Successfully reported this slideshow.
We use your LinkedIn profile and activity data to personalize ads and to show you more relevant ads. You can change your ad preferences anytime.

◆【期間限定】 コーチング心理学の理論と実践(3) コーチング心理学の最前線と展望

11,443 views

Published on

【テーマ】 コーチング心理学の 実践に向けた 「コーチング心理学の教育」及び 「コミュニケーション・スキル」

Published in: Data & Analytics
  • Be the first to comment

◆【期間限定】 コーチング心理学の理論と実践(3) コーチング心理学の最前線と展望

  1. 1. コーチング心理学の 理論と実践(3) コーチング心理学の最前線と展望 日本心理学会 第78回大会 同志社大学 シンポジウム SS-027 2014/09/10 15:30~17:30 1
  2. 2. 【テーマ】 コーチング心理学の教育 と コミュニケション・スキル 2
  3. 3. コーチング心理学ハンドブックのご紹介 日本語版が「堀正」先生(監訳) 2011年 7月発売 「金子書房」 の一部を翻訳。 3
  4. 4. 「コーチング心理学」 とは何か?
  5. 5. 2015/6/11 5 既に学術の世界で確立している「心理学的 研究法」や「心理療法」などの基本的なモデ ルを援用し、伝統的な心理学から,ポジティ ブ心理学などを活用して,「個人の目標達 成」,生活や仕事における「Well-being」 「QOL」の向上,「業務遂行力(パフォーマン ス)」を向上させるためにある。 (e.g., Palmer and Whybrow,2007;堀・徳吉,2010) 5
  6. 6. 6 目標 行動 ギャップ 現実 コーチング心理学は,心理学の理論を活用して支援 幸福感,充実感,生きがいなど 心理学 動機づけ,ストレス・マネ ジメント,社会的スキル 心理療法 理療法
  7. 7. コーチング心理学の理論的種類 1/3 (1)行動論的コーチング (2)認知行動論的コーチング (3)実存主義的コーチング (4)ゲシュタルトコーチング (5)動機づけ面接 (6)ナラティブコーチング (7)解決指向コーチング
  8. 8. (8)発達的コーチング (9)ポジティブ心理学コーチング (10)交流分析コーチング (交流分析に基づくコーチング) (11)NLP コーチング (心理学アプローチ) (12)トランスパーソナル・コーチング (13)人間性中心主義コーチング コーチング心理学の理論的種類 2/3
  9. 9. コーチング心理学の応用 • コミュニケーション能力の開発,自信の向上 • 教育・福祉・労働現場の改善,問題解決 • リーダーシップ,チーム,管理職の支援 • 組織改革,仕事における変革 • 仕事における自己改革 • 社会政策への応用,危機管理 • ライフ・キャリアへの応用 • 起業・新事業開発,地域政策 • マーケティング,販促,営業の支援 9
  10. 10. これまで行なってきたワークショップ ◆コーチング心理学とは何か 基礎講座 ◆認知行動コーチング ◆メタ認知行動コーチング ◆ナラティブ・コーチング ◆マインドフルネス コーチング ◆解決志向コーチング ◆リーダーシップ・コーチング ◆ポジティブ心理学コーチング ◆レジリエンス・コーチング ◆キャリア・トランジション・コーチング 10
  11. 11. コーチング心理学の教育 11 (1) 「エビデンスの基礎」をもとに訓練を学ぶ。 (2) 「倫理的な原則」 (3) より専門的な訓練を学ぶ。 (4) 「メンタルヘルス」に関わるコーチング (5) 「認知行動コーチング」 (CBCに関わる理論と応用を学ぶ。) (6) 「目標の理論を学ぶ」 (Grant,2011) • ※動機づけの理論を加えて
