 0.728 物質 暗黒エネルギー (Komatsu+10;Jarosik et al.2010) ※ 現在の宇宙モデル: ΛCDM (冷たい暗黒物質) モデル (Cold Dark Matter) バリオン音響振動 (BAO : Baryon Acoustic Oscillation) --- 宇宙晴れ上がり以前のバリオン振動 → 音波 73% 4% 暗黒物質 23% 宇宙年齢 = 137億年
  48. 48. 冷たい暗黒物質モデル 2100万年 1億年 粒子数 10億個 (N体計算 ※ Λ : 宇宙 47億年 (Millennium Simulations : Springel et al. 2005) 136億年
  49. 49. 密度の揺らぎから初代星へ 密度 揺らぎから初代天体の形成 ΛCDMモデル 約3億年後 100万倍の太陽質量 約1000K (virial温度) Virial平衡 (重力とガス圧の釣合) ガスの冷却 (H2分子の回転遷移) H2 形成 収縮 低温の高密度なガス雲 (ハロー) (Yoshida et al. 2003) Hの三体反応, H‒反応 高密度なコア 1000倍の太陽質量( 300K) (N体+SPH計算 : 4800万個の粒子) ※ Virial定理:系のポテンシャル(U)と運動エネルギー(T ) --- U + 2T = 0
  50. 50. 密度揺らぎとバリオン音響振動 【概念図】 ※ バリオン(baryon) --- 普通の物質 初期状態 暗黒物質 バリオン 光子 ニュートリノ (4成分の一流体) ニュートリノ (相互作用せず) 自由に外側へ 輻射圧 重力 暗黒物質 : 滞留 光子・バリオン流体 (Thomson散乱を通して強く結合) (自己重力) 宇宙の晴れ上がり 光子は外側へ逃げる 揺らぎ成長 (自己重力) バリオン : 停留 バリオンの密度の揺らぎ → 音波(弾性波)振動 時間 重力相互作用 『バリオン音響振動』 (BAO : Baryon Acoustic Oscillation)
  51. 51. 本講義で扱ったトピック ・太陽系(佐々木) ・星惑星形成(佐々木) ・系外惑星(佐々木) ・銀河系・近傍銀河(橋本) ・超新星・宇宙論(高梨) ・天体観測(本田) ・初期宇宙と構造形成(堀)
  52. 52. われわれはどこから来たのか! われわれは何者か! われわれはどこへ行くのか -Paul Gauguin

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