Successfully reported this slideshow.
We use your LinkedIn profile and activity data to personalize ads and to show you more relevant ads. You can change your ad preferences anytime.

2016年8月sotm講演スライド

1,842 views

Published on

2016年8月6日に開催されたState of the Mapでの基調講演スライドです。

Published in: Software
  • Be the first to comment

2016年8月sotm講演スライド

  1. 1. Geospatial領域における オープンイノベーションのトレンド 2016年8月6日 合同会社CUNEMO代表社員 OSGeo財団日本支部代表 森亮 moritoru@cunemo.com
  2. 2. 自己紹介 • アルプス社(現在はヤフー株式会社)で「プロアトラス」など、主にデジタル 地図分野での新規商品企画・事業化を担当。 • 2000年に米国マップインフォ・コーポレーション入社。セールス&マーケティ ング責任者として日本法人の立ち上げを担当する。 • 2002年にオークニーを設立。オープンソースによる地理情報システム事業を展 開する。会社経営の傍ら、OSGeo財団日本支部 の代表者を努める。 • 2012年以降B2Bクラウドサービス事業への業態転換を指揮し、Orkney Upwardを国内有数のセールスフォースプラットフォーム上のクラウドサービス として成長させる。 • 2016年に合同会社CUNEMOを設立代表社員に就任。クラウド、ネットワーク、 モビリティ関連分野の事業支援を行っている。 • https://www.linkedin.com/in/toru-mori-9a4984b OSGeo財団日本支部代表者 合同会社CUNEMO代表社員
  3. 3. OSGeo財団の紹介 オープンソースGIS(FOSS4G)ツールの開発 と利用を推進するコミュニティ • 各種FOSS4Gコミュニティが集まる国際コミュニティ • 2006年創立 日本支部も2006年 • 毎年秋に国際カンファレンスを開催 • 今年は8月にドイツのボンで開催(昨年は韓国ソウル) • http://www.osgeo.org/(グローバル) http://www.osgeo.jp(日本) FOSS4Gの利用促進活動 毎年,東京,大阪,北海道でカンファレンスとハンズオン開催 2010年 IPA OSS奨励賞
  4. 4. 本日の内容 1. ジオとIT 2. オープンというトレンド 3. オープンデータを読み解く 4. ジオ × オープン=?
  5. 5. 1.ジオとIT Geospatial and Information Technologies
  6. 6. そもそもジオ(geospatial)って? • 人やモノの動きのトレンドやパターンを地理的 に考察すること – 長らく専門家の領域 • 「位置情報を数値として取得、処理」することの困難性 – 最近その敷居が大きく下がる • スマホの普及、OSSの普及、クラウドサービスの登場 • SNS, Big data, IoTにより、位置に関連するデータ流通量が 劇的に増加
  7. 7. ジオはITの一部 • ジオはITの1技術要素 – GISの「G」はInformation Systemsのプリフィック ス(prefix) • 情報システムを構成する1要素 • “GIS”から“gIS”へ – 「Geo」が専門的でアドバンテージがある時代は“大 文字のG”でも良かった • 今は「情報システム」(Information Systems)の一部に なったので“小文字のg”がふさわしい
  8. 8. 約7割が「ITなしでは成立しない」 日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)「企業IT動向調査2016」より
  9. 9. 情報システムは所有から利用へ • 過半数がクラウド導入済み – 合計8割以上がクラウド導入に前向き 新規テクノロジーやフレームワークの導入状況 日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)「企業IT動向調査2016」より
  10. 10. IT自体のコモディティ化 • ハードウェア – スマホ、タブレット • ソフトウェア – オープンソース・クラウド • データ – オープンデータ • さらに、ナレッジやコミュニティの一般化 – シビックテック
