メタデータスキーマレジストリ MetaBridge

メタデータスキーマレジストリ
          MetaBridge

               永森光晴


          筑波大学図書館情報メディア系	



2012-05-15	
          第4回 LinkedData 勉強会
MetaBridge[1]	



•  メタデータスキーマレジストリ

•  メタデータスキーマの定義・蓄積・検索・参照
•  メタデータインスタンス変換・RDF生成
•  問い合わせAPI
Meta Bridge の目的	
¨    スキーマを収集・提供し、スキーマの再利用や共
      通化を進める
      ¤  スキーマに関するハブ的役割

¨  メタデータを記述するために利用可能なスキーマ
    を探す
¨  公開されているスキーマを参考に新しいスキーマ

    を定義する
      ¤  開発コストの削減

¨    スキーマ間の関係を与えて相互運用を可能にす
      る
MetaBridgeの位置づけ	

 RDF	
        Text	
         Word	
      Excel	
                    メタデータ提供者	

   XML Schema	
                               メタデータスキーマ設計者	
 MLA等の機関が持つ                                     サービス提供者	
様々なメタデータスキーマ	


                                             ウェブの標準を利用したメタデータ
 様々な形式のスキーマを
                                             スキーマの公開、検索、再利用、
ウェブの標準に整理して登録	
                                                  マッシュアップ	




                               Meta Bridge
背景:メタデータ情報基盤構築事業[2]	
¨  平成22年度総務省
    「新ICT利活用サービス創出支援事業」
¨  メタデータの相互運用性と利用性の高度化を進め、

    ICTを利活用した新しいサービスの創出を目指す

¨  MetaBridge
¨  メタデータ情報共有のためのガイドライン
                        [3]
メタデータ基盤協議会[4]
 http://www.mi3.or.jp/
メタデータスキーマの構成要素	
1.  メタデータ語彙
      ¤  属性語彙(属性を表すための語の集まり, 例:DC, SKOS)
      ¤  属性値語彙(値の形式や統制語彙, 例:W3CDTF, NDLSH)	
2. 記述規則(構造的な制約定義)
      ¤  必須、省略可、繰り返し回数
      ¤  表現上の制約
3. コンピュータ・ネットワーク上での具体的表現形式
4. 記述上のガイドライン

¨    従来のメタデータの場合、これら(特に1と2)が一体的
      に定義されてきた
       →別々に定義することで語彙の共通性が高まる
記述規則定義:Application Profile	
¨    メタデータ記述項目を既存の語彙から再利用し、
      応用ごとに決まる構造的制約を定めることで、相
      互運用性の向上を目指す	
        Dublin Core	
                         SKOS	




                 必須	
   繰り返し可	
       省略可	

                    Application Profile
分野ごとのメタデータスキーマ	

      領域によってメタデータスキーマは様々	
¨    図書館
      ¤  パリ原則とISBD、FRBR

¨    博物館
      ¤  CIDOC   CRM, CDWA, VRA Core, CIMI, CHIN
¨    文書館
      ¤  ISAD(G),   EAD
¨    電子書籍
      ¤  EPUB
メタデータを相互運用したいが…	

     ミュージアム                          図書館
      Museum	
                       Library	
メタデータ	
                                         メタデータ	

CIDOC CRM,        書物                            ISBD, FRBR	
CDWA, CIMI	



                 文書館          メタデータ	

                 Archives	
                               ISAD(G), EAD
メタデータを相互運用したいが…	

   •  メタデータスキーマの相互運用性や
     ミュージアム                   図書館
        Museum	
 利用性を高めたい Library	
     •  データ統合をもっと簡単にしたい
メタデータ	
                         メタデータ	
                      ↓
                     書物
・メタデータ情報共有のためのガイドライン
CIDOC CRM,
CDWA, CIMI	
                                ISBD, FRBR	


                  ・MetaBridge
                  文書館          メタデータ	

                  Archives	
                                ISAD(G), EAD
メタデータ情報共有のための
        ガイドライン

                         	
PDF, EPUB, Kindle 版
  http://www.mi3.or.jp/origin/report-guideline.html
メタデータ情報共有のためのガイドライン	

 ¨    メタデータの相互運用性と長期利用性を高める指
       針を示す
       ¤  メタデータ設計のための指針

       ¤  個別組織のメタデータ基準ではなく、公開・共有する
           場合の指針
       ¤  初めから共有可能なモデルで設計

 ¨  メタデータの提供者、利用者双方が対象
 ¨  メタデータの設計、作成から利用、運用管理

       ¤  ライフサイクルの各ステージごとに推奨される指針
                   


            メタデータのライフサイクル	
                     




                       

