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アップルの特許に見るUI特許のポイント

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2012/12/14時点の情報です

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アップルの特許に見るUI特許のポイント

  1. 1. アップルの特許に見るUI特許のポイント テックバイザー国際特許商標事務所 弁理士 栗原 潔 kkurihara@techvisor.jp kk ih @t h i j TechVisor.JP
  2. 2. テックバイザージェイピー(TVJP)のサービス IT コンサルティング カスタム 翻訳 リサーチ 情報通信技術 寄稿 知財 講演 コンサルティング 特許・商標 出願代理 出願代理**テックバイザー国際特許商標事務所の業務としてご提供いたします2012/12/14 2 TechVisor.JP
  3. 3. 代表 栗原潔のプロフィール 日本IBM、ガートナージャパンを経て2005年6月に株式会社テックバ イザ ジェイピ を設立 ITコンサルティング 知財コンサルティング イザージェイピーを設立、ITコンサルティング、知財コンサルティング、 弁理士業務を並行して行なう 日本国内の大手企業を中心に 日本国内の大手企業を中心にコンサルティング、リサーチ、講演・執筆 サ テ グ リサ チ 講演 執筆 サービスを提供 中心的専門分野はクラウド基盤、データウェアハウス、ソーシャル・コン ピューティング、ソフトウェア特許など 弁理士、技術士(情報工学) 金沢工業大学 客員教授 東京大学工学部卒、米MIT計算機科学科修士課程修了2012/12/14 3 TechVisor.JP
  4. 4. 最近の主な寄稿 ZDNet において特集「ビッグデータとは何か?」を寄稿 ソフトバンク ビジ バ ビジネス+ITにおいて「スマートフォン特許戦争を理解する」を連載中 「 特 戦争を 解す を連載 日経BP BP Special 「常勝経営」において「『IT激動時代を利用する』経営戦略を 寄稿 IT Initiative 12号 「エンタープライズストレージの最新トレンド」寄稿 (EnterpriseZineにも掲載) 日経BPNet特集クラウド活用で「克つ」経営に寄稿 IT Initiative 3月発売号に「ビッグデータのテクノロジー戦略を現実的に考える」 寄稿 IT Initiative 6月発売号に「『脱出速度』を達成する真のイノベーションとは」寄稿 E t EnterpriseZineで「スタートアップのための知財戦略超入門」連載中 i Zi で「スタ トア プのための知財戦略超入門」連載中 自社ブログ(栗原潔のIT弁理士日記)(http://techvisor.jp/blog)も継続的に 更新 更新しています す2012/12/14 4 TechVisor.JP
  5. 5. 主な訳書 「エスケープ・ベロシティ」 ジェフリー・ムーア著 • 「キャズム」 、 「ライフサイクル・イノベーション」の著者、米国トップ・コンサルタント、 ジェフリー・ムーアの最新作 • 過去の著作の集大成として、13の戦略フレームワークを提言 「オ プンビジネスモデル」 「オープンビジネスモデル」 ヘンリ チェスブロ 著 ヘンリー・チェスブロー著 • 「オープンイノベーション」の著者であるUCバークレイ大教授による続編 • ビジネス戦略と知財戦略の整合性確保を提言 「デジタルネイティブが世界を変える」 ドン・タプスコット著 ドン タプス ト著 • 「ウィキノミクス」の著者による最新作 • デジタル・テクノロジーに囲まれて育ってきた世代が成人になることで、社会・教育・ビ ジネス・政治・家庭がどのように変化してきたかを膨大なデータに基づき分析 「ライフサイクル イ ベ 「 イ イク イノベーション」 ジェフリー・ムーア著 • ビジネス書の古典的名著「キャズム」の著者による全方位的イノベーション指南書 • 企業がイノベーションを継続的に行っていくためのフレームワークの提言 「イノベーションへの解 実践編」 スコット・アンソニー他著 • 「イノベーションのジレンマ」で知られるハーバードビジネススクール教授クレイトン・クリ ステンセンが設立したコンサルティング会社のパートナーによる著書 • 一般企業における「破壊的イノベーション理論」の実践についての豊富な事例とフレー 般 業 壊 論」 実践 富 事 ムワーク、ツールによる解説2012/12/14 5 TechVisor.JP
