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http://www.***.net
情報化と社会
第10回 メディア・情報技術と社会(6)
テレビ
七邊 信重
前回の講義内容
メディアとしてのビデオゲーム
 ゲームとメディア
 ビデオゲームとは?
 ビデオゲーム市場の大きさ
 ビデオゲーム産業の歴史
 家庭用ゲームを中心に
 ゲーム産業と他産業とのかかわり
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ゲームとメディア
 ゲーム: 変化し計算可能な結果をもたらす、ルール
に基づいた要素間の関係
 その関係の中に参加したプレイヤーは、良い結果を得る
ために努力する。
 ポーカー、将棋、「スーパーマリオ」
 ゲームはさまざまな「メディア」...
講義スライドのアップ先
http://www.slideshare.net/
nobushigehichibe
講義前後にスライドをアップし
ます。
4
今日の講義内容
テレビというメディアの歴史
 メディアの歴史
 テレビジョンという発想(19世紀末)
 テレビの実用化(1920年代)
 テレビの日常化(1950~60年代)
 街頭テレビの人気(1950年代前半)
 皇太子成婚ブ...
授業で使う基本的な用語
メディア
 「情報」を「時間・空間」を超えて伝達・記録・保管
するために使われる物・技術
 情報: 文字情報、視覚情報、聴覚情報 など
 新聞、電話、映画、ラジオ、テレビ など
情報技術(IT)
 情報を扱う...
1870年代後半以降の発展
1870年代後半以降の発展
 ベルが電話を発明(76年)
 エジソンが蓄音機を実用化(76年)
 ニプコウがテレビジョン走査円盤を考案(84年)
 ヘルツが電磁波の存在を実証(88年)
 マルコーニが無線...
近代の欲望→メディア
近代の欲望→さまざまな「情報技術」
 文字情報
 電信: 「空間」を超えて送受信
 視覚情報
 写真: 「時間」を超えて記録
 映画: 「時間」を超えて連続的に送受信
 テレビ:「空間」を超えて連続的に送受信...
テレビジョン(television)という発想
tele(遠く)+vision(見ること)
 テレフォン、テレグラフ、テレパシー
先行する技術・発想
 「空間を超える」+ 「活動写真」
 1876年 電話(ベル)
 1895年 映画...
テレビの実用化(1920年代)
実験
 1925年 英ベアード、ニプコー円板の原理を利用
して機械的走査方式による映像送受信
 1926年 日本の高柳健次郎が、送信側は機械
式、受信側はブラウン管を使った「イ」の字の送
信に成功
 19...
テレビの日常化(1950~60年代)
テレビの普及
 第二次世界大戦後、特に1950~60年代
 映画、ラジオ、新聞より影響力のあるメディアに
 1日の平均視聴時間: 約3時間
– 家にいる時間の中で、睡眠の次に多くの時間を費やす
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テレビの平均視聴時間の推移
12
 出典
 http://www.crs.or.jp/backno/No677/6771.htm
街頭テレビの人気(1950年代前半)
NHK(1952年)とほぼ同時に開始された、
NTV(日本テレビ・1953年)の市場戦略
 テレビ受像機の価格: 20万円前後
 大卒初任給: 8,000円
目的:
 大衆にテレビ体験をさせる
...
街頭テレビの人気(1950年代前半)
街頭テレビの人気番組
 ボクシングのタイトルマッチ
 力道山の活躍するプロレス試合
 反則技を繰り返す巨漢外人レスラーと戦う、勇気ある
小柄な「日本人」という役割を演じる
もう一つの「街頭テレビ」...
街頭テレビ(NTV)
15
 出典
 http://www.nippon.com/ja/features/h00082/
皇太子成婚ブーム(1958、59年)
皇太子・正田美智子の婚約→テレビ普及
 テレビ登録台数
 100万台(58年4月)→300万台(59年10月)
 59年4月 成婚パレード中継
 日本初のテレビによる「メディア・イベント」
– メ...
家庭の中のテレビ受像機=「三種の神器」
歴代天皇に伝わる皇位のしるしとしての宝物
 八咫鏡(やたのかがみ)
 天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)(草薙剣)
 八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)
新時代の生活必需品としての電化製品
 電...
三種の神器とテレビ受像機の意味
「三種の神器」と結びつけられたイメージ
 家庭電化を推進する主体としての「主婦」
 アメリカ的ライフスタイル、戦後の「民主化」を推進
 日本を近代化する、「伝統的」な「技術力」
テレビ受像機の意味
 ...
