Advertisement
Advertisement

More Related Content

Slideshows for you(20)

Similar to ユーザーストーリーマッピングを使ってプロダクトバックログを作ろう(20)

Advertisement

ユーザーストーリーマッピングを使ってプロダクトバックログを作ろう

  1. ユーザーストーリー マッピングを使って プロダクトバックログを作ろう ノーストーチ株式会社 伊藤いづみ @izumii19
  2. 今日のゴール ユーザーストーリーマッピングを体験してみよう 「プロダクトバックログは一体どうやって作るの? 」という質問を受けることがありま すが、実際には色々な方法があると思います。 今日はプロダクトバックログを作成する方法としてユーザーストーリーマッピングをやっ てみましょう。 2
  3. 今日のゴール プロダクトバックログや、これに関連する知識もおさらいしましょう ⚫ プロダクト ⚫ プロダクトオーナー ⚫ プロダクトゴール ⚫ プロダクトバックログ ⚫ プロダクトバックログアイテム 3
  4. おさらい:プロダクト
  5. プロダクト プロダクト=顧客へ価値を提供する手段 ⚫ ソフトウェアそのものに価値があるわけではない ⚫ 顧客がソフトウェアを利用して問題を解決したり、 ニーズを満たすことができた時に価値は生まれる ⚫ ソフトウェアに加えサービス、サポートなども 価値に含まれる プロダクト=ソフトウェア プロダクト⊃ソフトウェア 5 ソフト ウェア サポート サービス プロダクト
  6. おさらい:プロダクトオーナー
  7. プロダクトオーナー (スクラムガイド2020より抜粋) プロダクトオーナーは、スクラムチームから生み出されるプロダクトの価値を最大化することの結果 に責任を持つ。 組織・スクラムチーム・個人によって、その方法はさまざまである。 プロダクトオーナーは、効果的なプロダクトバックログ管理にも責任を持つ。たとえば、 プロダクトゴールを策定し、明示的に伝える。 プロダクトバックログアイテムを作成し、明確に伝える。 プロダクトバックログアイテムを並び替える。 プロダクトバックログに透明性があり、見える化され、理解されるようにする。 上記の作業は、プロダクトオーナーが行うこともできるが、他の人に委任することもできる。 いずれの場合も、最終的な責任はプロダクトオーナーが持つ。 7
  8. プロダクトオーナー (スクラムガイド2020より抜粋) プロダクトオーナーをうまく機能させるには、組織全体でプロダクトオーナーの決定を尊重しなけれ ばならない。 これらの決定は、プロダクトバックログの内容や並び順、およびスプリントレビューでの検査可能な インクリメントによって見える化される。 プロダクトオーナーは 1 人の人間であり、委員会ではない。 プロダクトオーナーは、多くのステークホルダーのニーズをプロダクトバックログで表している場合 がある。 ステークホルダーがプロダクトバックログを変更したいときは、プロダクトオーナーを説得する 8
  9. プロダクトオーナー つまり、プロダクトオーナー(PO)は ⚫ プロダクトの価値を最大化する ⚫ 効果的なプロダクトバックログ (PBL)管理を行う • プロダクトゴールを策定し、明示的に伝える • プロダクトバックログアイテム (PBI)を作成し、明確に伝える • PBIを並び替える • PBLに透明性があり、見える化され、理解されるようにする ⚫ プロダクトの増加について受け入れるかどうかを判断する 9
  10. POが参加するイベント 10 今日は ここ
  11. おさらい : プロダクトゴールと プロダクトバックログと プロダクトバックログアイテム
  12. プロダクトゴール(PG)とは ⚫ プロダクトバックログに対する確約(コミットメント) ⚫ プロダクトの将来の状態を表しており、スクラムチームの計画のターゲットになる ⚫ プロダクトゴールはプロダクトバックログに含まれる ※スクラムガイド2020のアップデートにてプロダクトゴールが導入された 12 PBL PG
