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情報化と社会
第8回 メディア・情報技術と社会(4)
ラジオ
七邊 信重
前回の講義内容
映画とアニメーションの歴史
 映画の誕生とその前史
 映画の変容
 アニメーションの歴史(米国・日本)
2
映画の誕生
映画
 活動写真
 高速度で連続撮影したフィルムを映写機で幕に
投影した映像
1891年 覗きメガネ式キネトスコープの特許
申請(エジソン)
 1894年 商品化
1895年 投射式シネマトグラフの特許申請
(リュミエー...
講義スライドのアップ先
http://www.slideshare.net/
nobushigehichibe
講義前後にスライドをアップし
ます。
4
中間レポート
テーマ「よく見ている/使っているインターネット
のサイト・アプリ」
 ジャンル(SNS、情報、ファッション、エンタメなど)
 インスタグラム、Yahoo、ゲームアプリなど
 いつから? どれくらい?(時期、一日の利用時間等...
補講日
11月26日(土) 2限
 N210に変更
 高校生を招いた発表会でE棟が使用不可のため
6
今日の講義内容
ラジオというメディアの歴史
 ラジオの定義と歴史
 無線電信
 無線電話
 ラジオ放送
 アマチュア無線家の活動
 アマチュア無線から商業的マス・コミュニケーショ
ンへ
吉見俊哉,『メディア文化論』,第10章
7
授業で使う基本的な用語
メディア
 「情報」を「時間・空間」を超えて伝達・記録・保管
するために使われる物・技術
 情報: 文字情報、視覚情報、聴覚情報 など
 新聞、電話、映画、ラジオ、テレビ など
情報技術(IT)
 情報を扱う...
近代の欲望→メディア
近代の欲望→さまざまな「情報技術」
 文字情報
 電信: 「空間」を超えて送受信
 視覚情報
 写真: 「時間」を超えて記録
 映画: 「時間」を超えて連続的に送受信
 テレビ:「空間」を超えて連続的に送受信...
1870年代後半以降の発展
1870年代後半以降の発展
 1876年 電話の発明(ベル)
 1876年 蓄音機の実用化(エジソン)
 1884年 テレビジョン走査円盤の考案(ニプコウ)
 1888年 電磁波の証明(ヘルツ)
 189...
電話(固定電話)
「空間」を超え「聴覚情報」を送受信する技術
声を電気に変えて、「電線」に送り、再び声に
戻す
 有線
1876年 アレクサンダー・グラハム・ベルが発明
11
ラジオの定義と歴史
「空間」を超え「聴覚情報」を送受信する技術
「無線」通信によって音声を送受信する技術
 radiotelegraphy: 無線電信
 radio-: 無線
無線電信
 1890年代にマルコーニが実用化
無線電話...
無線電信
1894年、ヘルツの実験に関する記事を読ん
だイタリアのグリエルモ・マルコーニ(20歳)が、
ヘルツの電磁波の物理学研究者に師事しな
がら屋根裏で無線電信を実験
 1895年 屋外実験に成功(1マイル=1.6km以上)
 輻射エ...
「無線電信」から「無線電話」へ
マルコーニ: 「無線電信」
 有線電信の補完物
 送り手から受け手へ情報を迅速・安価に伝達す
る手段
 海上の船舶通信に限定
レジナルド・フェッセンデン: 「無線電話」
 エジソンの研究所出身のカナダ...
無線電信からラジオ放送へ
 1906年12月24日、大西洋を航行していたユナイテッド・フルーツ社の貨
物船で、乗組員たちが果物相場の動きをモールス信号で聞いていた。と
ころが午後9時になると突然“CQ,CQ,CQ”のモールス信号が割り込み、
...
ラジオ放送
リー・ド・フォレスト: 「ラジオ放送」
 無線電信会社が失敗
 劇場の後ろでオペラを聞くうち、オペラに通えない
が音楽を享受したい膨大な大衆の存在に気づく
 音楽を無線放送し、大衆に受信装置を販売する
ことを思いつく
 電...
アマチュア無線家の活躍
情報を相互に交信、ネットワーク形成
 ×)受動的な受け手
 鉱石検波器→安価な無線装置製作が可能
 1906年 無線ブーム
 屋根裏部屋にアマチュア無線局設置
 発信電波が拡散し、別の無線局が受信
 少年向...
