第一回中東日本語教師オンライン研修

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2011年7月28日に行われた第一回中東日本語教師オンライン研修のスライドです。
実際の中継は小捉えご覧になれます。
http://ustre.am/:16l3D
http://ustre.am/:16le5

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第一回中東日本語教師オンライン研修

  1. 1. 楽しい授業とは? 日本語教師オンラインセミナー 2011 年 7 月 28 日 村上吉文
  2. 2. 今日の目標 <ul><li>授業で「遊ぶ」ための視点を四つ理解する。 </li></ul><ul><li>勉強したい気持ちにさせる視点を四つ理解する。 </li></ul><ul><li>自分の授業の改善点を一つ以上考える。 </li></ul>
  3. 3. 体験を共有しよう! <ul><li>楽しい授業って何でしょう。 </li></ul><ul><li>楽しくない授業って、どんな授業でしょう。 </li></ul><ul><li>中東で教える先生から聞いてみましょう。 </li></ul>
  4. 4. 楽しい授業とは <ul><li>「遊びの四要素」 </li></ul><ul><ul><li>競争(きょうそう) </li></ul></ul><ul><ul><li>偶然(ぐうぜん) </li></ul></ul><ul><ul><li>模倣(もほう) </li></ul></ul><ul><ul><li>めまい </li></ul></ul><ul><li>「 ARCS 動機づけ理論」 </li></ul><ul><ul><li>Attention </li></ul></ul><ul><ul><li>Relevance </li></ul></ul><ul><ul><li>Confidence </li></ul></ul><ul><ul><li>Satisfaction </li></ul></ul>
  5. 5. 遊びの四要素 <ul><li>アゴーン(競争(きょうそう)) </li></ul><ul><li>アレア(偶然(ぐうぜん)) </li></ul><ul><li>ミミクリー(模倣(もほう)) </li></ul><ul><li>イリンクス(めまい) </li></ul><ul><li>Roger Caillois  ロジェ・カイヨワ『遊びと人間』 1958 </li></ul>
  6. 6. アゴーン(競争: 100 メートル走など) Agon  (Classical Greek ἀγών)
  7. 7. 競争を授業に取り入れるには? <ul><li>目標文型「~月~日」 </li></ul><ul><ul><li>クラス全員の誕生日を日本語で教えてもらう。 </li></ul></ul><ul><ul><li>自由に歩いて質問する。 </li></ul></ul><ul><ul><li>一番早くできた人が勝ち。 </li></ul></ul><ul><ul><li>時間内にできた人が勝ち。 </li></ul></ul><ul><li>電話番号、起きた時刻などでも応用できます。 </li></ul><ul><li>賞品をあげるともっと楽しくなります。 </li></ul><ul><li>教育における効果= FB が明確。(勝ったか負けたか、できたかできなかったか) </li></ul>
  8. 8. アレア(偶然:ルーレットなど) Alea (Classical Latin)
  9. 9. 偶然性を授業に取り入れるには? <ul><li>キーワードは「はらはらドキドキ」 </li></ul><ul><li>サイコロを使う </li></ul><ul><ul><li>質問を 10 問ぐらい板書する。 </li></ul></ul><ul><ul><li>恥ずかしい質問も 少し 入れる。 </li></ul></ul><ul><ul><ul><li>「あなたの恋人は何歳ですか」など。 </li></ul></ul></ul><ul><ul><li>誰が答えるかをサイコロで決める。 </li></ul></ul><ul><li>ビンゴ(たくさんの種類が必要) </li></ul><ul><ul><li>むらログ : ビンゴカードを自動作成 </li></ul></ul>by  clyderob
  10. 10. ミミクリー(模倣(もほう):モノマネ、演劇や RPG など) Mimicry
  11. 11. 模倣を会話の授業に取り入れるには? <ul><li>注意すること </li></ul><ul><ul><li>×  「日本人のように言ってください」 </li></ul></ul><ul><ul><li>○  「おばあさんのように言ってください」 </li></ul></ul><ul><li>例 </li></ul><ul><ul><li>日本語祭りで日本語劇を見せる。 </li></ul></ul><ul><ul><li>テレビドラマのかっこいい場面をまねさせる。音を消して俳優の代わりに言えるまで練習する。その俳優らしさもまねする。シャドーイング、シナリオプレイなど。 </li></ul></ul>
  12. 12. やってみましょう! <ul><li>「わたしは マイク・ミラーです」 </li></ul><ul><ul><li>おばあさんのように言ってください。 </li></ul></ul><ul><li>「これはコンピューターの本です」 </li></ul><ul><ul><li>三歳の子供のように言ってください。 </li></ul></ul><ul><li>「電話はあそこです」 </li></ul><ul><ul><li>警察官(けいさつかん)のように言ってください。 </li></ul></ul><ul><li>その他 </li></ul><ul><ul><li>ナルトのように言ってください。 </li></ul></ul><ul><ul><li>コナンのように言ってください。 </li></ul></ul>
