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Copyright © Masaya Ando千葉工業大学 デザイン科学科Chiba Institute of Technology Department of Design安藤 昌也ando@sky.it-chiba.ac.jp第1回 エスノ...
1Copyright © Masaya Andoエスノグラフィの概要1
Copyright © Masaya Ando2本日のキーワードエスノグラフィethnography民族・人種の意 記述したものの意民族誌・民族誌学
Copyright © Masaya Ando3 エスノグラフィとは、フィールドワークに基づいて人間社会の現象の質的説明を表現する記述の一種。“本来の”エスノグラフィ(民族誌学)とは 文化人類学、社会学の研究手法• 外国や原始文化の人々の視...
Copyright © Masaya Ando4 デザイン分野では応用として、フィールドワークによりユーザの体験を把握する方法に注目が集まっている。応用としてのエスノグラフィ ビジネス分野で応用が進展• 需要創造型の製品開発の手法として米国...
Copyright © Masaya Ando5人間中心デザインプロセスーISO9241-210 エスノグラフィはHCDでは主に「調べる」と「確かめる」のフェーズとして適用。調べる企画する設計するつくる確かめる
Copyright © Masaya Ando6エスノグラフィの全体像(河﨑ら, 2011を基に作成)エスノグラフィ(フィールドワーク)の実施現場の状況を観察行為の背景のインタビュー事実に基づく分析エスノグラフィで明らかになる事情人々の行為の全...
Copyright © Masaya Ando7応用エスノグラフィの主な適用目的 応用エスノグラフィがよく適用される目的は2つある。目的が違うと調査の観点が異なってくる点に注意。主に改善や最適化が目的• 現場の作法や方法論に製品を適合させる•...
8Copyright © Masaya Andoコンセプト開発に期待されるエスノグラフィの役割2
Copyright © Masaya Ando9エスノグラフィをやって商品の何が変わるの?
Copyright © Masaya Ando10エスノグラフィによるユーザーインサイトの発見 コンセプト開発では、個別の差異よりも対象の人々に共通する生活価値やニーズの分析・理解が目的となる。共通する価値・ニーズのイメージ多くのユーザーの“...
Copyright © Masaya Ando11従来型のマーケティング・リサーチとの違い 反応の代表性や量を測るのではなく、生活者全体に共通する普遍的な心理や行為、環境の構造を取りだすことがエスノグラフィのアプローチである。マーケティング・...
Copyright © Masaya Ando12生活の中で意味を持たないモノや行為は存在しえない生活や状況の中に意味が埋め込まれている
13Copyright © Masaya Andoエスノグラフィの実践で重要な理解とポイント3
Copyright © Masaya Ando141.生活や状況の中に“埋め込まれた意味”を探る
Copyright © Masaya Ando15
Copyright © Masaya Ando16人々は思い込みの世界に生きているReality Remade社会構築主義エスノグラフィでは人々の生活の中に埋め込まれたモノや行為の意味を解釈する
Copyright © Masaya Ando172.対象者やデータの比較により価値観をより際立たせる
Copyright © Masaya Ando18秘密のケンミンSHOW エスノグラフィは、異なる群との比較により、違いや共通項を際立たせていくアプローチ。異なるデータを得ることでより理解を深められる。読売テレビ 「秘密のケンミンSHOW」 ...
Copyright © Masaya Ando19対象者の選択 平均像のユーザだけでなく、エクストリームユーザを対象にするとヒントを得やすい。想定されるユーザ分布一般的な(想定内の)使い方をする人すごくニッチな使い方をする人(持ってても)全く...
Copyright © Masaya Ando20異なるタイプのエクストリームユーザー 調査の目的に応じて、どのようなタイプのエクストリームユーザーを調査すればよいか検討する。IDEOの“Radical Co-creation Process...
Copyright © Masaya Ando21実際調査での調査計画の例 (安藤ら, 2012)実施期間: 2011年4月13、14日実施地域: 愛知県三河地方人 数 : 5名条 件 : (以下の枠に当てはまる)実施期間: 2011年8月1日...
Copyright © Masaya Ando223.行為の観察だけでなくその背景や考えも把握する
Copyright © Masaya Ando23実は初めて、神社の役員として行った旅行周りの人もほとんどが初めて会う人という状況・・・“集合写真を撮る”という行為の中にも意味や価値観が反映されていることがわかる
Copyright © Masaya Ando24「観察」と「インタビュー」の相補関係 観察とインタビューは相補の関係にある。繰り返し行うことでより深い理解につながる。観るための技法その意味の行為を探す見えたものの意味を確かめる意味がわかる見...