アマチュア無線入門書(1906年)
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 wire(線)+less(ない)
 tele(遠くに)+graph(書かれたもの)
 出典:History of Citizens Band Radio
(https://sites.googl...
法的規制とその限界
1912年 ラジオ法
 アマチュア無線に200m以下の波長の周波数帯
が割り当てられる。
 が、規制を守っているかを監視する予算が少な
かったため、無線局の多くは無視
商務省、免許を取得したアマチュア無線局の
リスト...
アマチュア無線から
商業的マス・コミュニケーションへ①
第1次世界大戦中
 アマチュア無線家が軍の無線局に大量動員
 戦争を契機に軍の無線技術習得
第1次世界大戦後
 アマチュア無線家が在野に戻る→ラジオブーム
 アマチュアのラジオ...
アマチュア無線から
商業的マス・コミュニケーションへ②
フランク・コンラッド
 戦時中、米国のウェスティングハウス社で軍用の
携帯用無線の製造工程を監督
 戦後、アマチュアとして自分の無線局「8XK」から
蓄音機や生演奏の音楽を送信
 ...
アマチュア無線から
商業的マス・コミュニケーションへ③
「8XK局」から「NDKA局」へ
 ウェスティングハウス社がコンラッドを後押し、同
社工場に無線局建設
 1920年11月2日、広域放送開始
 大統領選結果、教会ミサ、スポーツ中継...
コンラッドのアマチュア無線局「8XK」
23
 出典:History of Citizens Band Radio
(https://sites.google.com/site/cb465mhz/conrad)
ラジオの意味の変容
ラジオの意味の変化
 アマチュア無線局が相互に交信
 送信=放送局、受信=大衆(技術知識がない)
 全国へ向けて放送される番組プログラムを各地の家
庭が同時に消費するマス・コミュニケーションへ
 無線機製造業者たち...
イノベーションの普及過程
25
 出典:http://www.itmedia.co.jp/im/articles/0502/24/news129.html
講義のまとめ、次回の講義内容
ラジオというメディアの歴史
 ラジオの定義と歴史
 無線電信
 無線電話
 ラジオ放送
 アマチュア無線家の活動
 アマチュア無線から商業的マス・コミュニケーショ
ンへ
次回
 ビデオゲーム
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情報化と社会_第8回 「ラジオ」

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尚美学園大学2016年度講義「情報化と社会」第8回の講義スライド。ラジオについて。

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情報化と社会_第8回 「ラジオ」

  1. 1. http://www.***.net 情報化と社会 第8回 メディア・情報技術と社会(4) ラジオ 七邊 信重
  2. 2. 前回の講義内容 映画とアニメーションの歴史  映画の誕生とその前史  映画の変容  アニメーションの歴史(米国・日本) 2
  3. 3. 映画の誕生 映画  活動写真  高速度で連続撮影したフィルムを映写機で幕に 投影した映像 1891年 覗きメガネ式キネトスコープの特許 申請(エジソン)  1894年 商品化 1895年 投射式シネマトグラフの特許申請 (リュミエール兄弟) 3
  4. 4. 講義スライドのアップ先 http://www.slideshare.net/ nobushigehichibe 講義前後にスライドをアップし ます。 4
  5. 5. 中間レポート テーマ「よく見ている/使っているインターネット のサイト・アプリ」  ジャンル(SNS、情報、ファッション、エンタメなど)  インスタグラム、Yahoo、ゲームアプリなど  いつから? どれくらい?(時期、一日の利用時間等)  利用端末(スマホ、タブレット、PCなど)  何が楽しいか? 役立つか? など A4 1枚 氏名、学年、学籍番号を忘れずに記入 提出日: 11月11日(金) 講義終了後  その後に提出した場合、減点します。 5
  6. 6. 補講日 11月26日(土) 2限  N210に変更  高校生を招いた発表会でE棟が使用不可のため 6
