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OpenSolaris の
新機能とトピックス
2010/5/22 OSC 2010 Sendai

Name        Hiroshi Chonan <chonan@pid0.org>
Title       Tokyo OpenSolaris UserGroup
Affiliation co-Leader
スピーカーについて
長南 浩 ( ちょうなん ひろし )
 chonan@pid0.org
 山形県米沢市在住
 OpenSolaris LiveUSB Creator 作者
 Tokyo OpenSolaris UserGroup リーダー
 山形県在住なのに Tokyo OSUG のリーダーという超展開ですが、 Tokyo
 OSUG は東京を中心としたワールドワイドなグループなので実際に住んでい
 る所は実はあまり関係がありません。




                                             pg 2
Agenda - 検討課題

 OpenSolaris プロジェクトについて
 3 月から現在までの経過
 OpenSolaris 2010.1H の新機能
 ハードウェアバイヤーズガイド
 日本のコミュニティ
 これからの展望




                            pg 3
まずは、ゴメンナサイ orz

 3 月にリリース予定だった OpenSolaris
 2010.03 がまだリリースされていません !!
 期待して待っていた方には非常に申し訳ない
 のですが、ドジっ娘メイドだと思ってもうちょっと
 待ってください。
 どうしてもという方は dev 134 を試してみてく
 ださい。



                          pg 4
OpenSolaris プロジェクトとは ?

ディストリビューションとしての OpenSolaris が
よく話題にされてますが、本来 OpenSolaris プ
ロジェクトには 3 つの意味がこめられています。

 1.Solaris のコードベースとしての OpenSolaris
 2.コードベースから組み立てられるディストリビュー
   ションとしての OpenSolaris
 3.OpenSolaris コミュニティ活動全般

個人的にですが、 OpenSolaris の三位一体と勝手に呼
んでます。
                                     pg 5
キリスト教 ( 三位一体 ) との比較

 コードベース             父
   最新コードベースとし           「言葉を出すもの」と
   ての OpenSolaris       しての父
 ディストリビューション        子
   コードベースから作ら           「言葉」としての子
   れた OpenSolaris
   ディストリビューション
                    精霊
 コミュニティ
                        「言葉によって伝えら
   コミュニティとしての           れる愛」としての聖霊
   OpenSolaris
                                    pg 6
仏教 ( 三宝 : 仏法僧 ) との比較

 コードベース             法
   最新コードベースとし           教説の集大成として
   ての OpenSolaris       の法
 ディストリビューション        仏
   コードベースから作ら           教説の体現者として
   れた OpenSolaris       の仏
   ディストリビューション      僧
 コミュニティ                 コミュニティとしての
   コミュニティとしての           僧(伽)
   OpenSolaris
                                     pg 7
3 月から現在までの経過

Oracle としての公式アナウンスは出ていない
     → あくまで現在も「 OpenSolaris 2010.03 リリース予定」のまま


時間が経つにつれ様々な憶測が飛び交うよう
になる
  OpenSolaris 終了させるのではないか
  新機能を OpenSolaris に追加しなくなるのではないか
  Solaris10 を有料化し、高額なサポート費用を請求するのではないか
  開発者が流出したりプロジェクトが fork したりして混乱が生じるのでは
  ないか
                  → 情報が出ていないが故の流言・噂にすぎない


                                            pg 8
3 月から現在までの経過 ( 続き )

 OpenSolaris の三位一体が脆弱な状態に
   予定されたディストリビューションがリリースされない
   Developer Build も一旦公開停止中
   リリースが遅れることでコミュニティに不安が広がる


 一方、リリースに向けた動きも
   OpenSolaris のロードマップで 2010 上半期という説明があった模様
   Build 134 がスピンアウトして 134a となり内部テストにかけられた


→5 月か 6 月にはリリースされるのではないか ?

