第6回 「アフリカの天然資源と開発」資料1/1

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第6回 「アフリカの天然資源と開発」資料1/1

  1. 1. アフリカの天然資源と開発- アフリカの天然資源と開発- -ガバナンス向上に向けた取り組み- IDDP 第6回 勉強会 2009年4月25日 小林隼人
  2. 2. 歴史と環境、環境と人間 古代からある環境破壊 ◦ レバノン杉 ◦ 古代ローマの煙突 環境と人間 ◦ 「銃・鉄・病原菌」 1914年 日立鉱山 ◦ 「地中海」アナール派 ◦ 新しい歴史学 4月25日 ◦ 1859年、1185年
  3. 3. 環境から見るアフリカ I 自然環境に大きく依存した経済 ◦ 農業・漁業 ◦ 温暖化と乱獲で大きな被害 世界一「高い」大陸 ◦ 移動、輸送手段として川が使えない ◦ 隣国のインフラに依存する内陸国 「高い」=水力発電ポテンシャル ◦ CDMのビジネスチャンス? 太陽光(サハラ以北) ◦ ヨーロッパへの売電?
  4. 4. 環境から見るアフリカ II 人類発祥の地: East Side Story
  5. 5. 環境から見るアフリカ III プレートから見える資源大陸
  6. 6. アフリカの天然資源 I Mineral Production Rank Reserves Rank PGMs* 54% 1 60+% 1 Phosphate 27% 1 66% 1 Gold 20% 1 42% 1 Chromium 40% 1 44% 1 Manganese 28% 2 82% 1 Vanadium 51% 1 95% 1 Cobalt 18% 1 55+% 1 Diamonds 78% 1 88% 1 Aluminium 4% 7 45% 1 *PGMs: Platinum Group Minerals Source: NEPAD
  7. 7. アフリカの天然資源 II Source: NEPAD
  8. 8. 資源価格の高騰 金: $300/oz (90s) ----- +$900/oz (2007) 銅: $1178/t (2003) --- $8438/t (2008) 2003-2008 鉄: 160%↑ • アジアの需要増 亜鉛: 184% ↑ • 投機マネーの流入 錫: 232% ↑ • 輸出国のインフラ整備不足
  9. 9. ?
  10. 10. 資源大国の --- GDP HDI ガーナ 150 位 142位 アンゴラ 95位 157位 ナイジェリア 138位 154位 ザンビア 152位 163位 ギニア 163位 167位 マリ 161位 168位 リベリア 177位 176位 コンゴ (DRC) 178位 177位 シエラレオネ 173位 179位 Sources: IMF (2008), UNDP (2008)
  11. 11. ザンビア 膨大な銅資源、コバルト 1964(独立)から2000年までの間に 平均収入は$540から$300ドルに下落 1980年~1996年: 59億ドルの援助 69年: 銅鉱山の国有化 不要な雇用 ◦ 関連ビジネスで横行する汚職 ◦ 生産力の低下 ◦ 銅価格の下落(74年)で大きなショック ◦
  12. 12. “Copper belt” in Zambia
  13. 13. コンゴ I タンタル、ダイヤ、金、コバルト 今も続く資源略奪合戦 ◦ 隣国との紛争: ルワンダ、ウガンダ 「不正採掘と紛争継続のゴッドファーザー」 (国連報告書, 2002) 武装勢力の資金源 ◦ ルワンダに出現した密輸ダイヤ市場 中国の進出 ◦ 2008: 国営鉱山会社に90億ドル出資を決定
  14. 14. コンゴ II スタンレーの探検 (1877) コンゴ王国 → コンゴ自由国(1885) → ベルギー領(1908) → 独立(1960) Heart of Darkness 「闇の奥」 Joseph Conrad, 1902 ◦ 「歴史がない」アフリカ=闇? ◦ アフリカの奥地=闇? ◦ ヨーロッパによる搾取=闇? ◦
  15. 15. 天然資源のガバナンス 不透明な収益と資金の流れ 不公平な契約 ◦ 政府―企業、中央政府―地方政府―(先)住民 地元に落ちない利益 ◦ 利益分配の仕組み、雇用、教育 環境破壊、健康被害 ◦ マラリア、HIV/AIDS 紛争・社会問題 ◦ Blood diamond ◦ 地域住民との衝突、Gold rush
  16. 16. 透明性向上: 透明性向上: EITI と EITI ++ EITI (採取産業透明性イニシアティブ) ◦ 2002年、ヨハネスブルグで提唱 ◦ 企業から政府への実際の支払いと 政府が実際に受け取った収入の公開 ◦ 独立機関による監査・整合性確認 ◦ 加盟=透明ではない ◦ 署名→ ステークホルダー委員会設立 → プロセス整備(資金確保)→ 公開と議論 → レビュー → 繰り返し EITI ++ ◦ 収入の使途に踏み込む – まだまだ未整備
