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大変革をもたらす「サービス化」という潮流

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2008年2月当時の記事。IT業界の世界的な変化の観察から、「クラウドコンピューティング」の時代の到来を予測。さらには、あらゆる産業に対し普遍的に、単なるものづくりの商売から、サービス化への変質を示唆。
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大変革をもたらす「サービス化」という潮流

  1. 1. 2008 年 2 月 11 日 大変革をもたらす「サービス化」 大変革をもたらす「サービス化」という潮流 Fusion Reactor LLC CEO 徳田 浩司今、世界では、ビジネスの競争原理が大きく変わりつつあります。これまでの「ものづくり」をベースにしたビジネスから、「サービス化」を軸にしたビジネスの時代になりつつあるということを、米国シリコンバレーでベンチャー投資や IT コンサルティングに携わりながら、日々感じています。今回は、その動きを、私が深く関与する IT 業界を事例として説明してみたいと思います。言うまでもありませんが、初期の IT 産業は、ハードウエアを売ることで利益を確保するというビジネスも出るものでした。どちらかというと、ソフトウエアはハードウエアの「おまけ」のように扱われていたことをご記憶されているかたも多いと思います。しかし、大型コンピュータから PC へとハードウエアのダウンサイジング化が進んだことから、ハードウエアを販売することでの利益確保が困難になり、ビジネスの重点がソフトウエアへと次第にシフトして行きます。IBM が PC 部門を売却してしまったのは、その象徴とも言える出来事でした。最近では、インターネットの普及によって、SaaS(Software as a Service)や ASP(Application ServiceProvider)と呼ばれる、「サービス化」へのシフトが進展していることがあげられるでしょう。これは、企業や個人がソフトウエアを資産として購入するのではなく、ネットワークを通して社外の情報処理サービスの提供を受けるというものです。ハードウエアとソフトウエアを資産として購入するのではなく、使用量にあわせて料金を払うといった、「ユーティリティモデル」がさまざまなところで導入されてきているのです。それを分かりやすくするため IT 業界(ソフトウエア業界)の業界構造を、図にして説明してみます。最下層に、マイクロソフトに代表される OS(オペレーションシステム)が基盤としてあり、その上層部に、ミドルウエアと呼ばれる、さまざまなアプリケーションツールを連携するソフト。その上には、経理システムな
  2. 2. どの情報処理をになうアプリケーションシステムがあります。そして最上層部には、ユーザーが使えるようにシステム開発を提供するインテグレーションが存在します。この「サービス化」の流れは、業界内に非常に大きな影響を及ぼしています。これまで、個別企業が一から自社開発していたコンピュータシステムですが、オープン化・標準化が進展していき、アプリケーションがインテグレーション領域を侵食していきます。これまで、インテグレーションは、言葉の壁で守られていたのですが、インド・中国の台頭により、ついに海外へ移管(オフショアリング)されるケースが増えていくでしょう。さらに、SaaS、ASP などによる Web 上でのサービス化が進むと、図にあるように、国内 IT 業界の大半の占める、システムインテグレーターたちの対象となる市場はどんどん小さくなり、業界は大打撃を受ける可能性が高くなるものと考えられます。アメリカでは、2000 年の IT バブル崩壊後、一気にこの流れが加速し、システムインテグレーションの多くは主にインドなど海外に流出しましたが、次に同様の現象が起こるのは日本ではないでしょうか。これらのことから、以下のことが起こると考えられます。 ●世の中のインフラは次第に世界共通になる。ユーザー数は非常に大きくなり、しだいに安く提供する ことができる。しかも、使用量でコストを決めるユーティリティモデルが優勢となってくるため、ますます 導入コストが安くなり、普及の速度が速くなる。 ●ソフトもハードも、多くのベンダー企業が存在していたのが、次第にいくつかの企業に集約される。ソ フトやハードづくりは、そこに提供する一部の企業だけですんでしまうからだ。 ●これがさらに進むと、マーケットに大きな変化が起こる。その 1 つの例として Google の動きが挙げられ る。Google はウェブ上で強力な集客力を持ち、広告モデルが成立するため、利用者にさまざまなサー ビスを無料で提供できる。もし、これまでさまざまなパッケージソフトベンダーやインテグレーターが有 料で提供していたソリューションを、無料サービスとして提供し始めるとどうなるだろうか?高いシェア とユーザーを持つ強力なツールベンダー以外は、一気に吹き飛んでしまう可能性が高い。こういった流れに対抗意識を燃やすマイクロソフトが、先日、ヤフーへの買収提案を行いました。ソフトウエアパッケージ販売だけでは成長が頭打ちになると危機感を感じ、新たな打開策として 選択されたのが、Yahoo への買収提案だったと想像しています。つまり、これまでソフトの売り上げで莫大な収益を得てきたマイクロソフトですら、サービス化へのギアチェンジを決断したということなのです。上記のことは、IT 業界だけではなく、多くの業界でも進行していると考えてもいいでしょう。サービス化が進展することで、ものづくりのビジネスが大きな影響を受けるようになります。生き残るのは非常に厳しい時代ですが、この流れを積極的にとらえ、サービスの品質で勝負しようとする日本企業は、世界市場で成功する可能性を秘めていると感じます。 (日経トップリーダー寄稿)
  3. 3. 徳田 浩司(トクダ コウジ)Fusion Reactor LLC(在米国シリコンバレー)社長三和銀行、三和総研、三菱商事証券などで、システムコンサルティング、ベンチャー投融資などに従事。2004 年に独立、米国シリコンバレーで、ベンチャーサポート、IT・金融ビジネスのコンサルティング、ワイヤレス・ブロードバンド・ソリューションの開発・ベンチャー経営、老舗スポーティング・グッズ・メーカの米国代表などに従事。 本件に関するご意見・お問い合わせ Fusion Reactor LLC 代表; 代表; 徳田 浩司 050-5534- 国内電話で通じます) 電話 日本 050-5534-5314 (国内電話で通じます) E-mail: info@fusion-reactor.biz info@fusion- http://www.fusion- ホームページ http://www.fusion-reactor.biz/japanese

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