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LibreOfficeとモバイルデバイス

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OSC名古屋でのLibreOfficeセミナー資料です。携帯端末からのODFドキュメント取扱いの現状、LOOLのビルド、Android版LibreOfficeのさわりを紹介しました。

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LibreOfficeとモバイルデバイス

  1. 1. 1 May 19th , 2018 : OSC 2018 Nagoya LibreOffice とモバイルデバイス LibreOffice 日本語チーム 近藤 昌貴
  2. 2. 2 May 19th , 2018 : OSC 2018 Nagoya Introduction : 生産性について 今回の発表に至る背景について、皆さんも経験されて いるかもしれませんが、近年の働き方に関するトピック スと、 LibreOffice が実現可能なことについて紹介させ ていただきます。
  3. 3. 3 May 19th , 2018 : OSC 2018 Nagoya 早く帰れるようにはなりましたが ... これまで残業していた「習慣」がなかなか抜けきらない ひとりだとクリエイティブなことに手がつけられない 職場がうるさいので PC を常時持参している訳ではない
  4. 4. 4 May 19th , 2018 : OSC 2018 Nagoya 労働時間外に何をすべきか 仕事の次の段階「アート」を目指す 解答は決まったものでなく、 個人の資質でアプローチが変わる 作品を作る「過程」を仕事に フィードバックする 飲酒しながらとかそういうのは 職場では不可能な体験
  5. 5. 5 May 19th , 2018 : OSC 2018 Nagoya 秘密情報である社内データを持ち出 して作業するなんてもってのほか !!
  6. 6. 6 May 19th , 2018 : OSC 2018 Nagoya Yes, FLOSS will help you... 業務と同じシステムを使う必要は一切ない Linux でも、 Mac でも「同じもの」が使用可能 ハードウェアを選択する自由 一通りの分野でソフトは存在しますよ 商用ソフトとの違いは意識する必要がある 違いを意識して運用すれば腕が磨かれる モバイルデータ端末での運用 2in1 Tablet は PC そのもの
  7. 7. 7 May 19th , 2018 : OSC 2018 Nagoya 「生産性」の定義について ドラッカー「マネジメント」 ( エッセンシャル版 ) pp.62-63 「仕事の要求事項を把握し、手順などを作業者に適合させて 効率を上げた効果」 「人の働きに即したもの」に作業の効率化を図る やり方を強制するようなものではない 裁量に任せる方が改善の度合いは高い
  8. 8. 8 May 19th , 2018 : OSC 2018 Nagoya 効率向上に必要な作業 「 4 段階の作業」に分類される 「管理」が最後ではなく「道具」が最後 : 継続的に改善 ManageAnalyze Integrate Procure ・顧客への   ヒアリング ・必要な要素の   分析 ・業務の最適化   ( 省略・手順変更 ) ・入出力の規程 ・手順作成・実装 ・管理指標の決定 ・不具合箇所修正 ・「統合」手順再指示 ・改善項目検討 ・改善項目実装 ・新ツールの適用 ・リエンジニアリング 「 SI の仕事」紹介では「調達」が先にきている場合が多いのですが、先 に実装項目の分析から最適化を優先する方がよいのでは
  9. 9. 9 May 19th , 2018 : OSC 2018 Nagoya What is “SCAMPER” ? 発明におけるプロセスを分解した 考え方のメソッド Substitute : 置き換える Combine : くっつける Adapt : 適合させる Magnify : 大きさを変えてみる Put to ~ : 他の用途に使う Eliminate : 無効化してみる Rearrange : 組み替えてみる
  10. 10. 10 May 19th , 2018 : OSC 2018 Nagoya 10 年前ってどうだったのかな? ノート PC + PCMCIA モデム (PHS 回線 ) を使用していた記憶 ケータイは当然ガラケー (^^; 当時の日記によればアドエス導入してたらしい みなさんも 10 年前を思い出してみましょう Taken on August 9th , 2008, at RJCO/OKD : Sapporo (Okadama) Airfield
  11. 11. 11 May 19th , 2018 : OSC 2018 Nagoya 現在と大幅に環境が変わっている ので将来を予測するのも難しい
  12. 12. 12 May 19th , 2018 : OSC 2018 Nagoya 10 年前の状況について 当時の OpenOffice.org で実装されたことについて Hybrid PDF が拡張機能として実装された OOo のバージョンとしては 3.0 がリリース モバイル環境はノート PC 利用が基本 PHS モデムを利用した環境が多数派 iPhone はアーリーアダプタの限られた人のみ? WILLCOM D4 がリリース
