1. ©2021 VMware, Inc.
これからのスタンダード︕
災害対策でも
賢くクラウドを
活⽤する⽅法
吉⽥ 尚壮
リードクラウドソリューションアーキテクト
ヴイエムウェア株式会社
2021年 6⽉
VMware Cloud Disaster Recovery

2. ©2021 VMware, Inc. 2
アジェンダ 災害対策の動向
VMware Cloud Disaster Recovery のメリット
クラウドシフトと災害対策をスムーズに実現する⽅法
まとめ

3. ©2021 VMware, Inc. 3
災害対策の動向

4. ©2021 VMware, Inc. 4
ビジネスを中断させる要因と BCP の⾒直し傾向
⾃然災害 停電
感染症
サイバー攻撃
IT システム停⽌
事業継続計画（BCP）における主な想定リスク
ヒューマンエラー
企業を取り巻く環境の変化
BCP 想定リスクの変化と拡⼤ BCP / BCM* の重要性が増加
BCP を⾒直す傾向
将来を⾒据えた対応
* BCM : Business Continuity Management（事業継続管理）

5. ©2021 VMware, Inc. 5
災害対策発動の要因と予算の増加
出典︓Datrium : The State of Enterprise Data Resiliency and Disaster Recovery (2019)
あなたの組織が過去24ヶ⽉間に経験した
「災害対策発動の主な要因」は何ですか︖
36%
26%
17%
10%
8%
3%
ランサムウエア
停電
⾃然災害
ヒューマンエラー
ハードエウア障害
その他
67.5%
30.7%
1.8%
増加
変動なし
減少
あなたの組織で過去24ヶ⽉間における「災害
対策の予算」はどのように変化しましたか︖
サイバー攻撃で発動する割合が増えている

6. ©2021 VMware, Inc. 6
ワークロード
本番サイト
仮想化インフラ
/ ハードウエア
これまでの災害対策
インフラ管理者の責任範囲
• 設計と構築
• 管理と運⽤
ü 監視
ü トラブル対応
ü アップグレード
• 数年ごとの更改
フェイル
オーバー
フェイル
バック
実質的に設備投資と運⽤負担が⼆倍に…
データセンター
設備
リカバリサイト
仮想化インフラ
/ ハードウエア
本番サイトと同等の
リソースを確保
データセンター
設備
• 設計と構築
• 運⽤
ü 監視
ü トラブル対応
ü アップグレード
• 数年ごとの更改

7. ©2021 VMware, Inc. 7
クラウドを活⽤した災害対策のメリット
ワークロード
本番サイト
インフラ管理者の責任範囲
• 設計と構築
• 管理と運⽤
ü 監視
ü トラブル対応
ü アップグレード
• 数年ごとの更改
VMware の責任範囲
リカバリサイト
• サービス運営
ü 監視
ü トラブル対応
ü アップグレード
インフラ構築不要︕
フェイル
オーバー
フェイル
バック
インフラ運⽤は
VMware にお任せ︕
「VMware Cloud on AWS」を活⽤すれば管理と運⽤負担が⼤幅に軽減できる︕
システム更改不要︕
仮想化インフラ
/ ハードウエア
SDDC* &
ハードウエア
*SDDC ︓Software-Defined Data Center
データセンター
設備
VMware CloudTM
on AWS

8. ©2021 VMware, Inc. 8
SDDC &
ハードウエア
さらにクラウドの特徴を活かす新しい災害対策サービス
ワークロード
本番サイト リカバリサイト
「必要な時だけ」リソースを使いコストを最適化する「VMware Cloud Disaster Recovery 」
インフラは必要時に
使⽤する量だけ展開
New !
コストの最適化
データセンター
設備
仮想化インフラ
/ ハードウエア
フェイル
オーバー
フェイル
バック
操作を⼀元管理
制御
制御
VMware CloudTM
on AWS
VMware Cloud Disaster RecoveryTM

9. ©2021 VMware, Inc. 9
仮想化インフラ
/ ハードウエア
フェイルオーバーの動作
本番サイト リカバリサイト
必要な時だけリソースを展開してコストを最適化できる︕
① 災害イベント発⽣
② リソース展開
③ フェイル
オーバー
ワークロード
ワークロード
データセンター
設備
SDDC &
ハードウエア
課⾦開始
VMware CloudTM
on AWS
VMware Cloud Disaster RecoveryTM

10. ©2021 VMware, Inc. 10
SDDC &
ハードウエア
いつでも展開可能
フェイルバックの動作
本番サイト リカバリサイト
平常時はリソースを削除して無駄な課⾦を回避できる︕
③ リソース削除
ワークロード
ワークロード
① 本番サイト復旧
② フェイル
バック
課⾦停⽌
課⾦開始
データセンター
設備
仮想化インフラ
/ ハードウエア
VMware CloudTM
on AWS
VMware Cloud Disaster RecoveryTM

