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学校図書館専門職養成ならびに研修に関する一考察

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本スライドは,2014年6月8日実施「学校図書館担当者(司書教諭・学校司書等)の養成と研修に関する研究会」(共催:筑波大学図書館情報メディア系,科学研究費助成事業基盤研究(C)「デジタル社会における司書教諭・学校司書の研修制度に関する総合的研究」(研究代表者 平久江祐司氏))で用いたスライドです。なお公開に当たり,当日のスライドにおいて一部の表記に誤解を招く表現がありましたので,訂正して公開いたします。ご了承下さい。

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学校図書館専門職養成ならびに研修に関する一考察

  1. 1. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 学校図書館専門職養成ならびに 研修に関する一考察 今井 福司 白百合女子大学文学部共通科目 2014 年 6 月 8 日 1 / 54
  2. 2. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 本スライドについて 本スライドは,2014 年 6 月 8 日実施「学校図 書館担当者(司書教諭・学校司書等)の養成 と研修に関する研究会」@筑波大学東京エリ ア文京校舎で用いたスライドです。 なお,当日のスライドにおいて一部の表記に 誤解を招く表現がありましたので,訂正して 公開いたします。ご了承下さい。 2 / 54
  3. 3. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 1 はじめに 前提条件・語の定義 2 学校図書館専門職の認定 求められる要素 認定の問題点 3 学校図書館専門職の研修 研修の概要 研修の問題点 4 展望1:専門職認定 20 世紀前半のアメリカの状況から 5 展望2:専門職研修 これからの研修に必要と思われる要素 3 / 54
  4. 4. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 1 はじめに 前提条件・語の定義 2 学校図書館専門職の認定 求められる要素 認定の問題点 3 学校図書館専門職の研修 研修の概要 研修の問題点 4 展望1:専門職認定 20 世紀前半のアメリカの状況から 5 展望2:専門職研修 これからの研修に必要と思われる要素 4 / 54
  5. 5. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 自己紹介 現在,白百合女子大学で司書・司書教諭課程 を担当しています。本務先ならびに非常勤先 で,司書教諭講習相当科目は数多く担当して きました。 現在,学校図書館団体 SLiiiC に所属し,各種 研修活動などを行っています。 プロフィール他は http://librarius.jp/ をご覧下さい。 5 / 54
  6. 6. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 「学校図書館専門職」 この発表では,学校図書館で専門的な技能や 知識を持って働く方を「学校図書館専門職」 と定義します。 学校司書,司書教諭はもちろん,支援セン タースタッフなどを含む広い概念として扱い ます。 6 / 54
  7. 7. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 本発表の位置づけ(1) 対象/領域 資格と養 成課程 職務と研 修内容 管理職・行政の 学校図書館支援 司書教諭     学校司書     支援センター スタッフ Table 1: 講演内容の範囲 7 / 54
  8. 8. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 本発表の位置づけ(2) 対象/領域 資格と養 成課程 職務と研 修内容 管理職・行政の 学校図書館支援 司書教諭  ○  ○ 学校司書  ○  ○ 支援センター スタッフ  △  △ Table 2: 講演内容の範囲 8 / 54
  9. 9. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 1 はじめに 前提条件・語の定義 2 学校図書館専門職の認定 求められる要素 認定の問題点 3 学校図書館専門職の研修 研修の概要 研修の問題点 4 展望1:専門職認定 20 世紀前半のアメリカの状況から 5 展望2:専門職研修 これからの研修に必要と思われる要素 9 / 54
  10. 10. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 学校図書館専門職の認定 1 司書教諭に求められる要素 2 学校図書館担当職員に求められる要素 10 / 54
  11. 11. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 「司書教諭講習相当科目」(1) 司書教諭講習を修了/修了相当とするための 2 つの 方法 1 教員免許状を有する者もしくは大学に 2 年以 上在学する学生で 62 単位を習得した者が大 学で実施される司書教諭講習を受講し,5 科 目 10 単位を修了する(以下,司書教諭講習 と称する)。 2 司書教諭講習相当科目を大学で履修し,卒業 後に申請を行い,卒業後の直近の司書教諭講 習を受講したものとして,認定をもらう(以 下,司書教諭課程と称する)。 11 / 54
  12. 12. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 「司書教諭講習相当科目」(2) 1 学校経営と学校図書館 2 学習指導と学校図書館 3 学校図書館メディアの構成 4 読書と豊かな人間性 5 情報メディアの活用 受講の順番は定められていないが,放送大学のテ キストなどを見ると,学校経営と学校図書館が最 初に取る概論科目と位置づけられている。 12 / 54
