ブレインストーミング 【図解】
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灘校土曜講座: 学び方のデザイン
- 1. 学び方のデザイン 盲点に気づくことから始まる学びのプロセス サイボウズ・ラボ 西尾泰和（52回生）
- 2. 今回正解を教えにではなく 今悩んでる問題を共有して アイデアを貰いに来ました 2
- 3. 僕ら学ぶの得意だよね？ 3
- 4. ・問題が与えられ ・自分の力で解き ・結果が採点される 4
- 5. 問題が与えられる 5
- 6. 問題は自分の外にある という考え方 6
- 7. 問題は理想と現実のギャップ という別の考え方 7
- 8. 自分の力で解く 8
- 9. 自分の力で解かなければ 力がつかない という考え方 9
- 10. 自分の力だけでなく 使えるものは使った方が 力が強いからよい という考え方 10
- 11. 結果が採点される 11
- 12. 正解と照らしあわせて 採点される？ ! →正解がすでにある 12
- 13. すでに誰かが解いた問題で 自分がそれを解いても 社会に価値をもたらさない 13
- 14. 正解がすでにあるもの 期末試験 入学試験 資格試験 14
- 15. 正解がまだないもの 研究 商品開発 人生の大部分 15
- 16. 「正しい」って何だ？ 16
- 17. ・論理的な正しさ ・自然科学の正しさ ・意思決定の正しさ 17
- 18. 純粋数学の正しさ ! 正しい公理から 論理的に導出されたこと 18
- 19. 試験採点での正しさ ! 教科書での説明から 論理的に導出されたこと 19
- 20. 自然科学の正しさ 20
- 21. 「実験で確認した！」 「…それ証明になってない」 21
- 22. 自然科学は正しくない 純粋数学の正しさの定義に従った場合、正しいと主張することはできない 22
- 23. 自然科学の正しさ ! 他人が反証できる主張で 現時点で反証されてない 正しさの定義が純粋数学と異なる 23
- 24. 意思決定の正しさ 24
- 25. 「灘に入学する」という あなたの人生の選択は 正しかっただろうか？ 25
- 26. 共学に入った方が良かった 男子校に入ったのは間違い だった……という可能性 26
- 27. 入った人生と 入らなかった人生の 対照実験をしよう 27
- 28. 1回の実験では心許ないので 何度か繰り返し実験しよう 28
- 29. そんなこと できません 29
- 30. 人生における判断の 大部分は正しくない 自然科学の正しさの定義に従った場合、正しいと主張することはできない 30
- 31. 意思決定の正しさの定義は？ 31
- 32. 意思決定の正しさ ! とった行動の結果が 自分の人生にとって 有益だったかどうか と決めるしかあるまい 32
- 33. 行動の前に 正解を知ることができない 33
- 34. 「自分にとっての正しさ」 しか存在しない 34
- 35. 行動の前に 普遍的に正しい答えを 得ようとすると行き詰まる 35
- 36. ・問題が与えられ ・自分の力で解き ・結果が採点される という状況は得意 36
- 37. ・問題が何かわからない ・チームワークが必要 ・正解を誰も知らない という状況ではどうすればいい？ 37
- 38. 38 大学選択
- 39. 過去の成功体験が 発想の転換の妨げになる 39
- 40. （休憩） 40
- 41. ・問題が何かわからない ・チームワークが必要 ・正解を誰も知らない という状況で一体どうやって学べばいいのだろうか？ 41
- 42. 新しいことを学ぶためには 盲点に気づく必要がある 盲点：知らないこと、そして知らないということに気づいていなかったこと 42
- 43. 今は教科書が与えてくれる ! 教科書がない分野は どうすればいい？ 43
- 44. 現実を先入観なく 観察する 「こうなっているはず」という自分の理解との食い違いを見つける 44 理解
- 45. 先入観なく見るのは難しい 45 ←見えていない
- 46. 多くの視点を得ることで 先入観を減らす ! 46
- 47. “他人”が有用 47
- 48. 知識の多い人と 少ない人がいる 48 知識多い 知識少ない
- 49. 知識多い人が教え 少ない人が教わる 49 知識多い 知識少ない
- 50. 知識の少ない人からでも 学ぶことができる 50
