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エッセイライティング中のライティング方略とポーズ 配布資料

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川口勇作 (2016, August). 「エッセイライティング中のライティング方略とポーズ」第42回全国英語教育学会埼玉研究大会. 獨協大学.
にて配布した補助資料です。

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エッセイライティング中のライティング方略とポーズ 配布資料

  1. 1. 1 エッセイライティング中のライティング方略とポーズ 川口 勇作(KAWAGUCHI, Yusaku) 名古屋大学大学院 y.kawaguchi@nagoya-u.jp 第 42 回全国英語教育学会埼玉研究大会 口頭発表 補助資料 於:獨協大学 2016/8/20 要旨 先行研究において、エッセイライティング中のポーズの回数や長さに焦点を当てた研究が多くなされてきた(e.g., Xu & Ding, 2014)。このポーズの回数や長さといった変数は、方略使用傾向を示す指標と相関関係を持つことが見込まれる が、従来のポーズに関する研究では、これらのポーズの傾向が方略使用傾向とどのように関わりを持つかについては深く 議論されていない。 したがって本研究では、ライティングプロセス記録システムを使用して記録した、英語学習者のエッセイライティングの プロセスデータを用い、複数のタイプのポーズの回数・長さを算出し、ライティング方略尺度(Yamanishi, 2009)の回答 との相関分析を行った。結果、ライティング方略がポーズの回数と連関関係にあることが示された。発表ではこの結果を、 教育的観点およびライティングプロセス・方略研究への示唆といった観点から議論する。 ライティング方略尺度(Yamanishi, 2009) 包括的計画方略 局所的計画方略 回避方略 推敲方略  はじめに大まかに書いて、後 で細かな修正をしながら書く  内容がまとまるように文の順 番を考えながら書く  内容をまとめるための表現 を考えながら書く  表現に一貫性があるようにし て書く  物語調で書こうとする  日本語で考えを整理してか ら、英語で書く  課題で何が要求されている かを考えながら書く  課題の趣旨を読者に伝える ように書く  課題内容をよく理解してから 書く  結び(文章のオチ)の表現に 気を遣って書く  冠詞や単数形や複数形に注 意しながら書く  語と語の組み合わせ(イディ オムなど)を考えながら書く  思いついた英語の表現が日 本語の意味にあっているか 考えながら書く  思いついた複数の表現か ら、最もふさわしい表現を選 びながら書く  次にどのような内容を書こう か考えながら書く  書きやすい表現を使えるよう に、書く内容を調整した  定型的な表現(決まった言 い回し)を気にしながら書く  どのように書こうか考えたが、 あきらめて作文を終了する  書いている途中に違和感を覚 えても、そのまま書き進める  書きたい内容はあっても、表 現が思い浮かばなかったら書 かない  書きにくそうな箇所は書かな い  日本語では書けても英語で表 現するのが難しい内容は書か ない  書き足りない内容があった が、書くと大変そうだったから 書かない  書こうとした内容はあったが、 ぼろを出さないように書かな い  文のつながりがおかしいと感 じた箇所があっても、気にしな いようにする  課題を見直して、書いた内容 を修正する  課題を見直して、足りない情 報を書き足す  書いた内容を見直して、表現 が簡潔になるように修正する  書いた内容を見直して、全体 的な表現(文章の構成など) を修正する  書いた内容を見直して、足り ない情報を付加する  書いた内容を見直して、内容 のまとまりが良くなるように修 正する  書いた内容を見直して、不要 な情報を削除する  書いた内容を見直して、部分 的な表現(文法、つづりなど) を修正する
  2. 2. 2 全項目の相関・散布図行列 注. GP:包括的計画方略、LP:局所的計画方略、AV:回避方略、RR:推敲方略、word_time:文字入力間ポーズの平均時 間、word_freq:文字入力間ポーズの回数、other_time:文字以外入力間ポーズの平均時間、other_freq:文字以 外入力間ポーズの回数、ks_time:全入力間ポーズの平均時間、ks_freq:全入力間ポーズの回数
  3. 3. 3 全項目の記述統計(N = 21) M SD 最小値 中央値 最大値 尖度 歪度 SE α 方 略 包括的計画方略 2.88 0.44 2.00 2.90 3.50 -0.57 -0.73 0.10 .71 局所的計画方略 2.86 0.48 1.83 2.83 3.67 -0.39 -0.72 0.10 .53 回避方略 2.36 0.51 1.50 2.25 3.38 0.28 -1.06 0.11 .85 推敲方略 3.00 0.54 2.12 3.00 4.00 0.27 -1.12 0.12 .77 ポ ー ズ 文字 入力間 時間 7.47 1.85 5.15 7.44 12.13 0.69 -0.29 0.40 回数 51.10 9.73 31.00 52.00 69.00 -0.16 -0.43 2.12 文字以外 入力間 時間 5.71 1.32 3.86 5.52 9.30 1.10 0.74 0.29 回数 76.00 20.91 43.00 81.00 115.00 0.00 -1.08 4.56 全入力間 時間 6.42 1.35 4.80 6.00 9.71 0.90 -0.30 0.30 回数 127.10 26.05 77.00 123.00 176.00 0.14 -0.95 5.68 開始まで 139.12 175.84 2.01 61.66 634.44 1.55 1.40 38.37 偏相関係数にもとづくグラフィカルモデリング 0.3 -0.32 -0.33 0.34 -0.34 -0.34 -0.35 -0.35 0.35 -0.37 0.39 -0.41 0.44 0.44 -0.47 -0.49 0.5 0.52 0.54 0.56 -0.62 -0.73 -0.81 0.86 0.87 0.9 0.97 GP LP AV RR word_time word_freq other_time other_freq ks_time ks_freq start_time
