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http://www.***.net
情報化と社会
第5回 メディア・情報技術と社会(1)
新聞
七邊 信重
前回の講義内容
メディアの理論②
 マスコミュニケーションの効果論の問題点
 新しいアプローチ
 「文化帝国主義」批判
 メディア環境論
 カルチュラル・スタディーズ
2
今日の講義内容
新聞というメディアの歴史
 活字メディアの誕生
 印刷技術が近代社会に与えた影響
 パンフレットから新聞へ
 コーヒーハウスと公衆
 新聞産業の拡大
3
講義スライドのアップ先
http://www.slideshare.net/
nobushigehichibe
講義前後にスライドをアップし
ます。
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中間レポート
テーマ「よく見ている/使っているインターネット
のサイト・アプリ」
 ジャンル(SNS、情報、ファッション、エンタメなど)
 インスタグラム、Yahoo、ゲームアプリなど
 いつから? どれくらい?(時期、一日の利用時間等...
見ているテレビ番組
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君の名は 3
水曜日のダウンタウン 2
テレビを持ってない 2
ZIP! 1
相棒 1
嵐にしやがれ 1
有吉反省会 1
ザ!世界仰天ニュース 1
水曜どうでしょう 1
スクール革命 1
世界の果てまでイッテQ 1
ダウ...
活字メディアの誕生
活字
 組み並べて印刷に使う、金属製等の字型
活版
 活字を組み合わせて作った印刷版
15世紀半ば ヨハネス・グーテンベルクがマ
インツで活版印刷術を発明
 1455年 42行聖書(最初の活字本)
 16世紀 ...
活字メディア誕生の背景: 生産技術
中国から欧州に紙が伝播・普及→製紙業者
 紙: 植物等の繊維を絡ませ薄く平にしたもの
絵画用油のインクへの応用
活字鋳型の発明
 鋳型: 溶かした金属を流し込む型
合金を彫る技術
 グーテンベル...
活字メディア誕生の背景: 本の需要
13世紀 欧州各地で「大学」が設立
 修道士と異なる読者層
 大学教授: 講義準備のため、聖典・注釈書・参
考書を入手したい
 学生: 最低限の書物の所有
 市民: 文芸書(小説・修養書)
書物を...
印刷革命が近代社会に与えた影響①
宗教革命と科学革命
エリザベス・アイゼンステイン『印刷革命』
 印刷技術による知識の流通・蓄積・編集が、宗教
革命や科学革命を導く
宗教改革
 印刷技術が、ドイツの貧しい修道士ルターの教会
批判に力を与...
印刷革命が近代社会に与えた影響②
国民国家と国語の形成
16、17世紀 大量の印刷物
 言語の同質化→「母国語」誕生→「母国語」習得
を通して国家の記憶が拡大
ベネディクト・アンダーソン『想像の共同体』
 国民: 心に描かれた想像の政治...
パンフレットから印刷へ
16世紀、パンフレットの流通
 各地の出来事を記述
 フルークブラット(Flugblatt): ドイツのビラ
 戦争、災害、外交、祝祭、天気、殺人、魔女など
 活版メディア→情報の増加
17世紀、定期的ニュー...
ニュース制作の職業化
17世紀、定期的な出版→職業化
 ニュース本の刊行(週1~数回)
 行商人・女性が街頭で販売
 国内の内乱・革命→国王権力低下→出版統制が
弱まり、議会や政治状況の情報が印刷
 英国: 清教徒革命(1640年)、...
コーヒーハウスと議論する公衆
英国:清教徒革命後、新聞が発達
コーヒーハウス
 18世紀初め、ロンドンに2,000軒が存在
 新聞・パンフレットが自由に読める
 コーヒーハウスと出版業者が対抗
 客が激しい政治談義を行う
 新聞・...
ハーバーマス『公共性の構造転換』
イギリスのコーヒーハウスは、フランスのサロ
ンと共に、文芸的・政治的批判の拠点に
3つの特徴
 社会的地位の平等性
 通念や制度を問題化
 情報・文化の商品化
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新聞産業の拡大
新聞の転換
 19世紀初頭 裕福なブルジョアジー向け。政治的
論議が中心
 『スペクテーター』『タイムズ』(1785年)
 大衆的新聞の誕生
 146紙(1780年)→1,102紙(1861年)
 宗教紙、禁酒主義新...