  13. 13. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 「司書教諭」の職務(1) 司書教諭のテキスト 1 によると,下記の職務 を担当することが求められている。 1 教師として 2 情報メディアの専門家として 3 教育課程の立案・展開のコンサルタントとして 1 古賀節子編. 『学校経営と学校図書館』 樹村房, 2002. 13 / 54
  14. 14. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 「司書教諭」の職務(2) 教師として 児童生徒に対して多様なメディアに関する知識 と活用スキルの習熟だけでなく,自ら学ぶ自己 教育力を身につけさせる。 同僚の教師に対しても,情報へのアクセス,評 価,伝達およびメディアの制作に関する指導や 情報に関する新しい法令や政策についての学習 の機会を提供する 必要な場合,外部の専門家から援助を仰ぐ。 親を指導することによって,親たちが自分の子 どもたちと一緒になって情報メディアを視聴す る経験をもたせることができるようにする。 14 / 54
  15. 15. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 「司書教諭」の職務(3) 情報メディアの専門家として 利用者である児童生徒および教員からの多様な 資料・情報要求に対応できるよう,新たに受け入 れた図書や雑誌などの印刷メディア,その他の非 印刷メディアなど,多様な資料や情報源に精通 しておく必要がある。 情報検索の援助として,司書教諭自身がレファ レンスツールを利用して検索すること,データ ベースを用いて検索を行うこと,各種の機器を 操作できること,児童生徒や教員に対して,メ ディアや機器の利用法や新しいテクノロジーを 教えることが求められる。 15 / 54
  16. 16. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 「司書教諭」の職務(4) 教育課程の立案・展開のコンサルタントと して 広い範囲にまたがる情報源や教育方法を取り上 げる際に,カリキュラムや教授法の計画や評価, 新しい開発に対して,支援者・コンサルタントと なる。 一般の教師に対する指導や協力を行うなかで, 情報・教授技術の調査,評価および実施に際し て,リーダーシップを発揮する。 児童生徒が 21 世紀に必要とされる技能・知識, 態度を身につけるよう援助する。 学習指導にあたって,資料や情報提供に際して 知的自由が保障されるように努力する。 16 / 54
  17. 17. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 司書教諭の認定とは 司書教諭講習修了によって専門性が担保され ている。 学校図書館の職務では,インフラ整備よりも 指導やリーダーシップといった点に重点が置 かれる。 17 / 54
  18. 18. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 「学校司書」の定義 文部科学省の定義 2 によれば,下記の通り。 制度上の設置根拠なし。 業務についても制度上の業務の定めなし。 制度上の資格の定めなし(ただし,採用時にお いては司書資格や司書教諭講習修了などの資格 を求める要件がある旨が記載されている)。 2 読書のサポーターズ会議第 10 回会議資料 18 / 54
  19. 19. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 「学校図書館担当職員」の職務(1) 文部科学省「学校図書館担当職員の役割及び その資質の向上に関する調査研究協力者会 議」の 2014 年 3 月の報告書が最新。 いわゆる学校司書を「学校図書館担当職員」 として定義している。 19 / 54
  20. 20. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 「学校図書館担当職員」の職務(2) Figure 1: 文科省会議による学校図書館担当職員の職務定義 20 / 54
  21. 21. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 「学校図書館担当職員」の職務(3) 1 「間接的支援」に関する職務 図書館資料の管理,施設・設備の整備,学校図書 館の運営 2 「直接的支援」に関する職務 館内閲覧/館外貸出,ガイダンス,情報サービス, 読書推進活動 3 「教育指導への支援」に関する職務 教科等の指導に関する支援,特別活動の指導に 関する支援,情報活用能力の育成に関する支援 21 / 54
  22. 22. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 「学校図書館担当職員」まとめ 法的な位置づけが明確でない。 制度上,職務の範囲が明らかではない。 ただし,最新の報告書では「支援」をキー ワードに行うべき職務が定義されている。 22 / 54
  23. 23. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 認定の問題点(1) 指導者の問題 学校図書館研究者の少なさ 例えば,Researchmap3 において,「学校図書館」を 研究キーワードに設定しているのは僅か 36 名であ る。ここで,図書館情報学が 144 名,学校教育学は 109 名,教育学では 1877 名である。 『日本の図書館情報学教育』によれば,司書教諭課 程は 215 大学で開講されている。 もちろん,研究者だけが授業を担当する必要はない かもしれない 4 が,このアンバランスさは確認して おいた方が良いと思われる。 研究者養成機関における “学校図書館分野の指導 教員の専門分野と研究方法の偏り” 3 http://researchmap.jp/ 4 学生にとっては現場の話を聞ける方がメリットが大きい場合もある。 23 / 54