  7. 7. 今日の講義内容 ラジオというメディアの歴史  ラジオの定義と歴史  無線電信  無線電話  ラジオ放送  アマチュア無線家の活動  アマチュア無線から商業的マス・コミュニケーショ ンへ 吉見俊哉,『メディア文化論』,第10章 7
  8. 8. 授業で使う基本的な用語 メディア  「情報」を「時間・空間」を超えて伝達・記録・保管 するために使われる物・技術  情報: 文字情報、視覚情報、聴覚情報 など  新聞、電話、映画、ラジオ、テレビ など 情報技術(IT)  情報を扱う技術の総称  コンピュータやネットワーク  情報通信技術(ICT) 8
  9. 9. 近代の欲望→メディア 近代の欲望→さまざまな「情報技術」  文字情報  電信: 「空間」を超えて送受信  視覚情報  写真: 「時間」を超えて記録  映画: 「時間」を超えて連続的に送受信  テレビ:「空間」を超えて連続的に送受信  聴覚情報  電話: 「空間」を超えて送受信  蓄音機:「時間」を超えて記録  ラジオ:「空間」を超えて送受信(無線) 9
  10. 10. 1870年代後半以降の発展 1870年代後半以降の発展  1876年 電話の発明(ベル)  1876年 蓄音機の実用化(エジソン)  1884年 テレビジョン走査円盤の考案(ニプコウ)  1888年 電磁波の証明(ヘルツ)  1890年代 無線電信の実用化(マルコーニ)  1899年 磁気録音機の発明(パウルゼン) 10
  11. 11. 電話(固定電話) 「空間」を超え「聴覚情報」を送受信する技術 声を電気に変えて、「電線」に送り、再び声に 戻す  有線 1876年 アレクサンダー・グラハム・ベルが発明 11
  12. 12. ラジオの定義と歴史 「空間」を超え「聴覚情報」を送受信する技術 「無線」通信によって音声を送受信する技術  radiotelegraphy: 無線電信  radio-: 無線 無線電信  1890年代にマルコーニが実用化 無線電話  1906年、フェッセンデンが無線局から送信 ラジオ放送  1907年、ド・フォレストが音楽放送を開始 12
  13. 13. 無線電信 1894年、ヘルツの実験に関する記事を読ん だイタリアのグリエルモ・マルコーニ(20歳)が、 ヘルツの電磁波の物理学研究者に師事しな がら屋根裏で無線電信を実験  1895年 屋外実験に成功(1マイル=1.6km以上)  輻射エネルギーをヘルツの実験の数百倍に  実験装置を巨大化し、通信距離を伸ばしていく  1897年 マルコーニ無線電信会社を設立  1899年 アメリカズ・カップのヨットレースを2隻の 蒸気船から中継 13
  14. 14. 「無線電信」から「無線電話」へ マルコーニ: 「無線電信」  有線電信の補完物  送り手から受け手へ情報を迅速・安価に伝達す る手段  海上の船舶通信に限定 レジナルド・フェッセンデン: 「無線電話」  エジソンの研究所出身のカナダの発明家  1900年 音声信号の送信実験  1906年12月24日 マサチューセッツから大西洋 へ音楽・声の無線伝送  特定の送り手から受け手への音声の無線通信 14
  15. 15. 無線電信からラジオ放送へ  1906年12月24日、大西洋を航行していたユナイテッド・フルーツ社の貨 物船で、乗組員たちが果物相場の動きをモールス信号で聞いていた。と ころが午後9時になると突然“CQ,CQ,CQ”のモールス信号が割り込み、 続いて蓄音機の奏でるクセルクセスの「ラルゴ」が流れてきたので、彼ら はクリスマスイブに奇跡でも起こったのではないかと思い、ただ目を白黒 させるばかりだった。実はフェッセンデンがブラントロックのラジオ塔から 送信していたのである。続いて美声の持ち主、助手のスタインが歌う予 定になっていたが、マイクを前に尻込みしてしまったので、フェッセンデン はすかさずバイオリンをつかんで“O Holy Night”を演奏し、最後のフレー ズは弾きながら歌った。歌もバイオリンも決して上手とは言えなかったが、 彼は世界初の栄誉をバックに全く気にとめることはなかった。次に妻のヘ レンと秘書のベントが聖書から、キリストが生まれたときの天使たちの讃 歌を朗読するはずだったが、2人とも緊張して声が出ないので、再び フェッセンデンが聖書を読み上げた。こうしてクリスマスイブの快挙は終 わったのだった。  出典: 「世界初のラジオ放送」http://bluejays.web.fc2.com/fessenden.htm 15