  13. 13. 13 May 19th , 2018 : OSC 2018 Nagoya LibreOffice ができること 最初からマルチアーキテクチャ対応 (Linux / Windows / Mac) 最初からプレゼンテーション、図形描画、データベース使用可能 ドキュメントの可搬性、可用性を向上させる 国際規格 OpenDocument Format
  14. 14. 14 May 19th , 2018 : OSC 2018 Nagoya 「互換性」ではなく相互運用性 最近は風向きがよくなってきている NOTO Font ( 源ノ角ゴシック、源ノ明朝… ,etc.) モバイルデバイスの躍進によるマルチアーキテクチャの普及 Pandoc や Sphinx からのドキュメント整形 仕様がシンプルなため、自動整形の結果が担保されている PDF に埋め込んでも使用可能 Interoperable Documents Using Open FontsCorrect Concept of Docs Open / Stable File Format Runs on Multiple Architectures
  15. 15. 15 May 19th , 2018 : OSC 2018 Nagoya Q : ooxml (Office Open XML : MS Office 採用フォーマット ) も ISO 標準ではないのか?
  16. 16. 16 May 19th , 2018 : OSC 2018 Nagoya ODF と ooxml のファイルサイズ比較 2017/10/22 の Franklin Weng の資料より抜粋 File Format Generated by XML lines ODF 1.2 LibreOffice (Any version of) 222 Microsoft Office 2013 541 Microsoft Office 2016 496 OOXML LibreOffice (Any version of) 1157 OOXML Transitional Microsoft Office 2013 1590 Save as Strict Microsoft Office 2013 11861 Strict Microsoft Office 2013 1588 Transitional Microsoft Office 2016 11667 Save as Strict Microsoft Office 2016 11665 Strict Microsoft Office 2016 11665 https://speakerdeck.com/player/a09f4e9e255f45cfb3f6d47e96dffbbe
  17. 17. 17 May 19th , 2018 : OSC 2018 Nagoya A : ooxml がマトモな標準であれば Apache OpenOffice を含んだ他の 実装からも出力ができるはず ( 現状として「不可能」 )
  18. 18. 18 May 19th , 2018 : OSC 2018 Nagoya 生産性を向上させるには あくまでも「私見」ですが ユーザーがストレスを感じない環境を用意する よい「ノウハウ」を身につけて応用する 「バッドノウハウ」に分類されるようなソフトが残念ながら 「芸術的活動」を心がけて時間外を過ごす 空き時間を有効活用する モバイルデバイスを有効活用したくなる
  19. 19. 19 May 19th , 2018 : OSC 2018 Nagoya モバイルデバイスとの親和性 以前に比べれば、 ODF 文書はネットワークを介した環 境でも使いやすくなっています。特に PDF に変換しな くても「見るだけ」なら簡単に扱えることをご紹介しま す。
  20. 20. 20 May 19th , 2018 : OSC 2018 Nagoya 最近の「取り巻く状況」 IT 展示会出展ベンダーの発言「 ODF はサポートしない」 ところが、 Dropbox を立ち上げてみると ...
  21. 21. 21 May 19th , 2018 : OSC 2018 Nagoya 状況としてまとめると 現在、 Dropbox などクラウド環境でも ODF が閲覧可能 Web および Android は ODS/ODT/ODP を取り扱える iOS は ODT/ODP のみ Draw の結果 (ODG) を閲覧できないのは弱点かな? LibreOffice Viewer が Android に用意されていますよ
  22. 22. 22 May 19th , 2018 : OSC 2018 Nagoya LibreOffice Viewer (for Android) 先日、 4/3 にリリースされた Android 向けのクライアン トが 6.0 ベースのものに切り替わりました ( それ以前 は 5.1.6) 。以前のバージョンに比べて「落ちにくくなっ た」という部分で改良がなされており、編集機能につい てはまだこれからですがご紹介させていただきます。
  23. 23. 23 May 19th , 2018 : OSC 2018 Nagoya Dropbox では開けない Draw も OK 純正アプリの強み!です 割と使えるかも ...
