7. A類は天秤N回の試行で3N個の球を
判別できる
手順
a. N-1回で3N-1個の球を判別できているものとする
b. 3N個の球を3N-1個ずつ3組に分ける
c. 第1組と第2組を比較する(残り試行 N-1 回)
d. 釣り合えば、第3組の中に異常球がある
e. 試行N-1回で3N-1個の球を判別できる場合に帰着する
f. 傾けば、第1組または第2組の中に異常球がある
g. 異常球はあらかじめ軽重が分かっているので、第1組と第2
組のいずれに異常球が含まれるかは自動的に分かる
h. 試行N-1回で3N-1個の球を判別できる場合に帰着する
A類は、全く難しくない
定理 A
12. B類は、天秤3回の試行で13球を判別
できる
手順
a. (1)~(4)と(5)~(8)を比較する(残り試行2回)
b. 釣り合った場合は、(9)~(13)の中に異常球が含まれることから、
補題B-2bを適用することができ、異常球が判別できる
c. 傾いた場合は、(1)(6)(7)(8)と(5)(10)(11)(12)を比較する
d. 釣り合った場合は、(2)(3)(4)の中に異常球が含まれるが、1回目
の試行の結果から(2)(3)(4)の軽重が同時に分かるので、補題A-1
を適用でき、異常球が判別できる
e. 同様に傾いた場合は、(1)または(5)が異常球である。補題B-1bを
適用でき、異常球が判別できる(実は補題C-1cが適用できる)
f. 反対に傾いた場合は、(6)(7)(8)が異常球である。同時に軽重もわ
かるので、補題A-1を適用でき、異常球が判別できる
補題 B-3a
(残り試行1回)
14. B類は、天秤4回の試行で40球を判別
できる
手順
a. (1)~(13)と(14)~(26)を比較する(残り試行3回)
b. 釣り合った場合は、(27)~(40)の中に異常球が含まれる
c. 補題B-3bを適用することができ、異常球が判別できる
d. 傾いた場合は、(27)~(40) は正常球である。仮に、(1)~(13) が
左の皿、(14)~(26)が右の皿に載っているものとし、左の皿が
軽かったものとする。
e. (1)~(13)と(14)~(26)をそれぞれ4+9個とみる
f. 左の皿は、(1)~(4)はそのまま、(5)~(13)は皿から取り除き、右
の皿から(18)~(26)を持ってくる
g. 右の皿は、(14)~(17)はそのまま、(18)~(26)は取除いて左の皿
に移し、新たに正常球(27)~(35)に加える
補題 B-4a
15. B類は、天秤4回の試行で40球を判別
できる(続き)
手順
h. (1)~(4)(18)~(26)と(14)~(17)(26)~(35)を比較する(残り試行2回)
i. 釣り合った場合は、今回取り除いた(5)~(13)の中に異常球が含ま
れるが、1回目の試行の結果から(5)~(13)は正常球より軽いこと
が同時に分かるので、補題A-2を適用でき、異常球が判別できる
j. 再び左の皿が軽かった場合は、(1)~(4)または(14)~(17)の8球の
中に異常球が含まれるが、正常球が3球使える場合であるので、
補題B-3aの手順 a. で傾いた状態に帰着しており、異常球が判別
できる。
k. 左の皿が重くなった場合は、今回動かした(18)~(26)の中に異常
球がある。この9球に含まれる異常球は重いことが分かるので、
補題A-2を適用でき、異常球が判別できる
補題 B-4a
28. C類は、天秤3回の試行で12球を判別
できる
手順
a. (1)~(4)と(5)~(8)を比較する(残り試行2回)
b. 釣り合った場合は、(9)~(12)の中に異常球が含まれる
c. 補題C-2bを適用することができ、異常球が判別できる
d. 傾いた場合は、(1)(6)(7)(8)と(5)(10)(11)(12)を比較する
e. 釣り合った場合は、(2)(3)(4)の中に異常球が含まれるが、1回目
の試行の結果から(2)(3)(4)の軽重が同時に分かるので、補題A-1
を適用でき、異常球が判別できる
f. 同様に傾いた場合は、(1)または(5)が異常球である。補題C-1cを
適用することができ、異常球が判別できる
g. 反対に傾いた場合は、(6)(7)(8)が異常球である。同時に軽重もわ
かるので、補題A-1を適用でき、異常球が判別できる
補題 C-3a
(残り試行1回)
30. C類は、天秤4回の試行で39球を判別
できる
手順
a. (1)~(13)と(14)~(26)を比較する(残り試行3回)
b. 釣り合った場合は、(27)~(39)の中に異常球が含まれる
c. 補題C-3bを適用することができ、異常球が判別できる
d. 傾いた場合は、(27)~(39)は正常球である。仮に、(1)~(3)が左の
皿、(14)~(26)が右の皿に載っているものとし、左の皿が軽かっ
たものとする。
e. (1)~(13)と(14)~(26)をそれぞれ4+9個とみる
f. 左の皿は、(1)~(4)はそのまま、(5)~(13)は皿から取り除き、右
の皿から(18)~(26)を持ってくる
g. 右の皿は、(14)~(17)はそのまま、(18)~(26)は取除いて左の皿に
移し、新たに正常球(27)~(35)に加える
補題 C-4a
31. C類は、天秤4回の試行で39球を判別
できる(続き)
手順
h. (1)~(4)(18)~(26)と(14)~(17)(26)~(35)を比較する(残り試行2回)
i. 釣り合った場合は、今回取り除いた(5)~(13)の中に異常球が含ま
れるが、1回目の試行の結果から(5)~(13)は正常球より軽いこと
が同時に分かるので、補題A-2を適用でき、異常球が判別できる
j. 再び左の皿が軽かった場合は、(1)~(4)または(14)~(17)の8球の
中に異常球が含まれるが、正常球が3球使える場合であるので、
補題C-3aの手順 a. で傾いた状態に帰着しており、異常球が判別
できる
k. 左の皿が重くなった場合は、今回動かした(18)~(26)の中に異常
球が含まれるが、この9球に含まれる異常球は正常球より重いこ
とが同時に分かるので、補題A-2を適用でき、異常球が判別でき
る
補題 C-4a