- 51. 自分以外から 一方通行で学ぶ 思い込みで壁を作りがち 51
- 52. 互いに知識を交換して学ぶ 52
- 53. 精力善用 自他共栄 53
- 54. ここまでが 「問題が与えられない」 状況で学ぶ方法についての 僕なりの答え みんなの考えもぜひ聞かせてください 54
- 55. 資本主義の話 55
- 56. 産業革命によって 手作業で作るより 機械で作るほうが 生産性が高くなった 56
- 57. 機械を持つには 金(資本)が必要 ! 資本家は機械を貸して 資本を得ることができる 57
- 58. 資本家はさらに資本を得て 労働者との格差が拡大し やがて暴力革命が起こる カール・マルクス(1867)「資本論」 58
- 59. いまだに資本主義は 崩壊していませんけど？ 問：これはなぜか？ 59
- 60. 知識も資本 ピーター・F・ドラッカー(1993)「ポスト資本主義社会」 60
- 61. 機械を動かすには 知識(資本)が必要 ! 知識資本は資本家ではなく 労働者の中に蓄積される これが資本家への資本の集中を妨げた 61
- 62. かつて稼ぐための機械に 金が投資されたように、 いまは稼ぐための知識に 金が投資されている。 62
- 63. 国立大学4年間 入学金・授業料: 240万 時間コスト: 760万* 合計1000万 63 宿題：灘に通うことのコストを計算してみよう * 高卒平均初任給 16万×48ヶ月で概算
- 64. どんな知識に 投資するのか？ 64
- 65. 金を効率よく 稼ぐための知識？ 知識を効率よく 得るための知識？ 65
- 66. 知識を効率よく 得るための知識 ＝学び方 これに投資したい。どうすれば投資できるか模索している 66
- 67. 抽象的な知識ほど 応用範囲が広い 67
- 68. 特定の問題の答えを 覚えるのではなく 「見たことない問題」 を解く能力を学ぶ 具体的な答えではなく、抽象化した「答えを得る方法」を学んでいる 68
- 69. 具体的な問題を解かずに 解き方だけを学べるか？ 69
- 70. 自分の経験から抽象化を 繰り返して理解を育てる 70 プラトンは哲学を産婆術に例えた。本質的な知識は各人が産み出さねばならない 野中郁次郎・紺野登(2003)『知識創造の方法論―ナレッジワーカーの作法』東洋経済新報社, p.33
- 71. 経験と結びつかないと 応用ができない 71 根無し草の知識 応用 根のある知識
- 72. 実世界の問題に 応用できない知識は なにも価値を産まない 「意思決定の正しさの定義」では、正しくすらない 72
- 73. “正しさ”の話は哲学 ! Wikipediaの“真理”に 色々具体的に書いてある 73
- 74. “知っている”ことの価値は WikipediaやGoogle検索 によって激減した 74
- 75. 応用して価値を生み出す ことができる知識の体系を 自分の中で育てるには？ どうすればいいのだろうか？ 75
- 76. “わかった” は 仮説にすぎない 76
- 77. 仮説は実験して検証しよう 77
- 78. PCDAサイクル 計画行動 計画の修正結果の考察 78
- 79. PCDAサイクル 仮説実験 仮説の修正結果の考察 79
- 80. PCDAサイクル 80 「うまくいくと思って行動したけど失敗した」が理解修正のチャンス 理解 理解に基づく 行動 理解の修正結果の考察
- 81. このサイクルを 小さく回すことで 素早く学ぶ 例えばプログラミングなら小さいプログラムを書いて動かす ビジネスなら最小限の製品を作ってリリースしてみる 81
- 82. 最初の計画、仮説、理解は どうやって作るのか 82
- 83. 演習 発散干渉 成長 収束 選択 整理 発表 付箋づくり グループ編成 図解化 A型 書き出し 発表資料 づくり B型
- 84. 書いてから考えよう 書いてから考えよう 84
- 85. 書いてから考えよう なぜ書いてから考える？ どちらが簡単？ ! ・暗算 ・筆算 85
- 86. 書いてから考えよう なぜ書いてから考える？ どちらが簡単？ ! ・目隠し将棋 ・普通の将棋 普通の将棋 = 駒や盤を見ながら戦う将棋 86
- 87. 書いてから考えよう なぜ書いてから考える？ どちらが簡単？ ! ・頭の中だけで考える ・書いて、見ながら考える 87
