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オープンガバメント・オープンガバナンス時代の
社会参加モデル
早稲⽥⼤学マニフェスト研究所
⽶⼭知宏
⽇本公共政策学会 2016年度研究⼤会
問題意識
● 昨今のオープンガバメント(インターネットを活⽤し政府を国⺠に開かれた
ものにしていく取り組み/METI)の動きは、2009年にオバマ⼤統領がオー
プンガバメントの3原則を提唱して以来、国際的に取り組まれてきた。
● ⽇本においても...
本報告の⽬的
● 本報告の⽬的
○ 従来の市⺠参加形態(特に、eデモクラシー)との⽐較を⾏いながら、
オープンガバメントの社会参加の特徴を明らかにした上で、社会参加モ
デルを仮説的に提⽰したい。
1.オープンガバメントとは何なのか?
① オープ...
市⺠参加の現状 4
l (政治に関⼼がないと批判されがちな若者も、)必ずしも政治や社会に関⼼
がない訳ではない(6割、7割が政治や社会への関⼼を有する/内閣府調査)
l しかしながら、実態は、政治や社会に関わっているのは⼀部
p ボランティア活...
オープンガバメントとは何か? 5
l オバマ⼤統領によるオープンガバメントの3原則
l 透明性の確保(新しい技術を活⽤して情報をオンラインに)
l 意思決定プロセスへの参加
l 執⾏プロセスにおける協働(イノベーティブな道具やシステムを)
l ...
類似の概念としての「eデモクラシー」 6
l定義
p インターネットなどの情報通信技術を⽤いて議会制⺠
主主義(間接⺠主制)、その他様々な⺠主主義モデルに
おける政治プロセスを強化する技術のこと(Wikipedia)
p ICTを利⽤した政策⽴...
eデモクラシーとオープンガバメントの事例の分析軸 7
l 場の⽬的
○ 透明性・情報公開
○ 意思決定プロセスへの参加
○ 執⾏プロセスにおける協働
○ 代表者の選択(選挙)
○ 意⾒形成(※)
● 場の設計者
○ ⾏政
○ 議会
○ 市⺠
※...
eデモクラシーの事例(2000〜2008年あたり) 8
場の⽬的
透明性 参加 協働 代表者の選択 意⾒形成
場
の
設
計
者
⾏政 ・電⼦会議室
(BBS)
・地域SNS
(同左)
議会
市⺠ ・Voteマッチ ・地域SNS
(注)「意⾒形...
オープンガバメントの事例(2009年以降〜) 9
場の⽬的
透明性 参加 協働 代表者の選択 意⾒形成
場
の
設
計
者
⾏政 ・オープンデー
タの公開
・データ分析ツ
ール(RESAS)
・アイデアボッ
クス(METI)
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事例:データの公開・活⽤ 10
● オープンデータ化(⼆次利⽤が容易なデータ形式による公開)
● 各種データ(オープンデータ、ビッグデータ、統計情報)を活⽤したア
プリケーション(サービス)開発・政策⽴案
政策⽴案の道具
(例:地域経済分析シス...
事例:アイディアボックス(⾏政の意思決定プロセスへの参加) 11
● オープンな政策⽴案を⾏うために国が設置した場(電⼦掲⽰板)。
● 2009年11⽉以来、単独府省や府省連携等もしながら合計9回実施。
● これまでのテーマは「IT政策」「休暇...
事例:デモクラシーOS(議会の意思決定プロセスへの参加) 12
● 「提案」「討論」「投票」の機能をもつオープンソースソフトウェア。
● 海外のいくつかの地⽅議会やメキシコ政府も採⽤。
事例:ちばレポ(政策執⾏プロセスにおける協働) 13
● 市内の様々な課題を市⺠がレポートすることで、市⺠と⾏政との間で、
それらの課題を共有し、合理的、効率的に解決することを⽬指す仕組み
● 「協働(地域課題を投稿)」+「プラグマティックな熟...
事例:マニフェストスイッチプロジェクト
(選挙における意思決定の⽀援)
14
● 共通フォーマットに基いて、マニフェストの作成を候補者に依頼
● 作成されたマニフェストデータをオープンデータ形式で公開し、第3者に
よる活⽤(アプリ開発等)を促進...
決定・執⾏プロセスへの
直接的関与
決定・執⾏プロセスへの
間接的関与
【選挙】代表決定プロセス
【参加】意思決定プロセス
【協働】政策執⾏プロセス
データに関する活動
参加の場づくりへの関与
組織づくり
オープンガバメントに関する取組の体系化...