  11. 11. ジオの世界も同じ • 「専門ユーザー」から「一般ユーザー」の時代 – ハードウェア • スマホ、タブレット – ソフトウェア • オープンソース(FOSS4G) – データ • オープンデータ – さらに、ナレッジやコミュニティの一般化 • OSGeo、OSM • シビックテック
  12. 12. 「地図」周りの変化 「地図」の使い方が変わってきている 紙地図の時代は「読図能力」が必須 カーナビで「目的地検索力」と「自分の位置認知能 力」が不要になった(が、とても高価) GoogleマップでPCさえあれば目的地検索は簡単 80年代 90年代 00年代 10年代 マップアプリをどこにいても検索するだけ!
  13. 13. 地図からロケーションサービスへ マップアプリ=「ロケーションサービス」 マップアプリから検索できないもの→無いも同然 従来の地図会社はデータプロバイダの地位に転落 大半のアプリがマップアプリに繋がる時代に SNS、グルメ、不動産、天気、写真、CRM、BI・・・ 地図+検索+乗換+ナビ+・・・
  14. 14. 2.「オープン」というトレンド Trend of “Open”
  15. 15. いろいろな「オープン」 オープンソース Open-source プログラムのソースコードが公開されている オープンスタンダード Open-standard 標準となるべく仕様や規格が公開されている オープンデータ Open-data データとその仕様が公開されている
  16. 16. 「オープン」と「自由」は 車の両輪
  17. 17. 「自由」が保証されて初めて 「オープン」が意味を持つ • 利用する自由 freedom to use • 編集・改変する自由 freedom to edit, revise • 配布する自由 freedom to distribute • ... むしろ、「自由」の方が重要
  18. 18. 災害支援での「マッパー」の活躍も • OpenStreetMapをハブにした様々な広がり – Crisis Mappingのような市民による、誰にも制限されない、 自発的な動き – 行政と協調し補完し合う関係の構築 • しかし従属はしない • この動きも自由に地理情報を扱えるソフトウェア ツール(FOSS4G)があった – ツールはどれだけコピーしても、誰に配布しても良い – 機能が足りなければ追加すれば良い
  19. 19. オープンというトレンドが行き着く先 • ジオはコモディティ(日用品)になる – 誰もが、いつでも、制限無く利用できる • ハードウェア、ソフトウェア、そしてデータも・・・ – GISも「学習」しなくてもよいものになる • スマホアプリの使い方に限り無くハードルが下がる
  20. 20. 3.オープンデータを 読み解く Decipher open-data
  21. 21. オープンデータとは • 特定のデータが、一切の著作権、特許などの制御メカ ニズムの制限なしで、全ての人が望むように利用・再 掲載できるような形で入手できるべきであるというア イデアである。 • オープンデータ運動のゴールは、オープンソース、 オープンコンテント、オープンアクセスなどの、他の 「オープン」運動と似ている。 http://ja.wikipedia.org/wiki/オープンデータ
  22. 22. オープンデータとは • 政府において、オープンデータとは、「機械判読に適 したデータ形式で、二次利用が可能な利用ルールで公 開されたデータ」であり「人手を多くかけずにデータ の二次利用を可能とするもの」のことを言います。 http://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/ictseisaku/ictriyou/opendata/
  23. 23. そのデータを使える 環境が整った • データを公開するためのネット環境 • データを加工・分析・活用するツール • その結果を参照、利用するハード • これらを取り扱うノウハウ・組織
  24. 24. 新市場の創出 • 高まる期待感 – オープン&ビッグデータ活用・地方創生推進機構 • 前身は「オープンデータ流通推進コンソーシア ム」 • 自治体も50団体加入 – オープンデータのもたらす経済効果については、欧州 委員会に提出された調査結果をGDP比から日本に置き 換えた試算として、市場規模が約1.2兆円、経済波及 効果が約5.5兆円との推定 • http://www.vled.or.jp/about/purpose/
  25. 25. オープンデータ自治体サミット • 昨年6月24日に横浜市で開催 – 総務省関東総合通信局、関東ICT推進NPO連絡協 議会、一般社団法人オープン&ビッグデータ活 用・地方創生推進機構、横浜市の共催 http://www.sankei.com/photo/daily/news/150624/dly1506240016-n1.html 総務省関東総合通信局の渡辺信一局長は冒頭 「オープンデータの活用が地域課題を解決す る力になる」とあいさつ。横浜、さいたま、 千葉各市が「ICTを活用した新たな街づく りのツール」をテーマに議論した。