  6. 6. アジェンダ UI関連特許の重要性 Appleの重要UI関連特許例の分析 UI関連特許取得と活用の指針 ※ 特許分析に関する内容は概要の分析であり、弁理士の鑑定に代わるもので はありません ※ 本文書の内容は2012年12月14付けであり、その後の状況の変化は反映 されていません2012/12/14 6 TechVisor.JP
  7. 7. UI特許の重要性 多くの消費者向け製品においてユーザー体験(UX)が重要な差別化要 素になっている UI関連発明は使用すれば、すぐ発明の本質を理解され、容易に模倣さ れてしまう → 秘匿化(トレードシークレット化)による保護が困難 些細な「思いつき」を有効な特許にできる可能性がある ソフトウェア関連特許の中では特許要件の「発明該当性」をクリアーし やすい 場合によっては特許権と意匠権による二重保護が可能 SEP(標準必須特許)とみなされる可能性が低 SEP(標準必須特許)とみなされる可能性が低い スマフォのアプリとして実装する場合はAppStore等による外国での販 売が容易になることから、米国を中心とする諸外国での保護も重要に 売が容易になることから 米国を中心とする諸外国での保護も重要に なる※UIは機種間で標準化されてこそユ ザ に価値を提供するので、UI特許は限定的※UIは機種間で標準化されてこそユーザーに価値を提供するので、UI特許は限定的 にすべきであるとの主張も「制度設計的な観点」では検討に値する2012/12/14 7 TechVisor.JP
  8. 8. 意匠と特許の関係 特許権: 意匠権: 技術的アイデアとしての保護 工業デザインとしての保護 機器と不可分なUIに いては特許と意匠(特に動的意匠)の両面で保護す 機器と不可分なUIについては特許と意匠(特に動的意匠)の両面で保護す ることが可能  日本の意匠制度では意匠は物品に対応し、かつ、プログラムは(意匠法上の)物品でない ことから、アプリケーション・プログラム画面を意匠法で保護することは現時点ではできない  将来的には「動的商標」による保護が行なえる可能性も 特許出願を審査係属中に意匠登録出願に変更することも可能  意匠に相当する図があることが前提  特許出願を分割した後に意匠登録出願に変更することも可能2012/12/14 8 TechVisor.JP
  9. 9. 参考)Slide-To-Unlock機能の保護(日本) AppleはiOSデバイスの画面ロック解除のUIを意匠権と特許権の両面 から保護しようとしている  意匠1356981号(スライド部分の動的部分意匠)  特願2012 091352(審査係属中) 特願2012-091352(審査係属中)2012/12/14 9 TechVisor.JP
  10. 10. 現時点でAndroid系機器による侵害が認定さ れているApple所有特許権(1/2)特許番号 発明の名称 概要 権利行使状況 日本での関連特許(出願)EP2059868 写真管理のた 「フォトアルバム」の • オランダ(ヘーグ)地裁が • 特願2011-271621(審 めの携帯電子 サムネール操作方 Samsungによる侵害認定 査係属中) 機器 法 • ミュンヘン地裁がMotorola による侵害認定US7469381 タッチスクリ タッチスクリー いわゆる • カリフォルニア地裁で • 特許4743919号(無効審 ン画面上のリ ”Rubber Band” Samsungによる侵害評決 判係属中) スト・スクロー あるいは”Bounce • ソウル地裁がSamsungに • 特許5130331号 リング、および、 Back"特許 よる侵害認定 • 特許4892061号 ドキュメントの • ミュンヘン地裁がMotorola 特願2010 157303(審 • 特願2010-157303(審 変換、サイズ による侵害認定 査係属中) 変更、回転 • 米国再審査にて新規性欠 如により無効との暫定判断US5946647 コンピュータ生 通称”Data • ITCがHTC機器の輸入禁 おそらくなし 成データの構 Tapping”特許あ 止決定 造に対するア るいは”Linkify”特 • カリフォルニア地裁が クション実行 クシ 実行 許、テキスト中の特 許 キ 中 特 SamsungとGoogleによる S とG l による のためのシス 定の文字列(電話 侵害認定 テムと方法 番号等)を自動識 別してアクションを 対応させる ※発明の名称の翻訳は栗原による 参考:FOSSPatents 2012/12/14 10 TechVisor.JP