  12. 12. (7) 変化の理論 (8)産業組織 (システマティック) (9)基本的なコーチングスキルを学ぶ (パフォーマンス,発達的, 治療的なコーチングも含む) (10)コーチング心理学の応用編を学ぶ エグゼクティブ・コーチング 職場でのコーチング 健康コーチング ライフ・コーチング パフォーマンス・コーチング など (Grant,2011) 12
  13. 13. コーチング心理学基本のアプローチ (Grant,2011) 1. ポジティブ心理学アプローチ 2. 成人のための認知発達的アプローチ 3. 精神力動的アプローチ 4. ナラティブ・アプローチ 5. ゲシュタルト アプローチ 6. 解決志向アプローチ 7. 社会認知・感情知能, マインドフルネスなど 13
  14. 14. 8. 自己統制理論を含む動機づけ 9. 様々な評価のフィードバックの測定 10. 成人学習モデルアプローチ 11. リーダシップとマネジメント 12. 健康や幸福に関わる話題提供 13. コーチングにおける手法の研究 14
  15. 15. コーチング心理学の手法の種類 (1)スキルとパフォーマンスに対するコーチング (2)開発的コーチング (3)変革を目指すコーチング (4)エグゼクティブ・リーダーシップ (5)チーム・コーチング (6)ピア・コーチング (7)ライフ・コーチング (8)キャリア・コーチング E.Cox,T.Bachkirova, & D. Cluttebuck(Eds.)(2010). The Complete Handbook of Coaching London:Sage
  16. 16. コーチング心理学のトレーニング 1. 歴史と哲学 2. 基本的な理念と倫理 3. 面接法とツール(アセスメント知識)の使い方 4. 「マスターJによる映像・事例 5. ロールプレイ実習 6. ビデオのフィードバックを 使用した技術の習得と向上訓練 7. データ解析(質的・量的 科学的実践者モデル) 8.スーパーバイジング(専門家同士の訓練を含む) 16 (参考Grant,2011; Franklin et al., 2012など)
  17. 17. コーチング心理学に必要な コミュニケーション・スキル とは何か? 17
  18. 18. 目標志向コーチング・スキル(Grant,2005) O:Outcomes of Coaching:目的志向 WA:Working Alliance:仕事の協働関係 SF:Solution-focused:解決志向 G:Goal Setting:目標設定 MPA:Managing Process and Accountability: 進歩と説明責任の管理 ※森谷満先生(北海道医療大学)と共同翻訳 18
  19. 19. 19 目標志向コーチング・スキル(Grant,2005) Facet 項目例 O 私のコーチングはクライエントが目標達成できるよう に支援する上で,いつも効果的である。 WA クライエントの気持ちを理解していることを示す言葉 を意識的に使う。 G 私はクライエントが明確かつシンプルであり,達成 が可能な行動計画を構築できるように支援を行なう ことが得意だ。 SF コーチングの際,解決策を構築することよりも,問題 を分析することにより時間をかける。(R) MPA 私はクライエントに目標への進歩を報告するように, いつも求める。
  20. 20. コーチング・スキル自己効力感尺度 日本語版(CCSES-J) ◆コーチングのスキルに関わる自己効力感尺度。 →2因子構造 24項目 ●コミュニケーション・スキル (傾聴,動機づけ,信頼関係の構築) ●目標支援(コーチング・スキル) ★コーチング・スキルのメカニズムの検証に有効
  21. 21. 自己効力感(Bandura,1977, 1997) ◆1. 与えられた行動を実行する可能性 を高めたり,弱めたりする。 ◆2. 対象となる領域の行動の個人の パフォーマンスの質に関わる。 ◆3. 障害に対面したときや反対された 経験に対する忍耐を示す可能性があ ることなど考えられる (Bandura, 1977, 1997; Vieira & Palmer, 2012))
