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地域公共交通の未来と公共交通オープンデータ

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2019年5月15日にオンラインで開催されたCode for Japan主催シビックテックオンラインアカデミーにおける発表資料です。

https://hackmd.io/c/BJ3IEJMZE/%2FpmCvVx70SDWb1zMpPQOpxw%3Fview

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地域公共交通の未来と公共交通オープンデータ

  1. 1. 地域交通の未来と公共交通オープンデータ 東京大学 生産技術研究所 伊藤昌毅 シビックテックオンラインアカデミー by Code for Japan 2019年5月15日 https://zoom.us/j/130864799 https://hackmd.io/c/BJ3IEJMZE/%2FpmCvVx70SDWb1zMpPQOpxw%3Fview
  2. 2. 伊藤 昌毅 (Twitter @niyalist) • 東京大学 生産技術研究所 特任講師 – ユビキタスコンピューティング – 地理情報システム技術 – ヒューマン・コンピュータ・インタラクション • 経歴 – 静岡県掛川市出身 – 2008-2010 慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特別研究助教 – 2010-2013 鳥取大学 大学院工学研究科 助教 – 2013-2019 東京大学 生産技術研究所 助教 – 2019- 現職 • 委員など – くらしの足をみんなで考える全国フォーラム 実行委員 – 国土交通省 バス情報の効率的な収集・共有に向けた検討会 座長 – 国土交通省 公共交通分野におけるオープンデータ推進に関 する検討会 委員 – 経済産業省 官民データの相互運用性実現に向けた検討会 座長 運行管理者試験 (旅客)合格しました!
  3. 3. バスに乗っていますか?
  4. 4. 2010年〜2013年 鳥取大学にて バス・鉄道乗換案内の開発
  5. 5. 減る乗客 http://www.mlit.go.jp/common/001190066.pdf2017年 日本バス協会資料より
  6. 6. 運転手不足による減便が常態化 http://www.nnn.co.jp/news/160722/20160722006.html 日本海新聞 2016年7月22日山陰中央日報 2017年1月9日 http://www.47news.jp/localnews/shimane/2017/01/post_20170109105154.html
  7. 7. • 多くの人の要求をマッチングして限られたリソースを有効に活用す るのは、シェアリングエコノミーと同じ • ITを使えばもっとうまく出来るはず 公共交通=シェアリング 今風で最先端 出典: i-SUSTAIN http://i-sustain.com/30-2/
  8. 8. • データチャレンジにおいて公共交通を扱った提案が多い – アーバンデータチャレンジ – 土木学会インフラデータチャレンジ 公共交通へのCivicTechからの注目
  9. 9. • 技術論、制度論のバランスが必要 – 単一の技術が全てを解決することはない • 民間事業者が交通を担うという枠組みをどうするか 考える枠組み 法・制度(道路運送法、地域公共交通活性化再生法など) 実情・データ(オープンデータ、ビッグデータによる現状把握など) 技術シーズ(ライドシェア、超小型モビリティ、QRコード決済など) サービス(AIタクシー、MaaS、デマンドバス)
  10. 10. • 地域公共交通活性化再生法(2007年 制定)により、行政が主導して地域 公共交通を計画、実現する枠組みが 明確化。 • 特徴(伊藤の理解) – 地域のことは地域(事業者、住民、行政な ど)で – 全体をネットワークで考える – やる気のある地域を金や制度でサポート – まちづくりとの連携 行政の役割の高まり
  11. 11. • 市町村が主体となり、地域の交通事業者や利用者などを集めた 協議会を開催できる 地域公共交通会議など 出展: 中部運輸局愛知運輸支局 「地域公共交通会議等運営マニュアル」
  12. 12. http://wwwtb.mlit.go.jp/hokushin/hrt54/com_policy/pdf/H29startup-koutuukikaku1.pdf
  13. 13. 自家用有償旅客運送 http://www.mlit.go.jp/common/001233264.pdf
  14. 14. • 基礎データ – 静的データ: 公共交通の停車場、路線、時刻、運賃など – 動的データ: リアルタイムの位置情報(バスロケ) • 運行データ → 国勢調査レベルなら – 乗客数、乗降区間、運賃収入 • 地域データ → 国勢調査レベルなら – 人口、年齢構成、産業構成 – 移動需要 地域交通を計画、評価するためのデータ