  26. 26. よこはまオープンデータカタログ 横浜市政策局政策課 http://www.city.yokohama.lg.jp/seisaku/seisaku/opendata/catalog.html
  27. 27. シビックテックとオープンデータ • シビックテック – テクノロジーの力で市民が地域課題を解決する こと – 地域課題の把握の土台に「オープンデータ」が ある • オープンソースGISでオープンデータを分析して可視 化する – 参考記事 • 「オープンデータとシビックテックでマチを盛り上 げる方法論──地域と個人の関わり方のこれから」 – http://www.huffingtonpost.jp/machinokoto/opendat a_b_6974986.html
  28. 28. 期待先行? • ポテンシャルだけの状態 • いくつかの自治体が公開しているが・・・ • まだ実際の市場は見えない • 実はバブルかもしれない・・? 遅かれ早かれ、オープンデータは根付く
  29. 29. 4つのうち、最後の1つが揃う ハードウェア  hardware データ data ✓ソフトウェア ✓software ✓コミュニティ ✓community
  30. 30. オープンデータは 「オープンパズル」の最後のピース 4つ全部揃えば 市場成立の障害は無くなる 今後、これらによる オープンイノベーションが広がる
  31. 31. 4.ジオ × オープン=? Geo x Open = ?
  32. 32. オープンパズルが揃ったことで 誰もが 1. データを集め、加工する 2. 結果をすぐに共有する
  33. 33. データを集め、加工する • 集める – 行政機関からのオープンデータ – 国内だけでは無く、欧米を主体に世界中で – 民間の手によるオープンデータも • 加工する – QGISやGRASS GISなどのオープンソースのGIS • 機能強化が加速 • 日本語対応 • 使い方が学べる
  34. 34. 結果をすぐに共有する • ジオ系クラウドサービスの急成長 – CARTO、MapBox、MAPZENなど • オープンソース、オープンデータを前提としたクラウドサービス – 自分の「地図」を共有できるクラウドサービス • ベースマップはOpenStreetMapで、その上に簡単に主題図 をオーバーレイできる • 個人でも支払える手頃な料金プラン • サービス開始からわずか数年で大手企業も顧客に
  35. 35. CARTO(旧名CartoDB)
  36. 36. MapBox
  37. 37. MAPZEN
  38. 38. 業務システムでのジオ機能採用が急増 • とりわけクラウドサービスで – マーケティング – フィールドサービス – 営業支援 – ビジネスインテリジェンス – 位置情報広告 – 車両管理 etc いよいよ「エンタープライズ」が ジオを飲み込む
  39. 39. MapAnything
  40. 40. geopointe
  41. 41. servicemax
  42. 42. TACT
  43. 43. tableau
  44. 44. Qlik
  45. 45. Yellowfin
  46. 46. Motionboard
  47. 47. near
  48. 48. Cariot
  49. 49. データを 集め、加 工する サービス を提供 する 配信システムを 構築する 数年前まで なかなか 手頃なデータが 見つからない ここがボトル ネック 加工するツー ルが高額 専門性 の余地
  50. 50. 市民のナレッジ を投入 サービス を提供 する ネットから データを ダウンロード 今なら オープンデータ GRASS QGIS R CARTO MapBox etc シビックテック データを 集め、加 工する オープンソース
  51. 51. システム開発が不要になってきている システム開発は、利用者にとってボトルネック そこから解放される日が来つつある お金も時間も知識も要る ジオの世界に、本当の オープンなイノベーションが始まる
  52. 52. 事例 × ↓ 横浜市高齢化率マップ https://moritoru.cartodb.com/viz/aaa4ad1c-0fa4-11e6-ba81-0e674067d321/public_map
  53. 53. この流れを支えるのが オープンなコミュニティ 行き着く先は、 「利用者が主人公」の時代 そして、求められるのは オープンなイノベーション戦略
  54. 54. ありがとうございました Thank you very much

×