  11. 11. 現時点でAndroid系機器による侵害が認定さ れているApple所有特許権(2/2)特許番号 発明の名称 概要 権利行使状況 日本での関連特許(出願)EP1964022 アンロック イメ ジ上 アンロック・イメージ上 通称 Slide to 通称"Slide-to- • ミュンヘン地裁が 特願2008 547675(拒 • 特願2008-547675(拒 のジェスチャー実行に Unlock"特許 Motorolaによる 絶査定) よる機器のアンロック 侵害認定 • 特願2012-019352(審 査係属中)US8046721 アンロック・イメージ上 アン ク イメ ジ上 通称”Slid t 通称”Slide-to- • カリフ ル ア地 カリフォルニア地 同上 のジェスチャー実行に Unlock"特許 裁がSamsungと よる機器のアンロック Googleによる侵 害認定US8074172 単語推奨を提供するた スペリングの自動修 • カリフォルニア地 おそらくなし めの方法、システム、 正 裁がSamsungと 及び、GUI Googleによる侵 害認定定US7844915 スクローリング操作の ピンチ操作実装の • カリフォルニア地 おそらくなし ためのAPI API 裁でSamsungに よる侵害評決 • 再審査進行中US7864163 構造化された電子文書 タップ操作による • カリフォルニア地 • 特願2009-527541(進 表示のための携帯電 ズーム 裁でSamsungに 歩性欠如による拒絶理 子機器、方法、及び、 よる侵害評決 由に応答中) GUI ※発明の名称の翻訳は栗原による 参考:FOSSPatents 2012/12/14 11 TechVisor.JP
  12. 12. 「フォトアルバム」特許:概要 iOS系デバイスの「写真アルバム」アプリのUIの挙動ほぼそのままの発明であ り、少なくとも以下の3ステップを含むコンピュータによる方法発明 り 少なくとも以下の3ステップを含むコンピ タによる方法発明 ①写真サムネイルをアレイ形式で表示 ②サムネイルへのタッチ操作で元写真を表示 ③元写真表示画面で水平(または垂直)スクロール操作をすると別の写真(通常は次の ③ 写真表 画 水 (または垂直) ク 操作をすると別 写真(通常は次 サムネイルに相当する写真)を表示 ③ ③のステップを実施しないことで回避可能と思われる プ (ユーザービリティはかなり犠牲になるが) 最先の優先日は、2006/09/062012/12/14 12 TechVisor.JP
  13. 13. 「フォトアルバム」特許:日本の関連特許 ※「バウンスバック」特許類似の ※記載要件違反(36条6項)以外の クレームに自発補正 クレ ムに自発補正 拒絶理由通知なしで登録 特願2009-526943 全部補正 特許4892061号 分割 特願2011-526943 特願2011 526943 審査係属中 ※現時点では拒絶理由通知は 出されていないようである2012/12/14 13 TechVisor.JP
  14. 14. 「フォトアルバム」特許:権利範囲日本国内特許出願2011-526943号の請求項1①タッチスクリーンデバイスを備えた携帯式電子デバイスにおいて、②1組の写真画像に対応するサムネイル画像のアレイを表示する段階と、③前記表示されたサムネイル画像のアレイを、該アレイにおける対応するサムネイル画像と③前記表示されたサムネイル画像のアレイを 該アレイにおける対応するサムネイル画像とのユーザ接触を検知した時に、該対応するサムネイル画像よりも大きなスケールで表示されるユーザ選択の写真画像と置換する段階と、④前記ユーザ選択の写真画像の代わりに、前記タッチスクリーンディスプレイとのユーザ接触の実質的に水平方向の動きを含むスクロール動作に従って選択される異なる写真画像を触 像表示する段階と、を含むことを特徴とするコンピュータ実施式方法。※ 請求項1の権利範囲はEP2059868とほぼ同じ※ ここでいう「段階」とはステップのこと※ 垂直スクロ ル操作の場合については請求項14で別途規定されている 垂直スクロール操作の場合については請求項14で別途規定されている2012/12/14 14 TechVisor.JP