  13. 13. イリンクス:眩暈(めまい) Ilinx
  14. 14. 眩暈を授業に取り入れるには? <ul><li>カイヨワのいう「眩暈(めまい)」 </li></ul><ul><ul><li>運動するときの加速感 </li></ul></ul><ul><ul><li>音楽に合わせて踊る感覚 </li></ul></ul><ul><ul><li>-> 体を動かす授業とは? </li></ul></ul>
  15. 15. イリンクス(めまい)を生かした授業  01 <ul><li>「三つのコーナー」 </li></ul><ul><ul><li>はい:黒板の右側に集まる </li></ul></ul><ul><ul><li>いいえ:黒板の左側に集まる </li></ul></ul><ul><ul><li>どちらでもない:教室の後ろに集まる </li></ul></ul>はい いいえ どちらでもない 教室
  16. 16. イリンクス(めまい)を生かした授業  02 <ul><li>チャンツ (Chants) </li></ul><ul><ul><li>歌に合わせて発音する練習方法 </li></ul></ul>
  17. 17. 四つ全部入れた活動 <ul><li>カルタとり(目標語彙などで) </li></ul><ul><ul><li>目標語彙が書いてあるカードを作る。 </li></ul></ul><ul><ul><li>カードの半分を教室の右の壁、残りを左の壁に貼る。 </li></ul></ul><ul><ul><li>二人が指名される。(偶然?) </li></ul></ul><ul><ul><li>教師がその語彙を現地語で言う。(偶然) </li></ul></ul><ul><ul><li>その語彙の書いてあるカードを早く取ったほうが勝ち。(競争・めまい) </li></ul></ul><ul><ul><li>負けた方はその語彙が出てくる例文をおばあさん / おじいさん / あかちゃんのように読む(模倣) </li></ul></ul>Photo by Chidorian
  18. 18. ここまででご質問は?
  19. 19. 動機づけの方法
  20. 20. ARCS 動機づけ理論とは? <ul><li>アメリカの教育工学者ジョン・ M ・ケラー( John M.Keller )が提唱。 </li></ul><ul><li>「なぜやる気が出ないのか」->四つの原因がある。 </li></ul><ul><li>その逆をやれば、やる気が出る! </li></ul>
  21. 21. ARCS 動機付けモデル <ul><li>Attention </li></ul><ul><ul><li>関心 「おもしろそうだな」 </li></ul></ul><ul><li>Relevance </li></ul><ul><ul><li>関連性 「役に立ちそうだな」 </li></ul></ul><ul><li>Confidence </li></ul><ul><ul><li>自信 「やればできそうだな」 </li></ul></ul><ul><li>Satisfaction </li></ul><ul><ul><li>満足 「やってよかった」 </li></ul></ul><ul><li>07/28/11 </li></ul><ul><li>国際交流基金 </li></ul><ul><li></li></ul>
  22. 22. Attention  関心 <ul><li>07/28/11 </li></ul><ul><li>国際交流基金 </li></ul><ul><li></li></ul>
  23. 23. A-1: 知覚的喚起 <ul><li>パワーポイントで美しい映像を見せる。(「印象派 2.0 」) </li></ul><ul><li>音楽、におい、手触りなど。 </li></ul>
  24. 25. A dog? A bull dog? Photo by Vectorportal
  25. 26. Photo by lawrencechua
  26. 27. Photo by SuperFantastic
  27. 28. Pho by Vyxle
  28. 30. 予告編(よこくへん)や CM が便利
  29. 31. A-2: 探求心の喚起 <ul><li>なぞとき(犯人は誰だ?) </li></ul><ul><li>「あげます」= give  ? </li></ul>わたしは 田中さんに プレゼントを あげました。 わたしは さとうさんに プレゼントを あげました。 さとうさんは わたしに プレゼントを くれました 。 わたしは やまださんに プレゼントを あげました。 わたしは きむらさんに プレゼントを あげました。 もりたさんは わたしに プレゼントを くれました 。 わたしは すずきさんに プレゼントを あげました。
  30. 32. A-3: 変化性 <ul><li>同じ作業を長くしない。 </li></ul><ul><ul><li>ずっと先生が話し続ける授業って・・・。 </li></ul></ul><ul><li>非日常性(いつもの授業と違う) </li></ul>by  Tulane Public Relations
  31. 33. Attention 「おもしろそう」まとめ <ul><li>派手(はで)で、 </li></ul><ul><li>謎(なぞ)があって、 </li></ul><ul><li>いつもと違う。 </li></ul>どんな授業ができそうですか?
