KPT採集

Noriyuki Nemoto
Noriyuki Nemoto東京エレクトロン
KPT採集
~けぷとさいしゅう~
2015
Sep.
ねもりん @nemorine
UltimateAgileStories5 発売記念!
すくすくスクラム仙台
KPT知ってますか?
すくすくスクラム仙台
ふりかえりのフレームワーク
天野勝 http://www.slideshare.net/esmsec/kpt-27942223
すくすくスクラム仙台
しかし この世には
様々な”拡張”KPTが
存在します!
KPTにはシンプルであるがゆえの弱点もある・・・
すくすくスクラム仙台
UAS5に投稿した11種の
拡張KPT+1を
紹介します。
すくすくスクラム仙台
①EKPT(いーけぷと)
• 採集場所: 自社のチーム
• 由来: KPT + Excellent
• 対象: もっとチームの良いところに焦点を当てたいチーム
• 特徴: Keepの中で特に“すばらしい!”ことを区別できるように
Excellentという項目を追加したフレームワーク。
Excellentにはチームやメンバーへの賞賛も書きやすいため、感謝
の念を表しやすいというメリットがあります。
Excellent Try
Keep
Problem
すくすくスクラム仙台
②KPTS(けぷつ)
• 採集場所: 自社のチーム
• 由来:KPT + Stop
• 対象:過去の慣例に従い不要な活動や不要な成果物などが多すぎる
チーム
• 特徴: Tryの中に含まれる“~をやめる”という項目をStopとして明
示的に書き出すフレームワーク。やめる勇気・・・重要です!!
Keep Try
Problem
Stop
すくすくスクラム仙台
③KPTA(けぷた)
• 採集場所: 天野さんのSlide (http://sssslide.com/www.slideshare.net/esmsec/kptkpta)
• 由来:KPT + Action
• 対象:実施を合意したTryが実行されないチーム
• 特徴:効果のあるTryを実行可能なActionに落とすことを目的とし
ています。またTryとActionを分離することで、Tryを抽象的なアイ
ディアレベルで出しやすくなるとのことです。
Keep Try Action
Problem
すくすくスクラム仙台
④YWT + KPT(わいだぶりゅてぃーぷらすけぷと)
• 採集場所: TEF道お世話役 安達さん(@kitanosirokuma)
• 由来: YWT + KPT
• 対象: ふりかえりで抜け漏れが多いチーム
• 特徴: YWTとKPTを組み合わせ、WをKeepとProblemに分けるフ
レームワーク。Yに「これまでやってきたことやその結果」といっ
た事実をあらかじめ書いておき、それを見ながらKeepやProblemの
導出を行うと「具体的に&細かく想起しやすい」というのがそもそ
もの意図とのことです。
Y (やったこと) W (わかったこと) T (つぎにやること)
Keep =Try
Problem
すくすくスクラム仙台
⑤KPT + T(けぷと)
• 採集場所: 「ここちいい風とともに・・・」
(http://fclear.ti-da.net/e3292268.html)
• 由来: KPT + Thanks
• 対象: チーム内でもっと感謝を表したいチーム
• 特徴: 通常のKPTに日本ファシリテーション沖縄サロンの代表であ
る平井さんが提唱している感謝(Thanks)を加えたフレームワー
ク。Thanksで明示的に感謝を伝えることでチーム運営がスムーズ
にいきそうです。
すくすくスクラム仙台
⑥KPT + W(けぷとぷらすだぶりゅ(仮))
• 採集場所: 上司(上司は知り合いの経営コンサルに聞いたらしい)
• 由来: YWT + 5W1H(5W1HをWと省略)
• 対象: 今よりもっと深く精度の高いふりかえりをしたいチーム
• 特徴: Keep、Problem、Tryそれぞれに5W1Hを加えたフレームワ
ーク。KeepやProblemで導出した項目から「いつ?」、「誰が?」
、「どうして?」などの問いかけを使って深堀りし、その項目が出
た理由や状況などを5W1Hに書いておくことで、もう一段精度の高
いふりかえりができるようになるそうです。
Keep 5W1H Try 5W1H
Problem 5W1H
すくすくスクラム仙台
⑦KPT2(けぷとつー)
• 採集場所:「これだけ!KPT」 天野勝 著
• 由来: KPT + ToDo (もともとはKPTTだったようです)
• 対象: Tryは沢山出るけど、やりきれなくなってしまうチーム
• 特徴: 出てきたTryの中で何を実施するのか決めたものをToDoに
移動するという運用を想定したフレームワーク。KPTAの親戚。Try
で出たものをチームで絞って、ToDoに掲げておくことで、今回の
イテレーションでやるべき施策をチーム全員がしっかり意識できる
と思います。
Keep ToDo
Problem Try
すくすくスクラム仙台
⑧KPTIRK(けぷたーく)
• 採集場所: 「これだけ!KPT」 天野勝 著
• 由来: KPT + Issue(課題)+ Risk(リスク)+ Knowledge(ナレッジ)
• 対象: 独自の知識体系を作りたいチーム
• 特徴: IssueはProblemから導き出された課題。Riskは将来起こり
そうな問題。これらに対してTryを考えていくというアプローチを
取っていきます。KnowledgeはKeepの中でナレッジとして流通で
きるまで昇華したアイディアとのことです。
Keep/Knolege Try
Problem Issue
Risk
すくすくスクラム仙台
⑨KPT + Be + Do法(けぷとぷらすびーぷらすどぅほう)
• 採集場所: 「ナカシマのブログ」 (http://hisa-magazine.net/engineering/kpt/)
• 由来: KPT + Be + Do
• 対象: 個人のふりかえり
• 特徴: Keep、ProblemをBe(ありたい姿)とDo(やること)に分
けて導出するフレームワーク。精神的な土台(Be)とスキル・能力
的な土台(Do)をバランスよく育ていくことが大事であり、ふりか
えりにこのフレームワークを使うことで両方をしっかり認識するこ
とができるとのことです。
Keep Problem Try
Be
Do
すくすくスクラム仙台
⑩KPTH(けーぴーてぃーえっち)
• 採集場所: アジャイル札幌 前鼻さん(@sandinist)
• 由来: KPT + Happy
• 対象: ちょっぴり余裕があって、今よりさらにHappyになりたいチーム
• 特徴: 自分達がもっと幸せになる、楽しむ、楽をするためには?と
いうことをHappyという項目として書き出したフレームワーク。
Problemから導出されるTryに書かれにくい長期的な目線で考える
施策やコレできたらもっと幸せなのにな~というようなちょっとし
た施策もHappyとして書き出しているとのことです。
Keep Try
Problem Happy
すくすくスクラム仙台
Keep
要求仕様
Problem
Try
Keep
設計仕様
Problem
Try
Keep
コーディング
Problem
Try
⑪フェーズごとのKPT(ふぇーずごとのけぷと)
• 採集場所:自社のチーム
• 由来:フェーズごとに項目を分けてKPTを実施
• 対象: イテレーションが長いチーム / フェーズごとの強み・弱みを知りた
いチーム
• 特徴: 例えば1ヶ月に一回のペースのふりかえりしかできない場合は、直近
の2週間程度のKeep、Problemしか書き出せないことがあります。そのと
きはフェーズごとのKPTフレームワークを使うことで各フェーズに集中する
ことができ、それぞれのKeep、Problemを導出しやすくなります。
またフェーズごとのKeep、
Problemの数をパッと俯瞰する
ことでチームメンバーがどの
フェーズに自信があるのか、
または問題だと考えているのか
が一目で分かります。
すくすくスクラム仙台
⑫リアルタイムKPT(特別付録)
• 採集場所: TEF道お世話役 安達さん(@kitanosirokuma)
• 由来: 思ったときにすぐ書くから
• 対象: 機動力のあるチーム
• 特徴: 業務フローの上にKPTをリアルタイムに重ねていく。1ヶ月
もするとどこに問題があるか一目で見えてくる。
要求仕様書
を作成する
[Procecc Flow Diagram]
設計書を
作成する
コーディング
する
テストケース
を作成する
設計書
要求
仕様書
ソース
コード
テストする
テスト
ケース
テスト
結果
依頼書
メール
環境
テスト観
点
Keep
Problem
すくすくスクラム仙台
まとめ
• 色々な拡張KPTを紹介しました。
• 自分のチームに合うものを選択、または組み合わせて使
ってみてください。
• ふりかえり自体が楽しくなるといいですね!
• 新種を見つけたときは是非ねもとまで一報ください♪
すくすくスクラム仙台
Have a nice KPT!!
すくすくスクラム仙台
UltimateAgileStoriesとは?
UltimateAgileStoriesは、同人誌です。
アジャイル日本上陸から10年余り。
日本でのアジャイルの広がりは、コミュニティを中心とした、個々のエンジニアが
大きな役割を担ってきました。
そのような背景もあり、アジャイルに対する思いは、
ビジネス、マネジメント、コミュニケーション、テクニカルなど、
人によって多種多様です。
今回の企画は、そのような
『いろいろな人の、いろいろな思いを集めた1冊を作りたい!』
という思いから生まれました。
http://ultimateagilestories.web.fc2.com/bookcontents5.html
1 of 20