  15. 15. 「バウンスバック」特許:概要 iOSデバイスの画面スクローリングの動作に関する発明 ドキ メントのスクロ ル中に終端に達するとドキ メントがい たん画面からは ドキュメントのスクロール中に終端に達するとドキュメントがいったん画面からは み出したようになり、その後にバウンドして戻ってくるような表示を行なうことで、 スクロールの終端であることをユーザーが直感的に理解できるようにする  ドキュメント終端でスクロールが急に止まるとユー ザーはコンピュータが反応しなくなったと誤解し、再 度操作を行なおうとしたりする可能性がある(ドキュ メント終端を音やその他の表示で示すのもUXとして 終端を音 他 表 す も のエレガントさに欠ける)  特許性があるかどうかは別として、AppleのUI設計 能力の高さを示した発明  米国では再審査において新規性欠如で全部無効と の暫定的判断がなされている(日本でも無効審判進 行中)  最先の優先日は2006/06/292012/12/14 15 TechVisor.JP
  16. 16. 「バウンスバック」特許:日本の関連特許 サムスンを請求 特願 特願2009-544996 特許4743919号 人とする無効審 判係属中 分割 記載要件違反 特願2010-157303 の拒絶理由通 知に対応中 2010/10/29 特願2010-157302 補正 特許5130331号 ※「バウンスバック」と は直接関係ないクレ は直接関係ないクレー ムに補正 特願2009-526943 特願2009 526943 補正 特許4892061号 ※「フォトアルバム」特 ※「フォトアルバム」系 許に相当する出願 のクレームから「バウ ンスバック」系クレーム ンスバック」系クレ ム に補正2012/12/14 16 TechVisor.JP
  17. 17. 「バウンスバック」特許:権利範囲(1)特許4743919号の請求項1:①タッチスクリーンディスプレイを有する装置でのコンピュータ実施方法において、①タッチスクリーンディスプレイを有する装置でのコンピュータ実施方法において②電子ドキュメントの第1部分を表示するステップと、③前記タッチスクリーンディスプレイ上又はその付近におけるオブジェクトの移動を検出するステップと、④前記移動の検出に応答して、前記タッチスクリーンディスプレイに表示された前記電子ドキュメントを第1方向に徐々に移動して、前記電子ドキュメントの前記第1部分とは異なる第2部分を表示するステップと、⑤前記タッチスクリーンディスプレイ上又はその付近においてオブジェクトがまだ検出されている間に前記電子ドキュメントを前記第1方向に移動する間に前記電子ドキュメントの縁に到達するのに応答して、⑥前記ドキュメントの縁を越えるエリアを表示し、且つ⑦前記電子ドキュメントの前記第1部分より小さい第3部分を表示する、というステップと、⑧前記タッチスクリーンディスプレイ上又はその付近にオブジェクトがもはやないことを検出するのに応答して、前記電子ドキュメントの縁を越えるエリアがもはや表示されなくなるまでするのに応答して 前記電子ドキュメントの縁を越えるエリアがもはや表示されなくなるまで前記電子ドキュメントを第2方向に徐々に移動して、前記電子ドキュメントの第1部分とは異なる第4部分を表示するステップと、を備えたコンピュータ実施方法。2012/12/14 17 TechVisor.JP
  18. 18. 「バウンスバック」特許:権利範囲(2)日本国内特許4892061号の請求項1①タッチスクリーンディスプレイを備えたデバイスにおいて、①タッチスクリーンディスプレイを備えたデバイスにおいて②前記タッチスクリーンディスプレイ上又はその近くの物理的オブジェクトの第1のジェスチャーを検知する段階と、③前記タッチスクリーンディスプレイ上に表示された、1組のデジタルオブジェクトに関連付けられた第1のデジタルオブジェクトを、前記第1のジェスチャーを検知する間に第1の方向に平行移動させる段階と、④前記第1のデジタルオブジェクトの以前隠れていたエッジが表示されている間の前記第1の動きの連続した検知に応答して、該第1のデジタルオブジェクトの該エッジを超えた区域をの動きの連続した検知に応答して 該第1のデジタルオブジェクトの該エッジを超えた区域を表示する段階と、⑤前記第1のジェスチャーが検知されなくなったことに応答して、前記第1のデジタルオブジェクトの前記エッジを超えた前記区域が表示されなくなるまで該第1のデジタルオブジェクトを第2方向に平行移動させる段階と、⑥前記第1のジェスチャーが検知されなくなった後に、前記タッチスクリーンディスプレイ上又はその近くの前記物理的オブジェクトの第2のジェスチャーを検知する段階と、⑦前記第1のデジタルオブジェクトの前記以前隠れていたエッジが表示されている間の前記第2のジェスチャーの検知に応答して、該第1のデジタルオブジェクトを前記第1の方向に平行移動させ、かつ前記デジタルオブジェクトの組における第2のデジタルオブジェクトを表示する段階と、を含むことを特徴とするコンピュータ実施式方法。2012/12/14 18 TechVisor.JP
