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情報化と社会_第3回 「情報とメディアの理論2」

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尚美学園大学の2016年度講義「情報化と社会」第3回の講義スライドです。

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情報化と社会_第3回 「情報とメディアの理論2」

  1. 1. http://www.***.net 情報化と社会 第3回 情報とメディアの 理論② 七邊 信重
  2. 2. 前回の講義内容 講義のガイダンス 授業で使う基本的な用語・概念  情報、情報技術、メディア  社会: 農業社会、工業社会、情報社会 情報社会論 次回  メディアについての理論(1) 2
  3. 3. 今日の講義内容 メディアの世紀 メディアの理論  群衆論からコミュニケーション論へ  複製技術と文化産業  メディアとステレオタイプ  プロパガンダ研究  マス・コミュニケーションの「効果」研究 3
  4. 4. 講義スライドのアップ先 http://www.slideshare.net/ nobushigehichibe 講義前後にスライドをアップし ます。 4
  5. 5. メディアの世紀 メディアが社会で決定的役割を果たすように なった時代はいつか? 活版印刷技術(15世紀)  グーテンベルクによる活版印刷機の完成(独)  42行聖書 電子的・映像的技術(19世紀)  電信、写真、電話、蓄音機、無線、映画  鉄道  産業革命(18世紀半ば~): 織機・紡績機、製鉄、蒸 気機関、電池、電動機(electric motors) 5
  6. 6. 1820~1830年代 電信  シリングが電信機を開発(25年)  モールスがモールス式電信機を発明(35年) 写真  ニエプスがカメラ・オブスキュラの像を硝酸銀の 感光版に定着(26年)  ダゲールがダゲレオタイプ式写真を発明(37年) 鉄道  ストックトン~ダーリントンに初の公共鉄道(25年) 6
  7. 7. 1870年代後半以降の発展 1870年代後半以降の発展  ベルが電話を発明(76年)  エジソンが蓄音機を実用化(76年)  ニプコウがテレビジョン走査円盤を考案(84年)  ヘルツが電磁波の存在を実証(88年)  マルコーニが無線電信を実用化(90年代)  パウルゼンが磁気録音機を発明(99年) 7
  8. 8. 近代の欲望→技術→時間・空間感覚の変容 近代の欲望→さまざまな技術(吉見)  電信: 文字情報を空間を超えて送受  写真: 視覚情報を時間を超えて記録  テレビ: 視覚情報を空間を超えて連続的に送信  電話: 聴覚情報を空間を超えて送受  蓄音機: 聴覚情報を時間を超えて記録  ラジオ: 聴覚情報を空間を超えて送信 情報・輸送技術の発達→時間と空間の感覚 の変容  時間の多様性・可逆性 例)写真(過去に戻る)  空間の短縮と分離 例)電話(離れてるが密着) 8
  9. 9. 群衆論と公衆論 メディアと社会・人間の関係への注目 群衆論(ギュスターヴ・ル・ボン、1895年)  フランスの心理・社会・物理学者  群衆: 衝動的、暗示にかかりやすい、非合理的 公衆論(ガブリエル・タルド、1901年)  群衆: 場所的集合性に基づく結合関係  公衆: 活字メディアに基づく結合関係  近代に登場  肉体的接触は次第に重要でなくなる 9
  10. 10. コミュニケーション論 コミュニケーション論(チャールズ・クーリー、 1909年)  心の成長の源泉の一つはコミュニケーション  19世紀以降、コミュニケーションが拡大・活発化  メディアの発達で、社会的接触が空間において拡大、 時間において迅速化  メディアによる新世界で、人間は選択的に個性を 豊かにし、広範な社会性・共同性を身につける  楽観的、自由主義的 10
  11. 11. 文化産業と複製技術 複製技術論(ヴァルター・ベンヤミン、1936年)  ドイツの思想家  写真、映画などの機械的な複製技術の発達が、 芸術作品が帯びる「いまここにしかない」という一 回性(アウラ)を消失させる。  少数の専門家・エリートだけでなく、無数のアマ チュアが映画や音楽の生産者になる。  メディア変容の時代における可能性を指摘 文化産業論(アドルノ、ホルクハイマー、1944年)  映画、ラジオなどのマス・メディア(文化産業)が、 大衆の意識・欲求を画一化・操作する。 11
  12. 12. メディアとステレオタイプ ステレオタイプ(ウォルター・リップマン、1922年)  米国のジャーナリスト。  「事実」は、メディア(新聞など)を介して、人間が もつ固定観念(ステレオタイプ)と相互作用しなが ら創られていく。  メディアを介していない事実はもはや存在しない。 12
  13. 13. プロパガンダ研究 メディアの効果、特に政治的プロパガンダ(宣 伝)の効果を実証的に測定しようとする心理 学的・社会学的研究  ドイツ: 新聞学→宣伝学→ナチスが利用  米国: ラジオの効果研究  ラスウェル『世界大戦における宣伝技術』(1927年)  ドーブ『宣伝の心理学』(1935年)  キャントリル『火星からの侵入』(1940年)  世界大戦の総動員体制のもとで利用される。 13
  14. 14. マス・コミュニケーション研究 プロパガンダ研究、効果研究、クーリーらのコ ミュニケーション研究が結びつき、社会心理 学的なマス・コミュニケーション研究が誕生 弾丸理論(皮下注射効果モデル)  メディアが受け手に、直接強力な効果  宣伝論的な効果研究の視点を継承  送り手がいかなるメッセージを送ると、受け手は説得さ れるか(=受け手をどう操作するか) 限定効果モデル(1950年代以降)  受け手の社会関係の効果に注目  「コミュニケーションの二段階の流れ」「利用と満足研究」「培 養理論」「アジェンダ設定理論」「沈黙のらせん理論」 14
  15. 15. マスコミの効果研究の問題点 メッセージの背後にある、イデオロギー(物の 考え方)は分析しない。 メッセージを仲介する「メディア」は分析しない  送り手から受け手にメッセージを送る、中立的な 伝送路に過ぎない、と考えていたため、下記のよ うな問いは検討しなかった。  現代社会においてメディアとは何か?  メディアは日常生活のどこに配置されているか?  メディアが日常生活をどう組織化していくか? メディアの社会性・歴史性・政治性を研究する 理論が1960年代以降に登場 15
  16. 16. 講義のまとめ、次回の講義内容 メディアの世紀とメディアの理論 メディアの理論  群衆論からコミュニケーション論へ  複製芸術と文化産業  メディアとステレオタイプ  プロパガンダ研究  マス・コミュニケーションの「効果」研究 次回  メディアについての理論(2) 16

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