  13. プロダクトバックログ(PBL)とは ⚫ プロダクトバックログアイテム(PBI)を集めたリスト ⚫ スクラムチームが行う作業の唯一の情報源である ⚫ PBIが優先順の高い順番に並んでいる*1 ⚫ 優先順位の高いPBIには詳細な記述が必要 優先順位の低いPBIは曖昧でも良い (定期的な見直しは必要) ⚫ PBIの並べ替えについてはPOが責任を持つ *1 一般的にはビジネス価値の高いものが上位に来る傾向にある 13 PBI PBI PBI PBL PG
  14. プロダクトバックログアイテム(PBI)とは ⚫ プロダクトゴールを達成する「何か(what)」 ⚫ POが価値があると判断したものはなんでもPBI 機能タスク/不具合対応/技術改善/ スキルアップ 顧客に見える部分/見えない部分 ソフトウェア以外のもの(インフラとか) 将来の価値をうむもの(検証、学習、実験) 14 PBI PBI PBI PBL PG
  15. プロダクトバックログアイテム(PBI)とは ⚫ 良いPBIの基準 • 見積もり可能 • 受け入れ基準が明確 • 1スプリント内で終わる大きさ • デモ手順を決めることができる • 可能な限り独立 15 PBI PBI PBI PBL PG
  16. 1:PBLの作り方
  17. PBLはどうやってつくる? ⚫ 作り方に決まりはなくやり方は色々あります! ⚫ ユーザーストーリーを書いて作る方法が広く知られている ⚫ 今回は以下の方法でTry! 1. PGを理解する : インセプションデッキ 2. PBLを作成する : ユーザーストーリーマッピング 17
  18. 1.プロダクトのゴールを理解する インセプションデッキ 18 • 我々はなぜここにいるのか • エレベーターピッチ • パッケージデザイン • やらないことリスト • 「ご近所さん」を探せ why • 技術的な解決策 • 夜も眠れない問題 • 期間を明確にする • トレードオフスライダー • 何がどれだけ必要か how 今日はこれ
  19. エレベータピッチ ⚫ ごく短い時間でプロジェクトやアイディアの本質を伝える ⚫ 誰のために何を作るのかを明快にする (あらゆる人の望みに応えるものを作るわけではない) 19
  20. エレベータピッチ 20
  21. 2.ユーザーストーリーマッピング やり方 1. ユーザストーリーを書く 2. ナラティブフローを作る 3. 別のストーリーを探る 4. ナラティブフローを整理する 5. バックボーンを抽出 6. MVPリリースを切り出す 7. リリーススライスを引く 21
  22. 2-1. ユーザーストーリーを書く ⚫ 顧客が実現したいと思っているフューチャー*1 ⚫ 書き方に決まりはない(よく使うテンプレはあるよ) *1 フューチャー=顧客の価値。お金を払ってでも欲しいと思えるもの *2 こういうのも顧客の価値。テンプレにこだわらず価値であれば書き出しておく 22 ストーリーカード [ユーザーの種類]として [達成したいゴール]をしたい なぜなら[理由・目的]だからだ 制約*2 ○秒以内に 表示できること ストーリーカード [一般ユーザー]として [買った本を簡単に管理]したい なぜなら [同じ本をダブって買いたくない] からだ
  23. 2-2. ナラティブフローを作る ⚫ ユーザーストーリーを並べて物語を作る ⚫ マップの左から右へ向かうフロー ⚫ 「まず私はこれをした」「” それから私は”これをした」 23 制約 ストーリー カード ストーリー カード ストーリー カード ストーリー カード これは 置いといて ・・・ まず私は これをした それから私は これをした それから私は… それから私は…