  4. 4. 4 参考文献 Beauvais, C., Olive, T., & Passerault, J. M. (2011). Why are some texts good and others not? Relationship between text quality and management of the writing processes. Journal of Educational Psychology, 103, 415–428. Hervé, M. (2015). RVAideMemoire: Diverse basic statistical and graphical functions. R package version 0.9-45-2. 川口勇作 (2015). 「学習者のライティング方略は現実のライティングプロセスに反映されるか」『外国語教育メディア学 会 第 55 回全国研究大会発表要項集』92–93. 川口勇作・草薙邦広 (2014). 「WritingMaetriX によるライティングプロセス研究の手引き―データの収集・表計算ソフ トを援用した分析・今後の展望―」『外国語教育メディア学会中部支部外国語教育基礎研究部会 2013 年度報告 論集』 43–52. 川口勇作・室田大介・後藤亜希・草薙邦広 (2016).「エッセイライティングにおける増加語数の時系列推移傾向とエッセ イ評価の関係―モデルフィッティングを用いた検討」Language Education & Technology, 52, 319–343. 草薙邦広・阿部大輔・福田純也・川口勇作 (2015). 「学習者のライティングプロセスを記録・可視化・分析する多機能型 ソフトウェアの開発:WritingMaetriX」『外国語教育メディア学会中部支部研究紀要』26, 23–34. Sasaki, M. (2002). Building an empirically-based model of EFL learners’ writing processes. In S. Ransdell & M-L. Barbier (Eds.), New directions for research in L2 writing (pp. 49–80). Amsterdam: Kluwer Academic. Spelman Miller, K., Lindgren, E., & Sullivan, K. P. H. (2008). The psycholinguistic dimension in second language writing: Opportunities for research and pedagogy using computer keystroke logging. TESOL Quarterly, 42, 433–454. Stevenson, M., Schoonen, R., & de Glopper, K. (2006). Revising in two languages: A multi-dimensional comparison of online writing revision in L1 and FL. Journal of Second Language Writing, 15, 201–233. Sugiura, M., Abe, D., & Eguchi, A. (2014, November). How to extract multi-word expressions as production units: A comparative study of pause threshold formulae for SLA research. Poster session presented at Conceptual Structure, Discourse, and Language, Santa Barbara, CA. Xu, C., & Ding, Y. (2014). An exploratory study of pauses in computer-assisted EFL writing. Language Learning & Technology, 18, 80–96. Yamanishi, H. (2009). Japanese EFL learners’ use of writing strategies: A questionnaire survey. The Bulletin of the Writing Research Group, JACET Kansai Chapter, 8, 53–64. 本日の資料 本日投影したスライドがご入用の方は、以下の宛先までご連絡ください。 川口 勇作(名古屋大学大学院) y.kawaguchi@nagoya-u.jp http://site.y-kawaguchi.com なお、本日のスライドは、後日こちらのページにもアップいたします。 http://www.slideshare.net/kawasaku/

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