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MOOCのこれまでとこれから(世界の動向と日本の課題)

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2017/06/01 New Education Expo 2017講演資料 

Published in: Education
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MOOCのこれまでとこれから(世界の動向と日本の課題)

  1. 1. MOOCとOERのこれまでとこれから (世界の動向と日本の課題) 重田勝介 北海道大学 情報基盤センター 准教授 高等教育推進機構オープンエデュケーションセンター 副センター長 2017/06/01 New Education Expo 東京
  2. 2. 私とMOOCとの関わり • 2012年2月 スタンフォード大のオンライン 講座「人工知能入門」の存在を知る (後にUdacityへ) – 「MOOC」という言葉はまだなかった! http://oedupdate.jamsquare.org/ 2012/02/blog-post_06.html
  3. 3. 私とMOOCとの関わり • 2012年にCoursera, Udacity, edX等のサービスが 開設され、2013年から続々と有名大学がMOOC の開講を開始→ 「The Year of MOOC」 • 2013年に北大へ MOOCを使った教育改善の業 務に着手(→2014年にオープンエデュケーション センター設立へ) • 本を書き講演に呼ばれる • バブル状態へ
  4. 4. JMOOC講座 「オープンエデュケーションと未来の学び」 • 2014年7月開講 • オープンエデュケーションの可能性と未来に ついて考える講座 • 7000人以上の受講者 • 大阪・札幌で反転授業
  5. 5. 北大JMOOC講座「戦争倫理学」 • 2017年3月開講 • 倫理学の視座から戦争について問い、開か れた議論を行うための「道具」を提供すること を目指す講座 • VR動画による議論の活性化を狙う – 教員と学生の ディスカッションを配信 – 反転授業の ディスカッションを 収録公開
  6. 6. 北大JMOOC講座「戦争倫理学」 • ディスカッションボードの議論を手厚く支援 – コース担当TAを2名配置 ファシリテーション • 3052名の登録 – 修了者:428名 (修了率14%) – アクティブ・ユーザー 1032名 (修了率41.5%) • 受講者からも 好評価
  7. 7. 北大オープンエデュケーションセンターの現状 • 教員または部局の個別の教育ニーズに合わ せた教材開発・ICTの導入・授業改善の提案 – 教員用リーフレット(配布物) • 毎年40講義以上、600以上のOERを制作 • 依頼ベースで「手当たり次第」の着手 – 予算と人員の許すまで • 学内教員で関わりがあるのは1割程度 • LMSの運用支援にも多大な労力
  8. 8. 国外におけるオープンエデュケーションの現状 • OERやOpen Textbookの普及 – OER Degree – OpenStax College – 在学中を通じて教科書を買わなくてよいカリキュラム • OERを使った新しい教育手法の提案 – Open Pedagogy, OER-Enabled Pedagogy (Wiley) – 例)授業の課題として教材やクイズを作らせ、既存の OERを改変して作ることも許すような活動 – いわゆる制作型授業にOERをリソースとして使う – アクティブラーニング・PBLとの接続
  9. 9. https://www.yearofopen.org
  10. 10. 国外におけるオープンエデュケーションの状況 • スケールメリットによる「効率化」 – 大学間で同じOpen Textbookを使う – OERの導入を支援する企業(RedHatモデル) • 「新しい教育学習の形」を生み出す努力 – 「オープン」だけでは既存の出版社と競えない – オープンライセンスへのこだわり • オープン教育政策(OER Policy)への注力 – 政府・自治体レベルでの努力目標を制定する ある種の政治的ネゴ
  11. 11. 国内事例:地方創生カレッジ • 地方創成に関わる人材をeラーニングで育成 する内閣府の事業 – ビジネス基礎、会計 – 観光、DMO、地域コミュニティリーダー – MOOCプラットフォームを利用 • 昨年度より開講、継続中 • 70の講座、15000人受講 • 受講者には好評 – 有償提供も視野に?
  12. 12. 日本の課題:スケールの難しさ • ITの特徴であるスケールメリットを活かせない – 大学ごとに個別のカリキュラム – 共通教材を使えず、再利用のニーズが乏しい • ビジネスモデルの不在 – 修了書付与による課金は定着せず – 地方創生カレッジは補助金事業 自立化には課題 • コミュニティ形成 – コース提供者・利用者同士の知識ノウハウの共有 • 個人的にはJMOOCと北大OEセンターは同じ課題 を抱えているように感じる
  13. 13. まとめ:「オープン」に拘る理由の再考を • 学びの成果は個人だけでなく、社会のもの – 「受益者負担」論への対抗 – 学習機会を増進するためのオープン化 • 教育を「見える化」することの意味 – コンテンツ・ノウハウ共有で競争・協創環境を 創り出す(FD・SDの効果) – オープン性を(大学・自治体・政府)の政策レベル に反映する意義 • 絶え間ない「啓蒙活動」は必要と思われる
  14. 14. スライドの取得先 • https://www.slideshare.net/katshige/mooc- 76543619

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