Copyright © Masaya Ando254.現場を観る際は“問い”を立てて観る
Copyright © Masaya Ando26デザイナーとしてはこういう環境をなんとかしてあげないといけないという思いに駆られる・・・自分はユーザーの代表だと思っていたがそうではないことが分かった・・・“なぜこの人はこういう風にしているんだ...
Copyright © Masaya Ando27観察の心構え 多様なユーザの行動を観察するには、基礎知識の理解とそれなりの練習が必要。よくある戸惑いや誤り どこを見たらいいかわからない どれくらい詳細に見たらいいかわからない 自分が考...
Copyright © Masaya Ando285.調査で得られた情報は分析して“モデリング”する
Copyright © Masaya Ando29ユーザモデリングの3階層 (安藤, 2010) どのようなユーザ調査も、デザインを生み出すには、以下の3つの階層で、ユーザをモデリングする必要がある。新しい行為=デザイン着目する価値=本質的ニ...
Copyright © Masaya Ando30ユーザ調査の各手法と分析との関係デザインのためのユーザモデリグの三階層エスノグラフィ/観察法コンテキストインタビューフォトエッセイデプスインタビューアンケートユーザ調査の代表的な手法■価値観・イ...
31Copyright © Masaya Andoワークショップ4今日のワークショップはいろいろと厳しいです!
Copyright © Masaya Ando32本日のワークショップ① フィールドワークの調査計画 11:30~12:00– どういう人を対象に、どんな方法で観察するか決める• グループ内で2チームに分かれて行動する② フィールドワークによる...
Copyright © Masaya Ando33対象行為・テーマ「いいもの探し」~ショッピング体験~ 目的:– 全く新しい提供価値を持った、ショッピングサービスの企画立案のために実施する調査渋谷は様々なタイプ人・様々なタイプのショッピング体...
Copyright © Masaya Ando34 約2時間のフィールドワークの実施方法を検討する。観察の焦点と対象を決める– 「いいもの探し」という中でも、どんなことに焦点を当てるか– 比較を意識し、できれば同じ観点で2つのタイプの対象を...
Copyright © Masaya Ando35撮影してきた写真のイメージ観察写真写真は一人最大6枚まで(スケッチの場合は、その限りではありません)
Copyright © Masaya Ando36お願い 第三者にカメラを向ける際は、注意して行ってください。 ほとんどの店舗内では写真撮影が原則禁止されていますので、くれぐれもご注意ください。 14時30分には次のレクチャーを始めますの...
37Copyright © Masaya Andoフィールドデータの分析法5定性情報分析法ーKA法14:00~
Copyright © Masaya Ando38KA法 (浅田和実, 2006) KA法は、調査結果それぞれの事実の背後にある“ユーザーにとっての価値”を抽出。出来事 (ID: 004-26)エコ走行のインジケータが付いてて、今までの運転が...
Copyright © Masaya Ando39一枚のカード写真を使ったKA法の成果イメージ~価値マップ 本日のワークショップでは、写真から行為の価値を導出する。その結果をKJ法で整理し、価値マップを作成する。価値マップ写真の下に「出来事」...
Copyright © Masaya Ando40KA法の分析手順1. カードの作成– フォトエッセイやユーザ調査データなどから、ユーザ行動部分を抽出し、カード化の「出来事」欄に書く。• 今回は、観察した行為をなるべく詳しく、コンテキストを活か...
Copyright © Masaya Ando41手順① カードの作成 観察した行動や状況を、短いセンテンスで書く。 写真はカードに合うようにカットし、一番上の部分をテープで止める。 「心の声」は、ユーザーの本質に迫る努力を。一人で考えず...
Copyright © Masaya Ando42出来事を書く際の注意点 出来事は、「状況・動機」「行動」「結果」の2つ以上の要素を組み合わせる。多少想像で補ってもよい。状 況(~だったとき)(~だったので)動 機(~と思ったので)(~と考え...
Copyright © Masaya Ando43手順③ 価値マップの作成 抽出した価値だけに着目して、似たカード同士をグルーピングする。グループ名も「~する価値」にすること。15:30~中身が安くても安っぽさを感じさせない価値出来事:ユーザ...