11. ©2021 VMware, Inc. 11
VMware Cloud Disaster Recovery
のメリット

12. ©2021 VMware, Inc. 12
VMware Cloud on AWS
AWS を基盤として提供される VMware のクラウドサービス
Software-Defined Data Center
(SDDC) をクラウドサービスとし
て提供
クラウドシフトを加速
• プライベートクラウドと
⼀貫性のある運⽤
• AWS の各種サービスへの直接ア
クセス
ホスト占有型の課⾦体系
• オンディマンド（時間単位の課
⾦）
• サブスクリプション（1年 または
3年占有）
お客様の
データセンター
プライベート
クラウド
AWS のグローバル インフラ
AWS
S3 Lambda
Redshift
ELB
Code Build KMS
VMware vRealize® Suite, ISV エコシステム
SDDC
VMware Cloud on AWS
VMware vCenter®
vCenter VMware vCenter®
⼤規模なアプリケーション移⾏

13. ©2021 VMware, Inc. 13
SDDC の管理は VMware に任せて、より上位層の管理に集中できる
VMware Cloud on AWS の活⽤で得られるメリットとは︖
VMware
専任エンジニア
• サービスとして提供
• ハードウエア管理
• ソフトウエア管理
• 監視
• トラブル対応
ここが違う︕
物理ホスト｜ストレージ｜ネットワーク機器
VMware vCenter｜ESXi｜vSAN｜NSX
インフラ管理者
• 設計、構築、テスト
• ハードウエア管理
• ソフトウエア管理
• 監視
• トラブル対応
オンプレミス データセンター
サーバー仮想化インフラ
クラスタ
AWS の 物理ホスト (+ ストレージ)｜ネットワーク
最新の VMware vCenter｜ESXi｜vSAN｜NSX
VMware が管理する SDDC
クラスタ

14. ©2021 VMware, Inc. 14
クラウドだから需要に応じて伸縮⾃在なリソースを活⽤できる
需要の変動に合わせてリソースをコントロールしつつ、コストも最適化できる︕
SDDC リソース
• 仮想化 & 抽象化されたサーバー、
ストレージおよびネットワークの
リソース
• ホスト台数によって使⽤可能な
リソース容量を変更可能
オンデマンドで物理ホストを
追加または削除できる
• 最短15分でホスト追加
• ホスト削除は即時に完了
オンデマンド拡張のメリット
• 突発的なビジネス要求にも
対処可能
• コスト効率の良いクラウド移⾏や
災害対策で活⽤可能
VMware Cloud on AWS
物理ホスト
SDDC リソース
SDDC リソース
本番サイト
• クラウド移⾏
• 災害対策
拡張
縮⼩ オンデマンド

15. ©2021 VMware, Inc. 15
クラウド時代の災害対策「VMware Cloud Disaster Recovery」
クラウドの利点を最⼤限に活かした災害対策ソリューション
クラウドを活⽤した災害対策
ソリューション（DRaaS）
• ⼤規模な初期投資不要
• 仮想マシンとストレージ容量
による従量課⾦
• クラウドにリカバリ可能（クラウ
ドストレージの活⽤）
VMware Cloud on AWS の活⽤
• リカバリサイトに VMware Cloud
on AWS を採⽤
• フェイルオーバーと同時に SDDC
を展開可能（SDDC の事前展開も
可能）
レプリケーション
リカバリサイト
VMware Cloud on AWS
リカバリ
クラウド
ストレージ
SDDC
本番サイト
VMware Cloud
Disaster Recovery

16. ©2021 VMware, Inc. 16
クラウドリソースの利⽤⽅法が選べる︕
• フェイルオーバー時のみ SDDC（ホスト）を
展開する⽅式
• 「コスト抑制」を重視する要件に最適
• リカバリサイトのコスト削減が可能
オンデマンド展開
On-demand
本番サイト リカバリサイト
オンデマンド
で展開する
SDDC
仮想化
インフラ
VMware Cloud
on AWS
事前展開
Pilot Light
• 予め必要最⼩限の SDDC（ホスト）を展開して
おく⽅式
• 「RTO の短縮化」を重視する要件に最適
• 平常時はハイブリッドクラウドとして活⽤可能
本番サイト リカバリサイト
常時使⽤
可能な SDDC
仮想化
インフラ
VMware Cloud
on AWS