  24. 24. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 認定の問題点(2) 司書教諭課程 学生は教職課程と平行して受講するため多忙。 教育実習や介護体験と日程が重なるため,15 回 の授業を全て出席できないケースも珍しくない。 資格取得後の継続教育が保証されていない。 「学校図書館担当職員」 「学校図書館担当職員」の法的根拠の欠如。 司書課程で,学校図書館のサービスを学べる機 会はカリキュラム上多いとは言えない。 司書課程と教職課程を平行して取ることは,単 位数や取得可能な学年を考えると非常に厳しい と言わざるを得ない(不可能ではないが…)。 24 / 54
  25. 25. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 1 はじめに 前提条件・語の定義 2 学校図書館専門職の認定 求められる要素 認定の問題点 3 学校図書館専門職の研修 研修の概要 研修の問題点 4 展望1:専門職認定 20 世紀前半のアメリカの状況から 5 展望2:専門職研修 これからの研修に必要と思われる要素 25 / 54
  26. 26. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 研修の種類 1 校内研修 2 教育委員会による研修 3 各種団体の研修 4 教員免許更新講習による研修 26 / 54
  27. 27. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 研修の問題点(1) JLA『図書館年鑑』を見ると,毎年学校図書 館関連の研修は全国各地で行われている。 (2012 年に全国で 207 の研修が行われている ことが分かった 5 。) しかし実際どのような研修が行われているかは, 不明な研修が多い。 関係者で無い限り,実態を把握することは非常 に困難。 一部で研修後の成果をシェアする動きは見られ るが,実際には研修に参加できなかった人がそ の成果を得ることは非常に困難な状況である。 5 JLA へ届け出ない形で行っている研修も数多くあると思われる。 27 / 54
  28. 28. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 研修の問題点(2) 学校図書館に関わっていても,積極的に研修 に関わらない人たちへはどのように対応す るか。 例えば学校教育に興味がある保護者やボランティ アへのアプローチはどうするか。 教員へのアプローチはどうするか。教育委員会 が主導できるところならば良いが…。 そもそも司書教諭の知識・ノウハウの更新はど うするか。教員免許更新講習で担保できること なのか。 日本図書館協会,全国学校図書館協議会,学校 図書館問題研究会ほか,講習や研修を行ってい る団体やグループのどれにも所属していない人 たちへのアプローチはどうするか? 28 / 54
  29. 29. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 1 はじめに 前提条件・語の定義 2 学校図書館専門職の認定 求められる要素 認定の問題点 3 学校図書館専門職の研修 研修の概要 研修の問題点 4 展望1:専門職認定 20 世紀前半のアメリカの状況から 5 展望2:専門職研修 これからの研修に必要と思われる要素 29 / 54
  30. 30. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 20世紀前半のアメリカ学校図書館 現在の学校図書館専門職制度を考える上で は,20 世紀前半のアメリカの状況が類似点も 多く参考になると思われる。 当時は,School Librarian(以下 SL)と Teacher Librarian(以下 TL)の 2 つが存在し ていた 6 。 6 現在,TL は公式な制度としては登場しないものの,役職としては存 在している模様 30 / 54
  31. 31. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 SLならびにTLの定義(1) 1920 年の ALA と全米教育協会との合同委員会に よる,中等学校の学校図書館基準「サーテン・レ ポート」では SL は次の通り定義される。7 図書館サービスに従事する専任の職員。 図書館学校での訓練か,認定された図書館 コースを設置している学校での訓練で養成さ れる。 全ての校種で SL の設置が望ましい。 7 Certain, Casper Carl. “Secondary Library Organization and Equipment for Secondary Schools of Different Sizes”. American Library Association, 1920, 48p. 31 / 54
  32. 32. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 SLならびにTLの定義(2) サーテン・レポートにおいて,TL は次のように定 義されている。 授業を持ちながら図書館業務を担当する職員 である。 図書館学校での 6 週間の夏期講習か,委員会 が承認した公共図書館員の訓練を受ける。 学生数 200 名以下の高校において必要である かもしれないとされている。 サーテン・レポートでは,SL と TL の区別を養成 機関と学校の規模数で行っていた。 32 / 54
  33. 33. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 時代背景 1930 年∼1940 年代は,中等学校を中心とし て,学校図書館の設置が進んでいたが,担当 する職員が不足していた。 図書館学校による SL の養成も行われていた が,教員免許を追加で取得する必要があり, 養成に時間がかかっていた。 こうした状況を受けて,1930 年代は SL 以外 に,TL の養成が,各地で始められていった。 33 / 54
