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特定文字列を用いた周辺視野における知覚的鋭敏化の特性解明

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EC43の発表に用いたスライドです

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特定文字列を用いた周辺視野における知覚的鋭敏化の特性解明

  1. 1. 特定文字列を用いた 周辺視野における 知覚的鋭敏化の特性解明 大野 直紀 中村 聡史 明治大学 総合数理学部 4年
  2. 2. 周辺視野とは?? • 人間の視野のうちの一つ • 中心視野と周辺視野 • 無意識的に情報の処理を行っている • 動き,立体感,空間認知など • 視覚情報をぼんやりとしか認識できない • 文字を読むなど細かい作業は苦手!
  3. 3. 特定文字列を用いた 周辺視野における 知覚的鋭敏化の特性解明 大野 直紀 中村 聡史
  4. 4. 知覚的鋭敏化とは?? • 自身に価値のある情報に対して過敏に 反応してしまう現象[Postman48] • 自分の趣味,嗜好に関連する事柄など 例) • 周りがうるさい場所でも自分の名前が 呼ばれると気づく (カクテルパーティ効果)
  5. 5. •周辺視野に関する 論文 • 図形知覚における 中心視と周辺視の 機能差 [福田,1978] 関連研究 •知覚的鋭敏化に 関する論文 • Personal values as selective factors in perception. [Postman,1948]
  6. 6. •周辺視野に関する 論文 • 図形知覚における 中心視と周辺視の 機能差 [福田,1978] 関連研究 •知覚的鋭敏化に 関する論文 • Personal values as selective factors in perception. [Postman,1948] 文字の認識が苦手 周辺視野 価値があるものに 過敏に反応 知覚的鋭敏化 知覚的鋭敏化が起きる文字列を 周辺視野に提示したらどうなる?
  7. 7. 目的 • 知覚に対する研究がより深まる! • コンテンツに対する応用などに 使用できる? 周辺視野における 知覚的鋭敏化の特性を解明!!
  8. 8. 具体的な調査内容 1. 名前においても知覚的鋭敏化が 起きるのか? 2. 周辺視野においても知覚的鋭敏化が 起きるのか? 3. 周辺視野で知覚的鋭敏化が起きると 中心視野にどんな影響がある? 実験A 実験B
  9. 9. 実験Aの手順 ①実験協力者に反応してもらう文字列を指示 • 自分の名前 • 無関係な名前2種類 ②20種類の文字列を任意の条件で表示 • 提示位置:中心視野と周辺視野 • 大きさ :3種類(300pt,400pt,500pt) • 文字の削減 ③反応する文字列が表示されたらボタンを 押下,どの文字列が表示されたか回答 それ以外の文字列の場合は分かったら別の ボタンを押下
  10. 10. 実際に使用したシステム
  11. 11. 文字の削減について • ディスプレイの大きさには制約がある • コンテンツの中心視野部分を確保する ために文字の削減を行うことで対応 • 削減を行うと知覚的鋭敏化や可読性に 変化はあるのか?
  12. 12. 文字の削減について
  13. 13. 文字の削減について
  14. 14. 実験A • この動作を250回 • 協力者は18名 • ボタンが押下されるまで(認識するまで) の時間を取得
  15. 15. 分析 • 自分の名前を提示した際と,無関係な 名前を提示した際の反応時間の差で比較 を行う • 実験協力者の名前と無関係な名前を それぞれ提示した際の全実験協力者の 反応時間の平均をまとめた
  16. 16. 1. 文字列における知覚的鋭敏化 • 提示位置:中心視野 • 削減 :なし 0 10 20 30 40 50 60 70 300pt 400pt 500pt 協力者の名前 無関係な名前 [* [ * [ * 反 応 時 間
  17. 17. 2. 周辺視野における知覚的鋭敏化 • 提示位置:周辺視野 • 削減 :なし 0 10 20 30 40 50 60 70 80 300pt 400pt 500pt 協力者の名前 無関係な名前 [* 反 応 時 間