Copyright © Masaya Ando44価値マップの作成のコツ 中分類の価値同士の関係性を考える際、循環構造やプロセスを仮定して構造化するとよい。価値の状態がシフトする条件などを書く価値マップのタイトルを書く
Copyright © Masaya Ando45発 表1グループ5分
46Copyright © Masaya Ando振り返り と まとめ6
Copyright © Masaya Ando47ワークショップの振り返り フィールドからユーザーの情報を得るエスノグラフィの意義について理解できただろうか? ユーザの生活に潜む価値に、否定せず素直に向き合えただろうか? ユーザの価値の導...
Copyright © Masaya Ando48本日のまとめ1. エスノグラフィは、ユーザの生活に埋め込まれた意味を見出し、解釈するための作業。2. 「観察」と「インタビュー」を組み合わせた調査と分析を繰り返すことで、ユーザの生活世界がどんど...
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エスノグラフィック・デザインアプローチ

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2013年5月18日 人間中心設計推進機構が主催した「サービスデザイン方法論」での講義資料。特別公開中です。

http://www.hcdnet.org/event/2013hcd-net6_1.php

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エスノグラフィック・デザインアプローチ

  1. 1. Copyright © Masaya Ando千葉工業大学 デザイン科学科Chiba Institute of Technology Department of Design安藤 昌也ando@sky.it-chiba.ac.jp第1回 エスノグラフィ2013年05月18日2013年度HCD-Net教育セミナー「サービスデザイン方法論」講義資料特別公開中
  2. 2. 1Copyright © Masaya Andoエスノグラフィの概要1
  3. 3. Copyright © Masaya Ando2本日のキーワードエスノグラフィethnography民族・人種の意 記述したものの意民族誌・民族誌学
  4. 4. Copyright © Masaya Ando3 エスノグラフィとは、フィールドワークに基づいて人間社会の現象の質的説明を表現する記述の一種。“本来の”エスノグラフィ(民族誌学)とは 文化人類学、社会学の研究手法• 外国や原始文化の人々の視点で、彼らの文化を理解するための手法として1800年代に開発。 参与観察を行い、研究者が自ら対象の社会を体験する点が特徴 エスノグラフィとは元々、研究者が対象社会を記述したもののことフィールドワークに基づいて人々の生活世界の体系的記述がなされたもの 方法論ではない
  5. 5. Copyright © Masaya Ando4 デザイン分野では応用として、フィールドワークによりユーザの体験を把握する方法に注目が集まっている。応用としてのエスノグラフィ ビジネス分野で応用が進展• 需要創造型の製品開発の手法として米国の成功事例を背景に、国内でも徐々に採用企業が増加。 イノベーションの技法として• デザイン思考の技法の一つとしてとらえられ、イノベーションにつながる方法の一つとして期待されている。不確実性の高いビジネス環境において機会探索・仮説発見型のアプローチとして期待高
  6. 6. Copyright © Masaya Ando5人間中心デザインプロセスーISO9241-210 エスノグラフィはHCDでは主に「調べる」と「確かめる」のフェーズとして適用。調べる企画する設計するつくる確かめる
  7. 7. Copyright © Masaya Ando6エスノグラフィの全体像(河﨑ら, 2011を基に作成)エスノグラフィ(フィールドワーク)の実施現場の状況を観察行為の背景のインタビュー事実に基づく分析エスノグラフィで明らかになる事情人々の行為の全体像(コンテキスト)潜在的なニーズ(暗黙のうちの)価値観ソリューション・提案へ
  8. 8. Copyright © Masaya Ando7応用エスノグラフィの主な適用目的 応用エスノグラフィがよく適用される目的は2つある。目的が違うと調査の観点が異なってくる点に注意。主に改善や最適化が目的• 現場の作法や方法論に製品を適合させる• 作業方法などを最適化・効率化したものに改善する主に新しいコンセプトの開発が目的• 生活の中でどんなニーズがあるのか。• 普段の生活でどんなことを行っているのか。どんな商品なら受け入れられそうか。フィールドワーク主に行為を通した生活価値観に着目主に現場での行為に着目(行動観察)
  9. 9. 8Copyright © Masaya Andoコンセプト開発に期待されるエスノグラフィの役割2
  10. 10. Copyright © Masaya Ando9エスノグラフィをやって商品の何が変わるの?
