Kanazawa Univ. MOT 2013-06-06

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Kanazawa Univ. MOT 2013-06-06

  1. 1. 2013年6月6日16:30-18:00/金沢大学小林茂(情報科学芸術大学院大学[IAMAS]産業文化研究センター 准教授)金沢大学MOTMakerムーブメント
  2. 2. 写真提供:ICC
  3. 3. Photo by SparkFun Electronics (CC: BY-NC-SA 3.0)
  4. 4. 写真撮影:萩原健一
  5. 5. 情報科学芸術大学院大学Institute of Advanced Media Arts and Sciences[IAMAS]
  6. 6. デザインdesignアートart社会的な文脈へのインタフェースinterface for the social context
  7. 7. Research projects at IAMASIAMASにおける研究プロジェクト
  8. 8. http://www.diginfo.tv/v/12-0047-r-en.php
  9. 9. 日本のものづくりの強みはなにか?高性能、高品質!本当に?
  10. 10. 高性能、高品質が競争力にならない時代のイノベーション破壊的イノベーション(C. M. Christensen、1997)時間性能技術進化のペース顧客が望む性能レベル持続的イノベーションクリステンセンのイノベーション論
  11. 11. 高性能、高品質が競争力にならない時代のイノベーション時間性能技術進化のペース顧客が望む性能レベル持続的イノベーション破壊的イノベーション破壊的イノベーション(C. M. Christensen、1997)クリステンセンのイノベーション論
  12. 12. ものづくり=なぜ? なにを? どうやって?What? How?Why?Making Things
  13. 13. ものづくり=なぜ? なにを? どうやって?What? How?Why?Making Things
  14. 14. ものづくり=なぜ? なにを? どうやって?What? How?Why?Making Things
  15. 15. ものづくり=なぜ? なにを? どうやって?What? How?Why?Making Things
  16. 16. 『MAKERS―21世紀の産業革命が始まる』のエッセンスを読み解く
  17. 17. Makerムーブメント // Maker Movementhttp://www.flickr.com/photos/tedconference/5343993512/http://hive.slate.com/hive/made-america-how-reinvent-american-manufacturing/article/the-makers-are-comingMakerムーブメントとは?
  18. 18. There is something missing in our definition, vision,of a human being: the need to make.We are creatures who need to make.From Advice to the Players in Music Like Dirt by Frank Bidart
  19. 19. JSTサイエンスチャンネル:「作る」が変わる!広がるMakerムーブメントhttp://sc-smn.jst.go.jp/playprg/index/6785
  20. 20. 日本におけるMakerムーブメントMake: Tokyo Meetingの推移出展者数 参加者数01(2008年04月) 30 60002(2008年11月) 60 120003(2009年05月) 90 220004(2009年11月) 140 400005(2010年05月) 200 720006(2010年11月) 210 800007(2011年12月) 220 12000
  21. 21. 日本におけるMakerムーブメントMake: Ogaki Meetingの推移出展者数 参加者数01(2010年9月) 110 40002012(2012年8月) 140 5000
  22. 22. 日本におけるMakerムーブメント消費者から「Maker(作り手)」へ• かつて人々は、働いて得たお金で何かを買って消費することで満足していた( 大量生産、大量消費、大量廃棄)• しかし、みんな何かを作り、作ることで生きている• 料理• 工作• 家具• 消費者から作り手へと意識が変化することで、新しいビジネスの機会が生まれ、もしかすると産業構造を変えるかもしれない
  23. 23. 『MAKERS』のエッセンスを読み解くhttp://hive.slate.com/hive/made-america-how-reinvent-american-manufacturing/article/the-makers-are-comingMAKERS―21世紀の産業革命が始まる