  
                            
指針一覧	
1.  スキーマの選択・設計と公開の指針
 ¤  記述語彙の選択・設計、記述規則の定義
 ¤  シンプルなメタデータフォーマットへの変換

2.  メタデータ記述の推奨指針
 ¤  メタデータを共有・交換目的で公開する場合の推奨記述
  方法
3.  メタデータの公開と交換・利用に関する指針
 ¤  作成したメタデータの公開や、公開されているメタデータ
  を組み合わせた利用
4.  運用に関する指針
 ¤  公開するメタデータやスキーマの長期にわたる利用
指針の内容	


優先度(A〜C)	


推奨のポイント
スキーマ選択・設計と公開の指針	
1.  スキーマを相互運用可能な形で選択・設計する
    (A)
2.  仕様語彙や参照記述規則の定義を尊重し、メタ
    データを相互運用できるよう設計する(A)
3.  独自スキーマを設計する場合も、交換可能な
    フォーマットに変換するための情報・規則を用意
    する(B)
4.  スキーマ定義を、コンピュータ処理可能な標準方
    法でも表現し、公開する(C)
メタデータ記述の推奨指針	
1.  リソースにグローバルな識別子(URI)を与える(A)
2.  人間に理解可能なラベルを標準的な方法で与える
    (A)
3.  再利用可能な形で、コンテンツの作者を記述する
    (B) 	
4.  標準形式で日時、位置情報を付与する(B) 	
5.  可能ならばキーワードを統制語彙で付与する(B) 	
6.  ラベルに読みを与える場合は、言語タグを用いて区
    別するか、ラベルを構造化して記述する(C) 	
7.  リテラル値のデータ型、言語タグは、目的が明確な
    場合に限って用い、スキーマで使用を宣言して一貫
    した形で与える(C)
メタデータの公開と交換・利用に関する指針	

 1.  メタデータの公開には、標準的なデータ表現方
     法として RDF を用いる(A) 	
 2.  メタデータを正しく理解・利用するためにスキー
     マを参照し、必要に応じてプロパティの整合調整
     を行なう(B)	
 3.  データを公開用などに変換する場合は、情報が
     失われないように構造と粒度を保ち、利用者が
     ダムダウンする。主要プロパティはあらかじめ単
     純化値を提供する(B)
運用に関する指針	
1.  スキーマの管理データを明示し、バージョン管理
    を行なう(A)
2.  メタデータには作者、作成日時、準拠スキーマな
    どの管理データを付与する(A)
3.  データを集約して格納する場合、由来情報とあ
    わせて管理する(B)
4.  スキーマを公開レジストリに登録し、利用者の発
    見を助けるとともに、最新版、旧版を確認できる
    ようにする(B) 	
5.  メタデータを作成・公開する場合、スキーマの記
    述規則と矛盾がないか検証する(C)
メタデータスキーマレジストリ
    MetaBridge
Meta Bridge の基本機能	
¨    メタデータ語彙を登録し公開できる
¨    記述規則を登録し公開できる
¨    登録したスキーマをバージョン管理できる
¨    スプレッドシートで管理しているメタデータインスタン
      スを RDF 形式等に変換できる
¨    メタデータインスタンスを Simple DC に割り当てダム
      ダウンできる
¨    API 経由でスキーマを取得できる
                            
                   メタデータのライフサイクルに
                    対応したレジストリの機能	




                     
記述規則の定義言語DSP[5]	
¨    DCMIが提唱する記述セットプロファイル(DSP)を
      利用	
          Description Template:
                                       記述対象	
 [Description Template] MAIN	
 プロパティ名	
            属性値の型	
            出現回数	
 タイトル	
              文字列	
              1回のみ	
 主題	
                文字列	
              0回以上	
 物語を持つ	
             構造化	
              0回以上	

                                 Statement Template:
                                      記述項目
記述規則の定義言語DSP[5]	
¨    DCMIが提唱する記述セットプロファイル(DSP)を
      利用	
          Description Template:
                                       記述対象	
 [Description Template] MAIN	
      DSPの仕様は2008年の草案どまり
 プロパティ名	
   属性値の型	
 出現回数	
 タイトル	
         ↓
            文字列	
   1回のみ	
 本プロジェクトでは制約記述をOWLで表現	
 主題	
       文字列	
   0回以上	
 物語を持つ	
    構造化	
   0回以上	