事例から得られる⽰唆(概要) 16
eデモクラシー オープンガバメント
【論点1】
基本思想は?
・テキストコミュニケーションベー
スの⺠主主義(熟議)
・「リアルな経験・体験」を重視するプラグ
マティックな⺠主主義(熟議)
【論点2】
どこで...
【論点1】オープンガバメントの基本思想は? 17
「リアルな経験・体験」を重視する
プラグマティックな⺠主主義(熟議)
①コミュニケーション形態としての「オープンイノベーション」
l ⾃社だけでなく他社が持つ技術やアイデアなどを組み合わせ、⾰新...
【論点2】オープンガバメントはどこで、誰が⾏っているのか?
l アクターの多様化
p 政府だけでなく、市⺠・企業も。
p さらに、従来は参加することが少なかった層(例:IT
技術者等)の参加を⽣み出している
l 政府より、むしろ市⺠が牽引(シビ...
【論点3】オープンガバメントの参加の質・特性は? 19
l 参加⼿段の多層化
p 政策決定プロセスや政策執⾏プロセスへの参加だけではなく、それらの
質を⾼めるような取組(データ活⽤、アプリ作り)
【基盤】データ活⽤等による⺠主主義基盤の形成
【...
【論点3】オープンガバメントの参加の質・特性は? 20
l 参加コストの低コスト化
p 上記のような参加形態により、社会参加が低コスト化(各⾃が参加しや
すい参加形態)
p さらには、無意識的な参加の提唱→「⼀般意志2.0」(東 [2011])...
【論点3】オープンガバメントの参加の質・特性は? 21
l ネットワーク性
p 思想レベル(オープンイノベーション、デザイン思考)
p アプリレベル(例:ゴミナシ)
p データレベル(オープンデータ)
p コミュニティレベル(例:Code fo...
「オープンガバメント」から「オープンガバナンス」へ 22
l オープンガバメント
p インターネットを活⽤し政府を国⺠に開かれたものに
していく取り組み(経済産業省)
l 「オープンガバナンス」の定義
p テクノロジーを積極的に活⽤するとともに...
●地域社会の⽬的の実現
オープンガバメント・オープンガバナンス時代の社会参加モデル 23
●政策決定・政策執⾏プロセス
正当性 正統性
政策執⾏
政策決定
代表者の決定
参加の場・サービスの提供(アプリ)
●⺠主主義基盤の形成
意⾒形成
評価・...
終わりに:今後の検討事項 24
l デモクラシーは、⼈々の完全な⾃発的意思に任せておいて⽣まれるものでは
ない。かといって、デモクラシーに関わる意欲のある⼈々などほとんどいな
い、と悲観する必要もない。適切な仕掛けがあれば、ある程度の⼈々は、そ...
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オープンガバメント・オープンガバナンス時代の社会参加モデル(日本公共政策学会・発表資料、米山知宏)

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日本公共政策学会(2016年6月11日)での登壇資料。

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オープンガバメント・オープンガバナンス時代の社会参加モデル(日本公共政策学会・発表資料、米山知宏)

  1. 1. オープンガバメント・オープンガバナンス時代の 社会参加モデル 早稲⽥⼤学マニフェスト研究所 ⽶⼭知宏 ⽇本公共政策学会 2016年度研究⼤会
  2. 2. 問題意識 ● 昨今のオープンガバメント(インターネットを活⽤し政府を国⺠に開かれた ものにしていく取り組み/METI)の動きは、2009年にオバマ⼤統領がオー プンガバメントの3原則を提唱して以来、国際的に取り組まれてきた。 ● ⽇本においても、国レベル・⾃治体レベル・地域レベルのそれぞれにおいて、 それなりに取り組まれてきた。 ● しかしながら、オープンガバメントに関するこれまでの研究は個々の取組に ついての事例紹介や、データ連携に関する技術的側⾯が中⼼であり、オープ ンガバメントが⽣み出す「参加」とは何なのか、従来の参加と何が違うのか ということについては、⼗分に検討されていない。 2
  3. 3. 本報告の⽬的 ● 本報告の⽬的 ○ 従来の市⺠参加形態(特に、eデモクラシー)との⽐較を⾏いながら、 オープンガバメントの社会参加の特徴を明らかにした上で、社会参加モ デルを仮説的に提⽰したい。 1.オープンガバメントとは何なのか? ① オープンガバメントの基本思想は? ② オープンガバメントはどこで、誰が⾏っているのか? ③ オープンガバメントの参加の質・特性は? 2.今後の検討事項 3
  4. 4. 市⺠参加の現状 4 l (政治に関⼼がないと批判されがちな若者も、)必ずしも政治や社会に関⼼ がない訳ではない(6割、7割が政治や社会への関⼼を有する/内閣府調査) l しかしながら、実態は、政治や社会に関わっているのは⼀部 p ボランティア活動・政治活動等への参加率の低さ p 投票率の低下(特に若年層)。ただ、他の参加⼿段よりは参加率は⾼い。 l ⼀⽅で、「議会制⺠主主義とは別の⺠主主義の回路である直接⺠主主義が、 平和憲法制定から65年を経た今⽇『院外』における⾮暴⼒なものとして変貌 を遂げた」として、デモという参加⼿段を評価する論も。(五野井 [2012]) 政治・社会に関わる適切な「参加回路」の⽋如?
