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若手研究者問題と
(大学)図書館
界
―西洋史若手研究者問題アンケート調査結果から
―

菊池 信彦
(国立国会図書館関西館)
自己紹介
• 2008年3月 京都大学大学院文学研究科
博士後期課程単位取得退学
• 2008年4月 国立国会図書館関西館
• 専門:西洋史学(近現代スペイン史)
デジタルヒューマニティーズ・デジタルヒス
トリー
本報告の目的
西洋史若手研究者問題アンケート調査の結果から、若手研究者の
研究環境に関する部分を紹介
CA記事刊行後の批判に対する応答

報告内容
1.

2.

アンケート調査分析結果報告
① 経済状況
② 文献入手環境
③ (学術)コミュニ...
経済状況について
文献を購入する経済的余裕がない
大学院生(N=62)
非常勤講師(N=32)
研究機関研究員(N=25)
大学教員(N=59)
その他(N=13)

全体(N=191)
0%

20%

40%

60%

80%

100%

とても感じる
...
調査を行うための資金が足り
ない
大学院生(N=62)
非常勤講師(N=32)
研究機関研究員…
大学教員(N=59)
その他(N=13)
全体(N=191)
0%
とても感じる
あまり感じない

20%
40%
ある程度感じる
全く感じない
...
過去1年間の個人の収入(属性別と全体)
院生(N=62)

10%

全体(N=191)
5% 2% 1% 16%

非常勤(N=32)

15%

研究員(N=25)

31%
200万未満が

教員(N=59)

20%
その他(N=13)...
文献入手環境につい
て
文献を収集する環境が整ってい
ない
大学院生(N=62)
非常勤講師(N=32)
研究機関研究員(N=25)
大学教員(N=59)

その他(N=13)
全体(N=191)
0%

20%

40%

60%

80%

とても感じる

ある程...
院生(修士・博士)のみを対象とした
「大学院の満足度」調査
大学図書館の蔵書構成やサービス

全く満足し
ていない
15%

とても満足
している
10%

あまり満足
していない
16%

どちらとも
言えない
19%

ある程度満
足してい...
大学図書館などの利用に関する
自由記述欄での意見
①

非常勤教員や、大学院博士課程に進みながらも教員や一般企業へと就職した若手研究者が、
国内どの地域でもリサーチや研究を続行できる環境が欲しい。たとえば、関西で学んだ院生
が、東北や北海道で就...
大学図書館などの利用に関する
自由記述欄での意見
①

②

③

④

非常勤教員や、大学院博士課程に進みながらも教員や一般企業へと就職した若手研究者が、国内ど
の地域でもリサーチや研究を続行できる環境が欲しい。たとえば、関西で学んだ院生が、...
(参考)「出身大学(在学中含む)の所在
地」と「文献収集環境」とのクロス集計結
果
北海道・東北地方(N=21)

関東・甲信越(N=91)

東海・北陸地方(N=5)
とても感じる
関西地方(N=37)

ある程度感じる
どちらとも言えない
...
(学術)コミュニケーション
環境
につい
て
経済的・時間的な制約から、
学会・研究会に参加することが難しい
大学院生(N=62)
非常勤講師(N=32)
研究機関研究員(N=25)
大学教員(N=59)
その他(N=13)
全体(N=191)
0%

20%

40%

60%

80%...
同じ専門分野の人と接する機会が尐ない
大学院生(N=62)
非常勤講師(N=32)
研究機関研究員(N=25)
大学教員(N=59)
その他(N=13)
全体(N=191)
0%

20%

40%

60%

80%

100%

とても感じ...
論文を発表できる媒体が限られている
大学院生(N=62)
非常勤講師(N=32)
研究機関研究員(N=25)
大学教員(N=59)

その他(N=13)
全体(N=191)
0%

20%

40%

60%

80%

100%

とても感じ...
論文投稿機会拡大に関する自由記述欄の意見
① 年一回の学会誌発行をしている学会に関しては、年二
回程度に増やせないかと思う。若手研究者の投稿機会
増大のために。その分編集委員や運営委員の作業が増
えると思うが、それ自体を若手研究者に任せることも...
研究に携わる時間の確
保について
研究を行うための時間が充分に取れ
ない
大学院生(N=62)
非常勤講師(N=32)
研究機関研究員…
大学教員(N=59)
その他(N=13)