  11. 11. Copyright © Masaya Ando10エスノグラフィによるユーザーインサイトの発見 コンセプト開発では、個別の差異よりも対象の人々に共通する生活価値やニーズの分析・理解が目的となる。共通する価値・ニーズのイメージ多くのユーザーの“最大公約数”としての生活価値・ニーズの発見
  12. 12. Copyright © Masaya Ando11従来型のマーケティング・リサーチとの違い 反応の代表性や量を測るのではなく、生活者全体に共通する普遍的な心理や行為、環境の構造を取りだすことがエスノグラフィのアプローチである。マーケティング・リサーチ エスノグラフィ調査垂直型顧客理解平均的な顧客像をあぶり出そうとするアプローチ水平型顧客理解幅広い顧客に共通する環境・心理・行為をあぶり出そうとするアプローチ
  13. 13. Copyright © Masaya Ando12生活の中で意味を持たないモノや行為は存在しえない生活や状況の中に意味が埋め込まれている
  14. 14. 13Copyright © Masaya Andoエスノグラフィの実践で重要な理解とポイント3
  15. 15. Copyright © Masaya Ando141.生活や状況の中に“埋め込まれた意味”を探る
  16. 16. Copyright © Masaya Ando15
  17. 17. Copyright © Masaya Ando16人々は思い込みの世界に生きているReality Remade社会構築主義エスノグラフィでは人々の生活の中に埋め込まれたモノや行為の意味を解釈する
  18. 18. Copyright © Masaya Ando172.対象者やデータの比較により価値観をより際立たせる
  19. 19. Copyright © Masaya Ando18秘密のケンミンSHOW エスノグラフィは、異なる群との比較により、違いや共通項を際立たせていくアプローチ。異なるデータを得ることでより理解を深められる。読売テレビ 「秘密のケンミンSHOW」 (2007年~)
  20. 20. Copyright © Masaya Ando19対象者の選択 平均像のユーザだけでなく、エクストリームユーザを対象にするとヒントを得やすい。想定されるユーザ分布一般的な(想定内の)使い方をする人すごくニッチな使い方をする人(持ってても)全く使っていない人異なる群のユーザの比較により、製品の意味・価値を深く理解することで、新価値の発見のヒントが得られる
  21. 21. Copyright © Masaya Ando20異なるタイプのエクストリームユーザー 調査の目的に応じて、どのようなタイプのエクストリームユーザーを調査すればよいか検討する。IDEOの“Radical Co-creation Process”でのエクストリームユーザーの設定例(Pichyangkul et al., 2012)タイプ 例エクストリームなニーズ カーナビ開発のために、パイロットを対象に調査エクストリームな使い方歯磨き粉の開発のために、歯磨き粉なしで磨いている人を対象に調査エクストリームな環境BOPマーケットのために、不利な環境に住む人を対象に調査
  22. 22. Copyright © Masaya Ando21実際調査での調査計画の例 (安藤ら, 2012)実施期間: 2011年4月13、14日実施地域: 愛知県三河地方人 数 : 5名条 件 : (以下の枠に当てはまる)実施期間: 2011年8月1日~20日実施地域: 東京都2名,横浜市2名人 数 : 4名条 件 :(以下のいずれかに当てはまる)ナビ・AV操作の得意度ナビ・AVの興味度2名(男・女)2名(男・女)-1名(女)高低高低• 車内のAV機器等をカスタマイズしている人• 運転時に音楽や映像等を見ることが多い人• インパネ類の表示にこだわりを持っている人1回目:一般ドライバー調査 2回目:リードユーザー調査 自動車のインパネのUIデザインコンセプトを策定するために実施したエスノグラフィ調査での構成例。
  23. 23. Copyright © Masaya Ando223.行為の観察だけでなくその背景や考えも把握する
  24. 24. Copyright © Masaya Ando23実は初めて、神社の役員として行った旅行周りの人もほとんどが初めて会う人という状況・・・“集合写真を撮る”という行為の中にも意味や価値観が反映されていることがわかる
  25. 25. Copyright © Masaya Ando24「観察」と「インタビュー」の相補関係 観察とインタビューは相補の関係にある。繰り返し行うことでより深い理解につながる。観るための技法その意味の行為を探す見えたものの意味を確かめる意味がわかる見えてくる“見れば見るほど見えてくる ~ to see more to see”・観察法・キャプション法 等外から観る・インタビュー・フォトエッセイ・脳内マップ 等内から観る
  26. 26. Copyright © Masaya Ando254.現場を観る際は“問い”を立てて観る
