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SCMS(自己統制と管理
のコーピング尺度)日本
語版の作成と妥当性
Development and validity of the Self‐Control 
and Self‐Management Scale (SCMS) 
徳吉陽河 ・岩...
⽬ 的
日本では,「認知行動コーピング・
スキル」に関わる研究が少ないため,
SCMSの概念が日本で有効であるか
を検討する。
また,SCMS尺度の翻訳
を行い,その日本語版
の作成と妥当性の検証
を目的とした。
SCMS⽇本語版の構成
●Kanfer の⾃⼰統制とBandura の⾃⼰効⼒感,社会的認知
理論などから,3つのコンセプトを元に,SCMSが構成されて
いる認知⾏動コーピングに関わる尺度。 ※6段階評定
◆⾃⼰客観視(SM)
(Self-Mo...
⽅法 METHOD
◆⽅法︓ 質問紙調査法
◆調査参加者︓東北地⽅,関東地⽅の⼤
学⽣204名(男性133名,⼥性71名) 。
平均年齢19.7 歳(SD=3.1)
◆調査時期︓2010年12⽉〜2011年1⽉
に授業中に実施した。
質問紙の構成
(1)⾃⼰統制と管理尺度(SCMS)
※⽬的変数となる尺度 (Mezo, 2009)
(2)「ATQ-R」短縮版 ⾃動思考尺度
(坂本真⼠ 他, 2004)
(3)「PGIS-II」⾃⼰成⻑主導性尺度
(Robitscheck, ...
Personal Growth Initiative Scale 
「⾃⼰成⻑主導尺度(PGIS-II)」
(Robitscheck, 2012)
「⾃⼰成⻑」に関連する⼼理尺度の多因⼦モ
デル版である。元は,カウンセリング,ウィ
ルダ-ネス・...
ATQ-R︓Automatic Thoughts
Questionnaire –Revised 短縮版
• 「⾃動思考尺度」改訂短縮版
「⾃動思考」とは,意図的な思考によるの
ではなく,⾃分の意志とは関係なく意識に
上がってくる考えである。これ...
【結果】 確認的因⼦分析と信頼係数
基本統計量と信頼性・NIRT
因⼦ M SD α係数 ω係数
Shapiro-
Wilk検定
NIRT
Ht係数
⾃⼰評価 2.9 0.9 .75 .75
W = 0.98,
p= 0.14 .41
⾃⼰客観視 3.8 0.8 .78 .79
...
⾃⼰客観視︓Self-Monitoring F Hi
SM01. 何かを目指して努力するとき,すべての注意を
そのことに向ける。 .47 .29
SM02. たとえ,好きな課題でないとしても,行う
必要がある課題ならば,集中し続けることができる...
⾃⼰評価︓Self-Evaluating F Hi
SE07.重要な目標を設定したとしても,私はたいてい
それらを成し遂げられない。 .78 .41
SE08.私の人生で直面するたいていの問題に対して
明確な計画を作る事はできないように思われる...
⾃⼰強化︓Self-Reinforcing F Hi
SR12.物事が前進したときは,喜びを感じる。 .46 .30
SR13.自分自身が後に楽しめる計画を立てる
ことによって,困難なことでものりきれる。 .58 .35
SR14.他の人が私を...
※SCMS尺度と「⾃動思考(ATQ)」
※SCMS尺度と⾃⼰成⻑主導性(PGI)
考 察 (1) 内的妥当性
◆SCMS尺度の「確認的因⼦分析」
〇適合度︓GFI=.86,AGFI=.81,RMSEA=.087
◎SCMSの各因⼦負荷量は.45以上
〇α及びω係数による信頼性も.72以上
◎SCMSの各因⼦のノンパラメトリッ...
考 察 (2) 併存的妥当性の検証
◎「⾃⼰評価(ネガティブ)」︓
「ポジティブな⾃動思考(ATQ)」と負の相関。
◎「⾃⼰客観視」︓
「PGIS-II総合得点」や「意図的な成⻑」,
「変化への準備」との間に相関があった。
◎「⾃⼰強化」︓
「...
引⽤⽂献
• Mezo, P. G. (2009). The Self‐Control and Self‐Management Scale 
(SCMS): Development of an adaptive self‐regulatory ...