  22. 22. コーチング・スキル 自己効力感尺度 CSSES日本語版(Vieira & Palmer, 2012) ◆コーチングスキルに関わる自己効力感 24項目 2因子 CFI=.85,TLI=.83,RMSEA=.094 ◆1因子(コーチング・スキル) α=.93, Ht=.49 「Q18:相手が目標を達成するために,行動計画を定 められるように支援する。」「Q17:相手の目標が明確 になるように支援する。」, ◆2因子(傾聴スキル): α=.82, Ht=.42 「Q11:こちらの判断を行うことなく,他の人の話をきく ことができる。」,「Q02:他の人の話を慎重にきくこと ができる。」
  23. 23. 23
  24. 24. • 原著では,2因子が確認されているが, • 日本語版の探索的因子分析(最尤法,オブリ ミン回転)では,「3因子」の設定もOK. ◆1因子(目標設定・スキル) ◆2因子(傾聴スキル): ◆3因子(エンパワーメント・リレーションシップ) 24 コーチング・スキル 自己効力感尺度 CSSES日本語版(Vieira & Palmer, 2012)
  25. 25. ◆1因子(目標設定・スキル) 「Q18:相手が目標を達成するために,行動計 画を定められるように支援する。」「Q17:相手 の目標が明確になるように支援する。」, ◆2因子(傾聴スキル): 「Q11:こちらの判断を行うことなく,他の人の話 をきくことができる。」,「Q02:他の人の話を慎 重にきくことができる。」 ◆3因子(エンパワーメント・リレーションシップ) 「Q06:相手とすばやく親密な関係を保つことが できる。」「Q10:相手に自信をあたえる。」 25
  26. 26. 自己効力感(Self-Efficacy) • 自己効力感とは、自分には「予測される状況を管理する のに必要な行動を計画したり、実行したりする能力があ る」という信念(バンデューラ1997) • ◆あることに対して 「自分は,~できる。」 • という意識や態度。 ◆「自己効力感」が高い人は,「ストレス耐性」 が高く,高い活動能力を発揮できるとされてい る。 ◆「自己効力感」と「高い活動能力」との間で 強い関連性が確認されている。 26
  27. 27. 一般性自己効力感尺度 (Keiko Ito, Ralf Schwarzer & Matthias Jerusalem, 2005) http://userpage.fu- berlin.de/~health/japan.htm ■自己効力感に関わる「10の項目」:4段階評定 ◆私は、一生懸命がんばれば、困難な問題でもい つも解決することができる ◆予期せぬ出来事に遭遇しても、私は効率よく対 処できる自信がある ◆目的を見失わず、ゴールを達成することは私にと って難しいことではない 27
  28. 28. ほめるスキル自己効力感 ■相手に対して,具体的にほめることができる。 ■相手の性格に合わせてほめることができる。 ■相手に対して,誠意をこめてほめることができる。 ■時期やタイミングをわきまえて相手をほめることが できる。 ■相手のことをよく観察してほめることができる。 28 10の項目:5段階評定
  29. 29. Table 5-1-4 CSSES日本語版の各因子の相関と基本統計量(N=258) CSSES 合計 コーチング 傾聴 一般的自己効 力感 ほめる スキル α CSSES Total - .95 .77 .49 .66 .94 コーチング スキル .95 - .53 .53 .65 .93 傾聴 .77 .53 - .25 .44 .82 一般的自己 効力感 .49 .53 .25 - .34 .90 ほめるスキル .66 .65 .44 .34 - .91
  30. 30. 研究(1)Personal Growth Initiative Scale II 自己成長主導性尺度Ⅱ (Robitscheck et al, 2012) 「自己成長」に関連する心理尺度の多因子 モデル版である。元は,「ウェルダネス・プ ログラム」の効果検証のために作成。 (1)積極的な成長 (2)変化への準備 (3)資源の活用 (4)計画性