  34. 34. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 SACSの学校図書館基準(1) 1929 年には,南部中等教育および大学に関 する基準協会 (SACS)8 がハイスクールの学校 図書館基準を改定している。 1929 年に採択された SACS の学校図書館基 準は “本,定期刊行物,雑誌について”,“図書 館員について”,“予算割り当て”,“図書館利 用教育”,“図書館の組織化 9 ”,“図書館の設備” の 6 つの項目に分かれている。 8 Southern Association of Colleges and Secondary Schools 9 貸出や目録作成を行っているかどうかが記載されている。 34 / 54
  35. 35. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 SACSの学校図書館基準(2) 図書館員の基準については,学校の規模別に分か れている 10 。 1 生徒数が 100 人以下の学校 図書館学に関する教育を少なくとも 6 学期時(6 semester hours)受けた TL が置かれる。TL は授 業のために数時間分,図書館の業務を離れるこ とを免責される。 10 George Peabody College for Teachers Division of Surveys and Field Services. Libraries in the Accredited High Schools of the Association of Colleges and Secondary Schools of the Southern States, Nashville, George Peabody College, 1930, 72p.の p. 8. を参照。 35 / 54
  36. 36. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 SACSの学校図書館基準(3) 2 生徒数 100 人から 200 人の学校 認定された図書館学校で 24 学期時から 30 学期 時のコースを 1 年間受講した半日勤務の図書館 員,あるいは図書館学に関して 12 学期時の教育 をカレッジの課程を受講し,卒業した半日勤務 の図書館員が置かれる。 3 生徒数 200 人から 500 人の学校 認定された図書館学校で 24 学期時から 30 学期 時の教育を受け,教員と同等の教育や認定を受 けたフルタイムの図書館員が置かれる。図書館 員は 1 年または 2 年の教育経験があることが望 ましい。 36 / 54
  37. 37. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 SACSの養成機関基準(1) 養成機関側の基準として。SACS は 1930 年 12 月 に養成機関に関する基準を採択しており 11 ,それ によれば基準は以下の通りとなっている。 11 10), p. 62–66. を参照 37 / 54
  38. 38. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 SACSの養成機関基準(2) 組織として常設の図書館学の学科が設置され ることが義務づけられている。 その上で,フルタイムの教員が 2 名以上置か れ,24 学期時から 30 学期時の時間を受け持 つその他にも,librarian の資格を持った教員 が受け持つ時間数や,夏期講習での時間数, クラスの受講生の上限などが定められて いる。 38 / 54
  39. 39. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 SACSの養成機関基準(3) そして資格認定に際しては,以下の 3 つの項目に ついて認定条件を規定している。 1 学業成績の認定: 認定されたカレッジや大学 で,4 年間の課程を修了すること。 2 専門性の認定: ALA がリストに掲載している 認定,あるいは条件付きで認定された図書館 学校での 1 年間の課程を修了すること。 3 経験: 専門領域に関する実践的な知識を教授 あるいは経験によって得ること。 39 / 54
  40. 40. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 SACSの養成機関基準(4) カリキュラムに対する提案として,必修 6 科目 24 学期時 12 ,選択 1 科目 6 学期時 13 の計 30 学期時の 授業の開講が提案されている。 12 学校図書館管理,図書館の機能および利用,青少年(Adolescent) 文学,分類および目録,レファレンス及び書誌,本の選択の 6 科目で, 4 学期時分ずつ行うよう提案されている。 13 科目は,ストーリーテリング,図書館利用,図書館業務(児童・生 徒を含む),フィールドワーク(図書館実習,図書館見学および調査), 児童文学から選択する。 40 / 54
  41. 41. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 SACSの基準の位置づけ 1937 年時点での各州の基準と,学期時数でのみ 比較しても 14 ,library science について 30 学期時 を要求する州はなく,高い基準であることが分か る。このように SACS の基準では,各州の基準よ りも高い基準が提示されていた。南部各州はこの 基準をなるべく満たそうと,各州ごとに取り組み を進めていくこととなる。 14 American Library Association Board of Education for Librarianship, editor. Certification — A Summary Legal Certification, Chicago, American Library Association, 1937, 35p. 41 / 54