メディア環境論とカルチュラル・スタディーズ
メディア環境論
 メディアが社会関係や人間の思考様式を変える
カルチュラル・スタディーズ
 日常生活の中でメディアと接し、番組や記事を消
費するオーディエンスに注目
 オーディエンスの多...
講義のまとめ、次回の講義内容
テレビというメディアの歴史
 メディアの歴史
 テレビジョンという発想(19世紀末)
 テレビの実用化(1920年代)
 テレビの日常化(1950~60年代)
 街頭テレビの人気(1950年代前半)
...
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情報化と社会_第10回 「テレビ」

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尚美学園大学2016年度講義「情報化と社会」第10回の講義スライド。テレビについて。

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情報化と社会_第10回 「テレビ」

  1. 1. http://www.***.net 情報化と社会 第10回 メディア・情報技術と社会(6) テレビ 七邊 信重
  2. 2. 前回の講義内容 メディアとしてのビデオゲーム  ゲームとメディア  ビデオゲームとは?  ビデオゲーム市場の大きさ  ビデオゲーム産業の歴史  家庭用ゲームを中心に  ゲーム産業と他産業とのかかわり 2
  3. 3. ゲームとメディア  ゲーム: 変化し計算可能な結果をもたらす、ルール に基づいた要素間の関係  その関係の中に参加したプレイヤーは、良い結果を得る ために努力する。  ポーカー、将棋、「スーパーマリオ」  ゲームはさまざまな「メディア」を利用  メディア: 「情報」を「時間・空間」を超えて伝達・記録・保 管するために使われる物・技術  ゲームが、その状態に関する情報を伝達・記録・保管するために 利用するメディア: カード、駒、コンピュータ  ゲーム自体が「メディア(情報技術)」  ある状況に関する情報を、ゲーム(要素間の関係)の体験 を通して、受け手に伝える 3
  4. 4. 講義スライドのアップ先 http://www.slideshare.net/ nobushigehichibe 講義前後にスライドをアップし ます。 4
  5. 5. 今日の講義内容 テレビというメディアの歴史  メディアの歴史  テレビジョンという発想(19世紀末)  テレビの実用化(1920年代)  テレビの日常化(1950~60年代)  街頭テレビの人気(1950年代前半)  皇太子成婚ブーム(1958、59年)  家庭の中のテレビ受像機=「三種の神器」  三種の神器とテレビ受像機の意味 吉見俊哉,『メディア文化論』,第11章 5
  6. 6. 授業で使う基本的な用語 メディア  「情報」を「時間・空間」を超えて伝達・記録・保管 するために使われる物・技術  情報: 文字情報、視覚情報、聴覚情報 など  新聞、電話、映画、ラジオ、テレビ など 情報技術(IT)  情報を扱う技術の総称  コンピュータやネットワーク  情報通信技術(ICT) 6
  7. 7. 1870年代後半以降の発展 1870年代後半以降の発展  ベルが電話を発明(76年)  エジソンが蓄音機を実用化(76年)  ニプコウがテレビジョン走査円盤を考案(84年)  ヘルツが電磁波の存在を実証(88年)  マルコーニが無線電信を実用化(90年代)  パウルゼンが磁気録音機を発明(99年) 7
  8. 8. 近代の欲望→メディア 近代の欲望→さまざまな「情報技術」  文字情報  電信: 「空間」を超えて送受信  視覚情報  写真: 「時間」を超えて記録  映画: 「時間」を超えて連続的に送受信  テレビ:「空間」を超えて連続的に送受信  ビデオ:「時間」を超えて記録  聴覚情報  電話: 「空間」を超えて送受信  蓄音機:「時間」を超えて記録  ラジオ:「空間」を超えて送受信(無線) 8
  9. 9. テレビジョン(television)という発想 tele(遠く)+vision(見ること)  テレフォン、テレグラフ、テレパシー 先行する技術・発想  「空間を超える」+ 「活動写真」  1876年 電話(ベル)  1895年 映画(リュミエール兄弟)、無線電信(マルコーニ)  「テレクトロスコープ」(1879年、パンチ誌) – 「電話」と「家庭用映画」を組み合わせた装置  1884年 ニプコー円板(ニプコー) テレビが実用化されたのは1920年代以降  電気を利用した音声送信より画像送信が困難 9
  10. 10. テレビの実用化(1920年代) 実験  1925年 英ベアード、ニプコー円板の原理を利用 して機械的走査方式による映像送受信  1926年 日本の高柳健次郎が、送信側は機械 式、受信側はブラウン管を使った「イ」の字の送 信に成功  1928年 米WGY局がテレビの実験放送  1935年 ドイツで実験放送 1935年 ドイツで世界初のテレビ放送  1936年 ベルリン五輪がラジオ・テレビで放送 10