全体(N=191)
0%
とても感じる
あまり感じない

20%

40%

ある程度感じる
全...
“大学教員”の校務に対する負担感
授業とその準備

学生指導

学校運営業務

社会貢献活動
0%

20%

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60%

80%

100%

とても感じる

ある程度感じる

どちらとも言えない

あまり感じない

全く感じない

...
アンケート結果のまとめ
• 経済的状況:大学院生・非常勤講師を中心に低い収入

• 文献入手環境:非常勤講師・その他の環境悪 + 地方
的影響も?
• コミュニケーション:どの属性も研究会等への参加が困
難
• 研究時間:非常勤講師と大学教員が...
CA記事公開後の批判に
応える
CA記事とは
• CA1790 - 若手研究者問題と大学図書館界―問題提
起のために―(2013年3月20日)
1. 若手研究者問題とはなにか
2. 若手研究者問題と大学図書館界がどう関わるのか

3. 若手研究者向けのサービスの現状を指摘

...
「大学図書館ではなく、NDLを含む
公共図書館の仕事ではないか?」
• 2つの観点から
① 大学から籍が外れた者(学外者)は大学図書館の
主たるサービス対象ではない
⇒だから大学ではなく公共が担うべきだ
② 研究文献入手に困っているのは若手研究...
①「大学から籍が外れた者(学外者)に
対するサービスは公共の領域だ」に対す
る応答
• CAの記事は「若手研究者のキャリアパスの実情に制
度が合っていないので、制度を現状にあわせるべき
では」と指摘
• 「制度」とは大学図書館の利用者区分/属性...
②「研究文献入手に困っているのは
若手研究者に限定されない」への応
答
• おっしゃるとおり
⇒NDL含む公共も対応すべきだという議論には首肯
• だからといって、大学図書館界がこの問題と無関係
となるというわけではない
「いやいやそれは公共図...
「図書館はなぜ“支援”をする
のか」
• 「我々は、“相手のために”支援する、わけではな
くて。だけではなくて。
それと同等かあるいはそれ以上に、“自分のため
に”誰かを支援する、んじゃないのか、と。」
(egamiday3/図書館はなぜ“支援...
では、どのように支援するの
か?
• 論じられなかった点:単館ではなく「界」へ期待

界」

– CAタイトル 「若手研究者問題と大学図書館

– 国公私立大学図書館の93.6%が学外者の利用を認めている
⇔ILLネットワークは閉じたまま

•...
おわりに
• アンケート結果
– 大学院修了後の図書館利用を求める声
– 資(史)料入手環境は人文系若手研究者にとって切実

• 若手研究者への支援を大学図書館の意義を発信する
ための機会と捉えては
• 支援のあり方は多様/単館ではなく(だけで...
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日本図書館研究会報告会用資料