                                         pg 9
3 月から現在までの経過 ( 続き )

 ここに来て Oracle さんよりコミュニティ活動へ
 のアクションがありました ( 2010/5/19 )

   Oracle さんが持つ製品のコミュニティ (900 コミュ
   ニティ ) のリーダで組織する IOUC ( International
   Oracle User group Community ) への参加呼び
   かけがありました。
   さしあたり、5月末〜 6 月初旬にかけ 4 回にわたり
   電話会議で説明を行うようです。
         http://mail.opensolaris.org/pipermail/advocacy-discuss/2010-May/005100.htm




                                                                               pg 10
3 月から現在までの経過 ( 続き )

 新リリースへの動き ( 2010/05/19 )

   ON (OS/Net) Consolidation – b134b 公開
                                   http://dlc.sun.com/osol/on/downloads/b134b/




   "What's New in OpenSolaris" の新しい原稿が作
   成中
                http://cr.opensolaris.org/~gman/opensolaris-whats-new-2010-05/
     → どうやら次のバージョンは "2010.05" ということになりそうです。




                                                                          pg 11
OpenSolaris 2010.1H の新機能

 リリース名が正確にわからないので、今後内部
 での表現 (2010.1H) で説明します。

 まだリリースされていないものですが、新機能
 については genunix.org から入手できる
 Developer Build 134 で体験することができま
 す。



                               pg 12
OpenSolaris Developer Build

  原則として二週間に 1 回のペースで開発者向
  けにリリース
  現在は 2010.1H がリリースされていないの
  で、 Developer Build も公開が停止されている
  開発者向けのものなので下手に手を出すと痛
  い目に遭う可能性あり
  2010.1H のベースになる Build 134 はリリー
  ス寸前のものということもあり、比較的安定して
  いる

                               pg 13
OpenSolaris Developer Build

  http://genunix.org/ からダウンロード可能




                                   pg 14
OpenSolaris Developer Build

  インストールには 拙作 OpenSolaris LiveUSB
  Creator を使うと便利
  http://sl.pid0.org/LiveUSB/




                                pg 15
OpenSolaris Developer Build

  Developer Build を使う際の注意点
    開発者向けの「たたき台」としての Build
    不安定だったり起動しなかったりと問題点を抱え
    ている場合が多い
    一見さんにはオススメできないが、余裕があれば
    追っかけてバグレポートを出して欲しい

    現在の Build 134 はリリース直前のものなので、
    安定してきている。次のリリースまでのつなぎとして
    β もしくは RC 版感覚で使うのはありかも

                               pg 16
OpenSolaris 2010.1H の新機能

 ストレージ機能の拡充
    ZFS でトリプルパリティのサポートが追加
    ZFS でのユーザ・グループクォータ
    ZFS に dedup( 重複排除機能 ) が追加
    COMSTAR ターゲット機能
         → 一部方面で「自宅 SAN 」を構築する猛者が ...




                                   pg 17
OpenSolaris 2010.1H の新機能

 仮想化機能の拡充
    Solaris 10 ブランドゾーンのサポート
      Solaris 10 から OpenSolaris への移行時に便利
    Distribution Constructor
    L3/L4 ロードバランサ機能の追加
    仮想 NIC でのリンクプロテクション
    ブリッジおよびトンネル
    LDom エージェント
    xVM のアップデート

                                           pg 18
OpenSolaris 2010.1H の新機能

 デスクトップ
    Xorg 1.7 / Gnome 2.28
    仮想コンソール端末のサポート
    再起動ダイアログと高速再起動
    CUPS が標準に
    IPA フォントが追加




                            pg 19
OpenSolaris 2010.1H の新機能

 インストール・パッケージ管理
    AI イメージがブート可能に
      SPARC 環境でも CD からのインストールが可能に
    拡張パーティションおよび iSCSI デバイスへのイン
    ストールが可能に
    LiveCD に gparted が収録
    パッケージマネージャの強化




                                    pg 20
OpenSolaris 2010.1H の新機能

 その他
    Linux/BSD との互換性向上
    入力メソッドフレームワークの強化 ( iBus )
    Boomer audio サブシステムの導入
    デバイスドライバの拡充




                                pg 21
ハードウェアバイヤーズガイド
CPU
 多コア > 64bit サポート >= 仮想化技術対応
 の順で検討を。 X86/64 環境なら今時の CPU な
 らどれでも合格。