◆今回発表した「The Self-Control
and Self-Management Scale
(SCMS)︓⾃⼰統制と管理 コーピン
グ尺度⽇本語版の⼼理尺度は,以下
の「WEBサイト」で実際に利⽤でき
ます。ご体験下さい。
•http...
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SCMS(自己統制と管理 のコーピング尺度)日本 語版の作成と妥当性:Development and validity of the Self-Control and Self-Management Scale (SCMS) Japanese Version

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SCMS(自己統制と管理
のコーピング尺度)日本
語版の作成と妥当性
Development and validity of the Self-Control
and Self-Management Scale (SCMS)

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SCMS(自己統制と管理 のコーピング尺度)日本 語版の作成と妥当性:Development and validity of the Self-Control and Self-Management Scale (SCMS) Japanese Version

  1. 1. SCMS(自己統制と管理 のコーピング尺度)日本 語版の作成と妥当性 Development and validity of the Self‐Control  and Self‐Management Scale (SCMS)  徳吉陽河 ・岩崎祥⼀ 東北心理学会第66回大会 新潟心理学会第49回大会 合同大会 2012年7月15日 新潟大学
  2. 2. ⽬ 的 日本では,「認知行動コーピング・ スキル」に関わる研究が少ないため, SCMSの概念が日本で有効であるか を検討する。 また,SCMS尺度の翻訳 を行い,その日本語版 の作成と妥当性の検証 を目的とした。
  3. 3. SCMS⽇本語版の構成 ●Kanfer の⾃⼰統制とBandura の⾃⼰効⼒感,社会的認知 理論などから,3つのコンセプトを元に,SCMSが構成されて いる認知⾏動コーピングに関わる尺度。 ※6段階評定 ◆⾃⼰客観視(SM) (Self-Monitoring) ◆⾃⼰評価(SE) (Self-Evaluating) ◆⾃⼰強化(SR) (Self-Reinforcing)
  4. 4. ⽅法 METHOD ◆⽅法︓ 質問紙調査法 ◆調査参加者︓東北地⽅,関東地⽅の⼤ 学⽣204名(男性133名,⼥性71名) 。 平均年齢19.7 歳(SD=3.1) ◆調査時期︓2010年12⽉〜2011年1⽉ に授業中に実施した。
  5. 5. 質問紙の構成 (1)⾃⼰統制と管理尺度(SCMS) ※⽬的変数となる尺度 (Mezo, 2009) (2)「ATQ-R」短縮版 ⾃動思考尺度 (坂本真⼠ 他, 2004) (3)「PGIS-II」⾃⼰成⻑主導性尺度 (Robitscheck, 2012)
  6. 6. Personal Growth Initiative Scale  「⾃⼰成⻑主導尺度(PGIS-II)」 (Robitscheck, 2012) 「⾃⼰成⻑」に関連する⼼理尺度の多因⼦モ デル版である。元は,カウンセリング,ウィ ルダ-ネス・プログラム・職業⽀援などの転機 における⾃⼰成⻑の変化のための効果検証の ために作成された。 (1)積極的な⾏動 (2)変化への準備 (3)資源の活⽤ (4)計画性
  7. 7. ATQ-R︓Automatic Thoughts Questionnaire –Revised 短縮版 • 「⾃動思考尺度」改訂短縮版 「⾃動思考」とは,意図的な思考によるの ではなく,⾃分の意志とは関係なく意識に 上がってくる考えである。これによって, ⾃分に⾃信が持てなくなり,まわりとの関 係を否定的に考え,未来を悲観的に考える ようになるとされている。 坂本真⼠,他(2004)
  8. 8. 【結果】 確認的因⼦分析と信頼係数
  9. 9. 基本統計量と信頼性・NIRT 因⼦ M SD α係数 ω係数 Shapiro- Wilk検定 NIRT Ht係数 ⾃⼰評価 2.9 0.9 .75 .75 W = 0.98, p= 0.14 .41 ⾃⼰客観視 3.8 0.8 .78 .79 W = 0.99, p= 0.04 .40 ⾃⼰強化 4.5 0.8 .72 .74 W = 0.98, p= 0.02 .36 ※NIRT:ノンパラメトリック項目反応理論 .30以上が適切