  24. 24. 24 May 19th , 2018 : OSC 2018 Nagoya Play ストアからインストール 以前はバージョンが古くおすすめできなかった 最新バージョン (6.0.3) に準拠している アプリの情報を確認すると Current のソース (6.1.0.0.alpha0+)
  25. 25. 25 May 19th , 2018 : OSC 2018 Nagoya 「編集機能」が設定できる その他新規ファイルも作成できるようになっていますが ... 当方で試したところうまく入力できませんでした その他気づいた点としては、外付け SD カード非対応です
  26. 26. 26 May 19th , 2018 : OSC 2018 Nagoya フォントの関係で一部表示不具合あり チェックボタンとかが消えたり、中華フォントだったり
  27. 27. 27 May 19th , 2018 : OSC 2018 Nagoya 閲覧するのにはもう不自由しない? Dropbox にファイルを置いておけば閲覧可能 軽く見たところ、コメントを記入することも可能みたいです LibreOffice Viewer なら Draw のファイルも OK iOS の方はもう少し待ってね… 編集機能は Experimental だが現状使えない バージョンに依る可能性があるので追調査必要 じゃ、編集はどうすればいいの? LibreOffice OnLine (LOOL ) が存在しますよ!!
  28. 28. 28 May 19th , 2018 : OSC 2018 Nagoya LOOL : LibreOffice OnLine Web ブラウザ上から LibreOffice を操作する仕組みを 備える LibreOffice OnLine (a.k.a. LOOL) も開発が進 んでいます。まだ情報が充実している段階ではないの ですが、個人レベルでもクラウド環境を保持することが 可能な価格帯まで普及しています。ここでは LOOL の 紹介およびビルド方法について解説いたします。
  29. 29. 29 May 19th , 2018 : OSC 2018 Nagoya What is LOOL? 内部的に LibreOffice のエンジンを用い、 HTML5 で描画 フォントはサーバー側に用意する 仕組み上、モバイルデバイスとの親和性は高いはず
  30. 30. 30 May 19th , 2018 : OSC 2018 Nagoya 共同作業を行う「道具」 自分で用意した Nextcloud サーバーにファイルを置く LOOL にアクセスして、 Web 上で編集 重い編集についてはローカルのデスクトップで編集 数人程度が編集対象として想定 「大規模」でやろうとすると重くなるなど 同種の Google Docs なども同様の課題があると思います エンジンはデスクトップの LibreOffice そのもの デスクトップと同じ機能が使える
  31. 31. 31 May 19th , 2018 : OSC 2018 Nagoya 気軽に試すには Docker 上で動くデモ環境もあります ( 日本語入力不可 ) https://www.collaboraoffice.com/code/
  32. 32. 32 May 19th , 2018 : OSC 2018 Nagoya お詫び : 本セミナーは「初心者向け」で募集を かけたはずですが以降の内容は少し 専門的領域を含みます m_ _m
  33. 33. 33 May 19th , 2018 : OSC 2018 Nagoya LOOL のビルドについて 事前の準備として、 LibreOffice 本体のビルドが必要です 後述しますが、ビルド結果のバイナリとツールが要求内容 Current ではなくタグが打たれたリリース版でも OK おそらく、業務用途などでは 5.4 のソースを使う方がベター? % sudo apt-get build-dep libreoffice ( ソース取得手順は省略 ) % ./autogen.sh % make build Current のソースを使用する場合、 ・ graphviz ・ comerr-dev ・ libkrb5-dev ・ nasm ・ libgcrypt20-dev が追加で必要になります (Ubuntu の場合 ) Ubuntu の場合の Build 手順  :
  34. 34. 34 May 19th , 2018 : OSC 2018 Nagoya TDF Wiki トップからはたどれない 「 LibreOffice Online build 」などで検索 榎さんの blog などが引っかかってくる TDF Wiki の該当ページは少し下の方にある https://wiki.documentfoundation.org/Development/LibreOffice_Online
  35. 35. 35 May 19th , 2018 : OSC 2018 Nagoya ソースコードの入手 Wiki の中に git リポジトリの場所がリンクされている 通常 Git が使えると思いますので、以下のように入手してください % git clone git://gerrit.libreoffice.org/online online
  36. 36. 36 May 19th , 2018 : OSC 2018 Nagoya Poco ライブラリのインストール バイナリパッケージも PPA として存在しますがこれは NG 足りないインクルードファイルが発生し、解決できない % cd poco-1.9.0-all % ./configure % make Basic でも大丈夫とは思われますが、 Complete をダウンロードしてください