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日本図書館研究会報告会用資料

  1. 1. 若手研究者問題と (大学)図書館 界 ―西洋史若手研究者問題アンケート調査結果から ― 菊池 信彦 (国立国会図書館関西館)
  2. 2. 自己紹介 • 2008年3月 京都大学大学院文学研究科 博士後期課程単位取得退学 • 2008年4月 国立国会図書館関西館 • 専門:西洋史学(近現代スペイン史) デジタルヒューマニティーズ・デジタルヒス トリー
  3. 3. 本報告の目的 西洋史若手研究者問題アンケート調査の結果から、若手研究者の 研究環境に関する部分を紹介 CA記事刊行後の批判に対する応答 報告内容 1. 2. アンケート調査分析結果報告 ① 経済状況 ② 文献入手環境 ③ (学術)コミュニケーション環境 ④ 研究時間の確保 CA掲載記事刊行後の反響(批判)に応える
  4. 4. 経済状況について
  5. 5. 文献を購入する経済的余裕がない 大学院生(N=62) 非常勤講師(N=32) 研究機関研究員(N=25) 大学教員(N=59) その他(N=13) 全体(N=191) 0% 20% 40% 60% 80% 100% とても感じる ある程度感じる どちらとも言えない あまり感じない 全く感じない 無回答
  6. 6. 調査を行うための資金が足り ない 大学院生(N=62) 非常勤講師(N=32) 研究機関研究員… 大学教員(N=59) その他(N=13) 全体(N=191) 0% とても感じる あまり感じない 20% 40% ある程度感じる 全く感じない 60% 80% 100% どちらとも言えない 無回答
  7. 7. 過去1年間の個人の収入(属性別と全体) 院生(N=62) 10% 全体(N=191) 5% 2% 1% 16% 非常勤(N=32) 15% 研究員(N=25) 31% 200万未満が 教員(N=59) 20% その他(N=13) 0% 20% 40% 60% 80% 100% 100万円未満 200〜400万円未満 600〜800万円未満 1,000万円以上 47% 100〜200万円未満 400〜600万円未満 800〜1,000万円未満 無回答
  8. 8. 文献入手環境につい て
  9. 9. 文献を収集する環境が整ってい ない 大学院生(N=62) 非常勤講師(N=32) 研究機関研究員(N=25) 大学教員(N=59) その他(N=13) 全体(N=191) 0% 20% 40% 60% 80% とても感じる ある程度感じる どちらとも言えない あまり感じない 全く感じない 無回答 100%
  10. 10. 院生(修士・博士)のみを対象とした 「大学院の満足度」調査 大学図書館の蔵書構成やサービス 全く満足し ていない 15% とても満足 している 10% あまり満足 していない 16% どちらとも 言えない 19% ある程度満 足している 40%
  11. 11. 大学図書館などの利用に関する 自由記述欄での意見 ① 非常勤教員や、大学院博士課程に進みながらも教員や一般企業へと就職した若手研究者が、 国内どの地域でもリサーチや研究を続行できる環境が欲しい。たとえば、関西で学んだ院生 が、東北や北海道で就職したときに、自由に勤務地域の大学や研究機関でリサーチできる環 境作りが必要なのではないか。 ② 学会として大学図書館(電子ジャーナル等も含む)の利用を支援するなどできないのだろう か。これから研究生活と個人の生計が分離していくように感じているが、その際、大学に所 属していないということが、文献を集める上で相当な障害になると考えられるので、会員の 推薦者がいれば、学会として身分を保障するといったことにとりくんで、多様な研究人性 (ママ)がありうることを示せないだろうか。 ③ 経済的に厳しくなりやすいのは、むしろ博士課程の3年が終わってから。学生の身分がなく なるので出身大学の図書館を使用するのさえ困難となることもある(尐なくない金額を払っ て聴講生・研究生となる方法もあるが)。例えば、とりあえず無給のポストでも構わないの で、図書館のアクセスを保証し、研究者としての肩書きも与えてくれるものを設置するなど して、研究活動を継続しやすい環境づくりに配慮する方向性を(個別の大学ではすでに対策 を講じているケースもあろうが)学会としても打ち出して、大学など各方面に働きかけても らいたい。 ④ ODが大学非常勤講師の職の有無を問わずに大学図書館を継続して利用できるよう、制度の改 正をしていただきたい。周知の通り、西洋史研究者の場合は、海外からの文献の取り寄せな ど、大学の図書館を通じてしか利用できないレファレンスサービスを利用することが不可欠 である。ところが、最近では大学非常勤講師の仕事を見つけることすら困難なため、大学図 書館の利用権を全て失う可能性が以前よりも高い。また、学位取得後にいつまでも出身校の 近くに居住するわけでもないので、出身校の図書館を使わせてもらうこともできない。こう