  24. 24. 『MAKERS』のエッセンスを読み解くクリス・アンダーソンの『MAKERS』• デジタルファブリケーションを活用することでアメリカのような労働単価の高い「先進国」でも再び製造が可能になるUtilizing digital fabrication tools enables manufacturing indeveloped countries such as U.S.A.• ハードウェアのスタートアップが次々と生まれ、産業を変質させていくThere will be various hardware startups, and will transform theindustries• もしこうしたことが実際に起きれば、第3の産業革命になるIf realized, that might be the third industrial revolution
  25. 25. MAKERS:第1部[革命]:第1章発明革命• かつて、起業家になるのは大変で発明家と起業家の間には大きなギャップがあった。• ウェブは発明だけでなく生産の手段をも民主化し、その変化はビットの世界だけでなくアトムの世界にも及びつつある。• 「メイカームーブメント」により小規模でもグローバルになれ、起業家や個人発明家が製造業を再構築する。
  26. 26. MAKERS:第1部[革命]:第2章新産業革命• 技術と設備と投資が必要なため大企業と熟練工にほぼ独占されてきた製造業が、ものづくりのデジタル化でデスクトップや工房でも可能に。• メイカームーブメントの特徴1. デスクトップのデジタル工作機械を使ってモノをデザインし試作する2. それをオンラインのコミュニティで当たり前に共有し、仲間と協力3. デザインファイルの標準化により製造をスケールでき起業が容易に
  27. 27. MAKERS:第1部[革命]:第3章未来の歴史• 完全な工業経済となった今では過去2回の産業革命がどれほど社会を変えたかが忘れられているが、400年前はほぼ全員が生活必需品を生産。• 産業革命で生み出された長時間の余暇が近代を象徴する全ての発明につながった。• 情報の時代を第3次産業革命とする見方もあるが、デジタルコンピューティングの発明だけで十分ではなく、それがネットワークにつながり、さらに製造業を民主化し、その能力を増幅することで初めて「革命」となる。
  28. 28. MAKERS:第1部[革命]:第4章僕らはみんなデザイナー• 世界は一旦アトムからビットに移行したが、デスクトップの工作ツールが本格的に普及しつつあるいまこそかつての「工作」でなく「デザイン」の授業が必要。• 無償の3D CADソフト、3Dプリンタやレーザーカッターにより、頭の中で夢見たものを手にすることができることを子ども達が経験し「メイカー」世代に。• かつて「パブリッシング」が製造業からレーザープリンタでデスクトップに移行したのと同じ位置に現在の3Dプリンタはあり、いまや人々はみんなデザイナー。
  29. 29. MAKERS:第1部[革命]:第5章モノのロングテール• 手作業で既製品と同等のおもちゃをつくるのは困難だが、3Dデータをダウンロードし、変更し、3Dプリンタでプリントすれば手軽にできる。• ビットのロングテールと同様の「モノのロングテール」が製造分野で起きている。• 人間は20世紀の市場が思っていたよりもずっと多様だったが、大量生産、大量流通などが制約だった。• デジタル化によりコピーやシェアと同様に派生物をつくれるようになり、製品デザインは個人の感性ではなくアルゴリズムが中心となる。
  30. 30. MAKERS:第2部[未来]:第6章変革のツール• デスクトップ工房の4種の神器は3Dプリンタ、CNC装置、レーザーカッター、3Dスキャナー。• 3Dプリントでは規模の経済が働かないために1000個でも1個でも単位当たりのコストに違いはなく、反復と標準化が有利に働く大量生産とは正反対。デジタル生産時代にはこの2つの選択肢を同時に持てる。• デジタル生産により、多様性、複雑さ、柔軟性はフリーになる。
  31. 31. MAKERS:第2部[未来]:第7章オープンハードウェア• 自身の航空ロボットビジネスも含め、オープンソースハードウェアのビジネスモデルの成功例は増えている。• オープンにするのは与えるよりも多くのもの(フィードバック、宣伝、マーケティング、バグの修正など)を受け取れると信じるから。• コードと違ってはるかに模倣しにくいコミュニティによる生態系が競争や模倣から身を守る で、クローン品を知的財産の侵害ととらえるのでなく「派生的な」デザインととらえることで模造者も味方に。
  32. 32. MAKERS:第2部[未来]:第8章巨大産業を作り替える• 世界初のオープンソース自動車を生産するローカルモーターズは、コミュニティがデザインした車を日本企業がつくり上げたグローバルな自動車のサプライチェーンを活用しローカルで生産、販売する。• DIYの自動車は昔からあるが、ただの車ではなくイノベーションのプラットフォームであるのが違い。• フォードは既にこの流れに注目し、2012年始めにテックショップ・デトロイトを作り「メイカー」精神を注入し、特許申請の数を向上させた。
  33. 33. MAKERS:第2部[未来]:第9章オープンオーガニゼーション• 企業と違って法的責任とリスクがないコミュニティでは自由と平等が保たれやすいため、魅力あるプロジェクトに最高の人材が集まる。• メイカーモデルの上に成立つ企業は、オープンコミュニティから始まるため高い成長が可能で、低価格のサプライヤーをみつけられ、生まれた瞬間からグローバルであるため、本当の雇用の創出源になりうる。• 生産の規模によっては地元に近いところで生産し遅延を最小限に留めつつ柔軟性を最大限にする方がいい場合もあり、アメリカ国内でも十分に可能性がある。
  34. 34. MAKERS:第2部[未来]:第10章メイカーズの資金調達
  35. 35. MAKERS:第2部[未来]:第10章メイカーズの資金調達