  18. 18. 削減を行った際の知覚的鋭敏化 • 提示位置:周辺視野 • 削減 :あり 0 20 40 60 80 100 300pt 400pt 500pt 協力者の名前 無関係な名前 [ * [ * [ * 反 応 時 間
  19. 19. 結果と考察 • 中心視野,周辺視野を通して,全ての 文字サイズで協力者の名前を提示したと きの方が反応速度が速かった • 文字列においても知覚的鋭敏化は作動 • 周辺視野においても知覚的鋭敏化は作動
  20. 20. 結果と考察 • 削減なしでは文字サイズが300ptでなけ れば有意差がなかったのに対し, 削減ありではすべての文字サイズで反応 速度に有意差が現れた • 人は文字を削減しても,自分に関連する 文字列ならば容易に認識することが可能!
  21. 21. 具体的な調査内容 1. 名前においても知覚的鋭敏化が 起きるのか? 2. 周辺視野においても知覚的鋭敏化が 起きるのか? 3. 周辺視野で知覚的鋭敏化が起きると 中心視野にどんな影響がある? 実験A 実験B
  22. 22. 具体的な調査内容 1. 名前においても知覚的鋭敏化が 起きる! 2. 周辺視野においても知覚的鋭敏化が 起きる! 3. 周辺視野で知覚的鋭敏化が起きると 中心視野にどんな影響がある? 実験A 実験B
  23. 23. 実験B • 中心視野にタスク,周辺視野に文字列 • タスク:RSVPを用いた簡単な問題50問 • ある文章を1単語ごとに区切り,それを順番 に高速で提示するプレゼンテーション手法 • 周辺視野に協力者の名前と無関係な名前 を任意に提示,タスクに回答 • 被験者は16名
  24. 24. 実際に使用したシステム
  25. 25. 分析 • 周辺視野に協力者の名前が提示されて いる時と,無関係な名前が提示されて いる時それぞれの視線の動く速さを比較 • 各協力者の速さを表示 • 協力者の名前を提示した際と無関係な名前 を提示した際のうち,5%以上速いものを オレンジで表示
  26. 26. 3. 中心視野に及ぼす影響 実験協力者の名前 無関係な名前 実験協力者A 4.48 3.85 実験協力者B 4.23 4.52 実験協力者C 7.68 7.17 実験協力者D 4.42 4.27 実験協力者E 2.46 2.17 実験協力者F 2.47 2.53 実験協力者G 6.67 6.55 実験協力者H 7.30 4.82 実験協力者I 2.71 2.88 実験協力者J 9.07 7.37 実験協力者K 4.69 4.54 実験協力者L 5.48 5.67 実験協力者M 10.28 10.53 実験協力者N 7.03 5.70 実験協力者O 5.48 5.07 実験協力者P 4.63 5.98 平均 5.57 5.23
  27. 27. 結果と考察 • 実験協力者の名前を提示した時の方が 無関係な名前を提示した時より視線の動 きの速さが速い傾向があった • 視線がぶれやすくなっている? • 周辺視野に知覚的鋭敏化を引き起こす文 字列を提示することで,優先的に処理し, 注意をそらされてしまうためでは?
  28. 28. 結果と考察 • 数人,協力者の名前を提示した時よりも 無関係な名前を提示したほうが視線が ぶれた人がいた • 無関係な名前のほうが視線がぶれた人は 名前に使われている文字が簡単,または 複雑すぎた?
  29. 29. 具体的な調査内容 1. 名前においても知覚的鋭敏化が 起きる! 2. 周辺視野においても知覚的鋭敏化が 起きる! 3. 周辺視野で知覚的鋭敏化が起きると 周辺に注意を向けてしまう! 実験A 実験B
  30. 30. • 大人数での映像視聴時の通知システム 応用例
  31. 31. • 大人数での映像視聴時の通知システム 山 本 応用例
  32. 32. 応用例 • コンテンツを邪魔しない通知システム
  33. 33. 応用例 • コンテンツを邪魔しない通知システム 大 野
  34. 34. まとめ • 周辺視野における文字列の知覚的鋭敏化 の特性について調査を行った • 名前においても知覚的鋭敏化は起きる • 周辺視野においても知覚的鋭敏化は起きる • 周辺視野で知覚的鋭敏化が起きると 中心視野の視線がぶれやすくなる [今後の課題] • 今回の知見をもとにした応用例の作成 • 文字列以外のものについての調査 (色,形など)

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