  19. 19. 「バウンスバック」特許:権利範囲(3)(参考)特許5130331号の請求項1:①タッチスクリーンディスプレイと 1つ以上のプロセッサと メモリと 1つ以上のプログラムと①タッチスクリーンディスプレイと、1つ以上のプロセッサと、メモリと、1つ以上のプログラムと、を備え、②前記1つ以上のプログラムは、前記メモリに記憶されて、前記1つ以上のプロセッサに より実行されるように構成され、③前記1つ以上のプログラムは、 前記タッチスクリーンディスプレイ上又はその付近で複数指ねじれジェスチャーを検出するためのインストラクションであって、③③-1 前記複数指ねじれジェスチャーがそれに対応する回転度を有するようなインストラクションと、 前記対応回転度が所定の回転度を越える場合には、90スクリーン回転コマンドを実 行するためのインストラクションと、③-2 前記対応回転度が前記所定の回転度より小さい場合には、鋭角の回転を有するスクリー 回転リ ン回転コマンドを実行し、前記複数指ねじれジェスチャーの検出を停止する際に、前記 ドを実行し 前記複数指ねじれジ チ の検出を停止する際に 前記鋭角とは逆の回転角度を有するスクリーン回転コマンドを実行するためのインストラクショ ンと、を含む、装置。を含む 装置※ 複数指でひねる操作をした場合に回転角が閾値を超えていれば90度回転し、閾値を超えていなければいったん指の回転についていくように画面を回転させ、指が離れた時に元にえていなければいったん指の回転についていくように画面を回転させ 指が離れた時に元に戻す処理2012/12/14 19 TechVisor.JP
  20. 20. "Data Tapping"特許:概要 テキスト中の特定文字列(例:電話番号、氏名、住所)を自動識別し、アクション (例:電話をかける)を自動的に割り当てる AndroidのLinkify()クラスで実装されている 再審査(2010/10/15に請求)において有効との判断がされている 出願日は1996/02/012012/12/14 20 TechVisor.JP
  21. 21. ”Data Tapping”特許:権利範囲US5846647のクレーム1(翻訳は栗原による) A computer-based system for detecting structures in data and performing actions on detected computer basedstructures, comprising:an input device for receiving data;an output device for presenting the data;a memory storing information including program routines includingan analyzer server for detecting structures in the data and for linking actions to the detected data,structures;a user interface enabling the selection of a detected structure and a linked action; andan action processor for performing the selected action linked to the selected structure; anda processing unit coupled to the input device, the output device, and the memory for controlling theexecution of the program routines.データ内の構造を検知し、該検知された構造に操作を実行するためのコンピュータ・ベースのシステムであって、該システムは、①データを受信する入力機器と②該データを表示する出力機器と②該デ タを表示する出力機器と③プログラム・ルーチンを含む情報を保管するメモリと④検知した構造とリンク付けされたアクションを選択可能にするユーザー・インターフェースと⑤選択された構造にリンクされた選択されたアクションを実行するためのアクション実行手段と⑥前記入力機器、前記出力機器、前記プログラム・ルーチンの実行を制御するための前記メモリと接続さ⑥前記入力機器 前記出力機器 前記プ グ ム 実行を制御するため 前記メ と接続された処理ユニットから成り③-1前記プログラム・ルーチンは前記データ内の構造を検知し、検知された当該構造にアクションをリンク付けするための分析サーバを含むコンピュータ・ベースのシステム ンピ タ ベ スのシステム2012/12/14 21 TechVisor.JP