  5. 5. オープンガバメントとは何か? 5 l オバマ⼤統領によるオープンガバメントの3原則 l 透明性の確保(新しい技術を活⽤して情報をオンラインに) l 意思決定プロセスへの参加 l 執⾏プロセスにおける協働(イノベーティブな道具やシステムを) l 奥村 [2010] l テクノロジーを駆使して、政府の透明性と国⺠による政策への関与 を強めた新しい⺠主主義 l Open Government Partnership l透明性、説明責任、市⺠参加、テクノロジー&イノベーション テクノロジー × ⺠主主義
  6. 6. 類似の概念としての「eデモクラシー」 6 l定義 p インターネットなどの情報通信技術を⽤いて議会制⺠ 主主義(間接⺠主制)、その他様々な⺠主主義モデルに おける政治プロセスを強化する技術のこと(Wikipedia) p ICTを利⽤した政策⽴案・決定・執⾏過程への市⺠参 画(新開 [2002]) l代表的な取組 p 電⼦会議室(BBS) p 地域SNS
  7. 7. eデモクラシーとオープンガバメントの事例の分析軸 7 l 場の⽬的 ○ 透明性・情報公開 ○ 意思決定プロセスへの参加 ○ 執⾏プロセスにおける協働 ○ 代表者の選択(選挙) ○ 意⾒形成(※) ● 場の設計者 ○ ⾏政 ○ 議会 ○ 市⺠ ※「意⾒形成」を場の⽬的に⼊れているのは、「『意思決定』に先⽴つ『意⾒形成』 の重要性という視点を踏まえることで、市⺠社会における熟議⺠主主義の進化」(⽥ 村 [2008])が期待できるためである。
  8. 8. eデモクラシーの事例(2000〜2008年あたり) 8 場の⽬的 透明性 参加 協働 代表者の選択 意⾒形成 場 の 設 計 者 ⾏政 ・電⼦会議室 (BBS) ・地域SNS (同左) 議会 市⺠ ・Voteマッチ ・地域SNS (注)「意⾒形成」については、他のカテゴリーで紹介しているアプリも該当する また、上記以外の取組が全く⾏われていないということでもない。
  9. 9. オープンガバメントの事例(2009年以降〜) 9 場の⽬的 透明性 参加 協働 代表者の選択 意⾒形成 場 の 設 計 者 ⾏政 ・オープンデー タの公開 ・データ分析ツ ール(RESAS) ・アイデアボッ クス(METI) ・We the People(署名サ イト) ・ちばレポ ・選挙公報の Web上での継続 的な掲載 議会 ・オープンデー タの公開 ・議案に対する Facebook上で の意⾒募集 ・デモクラシー OS ー ー 市⺠ ・税⾦はどこへ ⾏った(公開情 報の編集、アプ リ開発) ・Change.org (署名サイト) ・FixMyStreet ・5374.jp(ゴ ミナシ) ・保育園マップ ・マニフェスト スイッチプロジ ェクト ・Voteマッチ ・マッピングパ ーティー (注)「意⾒形成」については、他のカテゴリーで紹介しているアプリも該当する
  10. 10. 事例:データの公開・活⽤ 10 ● オープンデータ化(⼆次利⽤が容易なデータ形式による公開) ● 各種データ(オープンデータ、ビッグデータ、統計情報)を活⽤したア プリケーション(サービス)開発・政策⽴案 政策⽴案の道具 (例:地域経済分析システム(RESAS)) オープンデータのカタログサイト データを活⽤したアプリ (例:税⾦はどこへ⾏った)
  11. 11. 事例:アイディアボックス(⾏政の意思決定プロセスへの参加) 11 ● オープンな政策⽴案を⾏うために国が設置した場(電⼦掲⽰板)。 ● 2009年11⽉以来、単独府省や府省連携等もしながら合計9回実施。 ● これまでのテーマは「IT政策」「休暇分散化」など。 ● 投稿された意⾒は、マインドマップ等の形でまとめられるとともに、 「できるだけ反映するように取り組んでおり、実際に実現したもの」も ある。(http://openlabs.go.jp/blog/2871/)
