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アジャイル・スクラム時代のパタン・ランゲージとアレグザンダー理論

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2020/06/27 Scrum Festa Osaka Online
四国トラックで話した資料です。
ネイチャーオブオーダー(NOO)に正面から取り組みました!
公演時の資料を若干修正しています!

Published in: Engineering
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アジャイル・スクラム時代のパタン・ランゲージとアレグザンダー理論

  1. 1. アジャイル・スクラム時代の パタン・ランゲージと アレグザンダー理論 2020.06.27 Scrum Festa Osaka 2020 四国トラック 懸田 剛
  2. 2. 自己紹介 懸田 剛(Kakeda Takeshi) • アジャイル第一世代=「おっさん」 • これにちょっとだけ載ってます→ • Agile459ファウンダー • 零細個人事業主 • アジャイルのお手伝い • いきいきとしている時 • ラン、とくにトレイルランがすき • 畑でいろいろするのがすき
  3. 3. ざっと流れ 〜ポエムじゃないようにしたいなぁ〜 • ソフトウェア開発とパタンランゲージ • 私とパタンランゲージおさらい • 「深堀してなかったもの」 • ネイチャーオブオーダー(NOO)とは? • 中埜さんに教わったネイチャーオブオーダー • この10年の発見 • どうやって応用する?
  4. 4. ソフトウェア開発とパタン・ランゲージ 〜アジャイルの源流としてのパタン・ランゲージ〜 • 江渡さんの本は必読 • パタンランゲージ→Kent&Ward • PLoP→D/P、Fearless、etc • 「専門家の専門家のためのPL」 • 「使うより、書く/まとめる」 https://amzn.to/2A8EGVh
  5. 5. アジャイル、スクラムの源流としてのパターン https://speakerdeck.com/kawaguti/agile-and-lean-from-altitude-12-000-feets?slide=3http://objectclub.jp/download/files/event/2010alexander/VulgarPatterns2.pdf
  6. 6. よくまとまってる資料 〜角さんは整理が上手!(日本のファウラー)〜 https://www.slideshare.net/kdmsnr/20111022-userstoryfirstgeneration https://www.slideshare.net/kkd/ss-131755865
  7. 7. 私とパタン・ランゲージ 〜デザインパターンからパタン・ランゲージ、NOO〜 • JPLoP→平鍋さん、羽生田さん • 2007-2010に怒涛のように傾倒 • NOOの発見 • Copeの発見 • 中埜さんとの出会い • 沢田マンション(沢マン) • パターン、Wiki、XP • アレグザンダー祭り https://note.com/kkd/n/n21d9f15e8737
  8. 8. 10年前に気づいたこと • ネイチャーオブオーダーの存在 • 15の幾何学的特性って何? 生命構造ってなに? • パタン・ランゲージの求めていたもの、その使い方 • 「パタン」を書くところで止まってない? • 「パタン」「パタン・ランゲージ」を使って「質」はどうやって生み出すの?
  9. 9. ネイチャーオブオーダー(NOO)とは何か? • パタン・ランゲージ/時を超えた建設の道を更に熟成 • 「名付け得ぬ質」=「生命構造」 • 15の幾何学的特性 • 全体性、センターという概念 • 生命構造を生み出すプロセス=構造保存変換 • Unfolding(展開)
  10. 10. 「生命構造」 Living Structure • 「無名の質」と呼んでいたもの • 「いきいき」としている • 無生物にも「生命」があるとしている • 生命は「全体性」から生まれる • 「生命構造」には15の基本特性が現れる
  11. 11. 15の基本特性(幾何学的特性) 15 properties https://www.slideshare.net/takashiiba/workshop-design-56
  12. 12. Wholeness • 対象を、分割できない連続体の一 部として捉えること • 「部分」の集合ではなく、ひとつの 「全体」とみること • 花弁を組合せても全体はできない • 「すべてのものは一つ」という全体性 につながる 全体性
  13. 13. Center • 全体の中心となる部分 • 全体でもあり部分でもある • 空間的配置に現れる • 単なる概念的なものではない センター
  14. 14. 〜Structure Preserving Transformation/Unfolding Process〜 • 「全体性」の構造を保持したまま、変 化していく • 展開(Unfolding)プロセス • つぼみ→花→実→完熟 • 全体性を保全して変化していく 構造保存変換/展開プロセス