  16. 16. ラジオ放送 リー・ド・フォレスト: 「ラジオ放送」  無線電信会社が失敗  劇場の後ろでオペラを聞くうち、オペラに通えない が音楽を享受したい膨大な大衆の存在に気づく  音楽を無線放送し、大衆に受信装置を販売する ことを思いつく  電信・電話: 1対1の情報通信  放送(Broadcasting) 広く(broad)+運ぶ(cast)  1907年 NY市で事業開始→音質がひどく撤退  1908年 エッフェル塔から音楽放送(550マイル)  1910年 音楽会社倒産 16
  17. 17. アマチュア無線家の活躍 情報を相互に交信、ネットワーク形成  ×)受動的な受け手  鉱石検波器→安価な無線装置製作が可能  1906年 無線ブーム  屋根裏部屋にアマチュア無線局設置  発信電波が拡散し、別の無線局が受信  少年向け本・雑誌がラジオ無線機の組立方を紹介  ニューヨークにラジオ用品専門店が開設、専門誌  無線ネットワークや学校で知識を交換 – どれだけ遠くの/多くの無線局と交信できたか 17
  18. 18. アマチュア無線入門書(1906年) 18  wire(線)+less(ない)  tele(遠くに)+graph(書かれたもの)  出典:History of Citizens Band Radio (https://sites.google.com/site/cb465mhz/conrad)
  19. 19. 法的規制とその限界 1912年 ラジオ法  アマチュア無線に200m以下の波長の周波数帯 が割り当てられる。  が、規制を守っているかを監視する予算が少な かったため、無線局の多くは無視 商務省、免許を取得したアマチュア無線局の リストを発行  マニアの全国的広がりの認知→ブーム拡大  免許局: 322局(1913年)→13,581局(1917年)  無免許局: 15万局以上(1917年) 中産階級の白人少年中心 19
  20. 20. アマチュア無線から 商業的マス・コミュニケーションへ① 第1次世界大戦中  アマチュア無線家が軍の無線局に大量動員  戦争を契機に軍の無線技術習得 第1次世界大戦後  アマチュア無線家が在野に戻る→ラジオブーム  アマチュアのラジオ放送局が無数誕生 20
  21. 21. アマチュア無線から 商業的マス・コミュニケーションへ② フランク・コンラッド  戦時中、米国のウェスティングハウス社で軍用の 携帯用無線の製造工程を監督  戦後、アマチュアとして自分の無線局「8XK」から 蓄音機や生演奏の音楽を送信  百貨店: ラジオ用品の売上を伸ばすため、地元新聞 に8XKの放送内容を紹介、10ドルの受信機で音楽放 送を楽しめると宣伝  ウェスティングハウス社: 専門的技術を持つマニアだ けでなく、誰でもラジオの聴衆になれることを発見  商業的意味に気づく 21
  22. 22. アマチュア無線から 商業的マス・コミュニケーションへ③ 「8XK局」から「NDKA局」へ  ウェスティングハウス社がコンラッドを後押し、同 社工場に無線局建設  1920年11月2日、広域放送開始  大統領選結果、教会ミサ、スポーツ中継、ニュース等 民間ラジオ局の増加  電気メーカー、百貨店、新聞社など  1924年末 全米で530局 ラジオ放送の聴衆の増加  ラジオ受信機の人気  6,000万ドル(1922年)→3億6,000万ドル(1924年) 22
  23. 23. コンラッドのアマチュア無線局「8XK」 23  出典:History of Citizens Band Radio (https://sites.google.com/site/cb465mhz/conrad)
  24. 24. ラジオの意味の変容 ラジオの意味の変化  アマチュア無線局が相互に交信  送信=放送局、受信=大衆(技術知識がない)  全国へ向けて放送される番組プログラムを各地の家 庭が同時に消費するマス・コミュニケーションへ  無線機製造業者たちの努力  より遠くの電波をキャッチできる装置→音質の改良  マニアを魅了する受信装置→家族が楽しめる消費財 – 広告も変化  ラジオ放送:  都市中産階級向けのクラシック音楽・オペラ  地方向けのカントリー音楽、スポーツ中継(20年代後半) 24
  25. 25. イノベーションの普及過程 25  出典:http://www.itmedia.co.jp/im/articles/0502/24/news129.html
  26. 26. 講義のまとめ、次回の講義内容 ラジオというメディアの歴史  ラジオの定義と歴史  無線電信  無線電話  ラジオ放送  アマチュア無線家の活動  アマチュア無線から商業的マス・コミュニケーショ ンへ 次回  ビデオゲーム 26

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