GoConference mini in Sendai LT枠 n9te9 の発表

1. gotoは悪？
Webフレームを自作する過程で Echo や Gin
から学んだ正しいgoto の使い方

2. 自己紹介
名前
中村 圭助 (n9te9 : ネクテック)
Gopher歴
4~5年
好きなパッケージ
sync, net/http
職種
サーバサイドエンジニア@DMM.com

3. goto文を使ったことがありますか？

4. goto の使い所
1. 変更が少ない箇所 (libとか)
2. 関数呼び出し事態が性能のボトルネックになっている時 (引数コピーとか)
3. トランザクションスクリプトを分割したい時
4. 深いネストから抜け出す時 (ラベル付き continue や break があるけど。。)
→ エッジケースだけどフレームワークやライブラリの局所的なところで使われている

5. HTTPリクエストのルーティング (Echo, Gin)
大きく3つのロジックでハンドラを呼び出している
1. 静的ルーティング → URIが一意に定まる (e.g. /user/new)
2. パラメータルーティング → パスパラメータを含んだURI (e.g. /user/:id)
3. Anyルーティング → 上二つに当てはまらないルーティング全て (e.g. /user/*)
上記の順序で 基数木 を探索する

6. ラベル付き continue vs goto
Gin : 1~3 ロジックを一つにまとめて、ラベル付き continue を使う
Echo : 1~3のロジックをラベルで切り分けて、goto を使う
どっちが読みやすい？

7. サンプルコードで比べてみる
状態を見る if が必要になる
START に戻るので常に
状態を考慮する必要がある
STATUS2, STATUS3
が関数のようになっている
gocognit: 10 gocognit: 8
Status1 → Status2 → Status3 で遷移して Status3の値を出力する

8. 処理速度
大体 1.5倍くらい速い (おそらく if 文で速度が落ちている )
goto が速いわけではないラベル付き continue と速度はほとんど同じ
goto を使うことによって if 文を削れるなら高速化できる
go test -bench でサンプルコードのベンチマークを取る

9. まとめ
- 変更が少ない箇所 (libとか)
- 関数呼び出し自体が性能のボトルネックになっている時 (引数コピーとか)
- トランザクションスクリプトを分割したい時
goto 文は一概に悪とは言えない
ラベル付き continue, break 方が可読性や処理性能を下げている可能性もある

10. 紹介
webフレームワークを自作してます
https://github.com/lkeix/jazzy
まだ全然できていないのですが、OSSのwebフレームワークを作っています。
GoでのHTTPルーティング実装などに興味がある方は声をかけていただいたら嬉しいです。
最近は linter とかも作っているので興味がある方も気軽に話してください。

11. おわり