  31. 31. コーチング・スキルと自己成長 CSSES 合計点 CSSES 1因子 コーチングスキル CSSES 2因子 傾聴スキル CSSESの合計点 - .96 .79 CSSESの第1因子 .96 - .57 CSSESの第2因子 .79 .57 - PGIS-IIの合計 .65 .65 .44 積極的な行動 .61 .60 .44 計画性 .60 .61 .40 変化への準備 .58 .57 .41 資源の活用 .33 .35 .18 31
  32. 32. Big5 コーチング 傾聴スキル 合計 勤勉性 .30 .20 .30 外向性 .35 -.02 .26 協調性 .37 .39 .42 神経症傾向 -.36 -.29 -.37 開放性 .34 .06 .28 32 CSSES2因子モデルとビックファイブ N=507
  33. 33. 目標設定 傾聴 エンパ ワー 勤勉性 .29 .21 .29 外向性 .30 .02 .38 協調性 .34 .40 .39 神経症傾向 -.34 -.32 -.35 開放性 .32 .10 .32 33 CSSES3因子モデルとビックファイブ N=507
  34. 34. コーチング・スキル自己効力感と パーソナリティ 34
  35. 35. ほめるスキルとパーソナリティ 35
  36. 36. コーチが備えるべき3つの属性 (Dingman,2004) 【個人間スキル】 共感,勇気づけ,誠実さ,接近可能性,思いやり,知性 【コミュニケーション・スキル】 機転,傾聴・沈黙,質問,陽気なやりとり 【道具的サポート】 創造性,矛盾の扱い方,自己知識,肯定的な心遣い, 介入に対する耐性,新しい思いつきや行動
  37. 37. コーチング心理学のセット • スキル・セット (必要な知識や技能) 質問技法,学習技法,支援技法 • マインド・セット(必要な態度や精神面) 動機づけ,メンタルヘルス,心理学 • ツール・セット(必要な道具,ツールなど) 心理テスト,カード,アンケート,道具
  38. 38. 主なコミュニケーション技法 【傾聴】:うなづき,相手に関心,注意をして話をする。 アクティブ・リスニング リフレクティブ・リスニング ミラーリング,ペーシング 【質問】: 質問を行い,解決策,問題の明確化 開かれた質問,閉ざされた質問,5W+1H ソクラテス質問法,スケーリング(尺度評定) 【承認】: ほめる: 自己効力感,自尊感情の強化, 勇気づけ,励まし,認証戦略 ※カウンセリングやコーチングなどの技法も含める
  39. 39. コーチング・スキル 傾聴 拡大質問 内的傾聴 設問 集中的傾聴 目標設定 全方位的傾聴 ブレイン・ストーミング 質問 要望 反映 挑戦 明確化 立て直し 俯瞰 (メタ認知) 許可取り 比喩(メタファー) 核心 認知 (承認) はげまし 中断 浄化 視点転換 承認 区別
  40. 40. 傾聴・カウンセリング・スキル 視線 焦点 身体言語 指示 声の調子 助言 言語的追跡 説明 閉ざされた質問 教示 開かれた質問 解釈 はげまし 自己開示 いいかえ 論理的帰結 感情の反映 フィードバック 要約 対決 意味の反映 承認
  41. 41. 質問スキル • ポジティブなソクラテス式質問法 • 探索的質問,計画的質問,指針の質問, • 例外の質問,スケーリング,効果の質問 • 関係性の質問,有効性の質問, • 実現可能性の質問,ミラクル・クエスチョン • 持続の質問,意味の質問,所有の質問 • 解決焦点の質問など 41 Franklin et al., 2012など
  42. 42. コーチング心理学は様々な心理学を活用する 応用心理学 42 主観的ウェルビーイング 創造性 親密性 フロー 個人的制御 思いやり(慈愛) ポジティブ感情 マインドフルネス 共感・愛他 自尊感情 楽観性 許容性 コーピング タフネス・ハーディネス 感謝 情動知能 希望理論 愛情 自己決定 自己効力感 成人の愛着 好奇心 問題解決様式 道徳性 勇気 目標設定 スピリチュアル

×