  22. 22. "Slide-to-Unlock"特許:概要 iOSデバイスの画面アンロック操作(スワイプによるロ ック解除)そのものの発明 誤動作を防ぐために重要なアイデア Appleは意匠(動的意匠)と重複して保護しようとして いる 欧米では一応有効性が認められ、かつ、権利行使が できているが、日本では進歩性なし(既存発明の単純 き るが 本 進歩性な 存発 単純 な組み合わせ)として拒絶されており、分割・補正後 の出願も権利化は困難なように思える サムスンは、GALAXYにおいてスワイプ方式とそれ 以外の方式をユーザーに選択可能にすることで外国 における特許回避を容易化している? 特許回 を容易 • 特許が有効な国向けの端末ではスワイプ方式を無 効化? 最先の優先日は2005年12月23日2012/12/14 22 TechVisor.JP
  23. 23. "Slide-to-Unlock"特許:国内関連特許 2012/09/19 特願2008-547675 拒絶査定 分割 特願2012-091352 補正 審査係属中 ※2つのスライドを持つ構成に補正2012/12/14 23 TechVisor.JP
  24. 24. "Slide-to-Unlock"特許:権利範囲US8046721のクレーム1(翻訳は栗原による)A method of unlocking a hand-held electronic device, the device including a touch-sensitive display,the method comprising:detecting a contact with the touch-sensitive display at a first predefined location corresponding to anunlock image;continuously moving the unlock image on the touch-sensitive display in accordance with movementof the contact while continuous contact with the touch screen is maintained wherein the unlock maintained,image is a graphical, interactive user-interface object with which a user interacts in order to unlockthe device;and unlocking the hand-held electronic device if the moving the unlock image on the touch-sensitivedisplay results in movement of the unlock image from the first predefined location to a predefined p y g p punlock region on the touch-sensitive display①タッチ感応型の表示装置を備えた携帯電子機器をアンロックする方法であって、②アンロックイメ ジに対応する最初の定義済み位置における前記タッチ感応型ディスプレイへのコンタク②アンロックイメージに対応する最初の定義済み位置における前記タッチ感応型ディスプレイへのコンタクトを検出するステップ、③前記タッチ感応型ディスプレイとの継続的接触が維持される間、前記タッチ感応型ディスプレイ上の該アンロックイメージを接触点の移動に伴って継続的に移動するステップ、④前記タッチ感応型ディスプレイ上の前記アンロックイメージの移動の結果として、前記アンロックイメージ④前記タ チ感応型デ スプレイ上の前記アン クイメ ジの移動の結果として 前記アン クイメ ジが前記最初の定義済み位置から前記タッチ感応型ディスプレイ上の定義済みのアンロック領域へ移動した場合に、前記携帯電子機器をアンロックステップから成り、③-1 前記アンロックイメージはグラフィカルで対話型のユーザーインターフェース要素であり、ユーザーが前記機器をアンロックするために操作するものであることを特徴とする方法2012/12/14 24 TechVisor.JP
