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仕事の教え方、10の法則

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仕事の教え方、10の法則

会社に言われて「若手を教える」役割を仰せつかったものの 自分は独学したり先輩の背中みて見よう見まねで覚えたクチ 教え方なんて知らないし、なんで教えてやったのに泣くんだよ... と、途方に暮れている「先輩を救う」ための『仕事の教え方、10の法則』(たたき台)

会社に言われて「若手を教える」役割を仰せつかったものの 自分は独学したり先輩の背中みて見よう見まねで覚えたクチ 教え方なんて知らないし、なんで教えてやったのに泣くんだよ... と、途方に暮れている「先輩を救う」ための『仕事の教え方、10の法則』(たたき台)

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仕事の教え方、10の法則

  1. 1. 会社に言われて「若手を教える」役割を仰せつかったものの 自分は独学したり先輩の背中みて見よう見まねで覚えたクチ 教え方なんて知らないし、なんで教えてやったのに泣くんだよ… と、途方に暮れている「先輩を救う」ための 仕事の教え方、10の法則 2015.3.8 キャリアカウンセラー 林 真理子
  2. 2. 本人のやる気や資質、世代の違いが云々…は とりあえず脇に置いておこう
  3. 3. 「うまくいかないのは誰のせいか」という問いは 鬱憤の発散にはなっても現場の問題解決には役立たない 自分が問題の現場にいて、それを一刻も早く解決したいなら 「自分の側が何をしたら好転するか」を考えるのが建設的
  4. 4. 鬱憤は今宵の酒の肴にするとして、ここでは 自分の「教え手」としてのパフォーマンスを どう上げるか、に集中して考えてみよう それは自分の市場価値を高めることにもなる
  5. 5. 仕事の教え方、10の法則
  6. 6. 問い:学んだことは、記憶に何%残るか? Gary Kroehnert "Basic Training for Trainers"(McGraw-Hill) 読んだこと 聞いたこと 見たこと 見て聞いたこと 発言したこと 発言して行動したこと
  7. 7. 問い:学んだことは、記憶に何%残るか? Gary Kroehnert "Basic Training for Trainers"(McGraw-Hill) 読んだこと 聞いたこと 見たこと 見て聞いたこと 発言したこと 発言して行動したこと 10% 20% 30% 50% 80% 90%
  8. 8. 読んで聞かせただけでは、学習は完遂しない
  9. 9. 「教える」を3ブロックに展開 教える
  10. 10. 「教える」を3ブロックに展開 教える準備する 学ばせる
  11. 11. 「教える」を3ブロックに展開 教える準備する 学ばせる 法則 1 法則 2 法則 3 法則 4 法則 5 法則 6 法則 7 法則 8 法則 9 法則 10
  12. 12. 教える前に、準備する 教える準備する 学ばせる 法則 1 法則 2 法則 3 法則 4 法則 5 法則 6 法則 7 法則 8 法則 9 法則 10
  13. 13. 法則1:最終的な学習ゴールを小ステップに分解 たいがいは、一回の学習時間で 全部 ができるようにはならない 最終形として望む「パフォーマンス目標」を、今回の時間枠・環境 下で、目の前の若手が学びうる現実的な「学習目標」に小分けする パフォーマンス目標 STEP1の 学習目標 STEP2の 学習目標 STEP3の 学習目標
  14. 14. 法則2:前提条件を踏まえて現実的な学習目標を 前提条件を無視して学習目標を定めても、 机上の空論 に終わる 本人が学習に割ける時間、活かせる能力や経験、意欲や吸収力、用 意できる支援体制などの前提条件を見回し、現実的な目標を設定 ・学習者の既有知識・スキル・経験 ・学習者のモチベーション、吸収力 ・用意できる学習環境(機材、教材、ツール、教え手が割ける時間など) ・学習に割ける時間、期間 前提条件(例)
  15. 15. 法則3:適度な範囲・レベルに分けて学習目標設定 学習項目の範囲をしぼり、品質・スピードのレベルを段階的に設定 1ステップ分は、手本を見せた後にやらせてみて「すぐにきちんと できて褒められる要素+すぐにはできないけど頑張ればできる要 素」をバランスよく含んだ構成(にするといいんじゃないか) 学習目標の構成要素 • どの時間内に(タイムフレーム) • 何を(学習項目の範囲) • どこまで(品質・スピードの到達レベル) • どんな条件・環境で(制約条件・支援環境) きちんと できる 頑張れば できる きちんと できる 頑張れば できる きちんと できる 頑張れば できる STEP1 STEP2 STEP3
  16. 16. 法則4:学習目標は「何を/どこまで」を具体的に ステップごとに「観察可能な行動目標」を立てると、おのずと教え方も洗練される
 
