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価値共創の促進に意味はあるか?
〜 TSL尺度開発に向けた基礎的分析〜
五島光
経営戦略研究所株式会社
@hikaru1122
※報告書に誤字脱字がとても多く申し訳ありません…。
研究の背景
Ø サービスマーケティング / サービスマネジメント
Ø TSR(Transformative Service Research)
Ø 顧客のQOL向上と経営の両立
Ø 共創活動
Ø サービス提供時と提供後の患者の役割
2016/3...
研究の⽬的
Ø QOL向上につながる共創の促進
Ø TSL(Transformative Service Literacy)開発
Ø 価値共創参加者のWell-beingの向上につなが
る共創活動を行う基礎的態度・能力
Ø ある仮定が成り立てば...
リサーチクエスチョン
• ⼈によって共創の度合いに違いはあるのか?
• 違いがあるとして、デモグラフィック的要素で違い
は⾒られるか?
• 共創はQOLをはじめとして、種々の成果指標と関連
があるのだろうか?
• 特にQOL向上にプラスの影響を...
わかったこと
Ø 共創の度合い(共創レベル)は7つにわけられる。
Ø 共創レベルとデモグラフィック要素で関係はほ
ぼ見られない。
Ø 共創レベルと成果指標は正の相関がある。
Ø 共創を促進することはQOLを高めることにつな
がる。
Ø 共創レベ...
共創には2種類ある。
Ø 共創=顧客参加(CP)+価値の共創(CoV)
Ø 価値=顧客がリソースを活用して生み出す便益
初
来
院
治療中(来院中)
治
療
等
終
了
Co-Creation	of	Value
Customer	Partici...
項目名 概要
消極的コミットメント 歯科医師やスタッフからの指示・アドバイスは守った。
積極的コミットメント
初回に治療・検診のときと比べて,治療・検診について,要望や
質問を多くするようになった。
選択可能感 治療や検診の内容は自分に合ったも...
項目名 概要
QOL向上 その歯科医院に通うことで,生活の質が高まったと思う。
総合的満足 総合的に考えて,その歯科医院に満足している。
再来院意図
今後,治療や検診に通う必要がある場合,またその歯科
院に通いたい。
定期検診意図
お口と歯の健...
分析対象
Ø 男女500名(女性292名,男性208名)
Ø 20代,30代,40代,50代,60代を各100名ずつ
Ø 過去1年以内に歯科医院に通ったことがある人
Ø 費用負担は保険治療448名,自費治療52名
Ø 来院理由は治療275名,検...
分析の流れ
Ø 共創レベルの推定
Ø 共創レベルとデモグラフィック要素の関係分析
Ø 共創レベルと成果指標の関係分析
Ø 共創レベルがQOL向上に与える影響の分析
2016/3/13 10
共創レベルは7段階にわけられた。
Ø 潜在ランク理論(Shojima 2007)による推定。
Ø 推定された潜在ランクが「共創レベル」。
Ø 共創レベル5は普通。レベル6以上が高い人。
7点尺度の質問項目
• 消極的コミットメント
• 健康意識...
p	値 有意差 効果量
性別1) 0.071 × –
費用負担1) 0.618 × –
年齢層2) 0.273 × –
来院理由1) 0.031 ○ 0.112
共創レベルとデモグラフィック的要素の関係
共創レベルは来院理由にのみ差が
⾒られる...
p	値 有意差 効果量
QOL向上 <.001 ○ 0.563
総合満足度 <.001 ○ 0.601
定期検診意図 <.001 ○ 0.606
再来院意図 <.001 ○ 0.594
患者推奨意図 <.001 ○ 0.540
共創レベルと成果...
QOL2 QOL3 QOL4 QOL5 QOL6 QOL7
切片 2.34 3.49 4.69 3.14 1.36 -5.50
共創レベル -0.63 -0.69 -0.49 -0.13 0.22 1.30
exp(共創レベル) 0.53 0....
QOL向上には⾼い共創レベルが必要
共創レベルとQOL向上選択確率
2016/3/13 15
QOL向上なし QOL向上あり
443 58
共創の壁?
まとめ
Ø 共創レベルと年齢・世代・来院理由・費用負担
は関連がないか、あっても軽微。
Ø 共創レベルと各種成果指標には正の相関。
Ø 共創レベルを高めるとQOLは上がる。
Ø QOL向上の境目は共創レベル6あたりである。
Ø 共創の壁を越える...
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価値共創の促進に意味はあるか? 第6回知識共創フォーラム発表@金沢

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潜在ランク理論,多項ロジスティック回帰などを用いて,量的に価値共創と共創活動について分析,発表しました。

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価値共創の促進に意味はあるか? 第6回知識共創フォーラム発表@金沢