  17. 17. ダイヤモンド インド→ブラジル→南アフリカ セシル・ローズとDe Beers (1881) De Beers による価格支配 ◦ 生産: Diamond Producers Association : ◦ 買い上げ/分類: Diamond Trading Co. ◦ 販売: Central Selling Organisation 「サイト」での販売 ◦ All (箱) or nothing ◦ イスラエル、アントワープ、NY、インド
  18. 18. Industrial diamond mining in Sierra Leone
  19. 19. ロンドンで見られる有名ダイヤモンド カリナン (Cullinan) ◦ アフリカの星。1905年、世界一大きな ダイヤモンド原石として南アフリカで 産出。<ロンドン塔> コ・イ・ヌール (Koh-i-Nur) ◦ インド→イギリスへ。<ロンドン塔> リージェント (Regent) ◦ インド→フランスの王冠→ナポレオンの 剣の柄<ルーブル美術館>
  20. 20. Artisanal diamond mining in Sierra Leone
  21. 21. 紛争ダイヤモンド シエラレオネ等で産出されたものが、 反政府組織の資金源に デビアスにとっても、大きなリスク ◦ 評判、ブランドイメージ ◦ コントロール不能=価格下落 アンゴラ(1998)、シエラレオネ(2000) リベリア(2001)、コンゴ共和国(2004) コートジボワール(2005)
  22. 22. キンバリープロセス 2000年、紛争ダイヤに関する国連決議 2002年 KPCS 採択、翌年から実施 Kimberley Process Certification Scheme 48の参加国・機関 (日本も参加) 一定の効果、一方で 実効性に疑問も 小売側からの試みも始まる Madison Dialogue (2006)
  23. 23. キンバリープロセス 証明書
  24. 24. 西アフリカのダイヤモンド産地 困難な国境管理 未整備なインフラ
  25. 25. 資源ガバナンス: 資源ガバナンス: EITI, KPCSの先へ KPCSの先へ ダイヤモンド以外にも “blood” な 資源/貴金属は多い (金、レアメタル) 紛争以外にも問題は山積み ◦ 劣悪な労働環境、緩い環境規制 ― 水銀汚染(金)、採掘鉱の処理 ◦ 利益の分配 ― ピラミッド型の利権構造 ― 中央-地方の利益配分 ― 途中で消える資金 ◦ 未整備のインフラ
  26. 26. 資源を軸にした地域インフラ 地域統合の試み ◦ ECOWAS, Mano River Union ◦ 域内の便益最大化 vs 自国の利益 ◦ 言葉の壁、地域紛争 ソフトのインフラ整備も視野 Regional Mining school ◦ 企業との交渉窓口、法的業務補助 ◦ 域内貿易の活性化―関税 ◦ 域内の移民 ◦
  27. 27. 地域インフラ整備計画 (西アフリカ) 西アフリカ) Niger SDP Gulf of Guinea Coastal SDP
  28. 28. 現地に残る付加価値↑ 現地に残る付加価値↑ 原石ではなく、加工品の輸出へ ◦ Fair trade, ethical jewelry ◦ マーケットの多角化 (NY or インド?) 800 700 ガーナの 600 金輸出と収入 500 (2002) million USD 400 300 200 100 0 Gros s value Royalties
  29. 29. 中国、日本、金融危機
  30. 30. 中国の援助あるいは互恵関係 パリ宣言・援助協調に中国も署名 インフラと資源の交換 ◦ 中国と「中国人」の進出 ◦ 置いていかれる現地ビジネス ◦ 高まる不満、現地住民との衝突 中国を取り込もうとする先進国 『怪しい』国々との関係 ◦ スーダン、アンゴラ、ジンバブエ ◦ 中国の援助は、独裁者支援か?
  31. 31. 日本とアフリカ 技術に対する高い関心 ◦ 高い日本か安い中国か? ◦ 日本の強みは、環境技術の「使い方」 日本企業によるCSR ◦ 現地に落ちる職、技術、お金 ◦ 官民の連携: ウガンダ. フェニックス社 「問題」国家とどう付き合うか ◦ ギニアの森林伐採の事例が示す 「下」からの支援の可能性
  32. 32. 金融危機が改めて示したこと 資源需要・価格の変動リスク 資源収入の適切な管理/利用 ◦ 将来世代への保障(ノルウェー) ◦ 経済の多様化へ向けた投資 ◦ Conditionality – too much or too little? 掘り終えた後にどうするか
  33. 33. Thank you !! 小林隼人/ Hayato Kobayashi Development Planning Unit The Bartlett Faculty of the Built Environment University College London Email: hayato.kobayashi [at] ucl.ac.uk / ha.kobayashi [at] gmail.com

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