  15. 15. 展開プロセスの本質は「進化適応型」ではない NOO Vol.2 (P198) • スタンフォード大学で講演 • コンピュータサイエンティスト 「興味深い。あなたの話は私たちで言う進化適応型ですね」 • アレグザンダー 「講演を失敗してしまった…。本質はそこじゃない。」 • 本質は「構造保存変換であり展開プロセス」 • ”間違いがない”(mistake-free)
  16. 16. 〜センタリングプロセス〜 • 全体からセンターをみつける • 弱い部分を見極め、潜在的な新たなセンタ ーを探す • センターを強める • 元のセンターが強まり全体も強まる • 生命の増加、分化が終了したかを確認する • 最初に戻る • (ざっくり) 基本分化プロセス
  17. 17. 〜ミラーテストによる訓練〜 • 「どちらが自分らしい?生命を感じる か?」 • 比較するとわかる • 全体性=生命がある • 判断基準をフィーリングでおこなう • 「客観的である」 判断基準は感情
  18. 18. c2.comでも散々… 〜NOOはソフトウェアに使えるものは一切ない〜 http://wiki.c2.com/?NooHasNothingToDoWithSoftware
  19. 19. Thriving Systems Theory and Metaphor-Driven Modeling 果敢にNOOにチャレンジャーはいるけどピンとこなかった… https://amzn.to/3g3nMqc
  20. 20. 11年前に読んだ時の感想 • 15の特性についてはピンとこない • 形の問題?では何?にこたえが見付からない • 「生命」とは「いきいきしている」ことと捉えた • 沢田マンションの「いきいき」 • 構造保存変換はアジャイルのプロセスに近いと感じた • リファクタリングで内部を変化させていく • ユーザーストーリーを元のプロダクトに付け加えて成長させていく
  21. 21. 中埜さんに教えてもらった センタリングプロセス
  22. 22. 机も自分たちでつくる 〜椅子の場所から決める。固定観念を壊す〜
  23. 23. 似顔絵はセンタリングプロセス 〜書く順番を決めて集中する〜
  24. 24. 街歩き→こころにのこったものをスケッチ
  25. 25. 現況を診断すること • 自分が心ひかれるものを探す • なぜそれに心ひかれたのかを考えてみる • 保全したいものをまず見つける • 価値あるもの • 変化とは「大事なものを強め、生かしていくため」のものであること
  26. 26. スケッチ→パタン(の元)へ 〜心に残ったものを保全するためにどうすればいいか考える〜 • 問題解決の前に 「保全したいもの」を見つける • 超越解であること • 制約の中で 葛藤を一気に解消するもの • 妥協ではない!!
  27. 27. パタンを組合せてパタン・ランゲージを作る 〜物語を作る。皆がイメージできるものへ〜 • パタン・ランゲージは 「目指す世界のビジョン」 (=イメージできる、夢、具体的) • 詩的でありイメージ • 目を閉じてイメージする • 異なるスケールのパタンを組み合わせる • 階層化されたシステムに同時に働きかける • 無意識に訴えかける
  28. 28. パタン・ランゲージ→センターを見付ける 〜重なりがある所がセンター〜 • 幾何学的特性はひとまずおいておく • 複数の人が選んだパタン → 重要なポイント • パタンから、パタンランゲージへ →「多く重なる場所がセンターである」 • 異なる
  29. 29. パタン・ランゲージとプロジェクト・ランゲージ 目指す世界と、現実世界への適合とフィードバック • パタン・ランゲージは「目指す世界のビジョン」(=イメージ、夢、具体的) • プロジェクト・ランゲージは「現実世界と適合する物語」(=具体的な物語、現場との適合が必要) • 上記を「明確に使いわける」→「ビジョン」と「現実」を往復する • (ストーリーマッピングは後者のみのイメージ) • 「ありもののパタン・ランゲージ」を使わなくてもいい! • 既存のパタン・ランゲージ=仮説(そのまま合うとは限らない) • 実際の現場に合うように形を変える(『A Scrum Book』にもかいてあるよ)
  30. 30. センター • 全体の部分であり、部分が全体である • 最初、意味がわからなかった • それぞれがひとつの全体であり、その上の大きな全体の部分である、ということ。 • シェルスクリプトとコマンド • サービス全体とマイクロサービス • 組織やチームと個人 • プロダクトとユーザーストーリー • どこが強いセンターか?→探し方は?
  31. 31. センターとセンタリングプロセス • 幾何学的特性はまだ繋っていない • センターとは「様々なストーリー(=プロジェクトランゲージ)」で多くでてくるもの • センタリングプロセスは「センターにまず着目して実現していく」プロセスのこと
  32. 32. この10年のIT側の進化、個人的体験とアレグザンダー理論のマッピング • リーンスタートアップ • デザイン思考、オブジェクト指向UI、 • 進化的アーキテクチャ • ホラクラシー、ティール組織 • IKIGAI • Wellness, Well-being • Etc..