  36. 36. MAKERS:第2部[未来]:第10章メイカーズの資金調達
  37. 37. MAKERS:第2部[未来]:第11章メイカービジネス
  38. 38. MAKERS:第2部[未来]:第11章メイカービジネス
  39. 39. MAKERS:第2部[未来]:第11章メイカービジネス
  40. 40. MAKERS:第2部[未来]:第12章クラウド・ファクトリー
  41. 41. MAKERS:第2部[未来]:第12章クラウド・ファクトリー
  42. 42. MAKERS:第2部[未来]:第12章クラウド・ファクトリー
  43. 43. MAKERS:第2部[未来]:第12章クラウド・ファクトリー
  44. 44. MAKERS:第2部[未来]:第13章DIYバイオロジー• バイオの分野でもメイカームーブメントは既に起きており、DNAを使ったものづくりが可能になりつつある。
  45. 45. MAKERS:エピローグ製造業の未来:西側先進国は復活できる• メイカームーブメントの盛り上がりが今の商業ウェブに近い形をとると、人件費は比較的高くても機敏さに最も優れた先進国へと製造業の振り子は戻る。• クリエイティブな人たちが無数に存在する小さなビジネスチャンスを発見しそこでうまく ける。• 参入障壁が低く、イノベーションは速く、起業家精神が高いモデルとなる。• より多くの人が、より多くの場所で、より多くの小さなニッチに注目し、より多くのイノベーションを起こす。
  46. 46. 『MAKERS』のエッセンスを読み解く日本のものづくり事情はアメリカと同じ?• デジタル工作機械+オートメーションの活用で製造業をアメリカ国内に戻そうという動きはある。単に同じモデルで追従?• 日本のサプライヤーは、セットメーカーからの厳しい要求にこたえる中で、熟練工の技で工作機械の性能以上の製造を可能にしてきた(=howの蓄積)。それだけではwhatとwhyがない。• デジタル工作機械+熟練工ならさらに多様、柔軟、複雑に対応できるのでは?(=ものづくりの異種格闘技化)• かつての成功体験をいったん忘れ、自分たちの強みが何であるかを再認識し、生活者とともに破壊的イノベーションを創出していくこと( 顧客中心の持続的イノベーション)が必要では?
  47. 47. ハードウェアのスタートアップが成立する背景
  48. 48. トーマス・トウェイツ:トースターを1から作る方法 // Thomas Thwaites: How I built a toaster from scratchhttp://www.ted.com/talks/thomas_thwaites_how_i_built_a_toaster_from_scratch.html
  49. 49. ハードウェアのスタートアップが成立する背景オープンなサプライチェーン• 素材や半導体部品を小規模な企業が製造することは困難• ハードウェアのスタートアップが成立するのは、素材や部品のオープンなサプライチェーンがあるという生態系全体を常に意識すべきなのでは• 「既存の製造業対ハードウェアのスタートアップ」という図式でなく、「既存の製造業にハードウェアのスタートアップが加わって多様化することでどう変質し、どんな新しい産業が創出できるか」で捉えるべきなのでは
  50. 50. 3Dプリンターは本当に製造業に革命をもたらすのか
  51. 51. 3Dプリンターは本当に製造業に革命をもたらすのか3Dプリンターは「魔法の箱」なのか?• 3Dプリンターがあれば何でも作れる• 3Dプリンターがあれば誰でもメーカーになれる• 3Dプリンターがあれば金型は不要になり、金型を製造している全国各地の中小製造業は廃業に追い込まれる• 3Dプリンターで今すぐに産業革命が起きる
  52. 52. 3Dプリンターは本当に製造業に革命をもたらすのか3Dプリンターは「魔法の箱」なのか?• 自動車や家電を開発するいわゆる大企業においては、早いところでは1980年代から、そうでないところでも21世紀に入ってからは製品の試作において3Dプリンターを当たり前のように活用し、開発のプロセスを高速化してきている• 残念ながら、どこに、どのように活用するかはそれぞれの企業のノウハウとなっているためにあまり外からは見えないが、身の回りにある製品の多くの開発ではかなりの割合で用いられている• その存在が見えなかっただけに、製造に関わらない普通の人々が、3Dプリンターという言葉に抱いている幻想と現実の間には大きなギャップがある
  53. 53. 3Dプリンターは本当に製造業に革命をもたらすのか3Dプリンターは「魔法の箱」なのか?• 一般的にいって造形には時間がかかる• 扱える素材の幅も限定されている• 当然ながら3Dの設計データが必要で、データがない限り出力することはできない• 現在の製造業で主流となっている製造方法には長年のノウハウの蓄積があるため、優秀な技術を持つ中小企業も多数ある• だからといって、「3Dプリンターは試作まで、それ以上は使えない」とは言い切れない
  54. 54. 3Dプリンターは本当に製造業に革命をもたらすのか3Dプリンターの使いどころ• 試作• コミュニケーションの手段• 人々の潜在的な要求や欲求を読み取る、あるいは刺激する手段
  55. 55. 3Dプリンターの周辺に登場した注目すべきビジネス
  56. 56. 既存の産業+デジタルファブリケーションというイノベーションの可能性
  57. 57. Photo: Yutaka Kitamura
  58. 58. Photo: Yutaka Kitamura
