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人工知能技術は人間中心設計の議論の俎上に載せ得るか?

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2016年9月25日、第20回情報デザインフォーラム@千葉工業大学にてライトニングトーク

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人工知能技術は人間中心設計の議論の俎上に載せ得るか?

  1. 1. Copyright © Masaya Ando 千葉工業大学 知能メディア工学科 Chiba Institute of Technology Department of Advanced Media 安藤 昌也 masaya.ando@it-chiba.ac.jp 人工知能技術は人間中心設計の 議論の俎上に載せ得るか? 第20回情報デザインフォーラム
  2. 2. Copyright © Masaya Ando JST RISTEXの新研究領域「人と情報のエコシステム」 n JST RISTEXは、2016年に人工知能、ロボット、IoTなどの情報 技術を、人間を中心とした観点で捉え直し、社会の理解のもとに 技術と制度を協調的に設計していくための研究開発を推進する プロジェクトを開始。 (出典:JST RISTEX「人と情報のエコシステム」, 2016年度人工知能学会全国大会, 2016) )
  3. 3. Copyright © Masaya Ando (出典:JST RISTEX「人と情報のエコシステム」, 2016年度人工知能学会全国大会, 2016) ) B-5:人間中心視点による技術開発 開発の上流段階から社会的要請を意識し、多様な ステークホルダーとの対話を通じた人間中心の技 術開発の実証研究。他の競争的な研究資金などと の連携によって、具体的な技術開発の中で人間中 心の考え方を取り込んだ際の課題や対応策につい て研究を行う。
  4. 4. Copyright © Masaya Ando HCD関係の研究者に問われていること n 人工知能技術、IoT等の技術開発において、人間中心 の技術開発を行うこと。また行えるようにすること。 人工知能技術をいかに人間中心設計の議論の俎上に載せられ るようになるか? いやそもそも、既存の人間中心設計の考え方で議論して良いの か? その前に、「人間中心の哲学」とは何であったか? 技術開発のあるべき方向性と、プロセスやアウトプットが人間中 心であることは、折り合うべきことなのか? ・ ・ ・
  5. 5. Copyright © Masaya Ando Photo by Neil Heeney 安藤の不安 n HCDの普及の歴史において、ユーザビリティテストが 開発者にネガティブな情報を与える活動に映った。 l 萌芽的技術ゆえ現状維持バイアスが技術開発 の自由度の制約になってしまわないか?
  6. 6. Copyright © Masaya Ando 読売新聞 (2016年9月25日) 自動運転を例に考えてみる
  7. 7. Copyright © Masaya Ando 自動車の自動化のレベル n 米運輸省NHTSAは2013年に自動運転の自動化レベ ルを5段階に分類。 (出典:出典:国土交通省資料をもとに作成、今井聡:2016 at www.icr.co.jp)
  8. 8. Copyright © Masaya Ando Googleのセルフドライングカープロジェクト https://www.google.com/
  9. 9. Copyright © Masaya Ando “人間中心”で考えた時の違和感 n なぜこの歩行者は、一瞥した後に歩き出したのか? 考えられることの例 • 車のスピードと接近距離から判断 して渡れると思ったから • 人が運転席に乗っているから 危なくてもうまいことやってよね 危ないことしないよね、あなた・・・ 人の存在を介した信頼社会 (Youtube: Google Self-Driving Car Projec, “A Ride in the Google Self Driving Car”)
  10. 10. Copyright © Masaya Ando 自動運転における人間中心の課題 n ドライバーと車のインタラクションだけでなく、歩行者と車 のインタラクションの検討は十分なのか? 先ほどのケースで、もし完全自動運転の車が 走ってきたら? その時乗車している人がが下を向いていた ら? 歩行者はどうやって自動運転の車を 信頼するのか? • 自動運転の車が歩行者を“認知=センシング+判定”していること を、周囲の人はどうやって認知できるのだろう? • 接近していい車と、接近してはいけない車は、乗車する人の有無 以外にどうやって判断したらいいのだろう?
  11. 11. Copyright © Masaya Ando インターフェースとしての人工知能技術 n 二重接面の考え方では、人工知能は第二接面だといえ る。だが、第一接面の課題は未だ整理が十分でない。 (佐伯, 1988) 人工知能技術• “人のように振る舞う”技術を いかに信頼できるものと考えて よいか。 • その判断をいかにさせるかの 課題。 • “人のように振る舞う”と感じられ ない場合はそのままでいいか?
  12. 12. Copyright © Masaya Ando インターフェースとしての人工知能技術 n 第一接面と第二接面の間には様々なトライがあるが・・・。 より制御より(自動化) 人 工 知 能 技 術 道具・機械の世界 よりUI・視覚化より(創造支援化) Ex. チャットボット、自由会話・・・ Ex. 自動運転、自動・・・ まだ考え中。。。
  13. 13. Copyright © Masaya Ando まとめ l 現時点で、人工知能技術をいかに人間中心に捉えて 議論すべきかについて、整理はできていない。 l ただし、技術の社会浸透までを考慮した時、人間中心で 発想すると、さらに開発すべき技術的課題が見つかる 可能性はある。 l ただそれは、人工知能技術そのものの開発課題では ないかもしれない。 l 先進技術をいかに人や社会になじむようにするデザイン は、新たな情報デザインの研究領域でもある。 l 今後チャレンジしていきたい。

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