  12. 12. 事例:デモクラシーOS(議会の意思決定プロセスへの参加) 12 ● 「提案」「討論」「投票」の機能をもつオープンソースソフトウェア。 ● 海外のいくつかの地⽅議会やメキシコ政府も採⽤。
  13. 13. 事例:ちばレポ(政策執⾏プロセスにおける協働) 13 ● 市内の様々な課題を市⺠がレポートすることで、市⺠と⾏政との間で、 それらの課題を共有し、合理的、効率的に解決することを⽬指す仕組み ● 「協働(地域課題を投稿)」+「プラグマティックな熟議(まちあるき と意⾒交換)」 出典:千葉市
  14. 14. 事例:マニフェストスイッチプロジェクト (選挙における意思決定の⽀援) 14 ● 共通フォーマットに基いて、マニフェストの作成を候補者に依頼 ● 作成されたマニフェストデータをオープンデータ形式で公開し、第3者に よる活⽤(アプリ開発等)を促進 ● 候補者起点の選挙→市⺠起点の選挙
  15. 15. 決定・執⾏プロセスへの 直接的関与 決定・執⾏プロセスへの 間接的関与 【選挙】代表決定プロセス 【参加】意思決定プロセス 【協働】政策執⾏プロセス データに関する活動 参加の場づくりへの関与 組織づくり オープンガバメントに関する取組の体系化 15 eデモクラシー の主な対象 ● ボートマッチ ● マニフェストスイッチプロジェクト ● 意⾒投稿ツール(アイデアボックス) ● 議案に対するFacebook上での意⾒ ● 地域の補修箇所投稿ツール(ちばレポ) ● Code for X 【場所】ネット・リアル 【対象】選挙・参加・協働・意⾒形成 ● FixMyStreetの開発 ● デモクラシーOSの開発 ● アイデアソン・ハッカソン・政策コンテ ストの実施 ● データを活⽤した政策⽴案 ● データを活⽤したアプリ作り(税⾦はど こへ⾏った) ● データそのものの作成(マッピングパー ティー)
  16. 16. 事例から得られる⽰唆(概要) 16 eデモクラシー オープンガバメント 【論点1】 基本思想は? ・テキストコミュニケーションベー スの⺠主主義(熟議) ・「リアルな経験・体験」を重視するプラグ マティックな⺠主主義(熟議) 【論点2】 どこで、誰が⾏ っているのか? ・市⺠視点で⾒れば、被参加者とし ての「ガバメントからガバナンス へ」 ・政府が場を⽤意し、市⺠が参加す る ・参加の場のデザイナー・マネージャーとし ての「ガバメントからガバナンスへ」 (→メタレベルのガバナンス) ・市⺠も場を⽤意し、政府が参加する ・市⺠(社会)だけでも、独⾃の取組 【論点3】 参加の質・特性 は? (オープンガバメントと⽐較して) ・限定的 ・⾼コスト ・政治的 ・低いネットワーク性 (eデモクラシーと⽐較して) ・多層化 ・低コスト化 ・⾮政治的 ・⾼いネットワーク性
  17. 17. 【論点1】オープンガバメントの基本思想は? 17 「リアルな経験・体験」を重視する プラグマティックな⺠主主義(熟議) ①コミュニケーション形態としての「オープンイノベーション」 l ⾃社だけでなく他社が持つ技術やアイデアなどを組み合わせ、⾰新的なサービス 開発につなげようとするコンセプト l 【⼈のオープン性】多様なステークホルダー&スキルが集まるコミュニティ l 【場のオープン性】経験・体験を共有しながらの熟議(例:まちあるきによ る課題発⾒) ②思考形態としての「デザイン思考」 l 議論による熟議だけでなく、プロトタイプ、実⾏、迅速なフィードバックを重視 l アイデアソン、ハッカソン、政策コンテスト
  18. 18. 【論点2】オープンガバメントはどこで、誰が⾏っているのか? l アクターの多様化 p 政府だけでなく、市⺠・企業も。 p さらに、従来は参加することが少なかった層(例:IT 技術者等)の参加を⽣み出している l 政府より、むしろ市⺠が牽引(シビックテック) l 市⺠による場づくり:「政府への市⺠参加」のみならず 「市⺠社会への政府参加」というような市⺠起点の参 加・協働 18 参加の場のデザイナー・マネージャーとしての ガバメントからガバナンスへ
