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Webデザインにおけるアクセシビリティへの取組み

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2015年5月7日、コミュニケーションプラザ ドットDNPで開催されたイベント「ウェブから学ぶ電子出版の可能性~多様な読書スタイルを考える~」での講演資料です。

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Webデザインにおけるアクセシビリティへの取組み

  1. 1. Webデザインにおける アクセシビリティへの取組み 株式会社ミツエーリンクス 木達 一仁 2015年5月7日 ウェブから学ぶ電子出版の可能性∼多様な読書スタイルを考える∼
  2. 2. 本セッションで お話する内容 • Webアクセシビリティとは何か? • Webアクセシビリティへの取組みの現状と これから
  3. 3. 木達 一仁 • 株式会社ミツエーリンクス
 取締役CTO • 主にWebコンテンツのマーク アップやスタイルシートの設計、 関連ガイドラインの策定・運用 に従事 • ウェブアクセシビリティ基盤委 員会(WAIC)副委員長
  4. 4. ウェブアクセシビリティ基盤委員会(WAIC) http://waic.jp/
  5. 5. Webアクセシビリティ とは何か?
  6. 6. Webアクセシビリティとは • Access + Ability = Accessibility (A11y) • アクセシビリティとは、対象にアクセスできるか どうかの度合い • Webアクセシビリティはアクセシビリティの一分野 • 多くの場合、Webコンテンツを利用できるかどう かの度合いを指す • 「アクセシビリティ」と似た言葉に「ユーザビリ ティ」がある
  7. 7. ユーザビリティとの違い(1) • ISO 9241-11の定義:ある製品が、指定されたユー ザーによって、指定された利用状況において、指定さ れた目標を達成するために用いられる際の、有効さ、 効率、およびユーザーの満足度の度合い • 敢えて違いを強調して表現すると…… • アクセシビリティ:すべての人々にとって利用でき るかどうかの度合い • ユーザビリティ:特定の人々にとっての利用しやす さの度合い
  8. 8. ユーザビリティとの違い(2) • ユーザビリティが低すぎる課題は、アクセシビリティ 上の課題として扱うこともできる • 「使いにくい」と「使えない」を明確に分けること は困難 • アクセシビリティはユーザビリティにとっての礎、土 台、前提のようなもの • ユーザビリティを確保するには、まずアクセシビリ ティを確保すべき
  9. 9. 欠かせぬ「品質」としての Webアクセシビリティ • 世界中の誰もがアクセスするため、アクセシビリティ という品質はあらゆるWebコンテンツに不可欠 • 品質の高低を判断するには一定の基準が必要 • Web技術の標準化を推進するW3CのWAI(Web Accessibility Initiative)が中心となって策定 • Webアクセシビリティの国際標準、WCAG(Web Content Accessibility Guidelines)の誕生
  10. 10. Web Accessibility Initiative (WAI) - home page http://www.w3.org/WAI/
  11. 11. Web Content Accessibility Guidelines 1.0 http://www.w3.org/TR/WCAG10/
  12. 12. Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) 2.0 http://www.w3.org/TR/WCAG20/
  13. 13. Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) 2.0 http://waic.jp/docs/WCAG20/Overview.html
  14. 14. ISO/IEC 40500:2012 - Information technology -- W3C Web Content Accessibility Guidelines (WCAG) 2.0 http://www.iso.org/iso/iso_catalogue/catalogue_tc/catalogue_detail.htm?csnumber=58625
  15. 15. 国際標準としてのWCAG 2.0 • 2008年12月勧告 • 日本でiPhoneが発売された年 • 4つの原則(知覚可能、操作可能、理解可能、堅牢性) • 12のガイドライン • 61の達成基準(達成等級:A / AA / AAA) • 技術非依存
  16. 16. 国内規格のJIS X 8341-3 • 高齢者・障害者等配慮設計指針−情報通信における機 器,ソフトウェア及びサービス− 第3部:ウェブコン テンツ • 2004年6月公示 • 2010年8月改正、WCAG 2.0と整合(JIS X 8341-3:2010) • 2015年の改正に向けた作業を現在進行中
  17. 17. JSA Web Store - JIS X 8341-3:2010 高齢者・障害者等配慮設計指針―情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス ―第3部:ウェブコンテンツ http://www.webstore.jsa.or.jp/webstore/Com/FlowControl.jsp?lang=jp&bunsyoId=JIS+X+8341-3:2010&dantaiCd=JIS&status=1&pageNo=0
  18. 18. Webアクセシビリティへの 取組みの現状とこれから
  19. 19. 法制化の有無で異なる状況 • 法制化された国(アメリカや韓国など)ではWebアクセ シビリティへの取組みが活発 • 障害者・高齢者対応や訴訟の回避という側面が強い • 日本では法制化されていない • 公的機関向けには総務省の作成した「みんなの公共 サイト運用モデル」があるが、強制力はない • 一部の企業は障害者・高齢者対応やCSR(企業の社会 的責任)、あるいはSEOの観点から積極的
  20. 20. 障害者の権利に関する条約(略称:障害者権利条約) | 外務省 http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/jinken/index_shogaisha.html
  21. 21. 障害を理由とする差別の解消の推進 - 内閣府 http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/sabekai.html
  22. 22. 法制化の動きには要注目 • 障害者差別解消法ではWebも差別を禁止する対象分野 に含まれるはず • 2016年4月施行予定 • 米国のACAA(Air Carrier Access Act)の影響は日本 の航空会社にも及んでいる • ビジネスのグローバル化に伴い、国際競争力の観点 からWebアクセシビリティが無視できなくなりつつ ある
  23. 23. Device Lab https://www.flickr.com/photos/adactio/12674230513
  24. 24. https://www.flickr.com/photos/taedc/9467125459/
  25. 25. Apple - Apple Watch https://www.apple.com/jp/watch/
  26. 26. http://bradfrostweb.com/blog/post/this-is-the-web/
  27. 27. マルチデバイス対応の 基礎としてのアクセシビリティ • アクセシブル( マシンリーダブル)にすることで、 ウェアラブルを含む多様なデバイスに対応させやすく なる • Webアクセシリビリティは障害者・高齢者のため 「だけ」ではない • 多様なユーザーニーズに応えることがアクセシビリ ティ確保に期待される最大のメリット
  28. 28. Webアクセシビリティに 取り組む必要性は高まる一方 • 障害者・高齢者を含め、誰もがWebを自由自在に使い 続けるために必要不可欠な品質がアクセシビリティ • 誰もがいつでも、どこでも、どんなデバイスを使っ てでもWebにアクセスしたい • 誰もが障害者になり得るし、いずれは高齢者になる • 激しさを増すユーザーニーズの多様化に応え続けるに は、コンテンツのアクセシビリティ確保が第一
  29. 29. “The power of the Web is in its universality.Access by everyone regardless of disability is an essential aspect.” Tim Berners-Lee, W3C Director
  30. 30. ご清聴ありがとうございました

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