新聞産業拡大の背景
印刷機の発展と、紙の廉価化
 1812年 ケーニヒ「円筒式印刷機」
検閲からの自由と、印紙税撤廃
 1695年 事前検閲法の廃止
 1855年 印紙税の廃止
 新聞の廉価化・大衆化、『テレグラフ』(1855年)
...
講義のまとめ、次回の講義内容
新聞というメディアの歴史
 活字メディアの誕生
 パンフレットから新聞へ
 コーヒーハウスと公衆
 新聞産業の拡大
次回
 電話
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情報化と社会_第5回 「新聞」

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尚美学園大学の2016年度講義「情報化と社会」第5回の講義スライドです。

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情報化と社会_第5回 「新聞」

  1. 1. http://www.***.net 情報化と社会 第5回 メディア・情報技術と社会(1) 新聞 七邊 信重
  2. 2. 前回の講義内容 メディアの理論②  マスコミュニケーションの効果論の問題点  新しいアプローチ  「文化帝国主義」批判  メディア環境論  カルチュラル・スタディーズ 2
  3. 3. 今日の講義内容 新聞というメディアの歴史  活字メディアの誕生  印刷技術が近代社会に与えた影響  パンフレットから新聞へ  コーヒーハウスと公衆  新聞産業の拡大 3
  4. 4. 講義スライドのアップ先 http://www.slideshare.net/ nobushigehichibe 講義前後にスライドをアップし ます。 4
  5. 5. 中間レポート テーマ「よく見ている/使っているインターネット のサイト・アプリ」  ジャンル(SNS、情報、ファッション、エンタメなど)  インスタグラム、Yahoo、ゲームアプリなど  いつから? どれくらい?(時期、一日の利用時間等)  利用端末(スマホ、タブレット、PCなど)  何が楽しいか? 役立つか? など A4 1枚 氏名、学年、学籍番号を忘れずに記入 提出日: 11月11日(金) 講義終了後  その後に提出した場合、減点します。 5
  6. 6. 見ているテレビ番組 6 君の名は 3 水曜日のダウンタウン 2 テレビを持ってない 2 ZIP! 1 相棒 1 嵐にしやがれ 1 有吉反省会 1 ザ!世界仰天ニュース 1 水曜どうでしょう 1 スクール革命 1 世界の果てまでイッテQ 1 ダウンタウンのはしご酒 1 鉄腕DASH 1 得する人損する人 1 ぷっスマ 1 マツコの知らない世界 1 モンスターvsエイリアン 1 野球・サッカーの中継 1
  7. 7. 活字メディアの誕生 活字  組み並べて印刷に使う、金属製等の字型 活版  活字を組み合わせて作った印刷版 15世紀半ば ヨハネス・グーテンベルクがマ インツで活版印刷術を発明  1455年 42行聖書(最初の活字本)  16世紀 ヨーロッパで、医学・数学等の学術分野 を中心に活字本が流通 7
  8. 8. 活字メディア誕生の背景: 生産技術 中国から欧州に紙が伝播・普及→製紙業者  紙: 植物等の繊維を絡ませ薄く平にしたもの 絵画用油のインクへの応用 活字鋳型の発明  鋳型: 溶かした金属を流し込む型 合金を彫る技術  グーテンベルク: 金銀細工師 8
  9. 9. 活字メディア誕生の背景: 本の需要 13世紀 欧州各地で「大学」が設立  修道士と異なる読者層  大学教授: 講義準備のため、聖典・注釈書・参 考書を入手したい  学生: 最低限の書物の所有  市民: 文芸書(小説・修養書) 書物を安く、早く筆写してくれる職人・工房の 需要が増大  職務・工房の分業ネットワークが発達  筆写、装飾画、赤字の頭文字 9
