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破傷風勉強会短いヤツ
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Keiichi Kimura
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救急部長 at 大隅鹿屋病院
Dec. 22, 2014
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破傷風勉強会短いヤツ
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短くしたつもりがあまり変わらなかったという(^^)。
Keiichi Kimura
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救急部長 at 大隅鹿屋病院
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破傷風勉強会短いヤツ
1.
救急部 木村 圭一 1/33
2.
本日の目標 • 破傷風は恐ろしい病気だと認識する • 破傷風になりやすい傷はないと認識する •
患者に破傷風予防注射をすすめる • 自分も打つ気になる 2 /33
4.
破傷風の毒素1gで 何人殺せるか?
6.
6 /33
7.
破傷風患者は 年間何人?
8.
破傷風の発生数と死亡数 0 35 70
105 140 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012
9.
アメリカの頻度は ?
10.
9年で252人(28人/年) /339
11.
他の国の頻度 • カナダ 0.11/100万人 •
イギリス 0.2/100万人 • イタリア 0.2〜0.5/100万人 • 日本 0.9/100万人 11 /33
12.
ある米国人の話 普通の社会生活をしている者で、破傷風 予防注射をしていない者は、 • 出血が強く瀕死の状態になっても輸血を 断る特殊な宗教団体に属する者か • 東南アジアからの避難民
である。 12 /33
13.
年齢別発症数 0 40 80 120 160 0歳 10-14歳 25-29歳
40-44歳 55-59歳 70-74歳 85-89歳 女性 男性
14.
年齢別の抗体保有率
15.
日本の現状 •定期的な接種はない •子供の時で終わり 15 /33
16.
• それも1969年からで、46歳 以上の人はしていない可能性 が高い。 1975-81年の間も中止されてい る。 16 /33
17.
抗体価の上昇
18.
tetanus prone wound •
このような言葉は忘れましょう • 基礎免疫がない場合グロブリン 投与が必要 • グロブリン投与が必要ないよう ワクチン接種を薦めるべき 18 /33
19.
原因となった創 29人(6.4%) 傷なし 83人(18.2%) かすり傷程度 118人(25.9%)
刺創 (木片、釘、竹など) 重症でない傷 50.5%
20.
破傷風菌はどこに?
21.
•どこの土をとってきても 50%の確率で存在 創の15例中に1例検出 21 破傷風菌は土壌の常在菌 /33
22.
Tetanus prone wound
23.
抗体を測るキット •外国にはある •感度91%、特異度100% •日本への導入が望まれる 23 /33
24.
約420円
25.
頭部CTとグロブリン どっちが高い?
26.
お値段 頭部CT 11060円
27.
事例紹介 11歳男児。 DPTワクチン(なし) 喘息のため? 27 /33
28.
近くの公園で 枯れ木が 右下腿前面 トンネル状に刺さる。 傷の開口部は1.0cm 深さは1.9mm 25 /33
29.
受傷3日後近医を受診。 予防注射を薦められ、 総合病院を受診。 29 /33
30.
破傷風の心配はないか? 相談された総合病院外科 のドクター 「まさか発症することは ないだろう」 30 /33
31.
ヒト破傷風免疫グロブリン 投与を行わず、経過を観察 した。 受傷11日後 典型的な破傷風となった。 31 /33
32.
事例紹介2 11歳の男児 受傷後3日目に来院し、破傷風を発 症し死亡。 1審 予防をしていれば破傷風の発 症を予防できた(医療側が敗訴)。
33.
2審 受傷6時間を過ぎれば、破 傷風の毒素は産生され神経に結 合する。 この時期に投与を行っても、 発症は予防できなかったとして 患者側が敗訴。 33 /33
34.
最後に 「手術室で消毒した皮膚に、滅 菌されたメスで加えた切開創以 外の傷は全て破傷風の原因にな りうる」