 学習目標の3分類
 知識(知っているかどうか) → 聞かれたら答えられる
 技能(実行できるかどうか) → やろうとすればできる
 遂行(実際にやるかどうか) → 人が見ていなくても自らやる
 
 到達レベルの分解(例)
 1.その定義を言えるようになる(丸暗記OK)
 2.その定義を自分の言葉で言い換えられるようになる
 3.その定義にあてはまる例と例外を区別できるようになる
 4.その定義の例を自分で考えられるようになる
 5.その概念を適用すべきタイミングに現場で気づけるようになる
 6.その概念知識を現場で適切に活用できる
 1∼4…島宗理「インストラクショナルデザイン 教師のためのルールブック」(米田出版)より
  17. 17. 準備をもとに、教える 教える準備する 学ばせる 法則 1 法則 2 法則 3 法則 4 法則 5 法則 6 法則 7 法則 8 法則 9 法則 10
  18. 18. 法則5:学ぶ内容、学ぶ理由、学び方を説明する (事前に整理) 人は新しい課題に直面したとき、まず「自分にとって重要か」「達 成できそうか」「興味がわくか」で取り組むかどうかを判断する 本人にとって重要であり、達成できる課題であり、面白そう!やっ てみよう!と思わせる入り口の説明が、学習意欲をドライブさせる 「教える」前の導入説明 • なぜ学ぶ必要があるのか(学ばないとどう困って、学ぶとどう役立つか) • 何を学ぶのか(何がわかり、何ができるようになることを期待するのか) • どのように身につけるのか(学び方、学ぶ手順) • いつまでに学ぶのか(いつまでに身につけることを期待するのか) • どこまでを目指すか(どんな条件・環境下で、何をどこまで期待するか)
  19. 19. 法則6:教える+やって見せる 1.ポイント・手順を教える 2.ありがちな勘違い、やりがちな間違いを教える 3.お手本を目の前で見せる 4.不明点・疑問点を質問させて答える
  20. 20. 教えっぱなしにせず「本人が学ぶ」のを見届ける 教える準備する 学ばせる 法則 1 法則 2 法則 3 法則 4 法則 5 法則 6 法則 7 法則 8 法則 9 法則 10
  21. 21. 法則7:やらせてみる+即時フィードバック 1.教えたことを試せる課題を与えて、やらせてみる 2.やっているところを観察し、過程・結果を評価する 3.やった直後に正答(できていたこと)を褒め、誤答 (できていなかったこと)を指摘する 4.本人の理解度や認識違いを推量し、説明の仕方を変 えるなどして誤答の修正を促す(指摘ポイントは絞 る)
  22. 22. 法則8:やり直し+即時フィードバック 1.即時フィードバックを踏まえて修正、やり直し をさせる 2.やり直しに対して即時フィードバックを与える (正答、誤答、誤答解説)
  23. 23. 法則9:繰り返しの練習で、到達レベルを引き上げる • 素早く正答をアウトプットし、テンポよくでき るようになるまで練習を繰り返す
  24. 24. 法則10:本人に自分の学習状態を評価させる • 本人に、今の理解度や学習レベルを自己評価さ せて認識をあわせ、次の学習ステップに導く
  25. 25. 教えっぱなしにしないことで、学習効果が出る 教える準備する 学ばせる 法則 1 法則 2 法則 3 法則 4 法則 5 法則 6 法則 7 法則 8 法則 9 法則 10
  26. 26. 参考書籍 インストラクショナルデザイン 教師のためのルールブック 著者:島宗 理(米田出版)
  27. 27. 実際には、学び手が誰なのか(何に興味があり、何に抵抗があるのか。 何はすでに持っていて、何はこれから学ぶのか等)、自分と学び手の関 係はどうなのか(自分は相手をどう思っていて、相手は自分をどう見て いるか。自分はどんな学習ポリシーをもっていて、相手とどう違うのか 等)、どんな条件・環境下で教え、学ぶのか(使える道具は?時間制限 は?学び手は複数か1人か等)、いろいろな変数が絡んできて、どう教え るべきかを試行錯誤することになります。 その辺りはやりながらもチューニングしていって、自分の教え方もうまい ことPDCAをまわしていくことになろうかと思いますが、この中に一つ でも活用できそうなポイントがあれば幸いです。

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