17. ©2021 VMware, Inc. 17
数ヶ⽉前の任意の時点からリカバリ可能
仮想マシンのデータをクラウドストレージに保持し、過去の任意の時点からリカバリできる︕
クラウドストレージ
• Scale-out Cloud File System
(SCFS) と呼ばれるクラウド上に
存在するストレージ
• 仮想マシンのバックアップデータ
とリカバリポイントを保持する
• データは全て暗号化される
VMware Cloud Disaster
Recovery の活⽤メリット
• 任意のリカバリポイントから復旧
できる
• リカバリポイントの保存期間を⻑
く設定することでランサムウエア
攻撃前の時点からリカバリできる
RPO RTO
イベント発⽣
時
⽇
週
⽉ 時 ⽇ 週 ⽉
本番サイト
リカバリポイント
任意の復旧可能な時間（リカバリ
ポイント）から復旧できる
クラウドストレージ
設定次第で半年以上前のリカバリポイント
が保持できる
時間

18. ©2021 VMware, Inc. 18
要件に合わせて柔軟に構成できる︕
災害対策サイト構成パターン
保護対象のサイトが⼀拠点の場合に
適した構成
• リカバリサイトは、オンデマンド/
事前展開が選択可能
１対１構成
本番サイト リカバリサイト
VMware Cloud
on AWS
多対１構成
保護対象のサイトが複数拠点の場合
に適した構成
• リカバリサイトは、オンデマンド/
事前展開が選択可能
• サイトごとに独⽴したリカバリプラン
を定義可能
本番サイト リカバリサイト
⽀店
⽀店
クラウド間構成
⼆つの VMware Cloud on AWS
SDDC を活⽤した構成
• リカバリサイトは、オンデマンド/
事前展開が選択可能
• SDDC 間および AWS VPC 間の柔軟
なネットワーク接続が可能
本番サイト リカバリサイト

19. ©2021 VMware, Inc. 19
「ビジネス継続性の重要性」と「実際の対策」の間には⼤きなギャップが存在している
災害対策の理想と現実
設備と運⽤の
コスト負担が⼤きい
• ⼤規模な設備投資が必要
• リカバリサイトのインフラ
管理コスト増加
• 運⽤スタッフコスト増加
オペレーションが複雑で
復旧に時間を要する
• 個別ソリューションの組み合わせ
に伴う複雑なオペレーション
• スキル習得が困難
• 運⽤の属⼈化とヒューマンエラー
のリスク増加
信頼性が低い
• リカバリ時間が予測不可能
• リカバリ訓練の実施が困難
• 構成変更に対応できずリカバリ
処理の信頼性が低下

20. ©2021 VMware, Inc. 20
＜メリット１＞ ⼤規模な設備投資が不要になる
クラウドのメリット（従量課⾦ / オンデマンド）を最⼤限に活かしてコストを最適化
常設不要なリカバリサイト
• VMware Cloud on AWS の活⽤に
より、フェイルオーバー実⾏と同
時にリカバリサイトの展開が 可
能
• より短い RTO を求める場合は
リカバリサイトの事前展開も可能
従量課⾦によるコストの最適化
• 必要時だけリカバリサイトを展開
できるので、従来のソリューショ
ンと⽐べて⼤幅なコスト削減を
実現
• 利⽤量に応じた従量課⾦により、
⼤規模な設備投資を回避
仮想化インフラ
従来の災害対策ソリューション
データセンター
本番サイト
仮想化インフラ
データセンター
• ラック / 電源設備
• インフラ構築
• インフラ運⽤管理
• インフラ監視
常設必須の
リカバリサイト
設備投資 &
運⽤コスト
VMware Cloud Disaster Recovery
仮想化インフラ
データセンター
本番サイト • クラウドサービス
の SDDC を活⽤
• インフラ監視不要
常設不要
コストの
最適化
VMware Cloud
on AWS

21. ©2021 VMware, Inc. 21
災害対策環境の管理と複雑な運⽤
災害対策環境の管理と運⽤
• インフラリソースの管理
• フェイルオーバー設計
• フェイルバック設計
• インフラ製品の管理
• フェイルオーバー処理
• フェイルバック処理
現実
運⽤効率の低下
• 複数の製品
• 複数のツール
• マニュアル
操作
• ⼿順書依存
• 解読困難な
スクリプト
• 属⼈的な運⽤
• 製品単位の
操作⼿順書
理想
• 複雑な処理の⾃動化
• シンプルな操作
• 最⼩限のツール / 製品で構成
• 統合されたインターフェイス
運⽤効率の向上

22. ©2021 VMware, Inc. 22
＜メリット２＞ オペレーションがシンプルで運⽤が楽になる
シンプルなオペレーションによって運⽤の最適化を実現
DR プランを事前に定義しておく
ことにより有事のオペレーション
を極⼩化
• 保護サイトやリカバリサイト、
リソースなどの構成を事前に定義
して DR プランを作成
• 有事の際には DR プランを実⾏
するだけで操作が完了
運⽤の最適化
• オペレーションの定型化により
属⼈化を回避
• シンプルなオペレーションにより
ヒューマンエラーを削減
インフラ管理者
本番サイト
• リカバリサイト構成
• DR プラン定義
• SDDC 展開 / 拡張 /削除
• フェイルオーバー
• フェイルバック
• フェイルオーバーテスト
管理 UI（Control Shift）
リカバリサイト
VMware Cloud
Disaster Recovery