  10. 10. ⾃⼰客観視︓Self-Monitoring F Hi SM01. 何かを目指して努力するとき,すべての注意を そのことに向ける。 .47 .29 SM02. たとえ,好きな課題でないとしても,行う 必要がある課題ならば,集中し続けることができる。 .68 .37 SM03.目標を目指して努力している時,自分が行って いることについて,その意識を強く感じるようになる。 .84 .48 SM04.目標に向かって取り組んでいるとき、定期的に 自分の進歩状況についての追跡をしっかり行う。 .81 .39 SM05.難しい物事に取り組んでいるとき、自分の考えて いること(思考)について,細心の注意を払う。 .77 .41 SM06.目標に向けて努力しているときに,私は自分の 行動について,追跡できると考えている。 .77 .45 SCMS下位尺度 ※F:因子負荷量; Hi:NIRTのHi係数 .30以上が適切
  11. 11. ⾃⼰評価︓Self-Evaluating F Hi SE07.重要な目標を設定したとしても,私はたいてい それらを成し遂げられない。 .78 .41 SE08.私の人生で直面するたいていの問題に対して 明確な計画を作る事はできないように思われる。 .77 .41 SE09.私が達成する目標は,自分にとってあまり意 味をなさない。 .70 .38 SE10.計画を立てることは無駄だと学んだ。 .73 .39 SE11.自分自身が設定した基準は,不明瞭であり, 課題にどのように取り組んでいけばよいのか判断を 難しさせる。 .75 .43 ※F:因子負荷量; Hi:NIRTのHi係数 .30以上が適切
  12. 12. ⾃⼰強化︓Self-Reinforcing F Hi SR12.物事が前進したときは,喜びを感じる。 .46 .30 SR13.自分自身が後に楽しめる計画を立てる ことによって,困難なことでものりきれる。 .58 .35 SR14.他の人が私をほめてくれなくても,自分 自身をほめたたえる。 .45 .25 SR15.正しいことをすれば,気分がよくなる。 .98 .47 SR16.何か進展があれば生きがいを感じる。 .82 .46 ※F:因子負荷量; Hi:NIRTのHi係数 .30以上が適切
  13. 13. ※SCMS尺度と「⾃動思考(ATQ)」
  14. 14. ※SCMS尺度と⾃⼰成⻑主導性(PGI)
  15. 15. 考 察 (1) 内的妥当性 ◆SCMS尺度の「確認的因⼦分析」 〇適合度︓GFI=.86,AGFI=.81,RMSEA=.087 ◎SCMSの各因⼦負荷量は.45以上 〇α及びω係数による信頼性も.72以上 ◎SCMSの各因⼦のノンパラメトリック 項⽬反応理論によるH係数は.30以上
  16. 16. 考 察 (2) 併存的妥当性の検証 ◎「⾃⼰評価(ネガティブ)」︓ 「ポジティブな⾃動思考(ATQ)」と負の相関。 ◎「⾃⼰客観視」︓ 「PGIS-II総合得点」や「意図的な成⻑」, 「変化への準備」との間に相関があった。 ◎「⾃⼰強化」︓ 「PGIS-IIの総合点」,「意図的な成⻑」 と⾼い相関傾向がみられた。 ※SCMS⽇本語版の妥当性は確認されたといえる。
  17. 17. 引⽤⽂献 • Mezo, P. G. (2009). The Self‐Control and Self‐Management Scale  (SCMS): Development of an adaptive self‐regulatory coping  skills instrument. Journal of Psychopathology and Behavioral  Assessment, 31, 83‐93. • Robitschek, C., Ashton, M. W., Spering, C. C., Geiger, N., Byers, D.,  Schotts, G. C., & Thoen, M. A. (2012). Development and  psychometric evaluation of the Personal Growth Initiative  Scale–II. Journal of Counseling Psychology, 59(2), 274‐287. • 坂本 真士・田中 江里子・丹野 義彦・大野 裕 (2004).Beckの抑う つモデルの検討: DAS とATQ を用いて 日本大学心理学研 究,25, 14–23.
  18. 18. ◆今回発表した「The Self-Control and Self-Management Scale (SCMS)︓⾃⼰統制と管理 コーピン グ尺度⽇本語版の⼼理尺度は,以下 の「WEBサイト」で実際に利⽤でき ます。ご体験下さい。 •http://www.sinritest.com/ coaching/scms.html

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