メモリ
 多ければ多いだけ。 zfs でメモリリッチな環境だと
 幸せになれるかも。



                            pg 22
ハードウェアバイヤーズガイド

 HDD
  OpenSolaris としての必須容量はそれほどでもな
  いけど、拡張性を重視したい。
  COMSTAR の関連で自宅内 SAN 環境を構築し
  ようとしている猛者も出現
 GPU
  現状では GeForce で compiz が動かない
  nVidia > intel > GeForce



                                pg 23
ハードウェアバイヤーズガイド

 初心者向け
  ML115G5 シリーズ ( 抽選会で当ててね ! )
  Celeron E3300 ベースのショップブランド PC
  WinXP 世代の HDD 搭載ネットブック

 中級者向け
  いわいる自作 PC や自作キットなど
  WinXP 世代の SSD 搭載ネットブック
  VirtualBox などの仮想環境

                                  pg 24
ハードウェアバイヤーズガイド

 上級者向け
  MacBook Pro や VAIO などの「凝った」マシン
  現行の Win7 搭載 PC(Windows のライセンスが
  もったいないという意味で )


 廃人向け
  SPARC なマシン全般
  (Xorg でサポートされるフレームバッファは限られる
  ので事前に確認を )

                                   pg 25
日本のコミュニティ
OpenSolaris 勉強会
  1 か月に 1 度のペースで実施
  実は今日 (5/22) 東京で開催されています
メーリングリスト
  jp-ugosug@opensolaris.org
IRC
  Freenode #opensolaris-jp
Twitter
  パワーユーザがチェックしています

                              pg 26
日本のコミュニティ

 OSC や Developer Summit への参加
 海外イベントへの参加
 日本在住の外国人エンジニアとの交流
  BarCamp 2010 が来週あります
 研究 (=hack) 成果の発表
  OpenSolaris on EeePC
  OpenSolaris LiveUSB Creator



                                pg 27
これからの展望
合併の影響はもうしばらく続きそう
 いろんな環境の変化がありそう
  → 変化を恐れるのではなく乗り越えていく気概が大切
 真実を見極める目と信念が問われてきそう

いわば「幕末」と言っていい環境

志のある方の参加をお待ちしております


                          pg 28
ありがとうございました
よろしければアンケートなどでご意見
をお聞かせください。
 2010/5/22 OSC 2010 Sendai


Name        Hiroshi Chonan <chonan@pid0.org>
Title       Tokyo OpenSolaris UserGroup
Affiliation co-Leader

"open" artwork and icons by chandan:
http://blogs.sun.com/chandan
                                         pg 29