23. ©2021 VMware, Inc. 23
「いざと⾔う時に動作しない」を避けるための対策が必要
災害対策は⾼い信頼性を維持することが基本
フェイルオーバーに失敗した過去の事例
• フェイルオーバーしたらハードウエア
が故障していたため、復旧作業に時間
がかかった
• バックアップしておいたデータが
破損していたため、戻せなかった
• 操作⼿順書が古いまま更新されて
おらず、操作ミスが発⽣した
• 定期的な災害対策訓練の実施
• リカバリサイトの健全性
チェックと環境維持
• 操作⼿順と実環境の整合性の
維持
望ましい対策

24. ©2021 VMware, Inc. 24
＜メリット３＞ 安全で確実な災害対策を実現できる
フェイルオーバーの信頼性を⾼める機能によって、確実にビジネスを継続させる
フェイルオーバーテスト
• 災害対策訓練を実現する機能
• 本番同等のテストを実⾏可能
コンプライアンスチェック
• 事前定義したDR プランの整合性
をチェックする機能
• 30分ごとに対象サイトの環境を
検査し、異常や構成変更があれば
管理者へ通知可能
コンプライアンスレポート
• コンプライアンスチェックや
フェイルオーバーなどの処理を
記録し PDF 形式にて出⼒
• 監査記録として活⽤可能
本番サイト
インフラ管理者
• コンプライアンス
レポート
• 通知メール
• コンプライアンス
チェック
• フェイルオーバー
テスト
リカバリサイト
VMware Cloud
Disaster Recovery

25. ©2021 VMware, Inc. 25
災害対策の懸念を払拭するクラウド時代の災害対策ソリューション
設備と運⽤の
コスト負担が⼤きい
オペレーションが複雑で
復旧に時間を要する
信頼性が低い
これまでの災害対策
⼤規模な設備投資が
不要になる
オペレーションがシンプル
で運⽤が楽になる
安全で確実な災害対策を
実現できる
事業継続に貢献︕
VMware Cloud Disaster RecoveryTM

26. ©2021 VMware, Inc. 26
クラウドシフトと災害対策を
スムーズに実現する⽅法

27. ©2021 VMware, Inc. 27
クラウドシフトと災害対策を同時に実現し、クラウドを最⼤限に活かせる時代に︕
クラウドシフトと災害対策を同時に実現
本番サイト
クラウド A クラウド B
A or B ?
リカバリサイト
災害対策
本番サイト C
災害対策 本番サイト A
兼リカバリサイト
本番サイト B
A and B
クラウドシフトに対する
ひと昔前の考え⽅
今どきの
クラウドシフト
低遅延接続
サービス連携
バックアップのみ

28. ©2021 VMware, Inc. 28
戦略的にアプリケーションをクラウド化する動きは、国内でも増え続けている
国内でも事例が多い AWS と VMware Cloud on AWS の併⽤
VMware vSphere
本番サイト
SDDC
(VMware vSphere)
VMware Cloud
on AWS
AWS グローバル インフラ
AWS 各種サービス
スムーズな移⾏
専⽤線接続 低遅延接続
EC2 RDS ELB
・・・
プラットフォームの変換｜アプリケーションの再設計｜その他
相互接続
最⼩構成でコストを抑えながら
クラウドを活⽤

29. ©2021 VMware, Inc. 29
クラウド移⾏と災害対策を同時に実⾏すれば、クラウドのメリットを最⼤限に得られる︕
クラウドを活⽤した災害対策はこれからのスタンダード
VMware vSphere
本番サイト
SDDC
(VMware vSphere)
VMware Cloud
on AWS
AWS グローバル インフラ
AWS 各種サービス
災害対策
専⽤線接続 低遅延接続
EC2 RDS ELB
・・・
相互接続
災害対策発⽣時のみ
拡張して使⽤する
SDDC
(VMware vSphere)

30. ©2021 VMware, Inc. 30
まとめ

31. ©2021 VMware, Inc. 31
クラウドのメリットを最⼤限に活かした災害対策ソリューション
• オンデマンド
• 従量課⾦制
従来の「災害対策の悩み」を解決
• ⼤規模な設備投資が不要
• オペレーションがシンプルで運⽤が楽になる
• 安全で確実な災害対策を実現
クラウド時代の災害対策「VMware Cloud Disaster Recovery 」
コストの最適化と安全で確実な災害対策をご要望であれば、
「VMware Cloud Disaster Recovery」を是⾮ともご検討ください

32. Thank You
©2021 VMware, Inc.