  25. 25. ”Pinch-to-Zoom”特許: 概要 ピンチ操作(2本指で画面にタッチし指の間を狭める・広げる操作)による画面 ズ ムの方法に関する特許 ズームの方法に関する特許 1本指によるタッチであればスクロールを行ない、2本指によるタッチであれば ズームを行なうよう区別する点が最大のポイント 本特許を回避しつつ、iOS的な「ピンチ・ズーム」を実装するのは非常に困難と 思われる  A d id 4.1からは常にスクロール(パン)もズームも有効なUIになっている Android 4 1からは常に ク (パ )もズ ムも有効なUIにな る  サムスンは回避案を実装したが、依然として本特許を侵害しているとの議論がカリ フォルニア北地裁で進行中  HTCには本特許がライセンスされた模様 米国で再審査(2012/5/30に請求)が進行中 出願日は2007年1月7日2012/12/14 25 TechVisor.JP
  26. 26. ”Pinch-to-Zoom”特許:権利範囲US7844915のクレーム1(翻訳は栗原による)A machine implemented method for scrolling on a touch-sensitive display of a device comprising:receiving a user input, the user input is one or more input points applied to the touch-sensitivedisplay that is integrated with the device; creating an event object in response to the user input;determining whether the event object invokes a scroll or gesture operation by distinguishingbetween a single input point applied to the touch-sensitive display that is interpreted as the scrolloperation and two or more input p p p points applied to the touch-sensitive display that are interpreted as pp p y pthe gesture operation; issuing at least one scroll or gesture call based on invoking the scroll orgesture operation; responding to at least one scroll call, if issued, by scrolling a window having aview associated with the event object based on an amount of a scroll with the scroll stopped at apredetermined position in relation to the user input; and responding to at least one gesture call, ifissued,issued by scaling the view associated with the event object based on receiving the two or moreinput points in the form of the user input.①機器のタッチ感応型ディスプレイ上でスクローリングのためのマシンにより実装された方法であって、②前記デバイスと統合された前記タッチ感応型ディスプレイに適用された一つ以上の入力を検知するステップ、③前記ユ ザ 入力のイベント オブジェクトを作成するステップ、③前記ユーザー入力のイベント・オブジェクトを作成するステップ④前記タッチ感応型ディスプレイに適用された単一の入力ポイントをスクロール操作と解釈し、前記タッチ感応型ディスプレイに適用された複数の入力ポイントをジェスチャーと解釈することで、イベント・オブジェクトがスクロール操作を呼び出すか、ジェスチャー操作を呼び出すかを決定するステップ⑤⑤前記スクロール操作または前記ジェスチャー操作の呼び出しに基づいて少なくとも一つのスクロール呼び出しまたはジェスチャー呼び出しを行なうステップ⑥スクロール呼び出しが行なわれた場合には、 (中略)前記イベント・オブジェクトに対応したビューを持つウィンドウをスクロールするステップ⑦ジェスチャー呼び出しが行なわれた場合には、(中略)前記イベント・オブジェクトに対応したビューのサイズ変更を行なうステップ プから成る方法2012/12/14 26 TechVisor.JP