  15. 15. • 標準化 – データ取り扱いのコスト削減 – 新しい技術開発を促進 • オープン化 – 地域公共交通に関わる誰でも使えるように – 新しいプレイヤーの参入を促進 データ整備の2本柱
  16. 16. バス情報の効率的な収集・共有に向けた 検討会(2016年12月〜2017年3月) • 事務局: 総合政策局公共交通政策部交通計画課 • 外部委員 – 伊藤昌毅 東京大学生産技術研究所(座長) – ー川雄一 株式会社構造計画研究所 – 伊藤浩之 公共交通利用促進ネットワーク – 井上佳国 ジョルダン株式会社 – 遠藤治男 日本バス協会 – 櫻井浩司 株式会社駅探 – 篠原雄大 株式会社ナビタイムジャパン – 丹賀浩太郎 株式会社工房 – 別所正博 公共交通オープンデータ協議会 – 山本直樹 株式会社ヴァル研究所
  17. 17. 2017年3月31日 「標準的なバス情報フォーマット(GTFS-JP)」公開
  18. 18. 世界で使われるGTFS形式を拡張して制定 • 世界で広く使われる形式 • 乗換案内に必要な情報(バス停・駅+路線+時刻表+運賃)をまとめて格納 したファイル形式 バス停/駅+路線 時刻 運賃
  19. 19. 2018年3月:7事業者 石川県能美市「のみバス」 2017年1月からGTFS形式でオープン データ公開。Google Mapsから検索 も可能に。 福岡県新宮町 2016年末からGTFS形式でバス、 渡船のデータ整備。Google Mapsから検索を可能に。 山梨県 主要2事業者(山梨交通、富 士急行)及び一部のコミュニ ティバスデータを2017年2月 よりGTFS形式で公開。 静岡県島田市・焼津市 OpenTrans.itによって2016年から GTFS形式でデータ公開。Google Mapsから検索も可能に。 宇野バス(岡山) フリーのダイヤ編成システム「その筋屋」を 利用し、GTFSデータとGTFS Realtimeデータ を公開。Google Mapsからリアルタイム位 置を加味した検索が可能に。 北海道室蘭市 独自形式で公開していたオープンデー タをCode forがGTFS化、公式にも反映。
  20. 20. 2018年7月:23事業者
  21. 21. 2018年11月:30事業者
  22. 22. 2019年2月:90事業者
  23. 23. なぜこれだけの ムーブメントになったのか?
  24. 24. • GoogleはGTFS形式によるオープン データを推奨 – ほぼ選り好みせずデータを掲載 – 検索の統計情報も公開 • 乗換案内に掲載されていない自治 体やバス事業者が利用促進のため にデータ整備 • 訪日外国人が利用するのはGoogle Maps Google Mapsに載るから
  25. 25. 国内の乗換案内事業者もデータを採用 • オープンデータ化されたバスデータを経路探索に採用 https://ekiworld.net/personal/app/spec/info.html?style=pc
  26. 26. • ツールの開発が進む • 各地で勉強会を実施 • 運輸局が独自にマニュアル作成 自分でも出来そうだから
  27. 27. • 佐賀、富山、群馬、沖縄 • その他にも続々と・・・ 県が推進するから
  28. 28. 今後に向けた取り組み
  29. 29. ワンソース・マルチユース • データを使った様々なアプリ開発や 交通分析が実現 • データ分析やアプリ開発によって公 共交通の利便性が向上 公共交通 オープンデータ 乗り換え案内 マイ路線図・マイ時刻表 交通分析 service_id 平日 route_name 250号線 [3102](片上→岡山駅) 行ラベル 計画 最小 中央値最大 06:52 83 92 102 106 08:40 78 78 83 90 10:35 76 76 80 84 15:11 75 79 81 88 17:05 85 87 98 111 総計 79.4 82 89 96 0 20 40 60 80 100 120 06:52 08:40 10:35 15:11 17:05 計画 最小 中央値 最大
  30. 30. • デジタルサイネージへの採用が具体的に進行中 データ: 整備から活用へ
  31. 31. • 現在は時刻表ベースの乗換案内 乗換案内: リアルタイム交通メディアへ
  32. 32. • a 市民発のアプリ・ノウハウも登場 GTFSリアルタイム表示 開発ノウハウ提供 https://qiita.com/hiroshi_toyoshima/items/ecac6d074390544b6e9ehttp://gtfs.boo.jp/
  33. 33. • 概要: – 2018年10月13日(土)、岡山市にて、参加者約20名 • 実習内容: – アプリ開発(講師: 伊藤昌毅) Node.jsでWebアプリ – データ分析(講師: 太田恒平) QGISで路線図作成 公共交通オープンデータ技術実習 〜はじめよう!GTFSを使ったアプリ開発とデータ分析〜