                                 Statement Template:
                                      記述項目
OWLを利用した記述規則定義言語	
@prefix owl: <http://www.w3.org/2002/07/owl#>.
@prefix dsp: <http://purl.org/metainfo/dsp#>.
@prefix rdfs: <http://www.w3.org/2000/01/rdf-schema#>.
@prefix dc: <http://purl.org/dc/terms/>

<#MAIN> a dsp:DescriptionTemplate ;
   rdfs:subClassOf <#MAIN-タイトル> ,<#MAIN-主題> ,<#MAIN-
物語を持つ>.

<#MAIN-タイトル> a dsp:StatementTemplate ;
   rdfs:label "タイトル" ;
   owl:onProperty dc:title ;
   owl:onDataRange rdfs:Literal ;
   owl:qualifiedCardinality 1 .
記述規則(DSP)の簡易定義	
 ¨  OWLでの定義は一般向けではない
 ¨  表形式(CSV/TSV)での簡易定義方法を提案

 ¨  簡易版DSPもMetaBridgeに取り込み可能	


 項目規則名	
   プロパティ	
        最小	
最大	
 値タイプ	
       値制約	
タイトル	
   dc:title	
        1	
 1	
 文字列	
主題	
      dc:subject	
     0	
   -	
   文字列	
物語を持つ	
   ex:hasStory	
    0	
   -	
   構造化	
 ex:Story
メタデータ変換	
¨    表形式のメタデータインスタンスを記述規則(DSP)
      にしたがってRDF形式に変換できる	


  CSV/TSV形式の
メタデータインスタンス	



                       RDF形式
       DSPに基づいた変換
ダムダウン(Dumb-Down)	
¨    ダムダウンは、領域固有のプロパティ(語)をより
      汎用的なプロパティに変換したり、構造化された
      値を単純な文字列に変換すること

¨    MetaBridgeでは、それぞれのプロパティとSimple
      DCとの関連を与えることができる
      ¤  ex:subTitle   → dc:title
¨    DSPにしたがって書かれたメタデータインスタンス
      を Simple DC に変換することができる
メタデータスキーマレジストリ MetaBridge
参照URL	

[1] MetaBridge, http://metabridge.jp/
[2] メタデータ情報基盤構築事業, http://meta-proj.jp/
[3] メタデータ情報共有のためのガイドライン(ePub版, Kindle
    版), http://www.mi3.or.jp/origin/report-guideline.html
[4] メタデータ基盤協議会, http://mi3.or.jp/
[5] Mikael Nilsson, Description Set Profiles, 2008, http://
    dublincore.org/documents/2008/03/31/dc-dsp/
1 of 31

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PCCC23:東京大学情報基盤センター 「Society5.0の実現を目指す『計算・データ・学習』の融合による革新的スーパーコンピューティング」