  27. 27. Copyright © Masaya Ando26デザイナーとしてはこういう環境をなんとかしてあげないといけないという思いに駆られる・・・自分はユーザーの代表だと思っていたがそうではないことが分かった・・・“なぜこの人はこういう風にしているんだろう?”“問い”を立てて観る
  28. 28. Copyright © Masaya Ando27観察の心構え 多様なユーザの行動を観察するには、基礎知識の理解とそれなりの練習が必要。よくある戸惑いや誤り どこを見たらいいかわからない どれくらい詳細に見たらいいかわからない 自分が考えた仮説を検証しようと見てしまう 知っている技術や製品が適応できるかどうか考えてしまう 今起こっていることの意味をその場で解釈しようとしてしまう観察の4つのおきて“問い”を立て、観察の焦点化を行う。観察を重ねるごとに、焦点の精緻化を行う予め“仮説”や“予見”、“思い込み”をもってフィールドに臨まないユーザを観る。ユーザ中心に観るフィールドでは、記録に徹する。解釈は帰ってから行うつもりで観る
  29. 29. Copyright © Masaya Ando285.調査で得られた情報は分析して“モデリング”する
  30. 30. Copyright © Masaya Ando29ユーザモデリングの3階層 (安藤, 2010) どのようなユーザ調査も、デザインを生み出すには、以下の3つの階層で、ユーザをモデリングする必要がある。新しい行為=デザイン着目する価値=本質的ニーズコンテキスト
  31. 31. Copyright © Masaya Ando30ユーザ調査の各手法と分析との関係デザインのためのユーザモデリグの三階層エスノグラフィ/観察法コンテキストインタビューフォトエッセイデプスインタビューアンケートユーザ調査の代表的な手法■価値観・インサイトの理解■行為や文脈の理解■属性・セグメンテーション
  32. 32. 31Copyright © Masaya Andoワークショップ4今日のワークショップはいろいろと厳しいです!
  33. 33. Copyright © Masaya Ando32本日のワークショップ① フィールドワークの調査計画 11:30~12:00– どういう人を対象に、どんな方法で観察するか決める• グループ内で2チームに分かれて行動する② フィールドワークによるデータ収集 12:00~14:30– 調査計画に基づいてデータを集める• 写真を撮る、スケッチを書く など③ 集めたデータの分析とモデリング 14:30~17:00– 撮った写真を印刷し、写真を使ってデータ分析(解釈)し、モデリングを行う• 「KA法(定性情報分析法)」による生活価値の抽出• KJ法で価値マップを作成する
  34. 34. Copyright © Masaya Ando33対象行為・テーマ「いいもの探し」~ショッピング体験~ 目的:– 全く新しい提供価値を持った、ショッピングサービスの企画立案のために実施する調査渋谷は様々なタイプ人・様々なタイプのショッピング体験が観られる
  35. 35. Copyright © Masaya Ando34 約2時間のフィールドワークの実施方法を検討する。観察の焦点と対象を決める– 「いいもの探し」という中でも、どんなことに焦点を当てるか– 比較を意識し、できれば同じ観点で2つのタイプの対象を観察する• 環境のタイプの例: デパチカ と 家電量販店• 対象者のタイプの例: 年配者 と ギャル観察の方法を決める– すべて観察だけでもいいが、より深い理解ができるような方法を考える• 例:観察の他に、自分たちを対象者にして“シャドーウィング”を加える。自分たちの“簡易フォトエッセイ写真”を加える。実施体制・役割等を決める– 限られた時間に、食事と調査を実施する。多様な情報を得るために2チーム体制がよい。ただし、それぞれが2タイプを観ること。① フィールドワークの調査計画 (30分間)
  36. 36. Copyright © Masaya Ando35撮影してきた写真のイメージ観察写真写真は一人最大6枚まで(スケッチの場合は、その限りではありません)
  37. 37. Copyright © Masaya Ando36お願い 第三者にカメラを向ける際は、注意して行ってください。 ほとんどの店舗内では写真撮影が原則禁止されていますので、くれぐれもご注意ください。 14時30分には次のレクチャーを始めますので、必ず食事を取り、席までお戻りください。 早めに写真撮影が終わった方は、印刷が込み合う前に印刷してしまいますので、早めにお戻りください。 撮り終わった写真のうち、フォトエッセイなど自分自身の情報が入っている場合は区別がつくようにお願いします。 印刷は、サポートスタッフがお手伝いしますので、お声掛けください。
  38. 38. 37Copyright © Masaya Andoフィールドデータの分析法5定性情報分析法ーKA法14:00~
