Webアクセシビリティの現状ダイジェスト

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2013年8月2日開催のまにゼミP9「知っておきたいアクセシビリティ最新事情」での講演資料

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Webアクセシビリティの現状ダイジェスト

  1. 1. Webアクセシビリティの 現状ダイジェスト 2013年8月2日 まにゼミP9 「知っておきたいアクセシビリティ最新事情」 木達 一仁 1
  2. 2. アンケート • Web デザイナー / Web 開発者 / Web 制作の受 注側の方? • Web 担当者 / Web マスター / Web 制作の発 注者側の方? • 実はダイジェストなんて聞かなくてもWeb アクセシビリティについて十分詳しい方? 2
  3. 3. Webアクセシビリティの イベント定番の悩み(深刻 • 人がなかなか集まらない • 集まっても既に詳しい人が大半だった りする • 「あなた何しにきたんですか」的な (憤怒 3
  4. 4. http://kokucheese.com/event/index/101738/ 4
  5. 5. アジェンダ • 自己紹介 • 仕様 / 規格策定の動向 • WCAG2 / JIS X 8341-3 / HTML5 / WAI-ARIA • Webアクセシビリティ確保の動向 • 公的機関 / 一般企業 / Web業界( • まとめというか提言というか現状への想い 5
  6. 6. 自己紹介 6
  7. 7. 木達 一仁 • 都内某Web制作会社 取締役 兼 R&D本部長 • HTML5、JavaScript、アクセシビリティ、 品質管理の4分野の部門を横断的に統括 • ウェブアクセシビリティ基盤委員会 (WAIC)副委員長 兼 作業部会1主査 • Twitter:@kazuhito 7
  8. 8. http://kidachi.kazuhi.to/ 8
  9. 9. http://waic.jp/news/20130528.html 9
  10. 10. 仕様 / 規格策定の動向 10
  11. 11. 仕様 / 規格策定の動向 •WCAG 2.0 •JIS X 8341-3 •WAI-ARIA •HTML5 11
  12. 12. WCAG 2.0 12
  13. 13. http://www.w3.org/WAI/ 13
  14. 14. http://www.w3.org/TR/WCAG/ 14
  15. 15. http://waic.jp/docs/WCAG20/Overview.html 15
  16. 16. http://www.iso.org/iso/iso_catalogue/catalogue_tc/catalogue_detail.htm?csnumber=58625 16
  17. 17. WCAG 2.0 • 2008年12月勧告 • 2012年10月には ISO/IEC 40500:2012 に • 関連文書のアップデートは継続中 • Understanding WCAG 2.0 • Techniques for WCAG 2.0 • 8月15日まで最新の Editors' Draft がレビ ュー期間 17
  18. 18. JIS X 8341-3 18
  19. 19. http://www.webstore.jsa.or.jp/webstore/Com/FlowControl.jsp? lang=jp&bunsyoId=JIS+X+8341-3%3A2010&dantaiCd=JIS&status=1&pageNo=0 19
  20. 20. http://www.jisc.go.jp/app/pager?id=964743 20
  21. 21. JIS X 8341-3 • 2004年6月公示 • 高齢者・障害者等配慮設計指針−情報通信 における機器,ソフトウェア及びサービス − 第3部:ウェブコンテンツ • 2010年8月、改正版公示(JIS X 8341-3:2010) • WCAG 2.0 と整合し国際協調を果たすも、 「わかりにくくなった」との声多数 21
  22. 22. http://waic.jp/ 22
  23. 23. WAIC • JIS X 8341-3:2010の理解と普及を促進 • 3つの作業部会ごとに様々な活動に取り組む • 理解と普及 / 実装 / 試験 • 関連企業、関連省庁、利用者が概ね「手弁 当で」集まって活動 >< • JIS X 8341-3 の2015年の改正に向け始動 23
  24. 24. WAI-ARIA 24
  25. 25. http://www.w3.org/TR/wai-aria/ 25
  26. 26. http://www.slideshare.net/mlca11y/waiaria 26
  27. 27. アクセシビリティとWAI-ARIA • セマンティクスとフォーカス制御を強化 • role 属性 / aria-* 属性 • HTML4 / XHTML 1.x でも利用は可能だが、 文法エラーが生ずるおそれ • ホスト言語が HTML5 であれば無問題 • Using WAI-ARIA in HTML を参考に 27
  28. 28. HTML5 28
  29. 29. 技術としての HTML5 と 仕様としての HTML5 • 技術として • 最新の Web サイト / Web アプリケーション 制作技術の総称( CSS3 や JavaScript などを含 む) • 仕様として(今回の定義) • W3C の策定するマークアップ言語の仕様 29