  10. 10. 印刷革命が近代社会に与えた影響① 宗教革命と科学革命 エリザベス・アイゼンステイン『印刷革命』  印刷技術による知識の流通・蓄積・編集が、宗教 革命や科学革命を導く 宗教改革  印刷技術が、ドイツの貧しい修道士ルターの教会 批判に力を与える。  印刷業者とテクスト編集、ドイツ書籍市場の理解 科学革命  印刷技術で写本や旅に費やされる時間が減少  辞書、参考資料、図書目録などによる大規模な文献 研究が可能に(コペルニクスなど) 10
  11. 11. 印刷革命が近代社会に与えた影響② 国民国家と国語の形成 16、17世紀 大量の印刷物  言語の同質化→「母国語」誕生→「母国語」習得 を通して国家の記憶が拡大 ベネディクト・アンダーソン『想像の共同体』  国民: 心に描かれた想像の政治共同体  宗教共同体や王朝の力を衰退させる  「国民」の基盤: 出版資本主義  民衆の口語世界の市場化を狙った出版業者が、俗語 を統合し、大きな国語=出版語の市場を創り出す  「宗教共同体」の基盤: 聖典と聖地巡礼  「王朝」の基盤: 血統 11
  12. 12. パンフレットから印刷へ 16世紀、パンフレットの流通  各地の出来事を記述  フルークブラット(Flugblatt): ドイツのビラ  戦争、災害、外交、祝祭、天気、殺人、魔女など  活版メディア→情報の増加 17世紀、定期的ニュース出版が可能に  輸送・情報伝達、印刷産業などの発達  人口増大、モノや情報の増大  異国事情、通商可能性、紛争などのニュースの需要  ロンドン: 東洋・アメリカの交易品を扱う集散地。数百 隻の船が出入り→金融・商品の情報価値が増大 12
  13. 13. ニュース制作の職業化 17世紀、定期的な出版→職業化  ニュース本の刊行(週1~数回)  行商人・女性が街頭で販売  国内の内乱・革命→国王権力低下→出版統制が 弱まり、議会や政治状況の情報が印刷  英国: 清教徒革命(1640年)、名誉革命(1688年)  日刊新聞、地方週刊新聞、ニュース定期刊行物 13
  14. 14. コーヒーハウスと議論する公衆 英国:清教徒革命後、新聞が発達 コーヒーハウス  18世紀初め、ロンドンに2,000軒が存在  新聞・パンフレットが自由に読める  コーヒーハウスと出版業者が対抗  客が激しい政治談義を行う  新聞・雑誌発行者も情報収集のため訪れる  近代ジャーナリズムの基盤に 新聞は個人的・集合的に消費  コーヒーハウスや読書会場でニュース朗読 14
  15. 15. ハーバーマス『公共性の構造転換』 イギリスのコーヒーハウスは、フランスのサロ ンと共に、文芸的・政治的批判の拠点に 3つの特徴  社会的地位の平等性  通念や制度を問題化  情報・文化の商品化 15
  16. 16. 新聞産業の拡大 新聞の転換  19世紀初頭 裕福なブルジョアジー向け。政治的 論議が中心  『スペクテーター』『タイムズ』(1785年)  大衆的新聞の誕生  146紙(1780年)→1,102紙(1861年)  宗教紙、禁酒主義新聞、ユーモア新聞、ファッション紙、 スポーツ新聞なども発行 16
  17. 17. 新聞産業拡大の背景 印刷機の発展と、紙の廉価化  1812年 ケーニヒ「円筒式印刷機」 検閲からの自由と、印紙税撤廃  1695年 事前検閲法の廃止  1855年 印紙税の廃止  新聞の廉価化・大衆化、『テレグラフ』(1855年) 広告収入の増大  財政的基盤: 予約購読料→広告料 電信網拡大(1840年代)と、通信会社の登場  情報収集法: 手紙・口伝え→多数記者・特派員 が、通信社から情報を購入し記事を編集 17
  18. 18. 講義のまとめ、次回の講義内容 新聞というメディアの歴史  活字メディアの誕生  パンフレットから新聞へ  コーヒーハウスと公衆  新聞産業の拡大 次回  電話 18

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