  12. 12. 大学図書館などの利用に関する 自由記述欄での意見 ① ② ③ ④ 非常勤教員や、大学院博士課程に進みながらも教員や一般企業へと就職した若手研究者が、国内ど の地域でもリサーチや研究を続行できる環境が欲しい。たとえば、関西で学んだ院生が、東北や北 海道で就職したときに、自由に勤務地域の大学や研究機関でリサーチできる環境作りが必要なので はないか。 博士課程修了後の 大学図書館の利用を求める声 学会として大学図書館(電子ジャーナル等も含む)の利用を支援するなどできないのだろうか。こ れから研究生活と個人の生計が分離していくように感じているが、その際、大学に所属していない ということが、文献を集める上で相当な障害になると考えられるので、会員の推薦者がいれば、学 会として身分を保障するといったことにとりくんで、多様な研究人性がありうることを示せないだ ろうか。 経済的に厳しくなりやすいのは、むしろ博士課程の3年が終わってから。学生の身分がなくなるので 出身大学の図書館を使用するのさえ困難となることもある(尐なくない金額を払って聴講生・研究 生となる方法もあるが)。例えば、とりあえず無給のポストでも構わないので、図書館のアクセス を保証し、研究者としての肩書きも与えてくれるものを設置するなどして、研究活動を継続しやす い環境づくりに配慮する方向性を(個別の大学ではすでに対策を講じているケースもあろうが)学 会としても打ち出して、大学など各方面に働きかけてもらいたい。 ODが大学非常勤講師の職の有無を問わずに大学図書館を継続して利用できるよう、制度の改正をし ていただきたい。周知の通り、西洋史研究者の場合は、海外からの文献の取り寄せなど、大学の図 書館を通じてしか利用できないレファレンスサービスを利用することが不可欠である。ところが、 最近では大学非常勤講師の仕事を見つけることすら困難なため、大学図書館の利用権を全て失う可 能性が以前よりも高い。また、学位取得後にいつまでも出身校の近くに居住するわけでもないの で、出身校の図書館を使わせてもらうこともできない。こうなると、個人の力ではどうにもならな い。もはや研究の継続は不可能である。それは、実験道具を奪われた理系の研究者が研究を断念せ ざるを得ないのと同じである。このような事情のために、なかなか職に恵まれない優秀な研究者が 研究をあきらめることがないよう、対策を講じていただきたい。
  13. 13. (参考)「出身大学(在学中含む)の所在 地」と「文献収集環境」とのクロス集計結 果 北海道・東北地方(N=21) 関東・甲信越(N=91) 東海・北陸地方(N=5) とても感じる 関西地方(N=37) ある程度感じる どちらとも言えない あまり感じない 中国・四国・九州地方(N=12) 全く感じない 無回答 海外(N=24) 不明(N=1) 全体(N=191) 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
  14. 14. (学術)コミュニケーション 環境 につい て
  15. 15. 経済的・時間的な制約から、 学会・研究会に参加することが難しい 大学院生(N=62) 非常勤講師(N=32) 研究機関研究員(N=25) 大学教員(N=59) その他(N=13) 全体(N=191) 0% 20% 40% 60% 80% 100% とても感じる ある程度感じる どちらとも言えない あまり感じない 全く感じない 無回答
  16. 16. 同じ専門分野の人と接する機会が尐ない 大学院生(N=62) 非常勤講師(N=32) 研究機関研究員(N=25) 大学教員(N=59) その他(N=13) 全体(N=191) 0% 20% 40% 60% 80% 100% とても感じる ある程度感じる どちらとも言えない あまり感じない 全く感じない 無回答
  17. 17. 論文を発表できる媒体が限られている 大学院生(N=62) 非常勤講師(N=32) 研究機関研究員(N=25) 大学教員(N=59) その他(N=13) 全体(N=191) 0% 20% 40% 60% 80% 100% とても感じる ある程度感じる どちらとも言えない あまり感じない 全く感じない 無回答
  18. 18. 論文投稿機会拡大に関する自由記述欄の意見 ① 年一回の学会誌発行をしている学会に関しては、年二 回程度に増やせないかと思う。若手研究者の投稿機会 増大のために。その分編集委員や運営委員の作業が増 えると思うが、それ自体を若手研究者に任せることも 可能なのではないか。(p.29) ② 当該学会に所属していなくても、学会誌に論文を投稿 できるようにしてほしい。「論文を投稿する権利」の ためだけに、毎年数千円から時には1万円以上の会費 を強いられるのは、特に若手研究者には大きな負担だ と思う。(p.29)
  19. 19. 研究に携わる時間の確 保について