  11. 11. テレビの日常化(1950~60年代) テレビの普及  第二次世界大戦後、特に1950~60年代  映画、ラジオ、新聞より影響力のあるメディアに  1日の平均視聴時間: 約3時間 – 家にいる時間の中で、睡眠の次に多くの時間を費やす 11
  12. 12. テレビの平均視聴時間の推移 12  出典  http://www.crs.or.jp/backno/No677/6771.htm
  13. 13. 街頭テレビの人気(1950年代前半) NHK(1952年)とほぼ同時に開始された、 NTV(日本テレビ・1953年)の市場戦略  テレビ受像機の価格: 20万円前後  大卒初任給: 8,000円 目的:  大衆にテレビ体験をさせる  番組の広告収入を増やす 設置場所: 首都圏駅前、盛り場、寺社境内  開局に先立ち、55か所に220台を設置  東京駅名店街、ひびや講演、新宿駅前、上野駅など  正力松太郎: 「街頭テレビ日報」をつけさせる 13
  14. 14. 街頭テレビの人気(1950年代前半) 街頭テレビの人気番組  ボクシングのタイトルマッチ  力道山の活躍するプロレス試合  反則技を繰り返す巨漢外人レスラーと戦う、勇気ある 小柄な「日本人」という役割を演じる もう一つの「街頭テレビ」  飲食店・商店主がテレビの客寄せ効果に気づく  店内・ウィンドーのテレビを設置  地方で大衆とテレビの出会いの場として機能 テレビの日常化  街頭→商店・飲食店→家庭 14
  15. 15. 街頭テレビ(NTV) 15  出典  http://www.nippon.com/ja/features/h00082/
  16. 16. 皇太子成婚ブーム(1958、59年) 皇太子・正田美智子の婚約→テレビ普及  テレビ登録台数  100万台(58年4月)→300万台(59年10月)  59年4月 成婚パレード中継  日本初のテレビによる「メディア・イベント」 – メディアによって大規模化されたイベント  テレビ視聴者:1,500万人 パレード参加者:50万人  NHK、NTV、KRT(現TBS)が中継。各社40台、計120 台のテレビカメラを動員。パレード沿道に設置  西部劇の音響、観衆の歓声に特殊な効果音を使用  クローズアップ画像は、それ自体で消費可能な記号に 皇太子の家庭が私生活のモデルに 16
  17. 17. 家庭の中のテレビ受像機=「三種の神器」 歴代天皇に伝わる皇位のしるしとしての宝物  八咫鏡(やたのかがみ)  天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)(草薙剣)  八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま) 新時代の生活必需品としての電化製品  電気洗濯機、電気冷蔵庫、白黒テレビ  「家庭電化」という言葉が週刊誌等の記事・広告 に登場。電気製品が家庭に入っていく。  1955年 洗濯器:4%、テレビ・冷蔵庫:1%未満  1960年 洗濯器:45%、テレビ:54%、冷蔵庫:15% 17
  18. 18. 三種の神器とテレビ受像機の意味 「三種の神器」と結びつけられたイメージ  家庭電化を推進する主体としての「主婦」  アメリカ的ライフスタイル、戦後の「民主化」を推進  日本を近代化する、「伝統的」な「技術力」 テレビ受像機の意味  家庭に来たナショナル・シンボル  擬人的存在: テレビが「来る」 (×「買う」)  「劇場」: 日本のあらゆる地点で、人びとが同時 に同じ経験をすることを可能にする  「時間割」: 人びとの考え方・態度、生活に影響  ゴールデンアワーの番組:ナショナル・大衆的な性格 18
  19. 19. メディア環境論とカルチュラル・スタディーズ メディア環境論  メディアが社会関係や人間の思考様式を変える カルチュラル・スタディーズ  日常生活の中でメディアと接し、番組や記事を消 費するオーディエンスに注目  オーディエンスの多様なテクスト消費  テクスト解釈をめぐる階級・ジェンダー・エスニシティな どによる対立と交渉  ある空間における技術の消費のあり方  メディア消費を通したアイデンティティ構築 19
  20. 20. 講義のまとめ、次回の講義内容 テレビというメディアの歴史  メディアの歴史  テレビジョンという発想(19世紀末)  テレビの実用化(1920年代)  テレビの日常化(1950~60年代)  街頭テレビの人気(1950年代前半)  皇太子成婚ブーム(1958、59年)  家庭の中のテレビ受像機=「三種の神器」  三種の神器とテレビ受像機の意味 移動通信 20

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