  27. 27. AppleのUI特許の特徴 強力な基本特許はないが「ないと使いにくい」レベルの多数の改良を特 許ポートフォリオとして確保している 許ポ トフォリオとして確保している  現在も裁判係属中の特許が数多く存在する 関連アイデアを明細書に詳細かつ幅広く記述し 様々な観点からの権 関連アイデアを明細書に詳細かつ幅広く記述し、様々な観点からの権 利化を可能にしている  UI特許は目で見ればほとんど模倣できてしまうので、トレードシークレット化 UI特許は目で見ればほとんど模倣できてしまうので、トレ ドシ クレット化 による保護が困難 ユーザーの「エクスペリエンス」を向上するためのUIを差別化の源泉と し、それを知財で保護するという意思が明確に感じられる それを知財 保護すると う意思が 確 感じられる マウスからタッチへという「潮の変わり目」の直前に多くの特許を出願し ている  次の「潮の変わり目」は音声?AR?2012/12/14 27 TechVisor.JP
  28. 28. UI関連特許要件のポイント 発明該当性  「自然法則を利用した技術的アイデア であること UI関連特許の場合は 「自然法則を利用した技術的アイデア」であること: 具体的装置に関連するためクリアーしやすい 新規性・進歩性  2012年4月1日以降、「出願人の行為に起因した公表」から6ヶ月以内に出 願すれば(それを理由には)新規性・進歩性を否定されなくなった(意匠法と 同様の規定) • 出願人自身が販売した場合も救済される • ただし、中国・欧州での権利取得は不可能に(米国では取得可) • 第三者の独立した発明の先願には対抗できない(米国では対抗可)  一般に現在「旬」な分野で進歩性を獲得するのは困難、3年~5年先を狙う べき 記載要件  外観と内部動作の概要を開示  「願望クレーム」を避ける  明細書は 能な限り厚く記載する( 明細書は可能な限り厚く記載する(∵UI関連発明は秘匿化が困難) 関連発明は秘匿化が困難)2012/12/14 28 TechVisor.JP
  29. 29. 特許取得の方向性 ①「必要は発明の母」型 • 日頃の悩み解決策を発明として抽象化する ②「発明は必要の母」型 • 突然のひらめきを新規ビジネス/テクノロジーに結びつ ける ③「発明は発明の母」型 • 同分野の過去の特許を調査し、改良・回避を検討する2012/12/14 29 TechVisor.JP
  30. 30. デザインと発明 新たな技術的アイデアが 斬新なUIを生み出さないか? 工業デザイナー 業デザイナ SW/HW開発者 UI設計者 求めるUI(UX)を作るための 技術的アイデアはないか?2012/12/14 30 TechVisor.JP
  31. 31. ビジネス戦略と知財戦略①理想型: 理想だが少なくともソフトウェアの世界では実現困難 ビジネス戦略 知的財産②無駄撃ち型: 知財戦略とビジネス戦略がシンクロしていない③現実的理想型:一貫性のある「知財の束」でビジネス戦略を適切に支援 2012/12/14 31 TechVisor.JP
  32. 32. まとめと提言 特に携帯情報機器の領域を中心にしてUI関連特許の重要性が高まっ ている Appleが現在権利行使している特許ポートフォリオが日本においてスマ フォのアプリのサ ドパ ティ デ ロッパ に重大な影響を与える可 フォのアプリのサードパーティ・デベロッパーに重大な影響を与える可 能性は低いと考えられる しかし、特にAndroid系のデベロッパーにとっては、海外での裁判の影 響によって、今まで依存していたUIの仕組みが利用できなくなるリスク がある 現場の些細な改善や気づきを強力な特許発明へと昇華していくカル チャーを社内に構築すべきである 既存特許の調査と分析に対する投資を行なうべきである(不用意な権 利侵害の回避、および、「発明は発明の母」型の知財戦略推進のため) ビジネスモデルを適切に強化する知財ポートフォリオ確立のため、知財 戦略とビジネス戦略の整合性確保を目指すべきである2012/12/14 32 TechVisor.JP
  33. 33. アップルの特許に見るUI特許のポイント テックバイザー国際特許商標事務所 弁理士 栗原 潔 kkurihara@techvisor.jp kk ih @t h i j TechVisor.JP

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