茨城県小美玉市にある医療法人小塙医院が行った、漢方と不妊治療についての解説した不妊学級にて使用した資料です。

1. 小塙医院では、 漢方製剤 による不妊治療を積極的に導入しております。

2. ここでは漢方薬のお話 漢方薬とは？

3. 内科系 外科系 耳鼻科 皮膚科 産婦人科 麻酔科 現在使用している 過去に使用したことが あるが今は使用していない 使用していない 不明 全国 お医者さんの７割以上は漢方を使用 日経メディカル 98 年 10 月号付録より －とくに産婦人科の先生は良くご存知です－ 76.2% （ 93 ） 66.9% （ 109 ） 82.8% （ 24 ） 87.5% （ 28 ） 96.7% （ 29 ） 68.4% （ 26 ） 74.0% （ 318 ）

4. 排卵障害 ( 不妊症 ) 月経前緊張症 更年期障害 月経困難症 冷え症 妊娠・出産に伴う各種障害 よ い 適 応 と な る も の が 多 い 漢 方 薬 の

5. 85.6% 74.4% 60.0% 55.6% 45.6% 41.1% 38.9% 32.2% 26.7% 17.8% 17.8% 15.6% 更年期障害 感冒 リトドリンとの併用 ◎ 不妊症･無排卵症 切迫流産 便秘 妊娠中毒症 排尿障害 月経困難症 愁訴改善 ( 悪性腫瘍 ) 肝障害 子宮内膜症 安井敏之ら， 1999 より 漢方療法の対象となった疾患 小百合ちゃん 菊池桃子さん

6. 漢方処方を使うメリット ● 漢方薬だけでも十分効果が期待できる ● 西洋薬がつかえない ( 使いたくない ) ● 西洋薬の効果を増強する 排卵障害 ｸﾛﾐﾌｪﾝ ( ｸﾛﾐｯﾄﾞ ) 当帰芍薬散や温経湯 高ﾌﾟﾛﾗｸﾁﾝ血症 ﾌﾟﾛﾓｸﾘﾌﾟﾁﾝ ( ﾊﾟｰﾛﾃﾞﾙ ) 芍薬甘草湯 更年期障害 結合型ｴｽﾄﾛｹﾞﾝ 当帰芍薬散，加味逍遙散，桂枝茯苓丸 貧血 増血剤 当帰芍薬散 ● 西洋薬の副作用を防止する ﾌﾟﾛﾓｸﾘﾌﾟﾁﾝ ( ﾊﾟｰﾛﾃﾞﾙ ) の悪心・嘔吐 六君子湯 GnRH ｱｺﾞﾆｽﾄ ( ｽﾌﾟﾚｷｭｱ ) のｴｽﾄﾛｹﾞﾝ欠乏症状 桂枝茯苓丸 抗がん剤の副作用 芍薬甘草湯，十全大補湯

7. 「病気とはバランスの崩れであり、 治療とはバランスを回復する事である」 恒常性（ホメオスタシス） ○○ 湯 ×× 湯 漢方薬はバランスを調整します

8. シソ（葉）->蘇葉 クチナシ（実）->山梔子 ミカン（実の皮）->陳皮 セミ（幼虫の脱け殻）->蝉退 オタネニンジン（根）->人参 石膏 ー身近な生薬あれこれー

9. 漢方薬は幾つもの「生薬」を組み合わせて作られた薬です 漢方薬とは？

10. 患 者 情報の整理･ 解析 診 断 （証） 望・聞・問・切 生体情報の収集 治 療 方 剤 の 選 択 漢方医学における診断・治療の方法 気血水の概念，病因 五臓の概念 陰陽・虚実・寒熱・表裏の概念 六病位の概念 病的機転の認識 基盤

11. （体質的なものと症状的なものを合わせて） その人が、その時点で、今現在表している 体の状況のことを示す 『証』

12. なるほどなっとく漢方薬より ひとつの薬が いろいろな病気に応用される いびょうどうち 異病同治 同じ病名でも 患者さんによって飲む薬が違う どうびょういち 同病異治 一人ひとりの体質や 病気の状態を見極めながら 最適の漢方薬を使い分けて行く ｢オーダーメード｣の治療

13. ① 免疫･アレルギー関連の疾患 アトピー性皮膚炎，気管支喘息，慢性関節リウマチ， アレルギー性鼻炎，花粉症 ② 長期管理が必要な疾患 高血圧･糖尿病，慢性肝炎，腎疾患･腎機能障害，慢性胃炎 ③ 不定愁訴･心身症的疾患 神経症， 自律神経失調症 ，過敏性腸症候群，睡眠障害，疲労倦怠感 ④ 高齢者の疾患 腰痛･骨粗鬆症，変形性膝関節症，耳鳴･めまい，前立腺肥大 ⑤ その他 虚弱体質の改善， 女性の冷え性 ･更年期障害･ 婦人科疾患 不妊症 ，悪性腫瘍などの手術前後の QOL の改善 漢方薬がよく用いられる病気

15. 柴胡加竜骨牡蛎湯 漢 方 薬 体質 随伴する症状 桂枝加竜骨牡蛎湯 漢方薬とインポテンス 体力が弱い、神経過敏 亀頭が冷えている 体力が強い、神経過敏 動悸、くよくよする 弱 中間 強 補中益気湯 体力が弱い 疲れやすい

16. ・漢方薬を出していただく時はお医者さんに 必ずご相談 を！ ・ご自分で勝手に薬を変更したり、休止や中止をしないで下 さい。 ・ 医療保険 で漢方薬を服用できますのでご安心を！ ・用法は 食前・食間 と決められていますが、胃腸の弱い方は 食後でも可。 ・牛乳、お酒、お茶などで漢方薬を服用しないで下さい。 ・なるべく ぬるま湯 で服用して下さい。 ・ 副作用のような症状 ( 胃腸の不快感や湿疹、倦怠感 ) が現 れた場合はお医者さんにすぐご相談を！ ・不妊症は慢性疾患と言われ、この疾患には漢方薬を 長く服 用し続ける必要性 があり、根気よく服用する事をお奨めし ます。