  39. 39. Copyright © Masaya Ando38KA法 (浅田和実, 2006) KA法は、調査結果それぞれの事実の背後にある“ユーザーにとっての価値”を抽出。出来事 (ID: 004-26)エコ走行のインジケータが付いてて、今までの運転がすごいガソリン使ってたなと思った。今はエコのラインを超えないように運転するのが楽しい。心の声 価値エコな運転って楽しいわエコな運転を楽しむ価値調査結果KAカード“動詞+価値”で表現することで体験の価値を導出どんな小さな行為にも背景には価値は存在する出来事 (ID: 004-26)エコ走行のインジケータが付いてて、今までの運転がすごいガソリン使ってたなと思った。今はエコのラインを超えないように運転するのが楽しい。心の声 価値エコな運転って楽しいわエコな運転を楽しむ価値
  40. 40. Copyright © Masaya Ando39一枚のカード写真を使ったKA法の成果イメージ~価値マップ 本日のワークショップでは、写真から行為の価値を導出する。その結果をKJ法で整理し、価値マップを作成する。価値マップ写真の下に「出来事」と「心の声」がある
  41. 41. Copyright © Masaya Ando40KA法の分析手順1. カードの作成– フォトエッセイやユーザ調査データなどから、ユーザ行動部分を抽出し、カード化の「出来事」欄に書く。• 今回は、観察した行為をなるべく詳しく、コンテキストを活かすように書いてください。2. 体験価値の抽出– カードに記入された「出来事」に注目し、ユーザになりきって「ユーザの心の声」を書く。「出来事」と「ユーザの心の声」を参考に、生活価値抽出する。3. 価値マップの作成– 各カードの価値に着目してKJ法により構造化する。抽出された価値を用いて行為の背景にある価値の全体像を表現する。
  42. 42. Copyright © Masaya Ando41手順① カードの作成 観察した行動や状況を、短いセンテンスで書く。 写真はカードに合うようにカットし、一番上の部分をテープで止める。 「心の声」は、ユーザーの本質に迫る努力を。一人で考えずグループで議論。 価値はユーザーの感じる価値になるように。 なるべく“ベタな表現”にする方がよい。テープで上をとめる14:30~
  43. 43. Copyright © Masaya Ando42出来事を書く際の注意点 出来事は、「状況・動機」「行動」「結果」の2つ以上の要素を組み合わせる。多少想像で補ってもよい。状 況(~だったとき)(~だったので)動 機(~と思ったので)(~と考えて)行 動(~した)結 果(~となった/だった)(~と感じた/思った)動機 + 行動 行動 + 動機 + 結果
  44. 44. Copyright © Masaya Ando43手順③ 価値マップの作成 抽出した価値だけに着目して、似たカード同士をグルーピングする。グループ名も「~する価値」にすること。15:30~中身が安くても安っぽさを感じさせない価値出来事:ユーザーの心の声:( Name:H.Y.No.: B )価値:他人の目から恥ずかしさを感じなくてすむ価値A3用紙にグループごとに貼り、グループができたら枠線を書いて丸く切り離すこれのまとまりを「中分類の価値」と呼びます。
  45. 45. Copyright © Masaya Ando44価値マップの作成のコツ 中分類の価値同士の関係性を考える際、循環構造やプロセスを仮定して構造化するとよい。価値の状態がシフトする条件などを書く価値マップのタイトルを書く
  46. 46. Copyright © Masaya Ando45発 表1グループ5分
  47. 47. 46Copyright © Masaya Ando振り返り と まとめ6
  48. 48. Copyright © Masaya Ando47ワークショップの振り返り フィールドからユーザーの情報を得るエスノグラフィの意義について理解できただろうか? ユーザの生活に潜む価値に、否定せず素直に向き合えただろうか? ユーザの価値の導出作業を通して、あなたはユーザに近づき、共感できただろうか? 写真を撮りに出た時と、今では、観えるものが変わっているだろうか? 観えるものが増えているだろうか? エスノグラフィの分析法としてのKA法のやり方を、感覚的でも理解できただろうか?
  49. 49. Copyright © Masaya Ando48本日のまとめ1. エスノグラフィは、ユーザの生活に埋め込まれた意味を見出し、解釈するための作業。2. 「観察」と「インタビュー」を組み合わせた調査と分析を繰り返すことで、ユーザの生活世界がどんどん観えてくる。3. エスノグラフィは、調査しっぱなしが一番だめ。KA法などを活用し、価値マップや体験マップとしてまとめること。4. 大事なことは、この作業を通してユーザの生活世界に共感すること。そしてそこからデザインを生み出すこと。HCDのユーザー調査フェーズにおけるエスノグラフィの考え方と写真を使った具体的な分析法を学んだ

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