  30. 30. http://www.w3.org/TR/html5/ 30
  31. 31. http://www.w3.org/2012/12/html5-cr.html.ja 31
  32. 32. アクセシビリティとHTML5 • セマンティクスが強化 • SVG や MathML 、WAI-ARIA を組み合わせて 利用することが容易に • ブラウザーや支援技術がアクセシブルな機能 や UI を提供 • ホットトピックス:main 要素、longdesc 属 性、代替テキストのテクニック 32
  33. 33. http://www.html5accessibility.com/ 33
  34. 34. Webアクセシビリティ 確保の動向 34
  35. 35. 公的機関 35
  36. 36. JIS対応の根拠 • 障害者基本法 第二十二条 • 工業標準化法 第六章 • 行政情報の電子的提供に関する基本的考え方 (指針) • 新電子自治体推進指針 • 電子政府ユーザビリティガイドライン 36
  37. 37. http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/w_access/index_02.html 37
  38. 38. 運用モデルで示された目安 • 既に提供しているホームページ等 • 2012 年度末まで 「ウェブアクセシビリティ方針」策定・公開 • 2013 年度末まで JIS X 8341-3:2010 の等級 A に準拠(試験結果の 公開) • 2014 年度末まで JIS X 8341-3:2010 の等級 AA に準拠(試験結果 の公開) • ホームページ等を新規構築する場合 • 構築前に 「ウェブアクセシビリティ方針」策定 • 構築時に JIS X 8341-3:2010 の等級 AA に準拠(試験結果の公開) 38
  39. 39. 方針策定は道半ば 46% 54% 公開済 未公開 68% 32% 公開済 未公開 47都道府県1府12省庁 2013年7月時点・WAIC調べ 39
  40. 40. http://www.city.asaka.lg.jp/soshiki/5/web-access.html 40
  41. 41. http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/standards/accessibility_policy.html 41
  42. 42. http://www.pref.ehime.jp/gen/accessibility.html 42
  43. 43. 一般企業 43
  44. 44. 対応の動機 • グローバルなビジネス展開 • イメージ向上 • 企業の社会的責任(CSR) • 潜在顧客への対応 • 高齢者 / 障害者対応 • 親会社のガイドラインへの準拠 44
  45. 45. http://canon.jp/notice/accessibility.html 45
  46. 46. http://www.nomuraholdings.com/jp/policy/acresult.html 46
  47. 47. http://docs.yahoo.co.jp/info/accessibility/ 47
  48. 48. 積極的な企業は まだ多くない印象 • 費用対効果(ROI)が測りにくい • ポリシー作成者層に Web アクセシビリティ の重要性が正しく理解されていない • ガイドラインに準拠し続けるための体制が構 築できていない • ランキングの類がない 48
  49. 49. Web業界 49
  50. 50. 最近のWeb業界ってどうよ • HTML5 • UX • Facebook/Twitter • パララックス • スポンジボブレスポンシブ ……アクセシビリティ、圧倒的に流行ってない (「流行る」ものでもないけど 50
  51. 51. 根強く残る?誤解の類 • 高齢者や障害者のための配慮なんでしょ? • 配慮すると、イケてるビジュアルデザイン をつくれないんでしょ? • 画像とか使わないほうがいいんでしょ? • スキップリンクとか文字サイズ変更ボタン をつけておけばいいんでしょ? 51
  52. 52. 取り組む必要性は高まる一方 • Webを使う人数は増え続けている • Webにアクセス可能なデバイスは多様化し 続けている • レスポンシブ=アクセシブル、ではない • Web制作に用いる技術やテクニックは変化 し続けている 52
  53. 53. まとめというか 提言というか 現状への想い 53
  54. 54. どうするどうなる Webアクセシビリティ • 障害者 / 高齢者対応という既存のイメージを 捨てるべきときではないか? • WCAG 2.0 レベル A は、Web業界において達 成すべき最低限の「品質基準」とすべきでは ないか? • WebをWebらしく「ちゃんと」デザインし、 利用する時代へ 54
  55. 55. "The power of the Web is in its universality. Access by everyone regardless of disability is an essential aspect." -- Tim Berners-Lee,W3C Director and inventor of the World Wide Web 55
  56. 56. ご清聴ありがとうございました @kazuhito kidachi@kazuhi.to 56

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