  42. 42. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 1 はじめに 前提条件・語の定義 2 学校図書館専門職の認定 求められる要素 認定の問題点 3 学校図書館専門職の研修 研修の概要 研修の問題点 4 展望1:専門職認定 20 世紀前半のアメリカの状況から 5 展望2:専門職研修 これからの研修に必要と思われる要素 42 / 54
  43. 43. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 これからの研修に必要な要素 積極的に研修に関わらない人たちへ:研修を もっと手軽に受けられる仕組みが必要(=初 期段階での参加障壁を低くする)。 比較的手間をかけずに参加できる仕組みの構築。 Web 上での資料公開(ex. 全国 SLA の新任司書教 諭,新任学校司書に対するサポートページ) Web 上での講習会記録の公開,映像中継など(ex. 東京学芸大学学校図書館活用データベース報告会, SLiiiC など) 講習内容と研修のミスマッチ:その地域に在勤し ていなくても受けられる仕組み 遠隔参加の可能性 例えば,Twitter や Ustream 等を通じた遠隔参加 (SLiiiC の活動として)。 43 / 54
  44. 44. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 SLiiiCでの活動—Twitter(1)— 2013 年 9 月に実施した「サマー・ワーク・ キャンプ 2013」では,Twitter で用いるハッ シュタグとして,「#swc2013」を設定し,この イベントに関わるつぶやきには同ハッシュタ グをつけてもらうように参加者に依頼した。 44 / 54
  45. 45. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 SLiiiCでの活動—Twitter(2)— Figure 2: Togetter によるつぶやきまとめ 45 / 54
  46. 46. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 SLiiiCでの活動—Twitter(3)— 最終的に Web 上で Twitter のつぶやきをまと められるサービス,Togetter を利用して 「#swc2013」のハッシュタグ付きのつぶやき を集めてみたところ,2 日間で 695 ものつぶ やきがあった 。 イベントに参加できなかった Twitter ユーザー がこのハッシュタグを頼りに,イベントの様 子を掴もうとしていることが分かる。 46 / 54
  47. 47. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 SLiiiCでの活動—Twitter(4)— 本来であれば,イベントの様子すら知ること ができなかった層に対して,断片的ではある ものの,ソーシャル・メディアを通じて情報 を届けられている点は特筆すべきであろう。 47 / 54
  48. 48. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 SLiiiCでの活動—Ustream(1)— Ustream は,動画を生中継できるインターネット 上のサービスである。 例えば,SLiiiC では,各種イベントで中継可 能な箇所については,積極的に Ustream で中 継を行っている。 48 / 54
  49. 49. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 SLiiiCでの活動—Ustream(2)— Figure 3: Ustream 中継の様子 49 / 54
  50. 50. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 Ustreamの可能性 学校図書館での Ustream の取り組み 他にも埼玉県高校図書館フェスティバル実行委 員会による「埼玉県内の司書が選ぶ 2013 年イチ オシ本ベスト 10」は,Ustream で全編を Web 上 へ公開している。 世界中に公開するのは好ましくないというの であれば,事前申し込み制にして,パスワー ド付きの配信を行うことも可能である。 例えば,東京学芸大学の「授業に役立つ先生の ための学校図書館活用データベース」報告会で はこの方式を取っている。 50 / 54
  51. 51. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 おまけ 51 / 54
  52. 52. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 その他指摘しておきたいこと(1) 学校教育における学校図書館の位置づけをど うするか。 学校図書館を知っている or 理解がある人たちだ けに実践報告や提言が行われ続けていないか。 学校教育関連の学会での実践報告や研究発表が行わ れ続ける必要がある。 52 / 54
  53. 53. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 その他指摘しておきたいこと(2) 学校図書館は重要だとする主張について 学校教育の関係者に対して,「私が学校図書館は 大切だと思っているから,学校図書館は大切な のである」という以上の説得力を持った主張は どうやって形成すべきなのか。 学習指導要領に学校図書館を使うことが載って いるといっても,体育教育や音楽教育,芸術教 育でも同じ事が言える。学校図書館ならではの 教育への関わり方とは何か。 53 / 54
  54. 54. はじめに 学校図書館専門職の認定 学校図書館専門職の研修 展望1:専門職認定 展望2:専門職研修 発表は以上です。 コメントなど頂ければ幸いです。 E-Mail: fukuji@rc5.so-net.ne.jp 54 / 54

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