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学校基本調査データに基づく
大学ベンチマークシステムの
実装について
森 雅生
東京工業大学 情報活用IR室
教育情報学会第31回年会 1
日本教育情報学会第31回年会 課題研究 教職開発研究会
背景
• 大学情報データベース(平成16年〜)
o 認証評価、法人評価に対応するため。
o 主に国立大学において入力。
o 運営:大学評価・学位授与機構
• 教育情報の公表(平成23年〜)
o 基本的な大学情報についてウェブなどを活用した一層の公表が義務化される。
o 学校教育法の一部改正(文部科学省)
• 大学ポートレート(平成26年〜)
o 大学における教育活動の成果についてアカウンタビリティを強化する。
o 残念ながら、ベンチマークできるようにはなっていない。
o 実施前に平成24年度実績の「大学基本情報」が公開(平成25年)
o 運営:大学評価・学位授与機構
教育情報学会第31回年会 2
米国の事例
• Common Data Set
o 大学概要に説明されるような大学の情報に関する共通質問項目。
o マスコミ向け。
• IPEDS
o 正式名称:the Integrated Postsecondary Education Data System
o 学校基本調査のような基本統計項目から、財務および組織情報、様々な分類に
よる入学者統計、学生支援状況、学習成果などが調査される。
o 州政府からの補助金を受ける大学には実質義務化。
o 集計結果は生データをダウンローできる。また、ベンチマークも実質的に可能。
教育情報学会第31回年会 3
大学基本情報
• 大学基本情報
o 学校基本調査のデータ。
o ダウンロード可能。
o 平成24年度実績、全国公立大学。
o Excel形式。
• 特徴
o 各大学、研究科・学部、さらには
学科・専攻までのデータが記載。
o 大学概要の範囲を超えている情報
もある。
教育情報学会第31回年会 4
分類 内容
大学別学生数 学生数
教職員数 教員数(本務者)
教員数(兼務者)
職員数
課程別学生数 入学状況(入学志願者数、入学者
数)
学科別学生数
出身高校の所在地県別入学者数
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学校施設 用途別学校土地面積
学校経費 使途別学校経費、学校独自の収入等
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卒業後の状況 状況別卒業者数(進学、就職等)
職業別就職者数
産業別就職者数
実装
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2. 女性教員比率
3. 外国人教員比率
4. 教員一人当たりの学生数
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比較したい大学と項目を選
んで実行するとグラフが表
示される。
教育情報学会第31回年会 5
使用したソフト
• R(統計解析ソフト)
o 多様な統計解析が可能。
o グラフ描画の機能が充実。
o 統計のみならずデータ処理も可能。
• Shiny
o Rと連携するウェブサーバ
o 容易にプログラムが可能。
今後の予定
• 次の項目でベンチマークが可能
1. 卒後の進路
2. 入学者の出身高校所在県(学部)
3. 標準年限を超える大学院在籍学生(院)
4. 大学の支出
• 大学ポートレートに公開されている情報の活用
o 表示はウェブであるが、同一のHTMLのデータ構造。
o 幾つかの私学も卒後の進路について公表。
o ただし、スクレーピング(HTMLデータを構造化する)にコストがかかる。
教育情報学会第31回年会 6

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学校基本調査データに基づく大学ベンチマークシステムの実装について

  • 2. 背景 • 大学情報データベース(平成16年〜) o 認証評価、法人評価に対応するため。 o 主に国立大学において入力。 o 運営:大学評価・学位授与機構 • 教育情報の公表(平成23年〜) o 基本的な大学情報についてウェブなどを活用した一層の公表が義務化される。 o 学校教育法の一部改正(文部科学省) • 大学ポートレート(平成26年〜) o 大学における教育活動の成果についてアカウンタビリティを強化する。 o 残念ながら、ベンチマークできるようにはなっていない。 o 実施前に平成24年度実績の「大学基本情報」が公開(平成25年) o 運営:大学評価・学位授与機構 教育情報学会第31回年会 2
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  • 4. 大学基本情報 • 大学基本情報 o 学校基本調査のデータ。 o ダウンロード可能。 o 平成24年度実績、全国公立大学。 o Excel形式。 • 特徴 o 各大学、研究科・学部、さらには 学科・専攻までのデータが記載。 o 大学概要の範囲を超えている情報 もある。 教育情報学会第31回年会 4 分類 内容 大学別学生数 学生数 教職員数 教員数(本務者) 教員数(兼務者) 職員数 課程別学生数 入学状況(入学志願者数、入学者 数) 学科別学生数 出身高校の所在地県別入学者数 専攻科・別科及び聴講生等の学生数 編入学者数 最低在学年限超過学生数 外国人学生数 課程別・国籍別外国人学生数 学校施設 用途別学校土地面積 学校経費 使途別学校経費、学校独自の収入等 学部別学校経費 卒業後の状況 状況別卒業者数(進学、就職等) 職業別就職者数 産業別就職者数
  • 5. 実装 今回の実装項目 1. 志願倍率 2. 女性教員比率 3. 外国人教員比率 4. 教員一人当たりの学生数 5. 教員職位別比率 比較したい大学と項目を選 んで実行するとグラフが表 示される。 教育情報学会第31回年会 5 使用したソフト • R(統計解析ソフト) o 多様な統計解析が可能。 o グラフ描画の機能が充実。 o 統計のみならずデータ処理も可能。 • Shiny o Rと連携するウェブサーバ o 容易にプログラムが可能。
  • 6. 今後の予定 • 次の項目でベンチマークが可能 1. 卒後の進路 2. 入学者の出身高校所在県(学部) 3. 標準年限を超える大学院在籍学生(院) 4. 大学の支出 • 大学ポートレートに公開されている情報の活用 o 表示はウェブであるが、同一のHTMLのデータ構造。 o 幾つかの私学も卒後の進路について公表。 o ただし、スクレーピング(HTMLデータを構造化する)にコストがかかる。 教育情報学会第31回年会 6