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  • 1. OpenSolaris の 新機能とトピックス 2010/5/22 OSC 2010 Sendai Name Hiroshi Chonan <chonan@pid0.org> Title Tokyo OpenSolaris UserGroup Affiliation co-Leader
  • 2. スピーカーについて 長南 浩 ( ちょうなん ひろし ) chonan@pid0.org 山形県米沢市在住 OpenSolaris LiveUSB Creator 作者 Tokyo OpenSolaris UserGroup リーダー 山形県在住なのに Tokyo OSUG のリーダーという超展開ですが、 Tokyo OSUG は東京を中心としたワールドワイドなグループなので実際に住んでい る所は実はあまり関係がありません。 pg 2
  • 3. Agenda - 検討課題 OpenSolaris プロジェクトについて 3 月から現在までの経過 OpenSolaris 2010.1H の新機能 ハードウェアバイヤーズガイド 日本のコミュニティ これからの展望 pg 3
  • 4. まずは、ゴメンナサイ orz 3 月にリリース予定だった OpenSolaris 2010.03 がまだリリースされていません !! 期待して待っていた方には非常に申し訳ない のですが、ドジっ娘メイドだと思ってもうちょっと 待ってください。 どうしてもという方は dev 134 を試してみてく ださい。 pg 4
  • 5. OpenSolaris プロジェクトとは ? ディストリビューションとしての OpenSolaris が よく話題にされてますが、本来 OpenSolaris プ ロジェクトには 3 つの意味がこめられています。 1.Solaris のコードベースとしての OpenSolaris 2.コードベースから組み立てられるディストリビュー ションとしての OpenSolaris 3.OpenSolaris コミュニティ活動全般 個人的にですが、 OpenSolaris の三位一体と勝手に呼 んでます。 pg 5
  • 6. キリスト教 ( 三位一体 ) との比較 コードベース 父 最新コードベースとし 「言葉を出すもの」と ての OpenSolaris しての父 ディストリビューション 子 コードベースから作ら 「言葉」としての子 れた OpenSolaris ディストリビューション 精霊 コミュニティ 「言葉によって伝えら コミュニティとしての れる愛」としての聖霊 OpenSolaris pg 6
  • 7. 仏教 ( 三宝 : 仏法僧 ) との比較 コードベース 法 最新コードベースとし 教説の集大成として ての OpenSolaris の法 ディストリビューション 仏 コードベースから作ら 教説の体現者として れた OpenSolaris の仏 ディストリビューション 僧 コミュニティ コミュニティとしての コミュニティとしての 僧(伽) OpenSolaris pg 7
  • 8. 3 月から現在までの経過 Oracle としての公式アナウンスは出ていない → あくまで現在も「 OpenSolaris 2010.03 リリース予定」のまま 時間が経つにつれ様々な憶測が飛び交うよう になる OpenSolaris 終了させるのではないか 新機能を OpenSolaris に追加しなくなるのではないか Solaris10 を有料化し、高額なサポート費用を請求するのではないか 開発者が流出したりプロジェクトが fork したりして混乱が生じるのでは ないか → 情報が出ていないが故の流言・噂にすぎない pg 8
  • 9. 3 月から現在までの経過 ( 続き ) OpenSolaris の三位一体が脆弱な状態に 予定されたディストリビューションがリリースされない Developer Build も一旦公開停止中 リリースが遅れることでコミュニティに不安が広がる 一方、リリースに向けた動きも OpenSolaris のロードマップで 2010 上半期という説明があった模様 Build 134 がスピンアウトして 134a となり内部テストにかけられた →5 月か 6 月にはリリースされるのではないか ? pg 9
  • 10. 3 月から現在までの経過 ( 続き ) ここに来て Oracle さんよりコミュニティ活動へ のアクションがありました ( 2010/5/19 ) Oracle さんが持つ製品のコミュニティ (900 コミュ ニティ ) のリーダで組織する IOUC ( International Oracle User group Community ) への参加呼び かけがありました。 さしあたり、5月末〜 6 月初旬にかけ 4 回にわたり 電話会議で説明を行うようです。 http://mail.opensolaris.org/pipermail/advocacy-discuss/2010-May/005100.htm pg 10
  • 11. 3 月から現在までの経過 ( 続き ) 新リリースへの動き ( 2010/05/19 ) ON (OS/Net) Consolidation – b134b 公開 http://dlc.sun.com/osol/on/downloads/b134b/ "What's New in OpenSolaris" の新しい原稿が作 成中 http://cr.opensolaris.org/~gman/opensolaris-whats-new-2010-05/ → どうやら次のバージョンは "2010.05" ということになりそうです。 pg 11
  • 12. OpenSolaris 2010.1H の新機能 リリース名が正確にわからないので、今後内部 での表現 (2010.1H) で説明します。 まだリリースされていないものですが、新機能 については genunix.org から入手できる Developer Build 134 で体験することができま す。 pg 12