  32. 34. Relevance  関連性 <ul><li>07/28/11 </li></ul><ul><li>国際交流基金 </li></ul><ul><li></li></ul>
  33. 35. R-1: 親しみやすさ <ul><li>かたかなは自国の人名や地名で </li></ul><ul><ul><li>☓ 「 ア メリカ」の「 ア 」 </li></ul></ul><ul><ul><li>「 ア ンカラ」 </li></ul></ul><ul><ul><li>「 ア レキサンドリ ア 」 </li></ul></ul><ul><ul><li>「ケニ ア 」 </li></ul></ul><ul><ul><li>「 ア ンタナナリボ」  </li></ul></ul><ul><li>記憶にも効果的。 </li></ul><ul><ul><li>自己関与効果(じこかんよこうか) </li></ul></ul><ul><ul><li>自己準拠効果(じこじゅんきょこうか) </li></ul></ul><ul><li>「イ」を教えるなら? </li></ul>
  34. 36. R-2: 目的指向性 <ul><li>ベトナム語で「吹雪」? </li></ul>by  kumazo
  35. 37. R-3: プロセスを楽しませる <ul><li>勉強の過程を楽しませる。 </li></ul><ul><li>遊びの四要素 </li></ul>
  36. 38. Relevance  まとめ <ul><li>自分に関係があるから </li></ul><ul><li>役に立つことを </li></ul><ul><li>楽しみながら学ぶ </li></ul>
  37. 39. Confidence  自信 <ul><li>07/28/11 </li></ul><ul><li>国際交流基金 </li></ul><ul><li></li></ul>
  38. 40. C-1: 学習要求 <ul><li>ゴールはどこ? </li></ul><ul><li>タスクをはっきりさせる。 </li></ul><ul><li>例 </li></ul><ul><ul><li>5 分で 10 人の誕生日を聞く。 </li></ul></ul><ul><ul><li>漢字は読めればいい。 </li></ul></ul>by  familymwr
  39. 41. C-2: 成功の機会 <ul><li>「がんばれば、できる」 </li></ul><ul><li>「がんばらなければ、できない」 </li></ul><ul><li>タスクの量、難しさ、時間など。 </li></ul><ul><li>クラスの 80% が目標達成。 </li></ul>
  40. 42. C-3: コントロールの個人化 <ul><li>「偶然成功したのではない」と思えること。 </li></ul><ul><li>自分で目標を決める。 </li></ul>by  Pink Sherbet Photography
  41. 43. Confidence まとめ <ul><li>目標をはっきりさせ、 </li></ul><ul><li>成功を味わわせ、 </li></ul><ul><li>運ではなく自分の努力の結果だと思わせること </li></ul>
  42. 44. Satisfaction  満足 <ul><li></li></ul>by  is_kyoto_jp
  43. 45. S-1: 自然な結果 <ul><li>ガーン! あんなに勉強したのに! </li></ul><ul><li> -> やらなければよかった! </li></ul>by  Jon Ovington
  44. 46. S-2: 肯定的な結果 <ul><li>できなかったことよりも、できたことを見つける。 </li></ul><ul><li>派手にほめましょう。 ▼ </li></ul>
  45. 47. S-3: 公平さ <ul><li>えこひいきしない。 </li></ul><ul><li>授業で教えなかったことはテストに出さない。 </li></ul>by  iyoupapa
  46. 48. Satisfaction まとめ <ul><li>やるべきことをちゃんとやったら、いいフィードバックがもらえる </li></ul>
  47. 49. ARCS のまとめ <ul><li>おもしろそう (a) で </li></ul><ul><li>役に立ちそうな (r) ことをやらせて </li></ul><ul><li>自信をつけ (c) 、 </li></ul><ul><li>ほめる (s) </li></ul><ul><li></li></ul>
  48. 50. 参考 <ul><li>John Keller </li></ul><ul><ul><li>http://www.arcsmodel.com/ </li></ul></ul><ul><li>鈴木克明(東北学院大学) </li></ul><ul><ul><li>「学習意欲を高める作戦(教材づくり編)~ARCSモデルに基づくヒント集~」 </li></ul></ul><ul><ul><li>http://www.edutech.tohoku-gakuin.ac.jp/edu/arcs/arcsk.html </li></ul></ul>
  49. 51. おしまい
  50. 52. Photo <ul><li>http://www.flickr.com/photos/81509206@N00/466440988/ </li></ul><ul><li>http://www.flickr.com/photos/clry2/1366937217/ </li></ul><ul><li>http://www.flickr.com/photos/seandreilinger/3390780302/ </li></ul><ul><li>http://www.flickr.com/photos/natura_pagana/4274808860/ </li></ul><ul><li>http://www.flickr.com/photos/meadowsrise/1315116409/ </li></ul><ul><li>http://www.flickr.com/photos/jackpix/146384867/ </li></ul>

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