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ベンチャーCTOのお仕事

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ベンチャー企業でCTOに求められる役割について私見を述べました。

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ベンチャーCTOのお仕事

  1. 1. ベンチャーCTOのお仕事 Kensuke Osato
  2. 2. 自己紹介 ・Kensuke Osato ( @bumcru0310 ) ・2015年入社、2代目CTO(2020/03~) ・29歳 ・趣味: 自転車 ・休日: 子守り👶🏻
  3. 3. 経歴 ・中央大学法学部(法) ・テレビ番組制作をやってる小さなリサーチ会社(2011〜2014年) ・システムの受託開発やSESをやってる会社(2014〜2015年) ・ハウテレビジョン入社(2015年〜) ・外資就活開発チームリーダー(2016年〜) ・開発部長(2018年〜) ・執行役員CTO(2020年〜)
  4. 4. CTOと言われてイメージされるもの ・社内で一番の技術オタク? ・創業したときからいるエンジニア? ・マネジメントばっかりやってるおじさん? ・エンジニアの中で一番 優秀な人? ・技術系カンファレンスとかで登壇してる人?
  5. 5. どれも少し違う
  6. 6. CTOの定義 CTOは技術系の役職ではありません。技術部門のランクの最上位でもなく、した がってエンジニアがそのまま昇進を続けて行き着く先の最終目標でもありません。 また、コード書きやアーキテクチャ、奥深い技術系のデザインをこよなく愛する 人々が一般に楽しめるような職種でもありません。つまり、CTOだからといって 必ずしも社内でもっとも優秀なエンジニアとは限らないわけです。 引用『エンジニアのためのマネジメントキャリアパス』(O'ReillyJapan)
  7. 7. CTOの定義 CTOとは、その会社が現在の成長段階で必要としている戦略的技術系幹部 引用『エンジニアのためのマネジメントキャリアパス』(O'ReillyJapan)
  8. 8. なんのこっちゃ?
  9. 9. ベンチャー企業の成長段階とその時々の経営課題 ・とにかくユーザーが求めるプロダクトを速く作り、ユーザー数を増やしたい ・資金がショートしそうなのでとにかくすぐに売上が立つ商品を売りたい ・ユーザー数の急上昇に備えて人員を増やしチームを拡大したい ・拡大したチームが上手くまとまっていないので組織の構造化を進めたい ・システムが老朽化してきて手がつけられないので新技術でリプレースしたい ・上場に備えてセキュリティ対策や社内ガバナンスを整備したい
  10. 10. エンジニアが解くべき3つの課題領域
  11. 11. ハウテレビジョンで実際にあった課題例(2017年) ・競合サービスの台頭でユーザー数やアクティブ数が低下。 ・事業成長の停滞から退職ラッシュが始まり、エンジニアが4人しかいない。 ・外資就活の技術負債(DB設計、PHP)が溜まり過ぎ、開発効率が落ちたり、 不具合が頻発したりする。
  12. 12. 事業課題の解決例 ・スマホアプリを使っているユーザーの方がアクティブ率が圧倒的に高いのに アプリ開発が全然進められておらず使いにくいUIだった。 ・社外のアドバイザーの力も借り、スマホアプリのUIをフルリニューアルする ことを決定。 ・新アプリのリリース後、アクティブユーザー数は見事向上!
  13. 13. 技術課題の解決例 ・アプリUIリニューアルに伴い、Go、ReactNative、Dockerを導入。 ・静的型付け言語が導入され、コードの品質や開発効率が向上。 ・クリーンアーキテクチャ(のような何か)を導入したことでビジネスロジック と技術要件を分離し、DBリファクタリングの下準備が進んだ。 ・ReactNativeのおかげでWebエンジニアでも簡単なメンテが できるようになった。
  14. 14. 組織課題の解決 ・採用エージェントを積極的に活用しエンジニア採用を促進。 中途3名、業務委託5人を採用しプロジェクトチームを増員。 ・Goなどのモダンな技術を採用していることを アピールし、採用優位性を向上。 ・アーキテクチャが固まっていないことに 起因する問題をモブプロで解消。
  15. 15. エンジニアは技術課題ばかりを解きがち ・「何を作るか(What)」より「どう作るか(How)」を考える方が好き => エンジニアリングの知識がある人でないと提案できないWhatがある ・マネジメントや組織で起こる問題の解決に興味がない => 「優秀なエンジニアが集まる組織」を作るのに一番向いてるのはエンジニア
  16. 16. ベンチャーは守備範囲の広さが大事 ・ベンチャーは常に人的リソースが不足している ・業務の細分化、分業化が進んでいないので「誰が拾うか分からないボール」が あちこちから飛んでくる ・守備範囲外でも率先して拾いに行く姿勢が大事
  17. 17. CTOは特に広い視野で課題を見極める必要がある ・開発部長 => 開発部内の最適化 ・CTO => 会社全体を見渡しての全体最適 ・広範な視野で中長期まで見据えた時に重要な課題の解決に当たるべき ex) 研究開発(R&D)、技術戦略・ビジョナリー、組織化、執行、 技術部門の体外的な「顔」、社内の技術インフラとその運用、事業化
  18. 18. 自分の仕事の視座を高める ・イソップ寓話「3人のレンガ職人」 ・「あなたの仕事は?」と問われた時に何と答えるか? ・「コードを書いてます」 ・「ユーザーのためのサービスを作ってます」 ・「企業価値を高めるための新収益モデルの事業を作ってます」
  19. 19. 最近もっぱらやってたこと ・SREチームを立ち上げ、技術課題が継続的に解決され続けるサイクルを作る。 ・優秀なエンジニア採用のために、ダイレクトリクルーティングなどの採用手法 を強化したり、エンジニア向けの福利厚生・開発環境の整備を進める。 ・チーム全体の技術力やビジネスコミットを高めるための文化づくり。 ・中長期的なエンジニア組織強化のために優秀な新卒が集まる仕組みづくり。 ・会社に人事責任者がいなくなってしまったので人事の採用を進める(⁉️)
  20. 20. ・広範な視野で戦略を考えるCTOが必要なのと同じくらい、細部にこだわって システムを練り上げるスペシャリストも必要だし、ユーザーを喜ばせるため のサービスを産み出すことに邁進するエンジニア、チームを安定させて事業を 前に進めるためのマネージャーも必要。 別にCTOが偉いというわけではない
  21. 21. まとめ ・CTOと言っても会社やその時のフェーズによって求められることが違う。 ・企業の成長のために「その時もっとも重要な課題は何か?」を見極めて、 選り好みせずに全力で解決しにいく姿勢と行動力が大事。 ・できるだけ広い視野と高い視座を持った上で、自分の活躍できる役割を考えて 行きましょう( ˘ω˘)

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