  37. 37. 37 May 19th , 2018 : OSC 2018 Nagoya あとは Readme の内容どおり 最初に autogen を回すので足りないものが要求される その後、 configure スクリプトを走らせる % configure –enable-silent-rules --with-lokit-path=/home/machey/LibreOffice/core/include --with-lo-path=/home/mahey/LibreOffice/core/instdir --enable-debug
  38. 38. 38 May 19th , 2018 : OSC 2018 Nagoya その他注意事項 polib がない、と言われる可能性がある pip を使って追加する pip 自体も入ってない可能性があるので、追加する % sudo apt install pip % pip install polib
  39. 39. 39 May 19th , 2018 : OSC 2018 Nagoya Android 向けクライアントのビルド 開発者向け Wiki が The Document Foundation には 用意されており、 Linux などでビルドを行う際には頻繁 に参照することになります。そこには Android OS 向け の apk を作成する方法が記述されており、比較的簡単 に実行できそうです。ここではビルド手順について解説 を行います。
  40. 40. 40 May 19th , 2018 : OSC 2018 Nagoya Wiki の Development にアクセス 「 Android 」という項目がある
  41. 41. 41 May 19th , 2018 : OSC 2018 Nagoya Android Studio の入手 時間がかかるのでのんびりやりましょう http://developer.android.com/sdk/index.html
  42. 42. 42 May 19th , 2018 : OSC 2018 Nagoya SDK および NDK の入手 Android Studio を一度起動します ダウンロードした SDK および NDK が必要となります
  43. 43. 43 May 19th , 2018 : OSC 2018 Nagoya あとは通常と似た操作でビルド autogen.input にオプションを追記していく ログを見ると通常のビルドと違う手順を踏んでいて興味深い 当方の現状ですが、 expat.h がないというエラーで要検討 % vi autogen.input --with-distro=LibreOfficeAndroid --with-android-sdk=/home/machey/Android/Sdk --with-android-ndk=/home/mahey/Android/Sdk/ndk-bundle/ % ./autogen.sh % make おそらく expat の問題は --with-expat-lib および  --with-expat-includes を指定すれば解決すると思われる
  44. 44. 44 May 19th , 2018 : OSC 2018 Nagoya 自家ビルドによって得られるもの 最新の LibreOffice が手に入る Android のビルドも一部では流行? おそらくどっちも時間とディスク容量を食う せっかくインストールした Android Studio を活用したい Android アプリもしくは Android OS のビルドに向かう? CPU パワーを必要 : クラウド環境に構築 せっかくだからデスクトップも Linux にしませんか? 特定のディストリビューション向けの情報しか集まらない? 後の時間のセミナーやブースなど
  45. 45. 45 May 19th , 2018 : OSC 2018 Nagoya まとめ : 将来に期待して 閲覧する手段はほぼ不自由がないレベルまで整備さ れてきました。編集手段についても今後に期待して、 もっとよくなることが予想できます。 PC だけではなく、 モバイルデバイスでも「選択の自由」が実現することを 期待したいと考えます。
  46. 46. 46 May 19th , 2018 : OSC 2018 Nagoya 生産性改善の助力になりたい 効率改善に適したツールを使える自由 ドキュメントの相互運用性で可搬性を高める モバイルデバイスでの環境はよくなってきている 閲覧のみであれば特に面倒な設定・インストール不要 開発もモバイルデバイスに適応した方向性の追加 要望などを聞かせていただければ 「一緒につくっていきましょう」という方向性
  47. 47. All text and image content in this document is licensed under the Creative Commons Attribution-Share Alike 3.0 License (unless otherwise specified). "LibreOffice" and "The Document Foundation" are registered trademarks. Their respective logos and icons are subject to international copyright laws. The use of these therefore is subject to the trademark policy. 47 May 19th , 2018 : OSC 2018 Nagoya ご来場ありがとうございました ブースにてお待ち申し上げます

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