  34. 34. • 業務そのものをデジタル化し て楽に – ダイヤ改正、仕業編成、バス停向け 時刻表作成、運賃改正、届出書類作 成・・・・・・ – ダイヤデータ、営業データ、車両 データ、労務データなどを一元管理 • 結果的に最新のデータが常に 作成出来る体制 バス事業者: 業務のデジタル化で継続的データ整備
  35. 35. • 2019年現在、交通事業者と国交省(運輸局)とのやり取りは 紙とハンコ • ファイルされた紙は死蔵され政策立案に活かせず • 交通事業者にデジタル化のインセンティブ無し 交通行政: 届出のデジタル化と活用へ
  36. 36. • 数多くの交通事業者ごとにITシス テムをカスタマイズしている現状 • アーキテクチャやインタフェース の標準化で – 開発・導入コストを削減 – 新機能の追加を容易に – 複数ベンダーのシステムの協調を容易に • 交通事業者にメリットがある話だ が、誰も音頭を取れない状況 交通ITベンダー: 囲い込みから相互運用性へ
  37. 37. • 第1弾: バスロケ運行データとAIを用いた自動ダイヤ改正 – 2018年4月発表 バス事業改善プロジェクト@両備グループ
  38. 38. 38 倉敷市の会議での両備バスによる問題提起 倉敷市地域公共交通会議資料より
  39. 39. 39 倉敷市に乗り入れる下電バスも対策 今まで50分で一定だった所要時間が 時間帯により所要時間が50~60分に
  40. 40. • 全国23事業者が整備・公開 • 4県が県を挙げたデータ整備中 コミュニティの手で「データを作る」から、 「データを活かす」へ 2018年7月現在 伊藤調べ
  41. 41. Mobility as a Service (MaaS) • 移動の「所有から利用へ」を突き詰めた究極のサービス • ひとつのインタフェースから様々な交通手段を一貫して利用可能に – 「検索」「選択」「予約」「支払い」「チケット」などを総合的に扱うプラットフォーム – 統一的で利用しやすい料金制度 • 出発地から目的地まで、交通サービスを一人一人の利用者のために仕立て て提供 – 一人の快適だけでなく都市の渋滞解消なども視野に入れたサービス提供 徒歩 鉄道 カーシェアリング バス タクシー シェアサイクル
  42. 42. • MaaSをテーマにした懇親会 • 委員 – 石田東生 筑波大学特命教授 (座長) – 伊藤昌毅 東京大学生産技術研究所助教 – 鎌田実 東京大学大学院新領域創成科学研究科教授 – 川端由美 自動車ジャーナリスト、株式会社ローラン ド・ベルガー – 須田義大 東京大学生産技術研究所教授 – 高原勇 筑波大学未来社会工学開発研究センター長 – 森本章倫 早稲田大学社会環境工学科教授 – 矢野裕児 流通経済大学流通情報学部教授 – 吉田樹 福島大学経済経営学類准教授 • 2019年3月に中間とりまとめ公表 国交省 都市と地方の新たなモビリティサービス懇談会 http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/transport/sosei_transport_tk_000089.html
  43. 43. • 公募期間 – 2019年 4月18日(木)~2019年5月29日(水) 新モビリティサービス推進事業の公募
  44. 44. • 形式やAPIの標準化の推進 • 協調領域(オープン化)と競争領域の明確化 • MaaSの構築の容易化 • MaaS間の連携(ローミング)の実現 方向性1: データ連携のポイント
  45. 45. • 事前確定運賃、サブスクリプション、ダイナミックプライシン グの重要性への認識 – ワンストップの統合サービスとしての意味 – 都市内の移動の最適化の意味 • 法制上の整理(旅行業法の適用等) – 制度のあり方の検討の必要性 • キャッシュレス決済の必要性と課題認識 – ICカードの車載器などの投資コストとQRコードなど低コストな技術への期待 方向性2: 運賃・料金の柔軟化のポイント
  46. 46. • 都市と交通の相互作用を前提に、都市のハードウェア整備と都市交 通の変容を考慮したまちづくり • 都市・交通政策との整合化 – 立地適正化計画や地域公共交通網形成計画との整合性 • 多様なモード間の交通結節点の整備(拠点形成) – フィジカル空間での交通モード間のシームレス化 • 新型輸送サービスに対応した走行空間の整備(ネットワーク形成) – 道の駅を拠点とした自動運転サービスのような、道路空間の整備 • まちづくり計画への移動データの活用 – データに基づくスマートプランニング 方向性3: まちづくりとの連携のポイント
  47. 47. • 国内で検討されている上記のようなモビリティを推進し、地域の モビリティ確保などを実現 • 欧米で研究開発されているデマンド交通は俎上に上がらず? 方向性4: 新型輸送サービスの推進のポイント
  48. 48. • 競争政策の見直し • 人材育成 • 国際協調 – 「我が国が主導的立場を果たしていくことが望ましい」 方向性5: その他のポイント

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