- 88. 思ったことを書きだすのは 将棋の駒を用意するのと 同じこと 書いてから考えよう なぜ書いてから考える？ 88
- 89. 書いてから考えよう なぜ書いてから考える？ まずは全部書き出し “覚えておく負担”をなくし 考えることに集中しよう 89
- 90. 京大サマーデザインスクール2014 演習課題 他人が読める字で。この演習では質ではなく量が評価される。時間は2分 学び方の改善に 「関係あるかもしれないこと」 を時間内に数多く書いてみよう 90
- 91. こういう演習初めての人は なかなかスラスラ書けない 訓練すると書けるようになる 91
- 92. “アイデアは一時に 書いてから考えよう 完全な形で現れるものだと 思っている人が多いが そんなものではない” トーマス・エジソン 92 p256 A.オスボーン(2008)『創造力を生かす : アイディアを得る38の方法』豊田晃 訳, 創元社
- 93. 書いてから考えよう 最初から完璧なものを 作ろうとして手が止まる 完成度高めるのは後でやろう 93
- 94. 書いたものは改善できる 書かなかったものは 消えてしまう 書いてから考えよう 94
- 95. 本の内容をまとめるなら 本の内容だけではなく 思ったことすべて書き出す 95
- 96. 他人に意見を聞いて 判断保留して書き留める ! 盲点に気づく良い方法 ついつい「それは違うだろ」とか「それは関係ない」とか判断しがち 96
- 97. 実録 KJ法の流れ 97
- 98. 一時記憶は7個程度 書いてから考えよう 書いたものを机に広げれば 100個をひと目で見渡せる 98
- 99. 断片的情報の構造化 - KJ法の実践 2: ボトムアップでグループ編成 ボトムアップで グループを作っていく 99
- 100. 断片的情報の構造化 - KJ法の実践 2: ボトムアップでグループ編成 何のために？ ! 情報量が多いと脳が考えることを 拒否してしまう。数枚のグループに するとアイデアが出やすくなる。 100
- 101. 断片的情報の構造化 - KJ法の実践 演習（実際の風景）
- 102. 102 ボトムアップが重要 トップダウンに分類すると 既存の考え方の枠に情報を 押し込めているだけになる
- 103. 目的は 予期しない構造の発見 103 書いたり広げたりまとめたりは手段 予期しない構造＝盲点
- 104. 105 図解化
- 105. 図解化と文章化 106
- 106. 断片的情報の構造化 - KJ法の実践 KJ法B型 図解は全体像を見るのに向いている 文章は飛躍がないかを確認すること に向いている 違うフォーマットに変えることで 足りない部分に気づきやすくなる
- 107. 108 文章化してアウトプットし 他人のフィードバックを得る
- 108. PCDAサイクル 109 「うまくいくと思って行動したけど失敗した」が理解修正のチャンス 理解 理解に基づく 行動 理解の修正結果の考察
- 109. まとめ 110
- 110. 111 問題は理想と現実のギャップ
- 111. 112 正解がまだ存在しない問題が 解くことに価値のある問題
- 112. 意思決定の正しさ ! とった行動の結果が 自分の人生にとって 有益だったかどうか 113 と決めるしかあるまい
- 113. PCDAサイクル 114 行動の結果から学ぶ 理解 理解に基づく 行動 理解の修正結果の考察
- 114. 盲点に気づくには 他人の目が有用 115
- 115. 知識の少ない人からでも 学ぶことができる 116
- 116. 互いに知識を交換して学ぶ 117
- 117. “判断の保留” が大事 118
- 118. ボトムアップで 理解を育てる 119 プラトンは哲学を産婆術に例えた。本質的な知識は各人が産み出さねばならない 野中郁次郎・紺野登(2003)『知識創造の方法論―ナレッジワーカーの作法』東洋経済新報社, p.33
- 119. ボトムアップでないと 応用ができない 120 根無し草の知識 応用 根のある知識
- 120. 書いてから考えよう 書いてから考えよう 121
- 121. 机に広げることで 一時記憶を拡張する 書いてから考えよう 122
- 122. 書いてから考えよう フォーマットの変換で 足りないものに気づく 123
- 123. 異論 反論 大募集 書いてから考えよう どんなコメントが来るか 楽しみにしています。 124