メタデータスキーマレジストリ MetaBridge

  • 1. メタデータスキーマレジストリ MetaBridge 永森光晴 筑波大学図書館情報メディア系 2012-05-15 第4回 LinkedData 勉強会
  • 3. Meta Bridge の目的 ¨  スキーマを収集・提供し、スキーマの再利用や共 通化を進める ¤  スキーマに関するハブ的役割 ¨  メタデータを記述するために利用可能なスキーマ を探す ¨  公開されているスキーマを参考に新しいスキーマ を定義する ¤  開発コストの削減 ¨  スキーマ間の関係を与えて相互運用を可能にす る
  • 4. MetaBridgeの位置づけ RDF Text Word Excel メタデータ提供者 XML Schema メタデータスキーマ設計者 MLA等の機関が持つ サービス提供者 様々なメタデータスキーマ ウェブの標準を利用したメタデータ 様々な形式のスキーマを スキーマの公開、検索、再利用、 ウェブの標準に整理して登録 マッシュアップ Meta Bridge
  • 5. 背景:メタデータ情報基盤構築事業[2] ¨  平成22年度総務省 「新ICT利活用サービス創出支援事業」 ¨  メタデータの相互運用性と利用性の高度化を進め、 ICTを利活用した新しいサービスの創出を目指す ¨  MetaBridge ¨  メタデータ情報共有のためのガイドライン [3]
  • 7. メタデータスキーマの構成要素 1.  メタデータ語彙 ¤  属性語彙(属性を表すための語の集まり, 例:DC, SKOS) ¤  属性値語彙(値の形式や統制語彙, 例:W3CDTF, NDLSH) 2. 記述規則(構造的な制約定義) ¤  必須、省略可、繰り返し回数 ¤  表現上の制約 3. コンピュータ・ネットワーク上での具体的表現形式 4. 記述上のガイドライン ¨  従来のメタデータの場合、これら(特に1と2)が一体的 に定義されてきた →別々に定義することで語彙の共通性が高まる
  • 8. 記述規則定義:Application Profile ¨  メタデータ記述項目を既存の語彙から再利用し、 応用ごとに決まる構造的制約を定めることで、相 互運用性の向上を目指す Dublin Core SKOS 必須 繰り返し可 省略可 Application Profile
  • 9. 分野ごとのメタデータスキーマ 領域によってメタデータスキーマは様々 ¨  図書館 ¤  パリ原則とISBD、FRBR ¨  博物館 ¤  CIDOC CRM, CDWA, VRA Core, CIMI, CHIN ¨  文書館 ¤  ISAD(G), EAD ¨  電子書籍 ¤  EPUB
  • 10. メタデータを相互運用したいが… ミュージアム 図書館 Museum Library メタデータ メタデータ CIDOC CRM, 書物 ISBD, FRBR CDWA, CIMI 文書館 メタデータ Archives ISAD(G), EAD
  • 11. メタデータを相互運用したいが… •  メタデータスキーマの相互運用性や ミュージアム 図書館 Museum 利用性を高めたい Library •  データ統合をもっと簡単にしたい メタデータ メタデータ ↓ 書物 ・メタデータ情報共有のためのガイドライン CIDOC CRM, CDWA, CIMI ISBD, FRBR ・MetaBridge 文書館 メタデータ Archives ISAD(G), EAD
  • 12. メタデータ情報共有のための ガイドライン PDF, EPUB, Kindle 版 http://www.mi3.or.jp/origin/report-guideline.html
  • 13. メタデータ情報共有のためのガイドライン ¨  メタデータの相互運用性と長期利用性を高める指 針を示す ¤  メタデータ設計のための指針 ¤  個別組織のメタデータ基準ではなく、公開・共有する 場合の指針 ¤  初めから共有可能なモデルで設計 ¨  メタデータの提供者、利用者双方が対象 ¨  メタデータの設計、作成から利用、運用管理 ¤  ライフサイクルの各ステージごとに推奨される指針
  • 14.   メタデータのライフサイクル         
  • 15. 指針一覧 1.  スキーマの選択・設計と公開の指針 ¤  記述語彙の選択・設計、記述規則の定義 ¤  シンプルなメタデータフォーマットへの変換 2.  メタデータ記述の推奨指針 ¤  メタデータを共有・交換目的で公開する場合の推奨記述 方法 3.  メタデータの公開と交換・利用に関する指針 ¤  作成したメタデータの公開や、公開されているメタデータ を組み合わせた利用 4.  運用に関する指針 ¤  公開するメタデータやスキーマの長期にわたる利用
  • 17. スキーマ選択・設計と公開の指針 1.  スキーマを相互運用可能な形で選択・設計する (A) 2.  仕様語彙や参照記述規則の定義を尊重し、メタ データを相互運用できるよう設計する(A) 3.  独自スキーマを設計する場合も、交換可能な フォーマットに変換するための情報・規則を用意 する(B) 4.  スキーマ定義を、コンピュータ処理可能な標準方 法でも表現し、公開する(C)
  • 18. メタデータ記述の推奨指針 1.  リソースにグローバルな識別子(URI)を与える(A) 2.  人間に理解可能なラベルを標準的な方法で与える (A) 3.  再利用可能な形で、コンテンツの作者を記述する (B) 4.  標準形式で日時、位置情報を付与する(B) 5.  可能ならばキーワードを統制語彙で付与する(B) 6.  ラベルに読みを与える場合は、言語タグを用いて区 別するか、ラベルを構造化して記述する(C) 7.  リテラル値のデータ型、言語タグは、目的が明確な 場合に限って用い、スキーマで使用を宣言して一貫 した形で与える(C)