  1. 1. 価値共創の促進に意味はあるか? 〜 TSL尺度開発に向けた基礎的分析〜 五島光 経営戦略研究所株式会社 @hikaru1122 ※報告書に誤字脱字がとても多く申し訳ありません…。
  2. 2. 研究の背景 Ø サービスマーケティング / サービスマネジメント Ø TSR(Transformative Service Research) Ø 顧客のQOL向上と経営の両立 Ø 共創活動 Ø サービス提供時と提供後の患者の役割 2016/3/13 2
  3. 3. 研究の⽬的 Ø QOL向上につながる共創の促進 Ø TSL(Transformative Service Literacy)開発 Ø 価値共創参加者のWell-beingの向上につなが る共創活動を行う基礎的態度・能力 Ø ある仮定が成り立てばの話 TSL QOL 2016/3/13 3
  4. 4. リサーチクエスチョン • ⼈によって共創の度合いに違いはあるのか? • 違いがあるとして、デモグラフィック的要素で違い は⾒られるか? • 共創はQOLをはじめとして、種々の成果指標と関連 があるのだろうか? • 特にQOL向上にプラスの影響を与えているのか? 2016/3/13 4
  5. 5. わかったこと Ø 共創の度合い(共創レベル)は7つにわけられる。 Ø 共創レベルとデモグラフィック要素で関係はほ ぼ見られない。 Ø 共創レベルと成果指標は正の相関がある。 Ø 共創を促進することはQOLを高めることにつな がる。 Ø 共創レベルがある一定の値を超えると、QOLは 急上昇する。 2016/3/13 5
  6. 6. 共創には2種類ある。 Ø 共創=顧客参加(CP)+価値の共創(CoV) Ø 価値=顧客がリソースを活用して生み出す便益 初 来 院 治療中(来院中) 治 療 等 終 了 Co-Creation of Value Customer Participation 出所: Vargo and Lusch(2004,2008)を参考に筆者作成。 QOL 2016/3/13 6
  7. 7. 項目名 概要 消極的コミットメント 歯科医師やスタッフからの指示・アドバイスは守った。 積極的コミットメント 初回に治療・検診のときと比べて,治療・検診について,要望や 質問を多くするようになった。 選択可能感 治療や検診の内容は自分に合ったものを選べた。 私的治療等会話 治療・検診について,家族・友達など他の人と話すようになった。 健康意識 治療・検診を通して,お口や歯の健康を保ちたいという意識が高 まった。 情報意識 治療・検診を通して,お口や歯の健康に役立つ情報を気に留め るようになった。 健康維持行動 治療・検診を通して,お口や歯の健康を保つための行動をする ようになった。 患者共創の質問項⽬ 出所:McColl-Kennedy et al.(2012) を参考に筆者作成。2016/3/13 7
  8. 8. 項目名 概要 QOL向上 その歯科医院に通うことで,生活の質が高まったと思う。 総合的満足 総合的に考えて,その歯科医院に満足している。 再来院意図 今後,治療や検診に通う必要がある場合,またその歯科 院に通いたい。 定期検診意図 お口と歯の健康のために,その歯科医院で検診を受けた い。 他人推奨意図 家族や友達など他の人がお口や歯について悩んでいたら, その歯科医院をオススメする。 成果指標の質問項⽬ 出所:筆者作成。 2016/3/13 8
  9. 9. 分析対象 Ø 男女500名(女性292名,男性208名) Ø 20代,30代,40代,50代,60代を各100名ずつ Ø 過去1年以内に歯科医院に通ったことがある人 Ø 費用負担は保険治療448名,自費治療52名 Ø 来院理由は治療275名,検診208名 2016/3/13 9
  10. 10. 分析の流れ Ø 共創レベルの推定 Ø 共創レベルとデモグラフィック要素の関係分析 Ø 共創レベルと成果指標の関係分析 Ø 共創レベルがQOL向上に与える影響の分析 2016/3/13 10
  11. 11. 共創レベルは7段階にわけられた。 Ø 潜在ランク理論(Shojima 2007)による推定。 Ø 推定された潜在ランクが「共創レベル」。 Ø 共創レベル5は普通。レベル6以上が高い人。 7点尺度の質問項目 • 消極的コミットメント • 健康意識 • 選択可能感 • 情報への意識 • 積極的コミットメント • 私的治療等会話 各個人の所属 する共創レベル を推定 共創レベルごと の質問項目の 平均値を計算 段階的NTT モデル 2016/3/13 11
  12. 12. p 値 有意差 効果量 性別1) 0.071 × – 費用負担1) 0.618 × – 年齢層2) 0.273 × – 来院理由1) 0.031 ○ 0.112 共創レベルとデモグラフィック的要素の関係 共創レベルは来院理由にのみ差が ⾒られるが,その違いは⼩さい。 ※ 1)ウィルコクソンの順位和検定,2)クラスカル・ウォリス検定。 ※ 有意水準は5%に設定。 ※ 効果量は cliff の d。 2016/3/13 12
  13. 13. p 値 有意差 効果量 QOL向上 <.001 ○ 0.563 総合満足度 <.001 ○ 0.601 定期検診意図 <.001 ○ 0.606 再来院意図 <.001 ○ 0.594 患者推奨意図 <.001 ○ 0.540 共創レベルと成果指標との関係 成果指標と共創レベルには関連が あり,その⼤きさは中程度。 ※ 線形連関の検定による。有意水準は5%に設定。 ※ 効果量はスピアマンの順位相関係数。 2016/3/13 13
  14. 14. QOL2 QOL3 QOL4 QOL5 QOL6 QOL7 切片 2.34 3.49 4.69 3.14 1.36 -5.50 共創レベル -0.63 -0.69 -0.49 -0.13 0.22 1.30 exp(共創レベル) 0.53 0.50 0.61 0.88 1.25 3.67 共創レベルが及ぼすQOLへの影響 共創レベルはQOLを7とした⼈に ⼤きな影響を与えている。 ※ ベイズ推定による多項ロジスティック回帰。 ※ 事後分布は定常分布に達した。 ※ QOLが1を基準カテゴリとした。 ※ QOLが5と6のときのβは95%信用区間に0を含んでいる。 2016/3/13 14
  15. 15. QOL向上には⾼い共創レベルが必要 共創レベルとQOL向上選択確率 2016/3/13 15 QOL向上なし QOL向上あり 443 58 共創の壁?
  16. 16. まとめ Ø 共創レベルと年齢・世代・来院理由・費用負担 は関連がないか、あっても軽微。 Ø 共創レベルと各種成果指標には正の相関。 Ø 共創レベルを高めるとQOLは上がる。 Ø QOL向上の境目は共創レベル6あたりである。 Ø 共創の壁を越える方策が必要。 2016/3/13 16

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