  19. 19. 【論点3】オープンガバメントの参加の質・特性は? 19 l 参加⼿段の多層化 p 政策決定プロセスや政策執⾏プロセスへの参加だけではなく、それらの 質を⾼めるような取組(データ活⽤、アプリ作り) 【基盤】データ活⽤等による⺠主主義基盤の形成 【⽬的】各地域における⽬的実現 【⼿段】政策決定&政策執⾏プロセス
  20. 20. 【論点3】オープンガバメントの参加の質・特性は? 20 l 参加コストの低コスト化 p 上記のような参加形態により、社会参加が低コスト化(各⾃が参加しや すい参加形態) p さらには、無意識的な参加の提唱→「⼀般意志2.0」(東 [2011]) l ⾮政治的な参加⼿段 p 市⺠参加の阻害要因として指摘される「政治に対する忌避感」 p 決定・執⾏プロセスへの直接的関与だけではない参加形態により、「忌 避感」を低減 p たとえば、昨年⾏われた「Code for Japan Summit」には3⽇間で 1000⼈以上の来場者。
  21. 21. 【論点3】オープンガバメントの参加の質・特性は? 21 l ネットワーク性 p 思想レベル(オープンイノベーション、デザイン思考) p アプリレベル(例:ゴミナシ) p データレベル(オープンデータ) p コミュニティレベル(例:Code for X / ⽇本国内でも60地域程度) l ネットワークとしての「熟議システム」(⼭⽥ [2015]) p 現実の多様な討議の場が相互依存関係を緩やかにつくり、ひとつの複雑 な全体を成⽴させる機能的分業 p 個別の討議それ⾃体ではなく、個々の討議の相互連関の⽔準に焦点 p 統⼀的制度や組織ではなく、緩やかにつながる⾔説の網
  22. 22. 「オープンガバメント」から「オープンガバナンス」へ 22 l オープンガバメント p インターネットを活⽤し政府を国⺠に開かれたものに していく取り組み(経済産業省) l 「オープンガバナンス」の定義 p テクノロジーを積極的に活⽤するとともにプラグマテ ィズムの思想にもとづいた、各種アクターによる地域 社会のガバナンスに関する理念および、その理念を実 現するための具体的制度
  23. 23. ●地域社会の⽬的の実現 オープンガバメント・オープンガバナンス時代の社会参加モデル 23 ●政策決定・政策執⾏プロセス 正当性 正統性 政策執⾏ 政策決定 代表者の決定 参加の場・サービスの提供(アプリ) ●⺠主主義基盤の形成 意⾒形成 評価・フィードバック 政府への市⺠参加 評価・フィードバック デザイン思考・オープンイノベーション 市⺠社会への政府参加 【政府】 【市⺠社会】 データや情報の編集・解釈(アプリ構築など) コミュニティ形成 情報(データ、⾮データ) 参加の場・サービスの提供(アプリ) 意⾒形成⾃治・協働 デザイン思考・オープンイノベーション 市⺠社会への 政府参加 ⺠主主義基盤の 形成
  24. 24. 終わりに:今後の検討事項 24 l デモクラシーは、⼈々の完全な⾃発的意思に任せておいて⽣まれるものでは ない。かといって、デモクラシーに関わる意欲のある⼈々などほとんどいな い、と悲観する必要もない。適切な仕掛けがあれば、ある程度の⼈々は、そ れなりにデモクラシーに関与する可能性がある。(⽥村 [2011]) →「熟議システムとしての多層的な参加形態」 l 信頼と市⺠参加(野⽥ [2008]) l ⾏政の市⺠に対する信頼は市⺠参加を促進 l ⾏政組織の⼿続き指向は信頼低下を招き、市⺠参加の阻害要因に l 政府の意思決定・政策執⾏プロセスとオープンガバメントとの関係 l 政府内・⾏政内における意思決定や意⾒形成への影響

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