More Related Content

What's hot(20)

探索的テスト入門探索的テスト入門
探索的テスト入門
H Iseri31.4K views
JCSQE初級受けてみたのJCSQE初級受けてみたの
JCSQE初級受けてみたの
ノグチ ノグチ835 views
20160923 にじげん流マーケティング戦略立案の軌跡20160923 にじげん流マーケティング戦略立案の軌跡
20160923 にじげん流マーケティング戦略立案の軌跡
株式会社じげん (ZIGExN Co., Ltd.)31.6K views
エラーハンドリングエラーハンドリング
エラーハンドリング
道化師 堂華3K views
Marp TutorialMarp Tutorial
Marp Tutorial
Rui Watanabe3.2K views
データ解析入門データ解析入門
データ解析入門
Takeo Noda2.7K views

More from Noriyuki Nemoto(15)

system testing in Scrumsystem testing in Scrum
system testing in Scrum
Noriyuki Nemoto362 views
Scrumfestmikawa2021Scrumfestmikawa2021
Scrumfestmikawa2021
Noriyuki Nemoto1.4K views
セッションベースドテストセッションベースドテスト
セッションベースドテスト
Noriyuki Nemoto339 views
テストの現状調査(公開版)テストの現状調査(公開版)
テストの現状調査(公開版)
Noriyuki Nemoto255 views
ScrumFestOsaka_LTScrumFestOsaka_LT
ScrumFestOsaka_LT
Noriyuki Nemoto160 views
How to use testing viewpointHow to use testing viewpoint
How to use testing viewpoint
Noriyuki Nemoto579 views
Rsgt2021 exploratory testingRsgt2021 exploratory testing
Rsgt2021 exploratory testing
Noriyuki Nemoto6.1K views
Small School Small Start with MiroSmall School Small Start with Miro
Small School Small Start with Miro
Noriyuki Nemoto564 views
RSGT参加レポートRSGT参加レポート
RSGT参加レポート
Noriyuki Nemoto639 views
JaSST'15東北公開版JaSST'15東北公開版
JaSST'15東北公開版
Noriyuki Nemoto883 views

KPT採集