  24. 2-3.別のストーリーを探る ⚫ ナラティブフロー以外のバリエーション • ユーザー別 • シチュエーション • 詳細、代替え、制約、例外など 24 制約 詳細 詳細 制約 制約 ナラティブフロー 新規登録者 一般ユーザー A-1 A-2 ユーザーに よる違い 非機能っぽい やつとか 大きい ストーリーの 分割 新しく 出てきた ストーリー 例外 Sign in
  25. 2-4.ナラティブフローを整理 ⚫ 別なストーリーを探っている中で出てきたストーリー、レベル合わせ ⚫ 順番の見直し 25 制約 制約 制約 ナラティブフロー 新規登録者 一般ユーザー A-1 A-2 追加 入れ替え レベル合わせ Sign in 例外
  26. ⚫ 共通の目標に向かうタスクを集約する(アクティビティの作成) 2-5.バックボーンを抽出 26 制約 制約 制約 ナラティブフロー 新規登録者 一般ユーザー A-1 A-2 ユーザーは 使用する 準備を行う ユーザーの 情報を 管理する 本の情報を 管理する アプリの 使い方 を知る バックボーン Sign in アクティビティ 例外
  27. ⚫ Minimum Viable Product(MVP:望まれる成果を実現できる最小の製品) 2-6. MVPリリースを切り出す 27 制約 制約 制約 ナラティブフロー 新規登録者 一般ユーザー A-1 A-2 ユーザーは 使用する 準備を行う ユーザーの 情報を 管理する 本の情報を 管理する アプリの 使い方 を知る バックボーン Sign in MVP 最初のリリース! 例外
  28. ⚫ 特的の目標を実現しやすいようにタスクをスライスする 2-7.リリーススライスを引く 28 ナラティブフロー A-1 A-2 ユーザーは 使用する 準備を行う ユーザーの 情報を 管理する 本の情報を 管理する アプリの 使い方 を知る バックボーン Sign in リリース1 制約 制約 制約 例外 やらない! リリース2 リリース3 MVP 新規ユーザー向け 機能 操作性の向上
  29. 2-8.ユーザーストーリーマップ完成 29 ナラティブフロー (物語) A-1 A-2 ユーザーは 使用する 準備を行う ユーザーの 情報を 管理する 本の情報を 管理する アプリの 使い方 を知る バックボーン (骨格) Sign in リリース1 MVP 制約 制約 制約 リリース3 例外 リリース2 優先順位
  30. PBLにする 30 1 2 4 5 リリース1 MVP リリース3 … 8 リリース2 7 各リリースの中でも 優先順位をつける PBL PG 1 2 4 5 7 …
  31. この形に近づけよう ⚫ 優先順位の高いPBIには詳細な記述が必要 ⚫ 優先順位の低いPBIは曖昧でも良い ⚫ 見積もり可能 ⚫ 受け入れ基準が明確 ⚫ 1スプリント内で終わる大きさ ⚫ デモ手順を決めることができる ⚫ 可能な限り独立 良いPBIになっているか確認 31 PBL PG 1 2 4 5 7 …
  32. ユーザーストーリーマッピングの良いところ 1. プロセス:3つのC Card:カードに書く、Conversation:会話する、Confirmation:確認する 2. 全体像を把握しやすい 3. ユーザー視点でストーリーを語ることができる 4. 追加、削除、入れ替えが容易なので最新を保ちやすい 5. ストーリのレベル・粒度を揃えやすい 6. 言葉が消えていくを防ぐ 大切なのはドキュメントを書くことではなく 会話から生まれる共通理解 32
  33. 大切なのは 会話から生まれる共通理解
  34. Enjoy ユーザーストーリーマッピング!
  35. 参考資料 ⚫ ユーザーストーリーマッピング ⚫ SCRUM BOOT CAMP THE BOOK ⚫ アジャイルサムライ−達人開発者への道− ⚫ 5分で分かるスクラム用語集 ⚫ プロダクトバックログ項目の明確化の必要性 インセプションデッキのテンプレート ⚫ 簡単!楽しい!5分でわかるユーザーストーリーマッピング(User Story Mapping) 35
  36. おまけ:実際にやってみたマップ 36
Advertisement