  33. 33. アジャイル・スクラム時代の活用法
  34. 34. プロダクトの一部として組織も育てよう • 人間集団は「システムを生成するシステム」 • プロダクトは「人間集団も含むシステム」と捉える • プロダクトのように/同時に人間集団も育てよう • できればプロダクトよりも一歩早く • 全体性は「ビジネスとプロダクトと組織と個人の生命」 • 結局、アレグザンダーも最後は「人の問題」にぶつかっている
  35. 35. 様々な階層、分野のパタンを組合せてパタン・ランゲージを作ろう • スクラムパターン、技術プラクティス、フィアレスチェンジ、コミュニケーションなどのジャン ルのパタンを集めて心ひかれるものを選んでみよう • なぜ「心ひかれる」のか?を考えてみよう • 必ず異なるスケールとカテゴリーから複数選ぼう • 例ば「組織全体/チーム/個人」「プロセス/技術/コミュニケーション」 • 自分たちの物語を作って、それを元に行動しよう! • 重なる所がセンターかもしれない
  36. 36. 展開(アンフォールディング)プロセス • できるだけ「自然」に「滑らかに」展開していくようにしよう • 「驚き最小の原則」 • 今の状況に「最適(=全体性を高め、最も求められている)」な選択をすること • 「最適」がわからないのは観察が足りてないからかもしれない • 「とりあえずやってみる」「試行錯誤」も悪くないが展開プロセスはもっと滑らかみたい • 変化は「小さければ小さい」ほどいい • アニメや動画のコマ数を増やすように
  37. 37. 構造保存変換 • 「全体性」を常に感じとるようにしよう • 自分の感覚を大事にしてみよう • その上で「変えたいこと」を明確にしよう • 何があればもっと「生き生き」するのか? • 「全体性」を保ちながら徐々に変えていこう • プロダクトも、組織も、自分も
  38. 38. ひとつずつ適用しよう A Scrum Bookにも書いてあるよ • スクラムにはプロジェクトはありません。プロジェクトマネジメントで使われるこの用語は、通常、開始、終了、および期待される目的を持っている作業プ ログラムを指します。このように、プロジェクトには固定のスコープと固定の予算があります。スクラムでは、予測できない要件がある複雑な開発では必要 なように、次のスプリントで常に別のチャンスを得ることができます。そのため、その意味では、スクラムでは「プロジェクト」という言葉は使いません。 • しかし、パターン・コミュニティでは、プロジェクトという言葉を別の方法で採用しています。クリストファー・アレクサンダーは、彼のオリジナルのパターン コレクションを「The Pattern Language」ではなく「A Pattern Language」と謙虚に呼んでいました。彼の意図は、人々が彼の本からパターンを選び、 自分のパターンをいくつか加え、何を作るかというビジョンを伝える独自の言語を作ることでした。同じように、あなたも本書の中からパターンを選び、そ れを組み合わせることで、あなたが思い描くスクラムチームを構築することができます。正しい道は一つではありません。 • 盈進学園のプロジェクトでアレクサンダーと一緒に仕事をした建築家(現在は教授)の中野博氏は、これらの派生言語をプロジェクトランゲージと呼ん でいます。組織は、パターンブックに目を通し、「これだ!」と思ったパターンに黄色い付箋を貼っていくことで、プロジェクト言語を作り始めます。各パター ンは、あなたの組織とその開発プロセスの改善の連続したステップでの成長や修復の行為をガイドします。一度に1つのパターンを採用しなさい: 1つを 試み、それが働けば、それを保ちなさい; そうでなければ、それを捨て、そして別のものを試みなさい。あなたは道に沿ってあなた自身のパターンを加え て本当らしい。最高の全体の組織の全体性を増加させるパターンを常に適用しているように頻繁にあなたの順序を再検討しなさい。 • 他の人もあなたの前に行き、同じことをしています。次のセクションでは、スクラムの共同作成者であるジェフ・サザーランド氏の例を見てみましょう。 https://sites.google.com/a/scrumplop.org/published-patterns/sequences/project-languages
  39. 39. 〜等価方程式〜 • Aο-原系(出発系)の中の具体的事象の一つ(クリアすべき課題、ま たは他のモデル) • Bτ-変換系(到達系)に出現した事象(発明、開発の完成) • vi-観点(ものを見るときの角度や立場、考え方の方向性:開発目的 に合った観点を1つ選ぶ) • ε-ひとつの観点のもとで、Aοから抽出した抽象的な要素(物事の核 心、願望の中心) • c-抽象的要素に具体性を与える限定条件 • cε-具体化された開発の核心をなす概念(アイデア) • Σa-原系の特殊な条件群(モデルの中の不要な要素、開発時には 廃棄の対象) • Σb-変換系の特殊な条件群(開発時に新たに必要となる要素、導 入の対象) 構造保存変換&展開プロセス bit.ly/2CB1mOD
  40. 40. 全体性を意識する(個人として) 〜センターとしての個人〜 • 自分らしさ、自分の好きなことを探求してみよう • 好きなことに没頭している時、あなたは「いきいき」している • 頭で考えるだけでなく、身体全体を使って掴もう • 身体の感覚を研ぎ澄ましてみよう。思考だけではダメ。 • 自分が「本当に必要としていること」に気づこう • 無意識に「あきらめている」ことは何だろう? • 自分の感情、ニーズ、リクエストに気づこう(NVC(非暴力コミュニケーション)がヒントになるかも) • 自分を受け入れよう
  41. 41. 興味のある方、つづきはまたね!!!

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