  • 19. メタデータの公開と交換・利用に関する指針 1.  メタデータの公開には、標準的なデータ表現方 法として RDF を用いる(A) 2.  メタデータを正しく理解・利用するためにスキー マを参照し、必要に応じてプロパティの整合調整 を行なう(B) 3.  データを公開用などに変換する場合は、情報が 失われないように構造と粒度を保ち、利用者が ダムダウンする。主要プロパティはあらかじめ単 純化値を提供する(B)
  • 20. 運用に関する指針 1.  スキーマの管理データを明示し、バージョン管理 を行なう(A) 2.  メタデータには作者、作成日時、準拠スキーマな どの管理データを付与する(A) 3.  データを集約して格納する場合、由来情報とあ わせて管理する(B) 4.  スキーマを公開レジストリに登録し、利用者の発 見を助けるとともに、最新版、旧版を確認できる ようにする(B) 5.  メタデータを作成・公開する場合、スキーマの記 述規則と矛盾がないか検証する(C)
  • 22. Meta Bridge の基本機能 ¨  メタデータ語彙を登録し公開できる ¨  記述規則を登録し公開できる ¨  登録したスキーマをバージョン管理できる ¨  スプレッドシートで管理しているメタデータインスタン スを RDF 形式等に変換できる ¨  メタデータインスタンスを Simple DC に割り当てダム ダウンできる ¨  API 経由でスキーマを取得できる
  • 23.     メタデータのライフサイクルに 対応したレジストリの機能    
  • 24. 記述規則の定義言語DSP[5] ¨  DCMIが提唱する記述セットプロファイル(DSP)を 利用 Description Template: 記述対象 [Description Template] MAIN プロパティ名 属性値の型 出現回数 タイトル 文字列 1回のみ 主題 文字列 0回以上 物語を持つ 構造化 0回以上 Statement Template: 記述項目
  • 25. 記述規則の定義言語DSP[5] ¨  DCMIが提唱する記述セットプロファイル(DSP)を 利用 Description Template: 記述対象 [Description Template] MAIN DSPの仕様は2008年の草案どまり プロパティ名 属性値の型 出現回数 タイトル ↓ 文字列 1回のみ 本プロジェクトでは制約記述をOWLで表現 主題 文字列 0回以上 物語を持つ 構造化 0回以上 Statement Template: 記述項目
  • 26. OWLを利用した記述規則定義言語 @prefix owl: <http://www.w3.org/2002/07/owl#>. @prefix dsp: <http://purl.org/metainfo/dsp#>. @prefix rdfs: <http://www.w3.org/2000/01/rdf-schema#>. @prefix dc: <http://purl.org/dc/terms/> <#MAIN> a dsp:DescriptionTemplate ; rdfs:subClassOf <#MAIN-タイトル> ,<#MAIN-主題> ,<#MAIN- 物語を持つ>. <#MAIN-タイトル> a dsp:StatementTemplate ; rdfs:label "タイトル" ; owl:onProperty dc:title ; owl:onDataRange rdfs:Literal ; owl:qualifiedCardinality 1 .
  • 27. 記述規則(DSP)の簡易定義 ¨  OWLでの定義は一般向けではない ¨  表形式(CSV/TSV)での簡易定義方法を提案 ¨  簡易版DSPもMetaBridgeに取り込み可能 項目規則名 プロパティ 最小 最大 値タイプ 値制約 タイトル dc:title 1 1 文字列 主題 dc:subject 0 - 文字列 物語を持つ ex:hasStory 0 - 構造化 ex:Story
  • 28. メタデータ変換 ¨  表形式のメタデータインスタンスを記述規則(DSP) にしたがってRDF形式に変換できる CSV/TSV形式の メタデータインスタンス RDF形式 DSPに基づいた変換
  • 29. ダムダウン(Dumb-Down) ¨  ダムダウンは、領域固有のプロパティ(語)をより 汎用的なプロパティに変換したり、構造化された 値を単純な文字列に変換すること ¨  MetaBridgeでは、それぞれのプロパティとSimple DCとの関連を与えることができる ¤  ex:subTitle → dc:title ¨  DSPにしたがって書かれたメタデータインスタンス を Simple DC に変換することができる
  • 31. 参照URL [1] MetaBridge, http://metabridge.jp/ [2] メタデータ情報基盤構築事業, http://meta-proj.jp/ [3] メタデータ情報共有のためのガイドライン(ePub版, Kindle 版), http://www.mi3.or.jp/origin/report-guideline.html [4] メタデータ基盤協議会, http://mi3.or.jp/ [5] Mikael Nilsson, Description Set Profiles, 2008, http:// dublincore.org/documents/2008/03/31/dc-dsp/