  20. 20. 研究を行うための時間が充分に取れ ない 大学院生(N=62) 非常勤講師(N=32) 研究機関研究員… 大学教員(N=59) その他(N=13) 全体(N=191) 0% とても感じる あまり感じない 20% 40% ある程度感じる 全く感じない 60% 80% 100% どちらとも言えない 無回答
  21. 21. “大学教員”の校務に対する負担感 授業とその準備 学生指導 学校運営業務 社会貢献活動 0% 20% 40% 60% 80% 100% とても感じる ある程度感じる どちらとも言えない あまり感じない 全く感じない 無回答
  22. 22. アンケート結果のまとめ • 経済的状況:大学院生・非常勤講師を中心に低い収入 • 文献入手環境:非常勤講師・その他の環境悪 + 地方 的影響も? • コミュニケーション:どの属性も研究会等への参加が困 難 • 研究時間:非常勤講師と大学教員が研究時間の確保が難 しい • まとめのまとめ:大学教員は経済的には比較的余裕があ るが、研究時間がない。非常勤講師は、経済・文献入 手・研究会参加・研究時間のどれもが困難な立場にあ る。
  23. 23. CA記事公開後の批判に 応える
  24. 24. CA記事とは • CA1790 - 若手研究者問題と大学図書館界―問題提 起のために―(2013年3月20日) 1. 若手研究者問題とはなにか 2. 若手研究者問題と大学図書館界がどう関わるのか 3. 若手研究者向けのサービスの現状を指摘 「(若手研究者の)現実を踏まえたサービスを提供す ることが、大学図書館界に求められる責務ではない だろうか。」
  25. 25. 「大学図書館ではなく、NDLを含む 公共図書館の仕事ではないか?」 • 2つの観点から ① 大学から籍が外れた者(学外者)は大学図書館の 主たるサービス対象ではない ⇒だから大学ではなく公共が担うべきだ ② 研究文献入手に困っているのは若手研究者に限定 されない ⇒だから大学ではなく(だけでなく)、公共が (も)担うべき
  26. 26. ①「大学から籍が外れた者(学外者)に 対するサービスは公共の領域だ」に対す る応答 • CAの記事は「若手研究者のキャリアパスの実情に制 度が合っていないので、制度を現状にあわせるべき では」と指摘 • 「制度」とは大学図書館の利用者区分/属性のこと • 上の主張は「制度上のサービス対象ではない」とい うもの • 拙稿はその制度そのものを議論にしているのであっ て、この批判はそれを理解できていない
  27. 27. ②「研究文献入手に困っているのは 若手研究者に限定されない」への応 答 • おっしゃるとおり ⇒NDL含む公共も対応すべきだという議論には首肯 • だからといって、大学図書館界がこの問題と無関係 となるというわけではない 「いやいやそれは公共図書館(国立国会図書館含む) がサポートすべき問題なんじゃないかという声もあり ますが,個人的には大学図書館が対応したほうが早い のではと思っています」 (ささくれ/若手研究者問題に対して大学図書館員/大学職員としてできることはないだろ うか? #西洋史WG/ http://cheb.hatenablog.com/entry/2013/05/12/225852 )
  28. 28. 「図書館はなぜ“支援”をする のか」 • 「我々は、“相手のために”支援する、わけではな くて。だけではなくて。 それと同等かあるいはそれ以上に、“自分のため に”誰かを支援する、んじゃないのか、と。」 (egamiday3/図書館はなぜ“支援”をするのか : いわゆる「若手研究者問題」に寄せて / http://egamiday3.seesaa.net/article/363278785.html) • 近い将来、大学教員となる可能性の極めて高い人々 への支援をしないということは、「将来のお得意さ ん/支持者」を逃すことでは? ⇒”やらされる”支援ではなく、アピールの機会と しての利用
  29. 29. では、どのように支援するの か? • 論じられなかった点:単館ではなく「界」へ期待 界」 – CAタイトル 「若手研究者問題と大学図書館 – 国公私立大学図書館の93.6%が学外者の利用を認めている ⇔ILLネットワークは閉じたまま • ネックとしての電子ジャーナル/商用DBの利用 ex) JSTOR;Almuni向け、Register & Read プログラム/個 人向けサービスJpassの紹介 ex)MLA(Modern Language Association)はJpassを正規の半 額で会員に提供等
  30. 30. おわりに • アンケート結果 – 大学院修了後の図書館利用を求める声 – 資(史)料入手環境は人文系若手研究者にとって切実 • 若手研究者への支援を大学図書館の意義を発信する ための機会と捉えては • 支援のあり方は多様/単館ではなく(だけでなく) 「界」に求めたい • 若手研究者を取り巻く問題にとって図書館アクセス の問題は「小さな問題」でもある

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