  • 13. OpenSolaris Developer Build 原則として二週間に 1 回のペースで開発者向 けにリリース 現在は 2010.1H がリリースされていないの で、 Developer Build も公開が停止されている 開発者向けのものなので下手に手を出すと痛 い目に遭う可能性あり 2010.1H のベースになる Build 134 はリリー ス寸前のものということもあり、比較的安定して いる pg 13
  • 14. OpenSolaris Developer Build http://genunix.org/ からダウンロード可能 pg 14
  • 15. OpenSolaris Developer Build インストールには 拙作 OpenSolaris LiveUSB Creator を使うと便利 http://sl.pid0.org/LiveUSB/ pg 15
  • 16. OpenSolaris Developer Build Developer Build を使う際の注意点 開発者向けの「たたき台」としての Build 不安定だったり起動しなかったりと問題点を抱え ている場合が多い 一見さんにはオススメできないが、余裕があれば 追っかけてバグレポートを出して欲しい 現在の Build 134 はリリース直前のものなので、 安定してきている。次のリリースまでのつなぎとして β もしくは RC 版感覚で使うのはありかも pg 16
  • 17. OpenSolaris 2010.1H の新機能 ストレージ機能の拡充 ZFS でトリプルパリティのサポートが追加 ZFS でのユーザ・グループクォータ ZFS に dedup( 重複排除機能 ) が追加 COMSTAR ターゲット機能 → 一部方面で「自宅 SAN 」を構築する猛者が ... pg 17
  • 18. OpenSolaris 2010.1H の新機能 仮想化機能の拡充 Solaris 10 ブランドゾーンのサポート Solaris 10 から OpenSolaris への移行時に便利 Distribution Constructor L3/L4 ロードバランサ機能の追加 仮想 NIC でのリンクプロテクション ブリッジおよびトンネル LDom エージェント xVM のアップデート pg 18
  • 19. OpenSolaris 2010.1H の新機能 デスクトップ Xorg 1.7 / Gnome 2.28 仮想コンソール端末のサポート 再起動ダイアログと高速再起動 CUPS が標準に IPA フォントが追加 pg 19
  • 20. OpenSolaris 2010.1H の新機能 インストール・パッケージ管理 AI イメージがブート可能に SPARC 環境でも CD からのインストールが可能に 拡張パーティションおよび iSCSI デバイスへのイン ストールが可能に LiveCD に gparted が収録 パッケージマネージャの強化 pg 20
  • 21. OpenSolaris 2010.1H の新機能 その他 Linux/BSD との互換性向上 入力メソッドフレームワークの強化 ( iBus ) Boomer audio サブシステムの導入 デバイスドライバの拡充 pg 21
  • 22. ハードウェアバイヤーズガイド CPU 多コア > 64bit サポート >= 仮想化技術対応 の順で検討を。 X86/64 環境なら今時の CPU な らどれでも合格。 メモリ 多ければ多いだけ。 zfs でメモリリッチな環境だと 幸せになれるかも。 pg 22
  • 23. ハードウェアバイヤーズガイド HDD OpenSolaris としての必須容量はそれほどでもな いけど、拡張性を重視したい。 COMSTAR の関連で自宅内 SAN 環境を構築し ようとしている猛者も出現 GPU 現状では GeForce で compiz が動かない nVidia > intel > GeForce pg 23
  • 24. ハードウェアバイヤーズガイド 初心者向け ML115G5 シリーズ ( 抽選会で当ててね ! ) Celeron E3300 ベースのショップブランド PC WinXP 世代の HDD 搭載ネットブック 中級者向け いわいる自作 PC や自作キットなど WinXP 世代の SSD 搭載ネットブック VirtualBox などの仮想環境 pg 24
  • 25. ハードウェアバイヤーズガイド 上級者向け MacBook Pro や VAIO などの「凝った」マシン 現行の Win7 搭載 PC(Windows のライセンスが もったいないという意味で ) 廃人向け SPARC なマシン全般 (Xorg でサポートされるフレームバッファは限られる ので事前に確認を ) pg 25
  • 26. 日本のコミュニティ OpenSolaris 勉強会 1 か月に 1 度のペースで実施 実は今日 (5/22) 東京で開催されています メーリングリスト jp-ugosug@opensolaris.org IRC Freenode #opensolaris-jp Twitter パワーユーザがチェックしています pg 26
  • 27. 日本のコミュニティ OSC や Developer Summit への参加 海外イベントへの参加 日本在住の外国人エンジニアとの交流 BarCamp 2010 が来週あります 研究 (=hack) 成果の発表 OpenSolaris on EeePC OpenSolaris LiveUSB Creator pg 27
  • 28. これからの展望 合併の影響はもうしばらく続きそう いろんな環境の変化がありそう → 変化を恐れるのではなく乗り越えていく気概が大切 真実を見極める目と信念が問われてきそう いわば「幕末」と言っていい環境 志のある方の参加をお待ちしております pg 28
  • 29. ありがとうございました よろしければアンケートなどでご意見 をお聞かせください。 2010/5/22 OSC 2010 Sendai Name Hiroshi Chonan <chonan@pid0.org> Title Tokyo OpenSolaris UserGroup Affiliation co-Leader "open" artwork and icons by chandan: http://blogs.sun.com/chandan pg 29