  59. 59. Photo: Yutaka Kitamura
  60. 60. Photo: Yutaka Kitamura
  61. 61. Photo: Yutaka Kitamura
  62. 62. 導電性布丸めた銅線 真鍮部材アクリル書き味が悪くなったらピンセットなどの先のとがったモノを使いキャップの部分を取り外します。中のボールを取り出し揉みほぐします。 ボールを布に 2 重で包みキャップを戻します。Drawing: Yuki Kinpara
  63. 63. Photo: Yuki Kinpara
  64. 64. 加藤源重(Genjyu Kato)1935/9/25-NPO法人福祉工房あいちKobo Aichi Products欠損部+自助具 既製品+追加工残存機能を使用する大型の物
  65. 65. The Open Prosthetics Project補綴のオープンソース化プロジェクトhttp://openprosthetics.org/snswiki
  66. 66. The Trautman Hook.STLdataオリジナルからリバースエンジニアリングされたデータを配布
  67. 67. The Trautman Hook for Low cost 3D Printer-Instructables- http://www.instructables.com/id/T-hook-prosthetic-design-for-3D-printing/安価な3Dプリンタ(Makerbot)の為に元のデジタルデータを加工
  68. 68. 自助具の分解.2 万能ホルダー+箸1.残存機能部2.人体接続部(万能ホルダー)3.機能接続部4.機能部5.既製品部(箸)
  69. 69. 自助具の分解.2 万能ホルダー+箸1.残存機能部2.人体接続部(万能ホルダー)3.機能接続部4.機能部5.既製品部(箸)可変性・多様性
  70. 70. 5.5mm 2.5mm自助具の分解.3 片手爪切り1.残存機能部2.人体接続部(手を置くパッド)3.機能接続部4.機能部125.既製品部(爪切り)
  71. 71. デジタル工作機械を備えた市民工房とオープンイノベーション
  72. 72. 市民工房とイノベーション // Civic Workshops and Innovation様々な市民工房 // Various Civic Workshops• Hackerspace工房、工具、ものづくりが好きな人が主役の(大抵は)会員制の場所で、自分たちの資金で運営する。• TechShop会員制の工房で、工作機械やその使い方を習得するための講習などを提供する商業的企業。• FabLab標準的な工作機械を備え、データやアイデア、ノウハウ、施設を「オープン」にする市民工房とその世界的なネットワーク。• FabCafeデジタル工作機械 カフェという日本発のイノベーション
  73. 73. fabrication // 製造fabulous // 素晴らしいfun // 楽しいfoundation // 基礎・土台failure // 失敗future // 未来federation // 連合factory // 工場facilitation // 促進foolish // ばかげたFAB(誂える・拵える)あつら こしら
  74. 74. http://f-labo.tumblr.com
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  78. 78. f.Laboで使用できる機材 // Tools at f.Laboレーザーカッター // Laser cutter ペーパーカッター(Craft ROBO) // Paper cutter3D切削加工機(MDX-40A) // CNC 3D切削加工機(iModela) 3Dプリンタ(Replicator) // 3D Printer
  79. 79. http://f-labo.tumblr.com
  80. 80. http://f-labo.tumblr.com
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  89. 89. https://www.facebook.com/TenkaizuBudokai
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  93. 93. ものづくり=なぜ? なにを? どうやって?What? How?Why?Making Things
  94. 94. ものづくり=なぜ? なにを? どうやって?What? How?Why?Making Things
  95. 95. ものづくり=なぜ? なにを? どうやって?What? How?Why?Making Things
  96. 96. ものづくり=なぜ? なにを? どうやって?What? How?Why?Making Things
  97. 97. 2013年6月6日16:30-18:00/金沢大学小林茂(情報科学芸術大学院大学[IAMAS]産業文化研究センター 准教授)金沢大学MOTMakerムーブメント
  98. 98. 補足関連リンク• 個人ブログ(3Dプリンター関係の記事など)http://yapan-org.tumblr.com• IAMASイノベーション工房[f.Labo]ウェブサイトhttp://f-labo.tumblr.com

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